80PLUSの電源と言えば、スタンダードから始まり、ブロンズ、シルバー、ゴールド、と上がる4段階に設定されていますが、ようやく本格化して来たようです。
ASCII.jp:「80 PLUS GOLD」認証の電源を各社が展示!|COMPUTEX TAIPEI 2009レポート
http://ascii.jp/elem/000/000/424/424640/そして予想通り、会場では変換効率の高さを示す指標である「80 PLUS」の認証を受けた電源ユニットを各メーカーとも数多く展示していた。
※COMPUTEX TAIPEI 2009レポート 6月4日の記事より
80PLUSとは?は、果てしなく分かりやすく書いたつもりのこちらをどうぞ。
80PLUS電源とは? | BTOパソコン.com
https://bto-pc.jp/select/bto-pc-152.html
80PLUS電源装置の出足が遅い理由を推測
効率が良いと数値で保証されているため、全てを80PLUS基準で製造すれば良いと思われますが、認証のレベルが高いという理由だけでは無く、費用がかかるため製造各社が出遅れているのです。そのまま卸値に付いてしまうため、競合を牽制している状況。
具体的にいくらなのかは知りませんが、あからさまに80PLUSを嫌って自社の80%基準などを作ってシールを貼っているメーカーも見られます。少し考えれば判りますが、電源の製造元はほとんどが台湾や中国。大量に作ることは慣れていても、品質などの基準は低いと見て良いでしょう。
日本製の電源は、ミニノートを買って銭が来る程高額です。
80PLUSという認証ができてしばらく経ちましたが、ASCIIのレポートにあった通り、広まって来そうなことは大変良い事。電源は心臓、動脈硬化は全てのパーツに影響すると言っても過言ではありません。
80PLUSならば何が違うのか?
エコです。ウソです。
嘘ではありませんが、日常的に使うパソコンというものを平気で1000Wなどという電源を積むこと自体がエコではありません。1000Wという表記は主にピークを指しているので、電源を入れた直後から落とすまで1000Wという意味ではありません。
私がどうしてもお勧めしたい理由は、高効率というウリの部分直球ストレートでは無く、それによる排熱の少なさです。どうやって冷やしてやろうかと試行錯誤を繰り返しているものがパソコンならば、それをまずは抑えるという素晴らしい規格なのです。冷却では無く発熱を抑える。
80PLUSは「エコ」「静音」「高品質」
エコは表面ばかりなのでどうでも良いですが、静音に関わります。
発熱が抑えられるという理由は、家庭用の交流100V(DC、コンセント)から電源ケーブルを通して電源装置に入ります。この装置で直流(AC)へ変換するのですが、ここで80PLUSが効いてきます。
私はKEIANが嫌いなので書きますが、新品の600W電源が測ると実効率50~60%というナメた数値を出したレポートを見たことがあります。600Wの60%とすると実際には360W。残りは無駄な熱となってケース内を温めて頂けます。KEIAN全てが悪いわけではありませんので念のため。偶然、私が見たものがそうだったということです。
話を戻し、この記事にある80PLUSのしかもGOLDだった場合。
87~90%以上の高効率なので実際には常時90%を超えているでしょう。
アキバ総研-「80 PLUS GOLD」認証電源が初登場! OCZ「Z Series 850W/1000W」発売-[秋葉原総合情報サイト]
http://akiba.kakaku.com/pc/0908/02/144500.php今回発売となった2モデルは、80 PLUS認証における最高クラスの「GOLD」を取得したATX電源。最大で90%以上の高い変換効率を実現しており、電源使用時の低発熱化や省電力化を向上させているのが特徴。
電源良ければ全て良し。とまでは言いませんが本当に重要です。
CPUはナンバーが同じならばどこで買っても同じ。
マザーも製造元によりますが、チップセットで有る程度は質が分かります。
ケースは見たままなので、ファンの数や大きさ、エアフローなども考えられます。
HDD(ハードディスク)やRAM(メモリ)は微妙ですが、型番で調べると、各メーカーの仕様詳細などから内容はだいたい分かります。ここは好みかも知れませんが、とにかく選べるということ。
しかし、電源だけはナショナルブランド(富士通やNECなど)はもとより、マウスコンピュータやSOTEC、フロンティアでは、どこの何なのか書かれていないことが多くあります。
パソコンの購入者がそこまで見ていないことが要因ですが、どこの製造メーカーだろうと「80PLUS」のマークがあれば、とりあえずはメーカーというより基準で選ぶことができるのです。
浸透し知名度が上がれば「なぜ80PLUSの表示が無いのか?」という見方が初心者にもできると思うので、これはぜひドスパラやマウスのような広告の上手いBTOメーカーが率先して宣伝して欲しいと切に願います。
普及すれば、GOLDももう少し財布にお手柔らかになるかも知れません。
価格は、「OCZ-Z1000M」がツクモeX.とドスパラ 秋葉原本店で37,800円。「OCZ-Z850M」がツクモeX.とドスパラ 秋葉原本店で31,000円。
※アキバ総研の記事より引用
>追記
更に解りやすい記事をフィードで受信しました。
ランキングも良いですが、ラストに絵付きで解説されています。
自作PC用電源もエコの時代? キーワードは「静音」と「80 PLUS」
http://bcnranking.jp/news/0908/090803_14811.html
ヒツジ先輩様 今日は
80+のデータを見るとだいたい50%あたりで最高効率となっているようです。
エコだけを考えると冗談抜きで800Wや1KWの電源選択となるのでしょうかね。
50%で最高効率とは、どういう意味でしょうか。
エコと言えば、これは車の事ですが、やはりエコよりエゴのようで・・
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090806_eco_car/
ソースが思い出せないのですが、家電購入時にエコを最も重視すると回答した率が3~5%だったと記憶しています。そこまでエコエコ言うなら、基準を作らなければどうにもならないでしょうね。安くて良い物の定義に環境問題を突っ込む余裕がある人はそう居ないと思います。
80+のサイト http://www.80plus.org/manu/psu/psu_join.aspx に、認定された各電源のデータがあります。
それを見ると定格出力の50%付近の効率(Efficiency %)が一番高くなるようです。
従って今時の標準的な構成として4コアcpuにGF9800ぐらいのGBを乗せて350~400wあたりで常用するなら800Wの電源を選ぶのが(効率だけ見れば)良いのではないか(エコロジーではないか)と言う事です。(笑)
ただし、400Wなら私は600Wを買います。
大出力電源は割高ですから。(エコノミー)
なるほど、そういう意味でしたか。
私が違う方向へ脳内変換していたようで。失礼しました。