最近発売のBTOパソコン11月上旬分。
今回から平凡すぎてコメントに困る構成のモノ、なぜそれをプレスリリース流した?と疑問を感じる製品は除外しており、パソコン工房、マウス、フロンティア、ツクモの各1製品4記事スルー。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2018年11月上旬)
2メーカー5記事分。画像は特徴的なモノや意味のある部分だけ。
パソコン工房
Optaneメモリー搭載のDAW向けデスクトップPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1152406.html
上の画像は、「USB 3.1は端子の色が水色なのか」と思っただけの、このPCで採用されているマザーボード。
DAWとはデジタル・オーディオ・ワークステーション、音楽の編集を行うためのパソコンで、特徴はインテルのOptaneメモリ搭載でSSDキャッシュのような役割をする小容量なNANDフラッシュ。
16GBは比較的安いのでどのくらいのモノか試してみようと思ったけれど、私のPCはチップセットがOptaneメモリに対応していないほど古く断念。
なぜSSDではなくOptaneメモリなのか理由がこちら。
数百GBにのぼる音源データを格納するのに、SSDよりも安価なHDDが適しているが、読み込みはSSDのほうが高速である。本機はこれを解消するためOptaneメモリーを搭載し、
どのくらい高速かは16GBでさえこのくらい。
source:Intel Optane メモリーはHDDキャッシュとしてどれだけ有用か - PC Watch
NVMe、PCIe接続なのでSATAの600MB/sを余裕でオーバー。HDDの弱点であるランダム(4Kの行)もNVMe接続SSDクラス。
不思議なことは、なぜここまで性能が高い割に普及している気配が無いのか。例として4TBのHDD搭載でOptaneメモリ合成すればDAW以外にゲーミングPCでも使えるのでは。
数値での速さだけで体感はそうでもないのかと思えばそうでもないらしく、PC Watchの締めの感想文によると充分高速を体感できるのだとか。
但し、価格コムのレビューによると、読み出しは高速ながら書き込みはHDDの速度と同じ、OptaneメモリとHDD両方へ書くので速くはならないとあり、使いどころが限られそう。
私はDAWに興味持ったことがないため不明。読み込み速度さえあれば良いなら、大容量SSDで散財したりSSD+HDDでストレス溜めない構成としてアリかと。
最大8画面対応のオンライントレード向けトレステPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1153499.html
製品ページがiiyamaブランドになっておりTWOTOPやめたのか。
デイトレーダー向けとした最大8画面モニタも可能なデスクトップPCで、全4種類ありモニタ枚数が変化、同時になぜか標準構成も変化。
価格は税込みおおよそ、太字は1つ上との違い。
- 2画面:13万円(Core i3、8GB、HDD)
- 4画面:22万円(Core i5、8GB、SSD、GeForce GT 1030)
- 6画面:31万円(Core i7、16GB、SSD+HDD、Quadro P620)
- 8画面:39万円(Core i7、16GB、SSD+HDD、Quadro P620 x2)
約9万円刻みとなっており、最初見た時に「なぜ2と4画面でここまで開きが?」と思えばモニタやアームもセットになっていた。
セットのモニタは21.5型、iiyama ProLite XU2290HS-B2 x台数分で、価格コム最安は1.5万円くらいなところ、パソコン工房は2万円くらいで見積もっているので高くなる。
例として、2画面をモニタなしにすると-39,500円、8画面をモニタなしにすると-18万円となり、2画面はアーム不要なので無し、8画面は2万円で8画面分のアームが付属するのかと。
トレードステーションなるソフトの利用環境を見ると、CPUは全部Core i3で良いだろうし、メモリも8GBで足りると思われ、全部SSDでも良さそうなので、グラボさえ押さえておけば良さそう。
しかしここまでやるデイトレーダーが自作するほどパソコン詳しいとは思えないし、金に困っているわけもないとするならば、販売ページを置くだけ置いておく手はアリでしょうな。
1つ気になる点は6画面仕様の構成で、Quadro P620はDP端子4出力なのでマザーボードからも+2出力になるのだろうか。グラボ挿すとマザー側の映像出力止まる排他仕様が当たり前感あるので不思議な感覚。
マウス
Windows 10 Pro Education搭載の文教向け2in1 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1151053.html
Mouse Proは法人向けブランドながら、これは文教向けとした11.6型の画面が回る2in1。元はビジネス向けと称していたモノを大量まとめ買いするなら1台あたり49,800円でご提供する流れ。
もう1つ外れるタブレット+キーボードな2in1もあるけれど、回転する方は堅牢性が特徴なので絶対こちらの方が良いと思う。
という理由は、私は高校生(今18人)のLINEグループに入っており、興味本位で「学校のパソコンはタブレット?」と聞いたところ、パソコン室にあるPCは全部デスクトップだと回答。
その中の一人がなぜデスクトップなのか教員に聞いたところ、一時期ノートPCを用意し教室まで移動していたが、落として壊すアホが結構居たのでやめたらしい。タブレットとかとんでもないと笑われたとも。
というわけで堅牢性が特徴は文教向けとして正しい。対象が小中高校生となっており、年齢が下になるほど勝手に落下試験しそうと思った。
仕様を引用。
CPUはCeleron N3450(4コア/1.1GHz、HD Graphics 500)を搭載し、メモリ4GB、eMMC 64GBも共通仕様。液晶ディスプレイはP116A-EDUが11.6型HD(1,366×768ドット)10点タッチ対応光沢液晶
5万円だからね、仕方ないね、という以前に、総務省が言うには以下のスペックを満たしているならOKなので大丈夫。
- OS:Windows 7以降
- CPU:2コア、1.7GHz以上
- メモリ:2GB以上
- 解像度:1366x768以上
高性能厨が憤死しそうな低性能ながら、文教アプリがこの程度の性能でも動くとするならコスパに優れる良い製品とも言えましょう。
個人的には11.6型をパソコンとして使うのは無理。
Core i9-9900K+RTX 2080 TiのゲーミングPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1152566.html
この画像のどこに特徴があるかはPCケースの右上右端で、前面にHDMI端子を付けたプロゲーマーの意見を取り入れて作られたケース。何するかはHMD、VRゴーグルなどの接続用。
税別価格は339,800円なので込36.7万円くらい。7万円のCPUと18万円のグラボ搭載の時点ですでに25万円。
盛り過ぎ感あるメモリ32GB、SSDが480GBのNVMe接続、CPUクーラーが簡易水冷、電源が800W80PLUSプラチナ、この辺りが高額化している原因ながら、パソコンに40万円近く出せる人用なら合っているとも思う。
また、RTX 2080 Tiを選ぶような人ならばモニタもフルHDではなく4K、または周波数高めなモノが必要だろう思えば、PC本体40万は大したことなく思える金銭感覚の宝石箱状態。
このくらいの価格帯ならば自作PCの方が安いはずと思い試算してみたところ、マウス利益盛っていないのか、こだわらないなら自作する分面倒なだけレベルの価格設定。
また、BTOパソコンの特徴、マウスを選ぶ最大の利点としては、延長保証が定額なので、37万円級のPCであろうと3年保証7,560円はコスパ良すぎるので絶対カートへぶち込むべき。
怖いのがグラボ故障の一点。CPUはまず故障しないパーツながら、マザーやグラボは運が悪ければ3年もたないことも考えられ、1年少々で18万のグラボ故障とか怖すぎる。18万は市販単品価格なので、修理代としては20万円行くか。
3年も使えてしまえたならば、その頃には次世代グラボが出ておりRTX 2080 Tiの価値も半分くらいになっているとして、この手の高額PCを買うならばマウスの延長激しくおすすめ。他社は本体価格の10%が多い。
4K液晶/顔認証対応の13.3型モバイルノート ~LTE搭載可 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1152502.html
この画像にも特徴があり、本体右側面にD-Sub15pinを装備し、13.3型モバイルサイズながら1Gbpsの有線LAN端子も備えている上、カスタマイズでLTE通信モジュール(SIMスロット)の内蔵も可能という、どう考えてもビジネス向けノート。
しかもLTE内蔵のカスタマイズは+7,800円という良心的な価格設定であり、このくらいなら私でもオマケ的に付けてしまいそうなレベル。
但し、これをビジネス向けとしなかった理由が以下太字と推測。
- OS:Windows 10 Home 64ビット
- CPU:Core i7-8550U(1.8-4.0GHz、4コア/HT、8MB)
- GPU::インテルUHDグラフィックス 620
- メモリ:8GB PC4-19200(8GB×1)
- SSD:M.2 256GB
- モニタ:13.3型 4K-UHDグレア(3,840×2,160)
- 無線:IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、BluetoothR V4.2 + LE
13.3型で4K解像度とか動画でも見るのか?ハイそうです的な仕様となっており、グレアとは画面がテカる方なので仕事用には向いていない。
しかも無線LANのカスタマイズも可能。同じ802.11現代版フルセットでも標準は433Mbpsなところ、カスタマイズで最大1.73Gbps対応+Bluetooth 5が約5千円で変更OK。
更に追加バッテリーもカスタマイズで選択でき、これまた良心的な価格設定は約6千円となっております。
4Kモニタ、光沢液晶、高速Wi-Fi、LTE対応、バッテリおかわり可。これらを総合すると、Wi-FiがOKな飛行機やLTE対応新幹線の社内でNetflixなどの4Kストリーミングをお楽しめと言われている気がしてならない。
仕事で移動の多い人なら公私兼用ノートとしてアリか。
意外とBTOメーカーのスポンサー多いe-Sports
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・全部
- 納得の構成・・・全部
- ワケガワカラナイヨ・・・なし
平凡すぎる構成の新製品は除外したので評価が成り立たなかった。
さて、BTOパソコンと言えばデスクトップPC、デスクトップと言えばゲーミングPC。BTO新製品ではないけれど、こういうニュースを拾った。
LEVEL∞ 『Crazy Raccoon』とスポンサー契約 | パソコン工房 NEXMAG
https://www.pc-koubou.jp/magazine/11449
そういえば時々スポンサーがどうしたとか、プロゲーマー推奨PCなど目にすると思い調べたところ、BTOメーカーだけでもスポンサー契約が割と多い。
- パソコン工房・・・Crazy Raccoon、父ノ背中、7TH HEAVEN
- マウス・・・AXIZ、GODSGARDEN
- ドスパラ・・・SCARZ、ROX Gaming Japan、野良連合
- DELL・・・CYCLOPS athlete gaming、Walker Gaming
- サイコム・・・DeToNator、RAD
- PCワンズ・・・1’s battle dogs
1チーム1社がスポンサーとは限らず、例としてサイコムの提供でお送りしているRADの場合は、AMD、ASRock、Logicoolなども協賛。
また、スポンサーはPCやIT関連企業のみではなく、珍しいところでは眼科や法律事務所が協賛しているパターンも。個性的なチームはPCワンズの1's~はPCワンズが立ち上げたそうな。
プロゲーマー=賞金稼ぎのイメージがあったので、勝てない時は職業としてどうやって食って行くのだろう?と不思議に感じていた謎が少し解けた。
今後、日本でも普及すればNTTとかトヨタのような金持ち大企業が一社独占でスポンサーするとかあるかも知れませんな。
>Optaneメモリー
HDDのキャッシュとしてNVMe接続のSSDを使うシステムでしたっけ。せっかく高速化するなら1TBなんぞ小容量ではなく4TBくらい積んで欲しいところ。キャッシュに保存してあるデータを再利用する際は激速で読み込めるため、確かにDAWには向いているのやも。
>なぜここまで性能が高い割に普及している気配が無いのか
大容量のデータを高速でHDDから読み取る必要が無いからでは。SSDも低価格化しましたし、あえて単体SSDではなくキャッシュ専用SSDをHDDとセットにする利点が少ないですし。
>全4種類ありモニタ枚数が変化、同時になぜか標準構成も変化。
ちなみに2&4画面はスリムタワー、6&8画面はミニタワーのため注意。
>13.3型で4K解像度
DPIを200%設定が必須な気が。100%で使用する猛者が見てみたい。