BTOメーカー比較、選び方の参考になる気合い105%の記事です。
前回は、BTOメーカー比較「パーツ詳細やカスタマイズの種類」として各メーカーのカスタマイズを比較しました。今回は更に分類して、メーカーの特徴ごとに性格をまとめます。
ちょいと地味ですが御容赦あれ。ここから5つに分類します。
海外のやり方を日本にも適用 (DELL、HP)
BTOメーカーの中でも桁違いで、海外の経営が元になっており、カスタマイズのみでは無くWebページの構成やサポートのやり方まで、ほ ぼ翻訳したのみ。知名度は高いけれどカスタマイズの自由度は低く、マニア向けでは無いものの、初心者も安心の簡単なパーツ選びが出来ます。
東 芝やNECと比較される事も有りますが、国内の企業が国内でデザインしているか、それが海外かの違いで中身のパーツに大差無く、大きな違いは価格。安いか ら悪いというイメージが多く有るようですが、ソニーでも富士通でも故障する時は運です。
パーツの製造や型番まで調べる必要無く、高 くとも保証は長い方が良ければ一般的にお勧めなBTOで作られる有名PCメーカーと言えましょう。
家電量販店などでも販売する廉価 PC(マウス、FRONTIER)
フロンティアはヤマダ電機の子会社なため店頭販売有り、マウスコンピュータはエディオングループなどと提携し手広く家電店で販売しつつ、 通販でもBTOによるカスタマイズが可能。
いずれも大量生産の薄利多売なためかパーツの詳細が表記されておらず、Windowsが OEMという強みからか激安PCが通販へ大量投入される事も稀に有ります。
現在のフロンティアは安いとは言えず、何とも中途半端な メーカーとなっております。長期保証は最長5年ですが、選択出来ない型番も有りそして高額。どうしてもフロンティアが良いならヤマダ電機で5年保証が正解 かと思われます。
マウスコンピュータはBTOメーカーの中でもやたらと安く、そのせいで安いユーザに好まれる為か、初心者がクレーマー化して暴れている事が時々有ります。マウスに限らず、DELLなど販売数の多いメーカーは悪評が多くて当然です。
秋葉原出身の大手BTOメーカー(ドスパラ、パソコン工房)
どちらも実店舗を全国展開しており数を競っているとも思えるメーカーで、サポートは店舗がメイン。通販でもマニアックな修理メニュー(ドスパラのセルフリペアなど)が有り、秋葉原派生のBTOメーカー大手と言えばこの二種類と言えましょう。
パソコン工房は店舗数や規模を拡大するため、過去にFaithとTWOTOPを買収しております。ユニットコムグループとしてGOODWILLなども傘下となり、パソコン工房の型番そのまま販売。こちらも実店舗が有るため、近くに店が有るならパソコン工房の優先度を上げましょう。何か有った時に直接メーカーの人間に相談出来る事は大変な強み。
ドスパラは店舗数ではパソコン工房より大きく、やはり家の近くに店が有ればお勧めと言えます。サードウェーブグループとして、激安SSDなどで有名な上海問屋(しゃんはいどんや)や、それを運営するエバーグリーンも持っております。
マウスやフロンティアほどでは有りませんが、小回りが利かない点ではマニア受けしておらず、普通に有名メーカーからの乗り換えによろしいかと。
秋葉のパーツ屋なBTOパソ コン(ツクモ、クレバリーなど)
この辺りからマニア濃度が上がりますが、主に秋葉原でPCパーツを格安販売している商売で、それらを組み立てるとパソコンが出来上がります、カスタマイズも出来るからBTOですという形式。
パーツの通販では、ツクモとフェイスの特価や叩き売りは凄まじく、私も数回世話になりました。クレバリーも安いですが最新パーツがフラリと入るなど、よりマニアに支持されるメーカーです。改造や増設用にパーツ単位で購入するユーザが、BTOで買う際に選ばれるかも知れませんが、一般的に知られてはおらず認知度は低いようです。
左(上)の一覧は、2010年4月現在、BTO メーカー知名度順に並んでおります。
ツクモやクレバリーのような秋葉のショップから出ているメーカーは、現地の熱狂的なファンが居り、個人ブログなどで情報が発信されるため、匿名板に限らず個人ブログも参考にした方が良さそうです。
ショップブランドに近いフルカスタマイズ(サイコム)
偶然私もサイコムから2連続で購入しておりますが、フルカスタマイズが可能でパーツの詳細が知りたかったり、気に入らないものはカスタマイズで外しまくれる事が特徴。但しリンク先で書いた通り、BTOパソコンの総額という考え方では損をします。
ショップブランドほどの自由度は無いものの、有る程度の売れ筋パーツは揃っており、これ以上を求めるなら自作PCが良いでしょう。自作ユーザがサイコムなどに直接流れる理由は、バルクの大量購入でのコストパフォーマンス。個人や小規模なショップには真似の出来ない安さが有ります。
保証が1年で延長無し、OSはDSP版しか無く、液晶セットは自分で選べという初心者には敷居の高いカスタマイズ画面になっており、ここで買えるなら初心 者では無いだろうと個人的には思えます。
BTOメーカー比較「企業の規模や特徴から中分類」
BTOパソコンの選び方の特徴は、カスタマイズによるBTO(受注後に生産)ですが、各メーカーにより規模や内部事情を推測し分類としました。
冒頭の一覧はこちらで詳しく解説して見ましたので、まだ読まれておらず、長文への耐性があれば気合い103%で書いておりますので、ご参考までどうぞ。
私は各BTOでカスタマイズしてして遊ぶ(ただし買わないw)という迷惑行為wをよくやりますが、ヒツジ先輩の気合記事に乗っかって所感をツラツラ。
記憶に定かじゃないのですが、1年くらい前まででしたでしょうか?ドスパラにもPrimeのフルカスタマイズってのがあって、結構パーツが選べた記憶があります。
ただし、マザーは固定で選べず、各パーツの選択肢が少なくSycomの選択の幅にも遠く及ばないものだったと記憶しています。
現在はもうやっていないようで、さすがに魚拓までとっておりませんが確かありました。
ちなみに私の現用アンティークPrescott機は、6年ほど前にマウスで買ったもので、今や増設やら故障パーツの交換でほぼ原型とどめておりませんが、DELL的なメーカ固有のギミックがあるわけでもなく、いじる気さえあれば結構好きにできました。
もっとも、買った時点では必要最小限で構成したものの、いじり始めてからケースが狭い、シャドウベイが少ない、拡張スロットが足らないだのと思うようになり、それが今の自分のBTOの考え方にエラい影響与えてます。
サポートの印象としては、私の勘違いでクレーム→センドバックまでしたことがありますが、淡々と、どこも異常ないですよ。初期化して送り返しますよ。な対応をして頂けました。
まあ、やらかした方の私が威張って言うことじゃないんですがw
さて、そんな私も今ではBTOとかパーツ選べるSycomだろ常考、とか常々思ってしまっている痛い人なのですが、じゃあテイクワン(takeone)はどうよ?となると実はダメです。
タケオネ厨な人が推すので何度かのぞいたことがありますが、あそこは頭の中にタイムリーなパーツが型番レベルで網羅されていて、型番見ればスペックをイメージできるような人でないとカスタマイズが進められないw
パーツ1つ1つ選択肢から選ぶのに、上から順にいちいちGoogle先生で調べてくとかもうね。
おれはBTOでパーツを選ぼうとしていたら、いつのまにか上から順にググッていた。
何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった。
ってなるw
その点Sycomも似たようなものに思えますが、あそこはカスタマイズ画面から各パーツの詳細が見れるようになっているのがとても素晴らしい。(まあ中にはエラい手抜きな部分もありますがw)
あれだったら型番見ただけでパーツの仕様イメージできちゃう系の人でなくても、一つ一つ自分の要求スペックに合わせてパーツが選べます。
要は私みたいな、なんちゃって自作レベルの人間にはSycomのパーツ選択UIがとても有り難いという話ですw
ただ、そんなSycomでちょっとソレどうなのよと思うところは、在庫を置かない方針ということからなのでしょうが、カスタマイズ用パーツに常に欠品が多いところ。
ほぼ毎週確認してますが、カスタマイズ用パーツが全部揃ってるところを見たことがないw
常に何かしら欠品しており、特に多いのがビデオカード、電源ユニットら辺、しかも見事なまでに自分が買うならコレ選ぶよなってヤツばかり欠品してるから困るw
基本的に目利きの出来るユーザー層が多いということなのでしょうが、価格性能比的に極めてオイシイとか、各所で絶賛されてる好評なパーツとかは一ヶ月ほどで速攻で無くなってしまい、普通に数カ月入荷しない。
あれは見ていて感動すら覚えます。いや、そうじゃなくてとっとと入荷しる。欠品放置自重しろw
1年の保証期間後に不具合が出ても、自分で障害箇所を切り分けてパーツ特定して交換するとか、若しくは増設無双、余ってるパーツを流用したいってな人にはSycomはベストに思えます。
起動するまで店側保証の自作キットなんてのもやってるようですし、とにかく自分でいじくってみたい人にはSycomいいんじゃないでしょうか。
逆に自分で増設交換やるとか有り得ねーから、そもそも自分でケースのフタ開ける事自体ねーよ。ってな人ならもっとも避けなければいけないメーカーだと思います。
サイコムの様な買い方をしたいけど、敷居が高くてミリorz
誰かに相談して買いたいという人は、ツクモなどの実店舗があるところで、組み立て代行を頼んでみる方法もあると思います。
たしか、ツクモでは
料金:組み立てのみ→10,500円
組み立て+OS・ドライバーインストール込み→15,750円
納期:平均1週間程度
その他TVチューナー、RAIDカード等増設、設定等別料金になる場合もあり。
だったと思います。詳しい店員さんに相談しながら&実際に物を見ながら決められるので、自称初心者の方はその選択肢もありかと(汗)
非常に恐縮ですが、今度組み立て代行とBTOの比較を記事にしてみたら面白いのではないかと、ひつじ先輩に言ってみる自称初心者のか細い意見でした(汗)
>TakaQ さん
確かに、ドスパラ然り以前別記事でご指摘あったFaith然り、サイコムも以前はもっとパーツの選択肢が多かったような気がします。BTOメーカー全体で選択を減らそうという動きでしょうか。
もしそうなら、パーツ選択の少ないDELLやHPは初心者ユーザが多く、なぜかとこじつけて考えると選択の幅が多すぎると選びづらいのかも知れず。自作よりも初心者向きにした方が販売という目的に対しては正解なのか。もはや自作PCは趣味や道楽で絶滅危惧種に認定されそうなのでBTOメーカーもやっていられないのかも知れない。
Takeoneは私もそう思います。今見ても何をどうしたら良いか実際判らない。分からないは言い過ぎですが、ここまで種類が多いなら自分で買うわいとなりBTO->簡単(面倒さが無い)という良さが薄れている。
Sycomでケチを付けるなら、サイコムに限りませんがパーツの選択がドロップダウンリストになっている事。コピペ出来ない。これは困る。コピー、右クリック、Google検索を使いまくるためリストにされると見積画面になるまでコピー出来ない。高い買い物をするので手入力でも意地でも調べはします。
サイコムは10年くらい前から組立代行、組立キット、BTOパソコンをやっております。組立キットならマイナス1万円か5千円だったと記憶していますが、それならプロがやってくれと。組まれた状態で納品されたものの、マザーのピンアサインやケースからの分解など細かく書かれたマニュアルが付属していたと思います。無くしてしまい、その後CPUをぶっ壊したわけですが(笑)
>通りすがりの自称初心者 さん
BTOも通販というだけで組立代行と言えましょう。
現物が無いからパソコンの箱の中身を見た事の無い人には不安かも知れませんが、だいたい自作として購入するパーツ代+組立代行料のマイナス~1万円乗っけ。10万円を超えるPCは1万を軽く超え5%10%と上がって行きますが、その辺りは高額な部品の保証(保守)代でしょうか。
やった事が無いため噂としますが、一部のBTOメーカーでは通販で購入したBTOパソコンを送り返して有料で増設も有るようです。先に出たテイクワン(たけおね)もやってくれるでしょう(おそらく) DELL、HP、フロンティア、マウスではまず無いサービスかと思います。
初めまして。
本文とは直接関係ないですが・・・
>Sycomでケチを付けるなら、サイコムに限りませんがパーツの選択がドロップダウンリストになっている事。コピペ出来ない。これは困る。コピー、右クリック、Google検索を使いまくるためリストにされると見積画面になるまでコピー出来ない。
これなんですが、私も最初そう思ったんですけど、ドロップダウンリストの
中ではなく外枠ごと選択してコピーすると中の選択肢が全てコピーされます。
なので、カスタマイズ項目を全項目選択してまとめてエディタなどに貼り付
ければ見にくいですけど、手打ちせずにGoogle検索可能です。
以上です。