Microsoft様が大変えげつない戦略に出られました。
どこまでワンマン(ワンMS)のつもりなのでしょうか。これはひどい。
マイクロソフト、中古パソコン向け正規ライセンスOS提供 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20090424-OYT8T00889.htm#
要約すると、
・ 目的は、海賊版などのコピーWindows(XP)の出回りを縮小させる
・ 条件は中古PCに対して安価なXPを正規版として付けることができる
・ HomeだけではなくProfessionalもOK
リンク先の画像を見る限りでは、COAシールなのでプリインストールのようです。
「安く」ということは、メディアやマニュアルの添付は無しでしょう。
「Microsoft Authrized Refubisher(MAR)」プログラムと名付けたこの事業でOSの新規提供を受けるのは、ヤマダ電機やソフマップなど、中古パソコンを販売する主要9社。
どこの9社なのか気になって調べると下記の通り。
中古パソコンの買取販売はアンカーネットワークサービス
http://www.anchor-net.co.jp/
株式会社川上キカイ - 中古パソコン、中古工作機械、中古機械の販売買取
http://www.kawakami-kikai.co.jp/
ソフマップ.com
http://www.sofmap.com/
T'sFUTURE CO.,LTD. - 株式会社ティーズフューチャー
http://www.tao.ne.jp/
デジタルリユース株式会社
http://www.digital-reuse.com/
東電環境エンジニアリング株式会社
http://www.tee-kk.co.jp/
パソコン廃棄 パソコン処分ならパシフィックネットへ
http://www.prins.co.jp/
株式会社ブロードリンク
http://www.broadlink.co.jp/top.htm
ヤマダ電機|YAMADA DENKI Co.,LTD.
http://www.yamada-denki.jp/
いずれも買い取りの再販業者や廃棄業者。
ヤマダ電機だけは違いますが、これは暗にフロンティアとツクモを示すのでしょうか。
(MSの契約なのでそれは無いと予想※ヤマダ電機単体でという意味)
市場を荒らそうとしているのかと思いましたが、どうやら違うようです。
廃棄や買い取りPCをOS無しで販売し、悪意ある購入者が海賊版Windowsをインストールして使用するため、事前にOSを抱き合わせ販売するように、というマイクロソフト様の一撃です。
※ヤマダ電機やソフマップは買い取りにも力を入れています
バリューセットになった中古PC=XPということになれば、今度は新品のXPと競合することになります。ドスパラやマウスはXP(DSP版)の在庫を持っており、その市場を一部なり奪うことにもなるでしょう。OEMではないため、MSとしては「そんなの知るか」という意味では正論ですが。
Windows7までのつなぎとしてのVistaは個人的には有り得ません。
このバリューセット(中古PC)がどこで販売されるのかは、もちろん店頭だけであり、通販までは広まらないと考えますが、どうしてもMSの強引な「XP=安い、古い」と「Vista=良い、新しい」のやり方に納得できません。
私はアンチVistaですが、一般的には違うようです。
Vistaマンセー派の回答へ更に回答しておきます。
MSN相談箱 xpかVistaを選択できるBTOがある場合、どちらがベターですか?
http://questionbox.jp.msn.com/qa4904096.html
セキュリティの観点からVistaを薦めます。
アップデートしておけばXPよりVistaとは言えず、そして比較にならない。
Vista Businessを選ぶという手も一応あります。
極端過ぎる。この回答者はBussinesを使ったことが無いのでしょう。
まだこんな質問をする人がいるんですか? いまどき、Vistaを使用していないと、パソコンの話の輪の中に入れませんでしょうに。 ただし、VistaはCPUはデュアルコア以上、メモリは2ギガ以上を買ってください。このスペック以下のVistaは買ってはいけません。
何という回答者のレベルの低さ。 未だに所有率はXPが上回り、マニアはVista率が極端に下がる。 また、この手の回答ではVistaユーザはなぜか必死です。
周辺(ご近所)サポートという面でも、よく判らない人にはXPを勧める。
PCに詳しいVistaメインのユーザは本当に少ない。
メインで使用するソフトと相談して下さい。 どちらにも対応するのであれば、XPを選択します。 常駐メモリが少なくて済むからです。
XPおすすめ派、的確。しかし知ったかぶりや最後の「wwwww」は余計。
回答1と2がまともなので、本当に迷っているならリンク先へどうぞ。
話を戻し、この中途半端な状態が7発売まで続くとメーカーは困ります。
XP需要が下がらない状態で7まで行けば、今年の夏は違う意味で冷夏。
中古PCバリューセットはもういいとして、ミニノートの支持はXPありき。
小さいから、無線LAN、という理由ではなく「安くサブ機」が欲しいから。
Vistaのミニノートは不要でしょう。
もちろん、スペックがMS様に限定されているのでVistaは無理がありますが。
ミニノートがノートPC市場を破壊する――危機を食い止める策は? (1/2) - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/17/news066.html
この中の販売奨励金は無視してOKです。
要点は、ネットブック(ミニノート)PCの利益額が低いこと。
EEEやAcerPCが39,800で販売していますが、ベアの原価が$150としても、HDD(SSD)や無線LAN、メモリ、CPU(Atom)、場合によってはWebカメラが付き、XPのOEMが適当に$30と考えても、原価$300は下りません。
これに梱包資材や輸送コストに人件費などの販売管理費用が積まれると、利益額としては間違い無く数千円。率にすれば通常の5~10万程度のパソコンと変わりないと思えますが、しかし需要という分母はある程度決まっています。
短期間の消耗品ではないため、買えばもう要らないが数年続く。
ミニノートが爆発的に売れればXP市場が更に生暖かくなり、アプリケーションの互換を求めてメインPCもXPにとどまる数が上がると予想できます。
私はアンチVista、XPオンリー、7は来年末頃まで様子見ですが、XPの幅を広げ市場の拡大をすることは、MS3度目の自爆テロではないかと思うのです。
以上
ここまでマジメに書きましたが、自分に何の関係があるのかと思えば意味の解らない記事になったと反省。前回の方が良かったと思います。
インテルがPC買い替えをおすすめ「販売は底入れ」?
https://bto-pc.jp/select/bto-pc-239.html
インテルもMSもズレてる。
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