最近発売のBTOパソコン11月下旬分。
今回はなぜか妙な構成のノートが多く、価格設定も脳内に?が飛び回るコスパなモノばかりなので、新製品情報まとめというよりも、私が片っ端からツッコミ入れて行く回としてどうぞ。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2018年11月下旬)
5メーカー7記事分。画像は特徴的なモノや意味のある部分だけ。
パソコン工房
約4万円でクアッドコアCPUの15型ノートPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1155402.html
今どきなら4万円は安いですな。
安さだけ重視ならばドンキホーテが先日2万円のノートPCを出したけれど、さすがにクソ仕様すぎて子どもや老人向けとしか思えなかった。
しかし2万でこれは中々のモノ。
14.1型フルHD(1,920×1,080ドット)IPS液晶ディスプレイ、Atom x5-Z8350(4コア/4スレッド、1.44GHz)、LPDDR3メモリ4GB、eMMC 32GB、OSにWindows 10 Homeを搭載。Kingsoft WPS Officeが付属
液晶パネルとCPUとメモリの時点で2万円行きそうと思ったものの、インテル公式見て来るとCPUが21ドルと書かれており少し笑った。まあそれなりの性能とわかる人が買うノートとしてはアリでしょうな。
話を戻しパソコン工房4万円ノート。
CPUに4コアのCeleron N4100(1.1GHz、ビデオ機能内蔵)、OSにWindows 10 Home、液晶は非光沢のHD(1,366×768ドット)を搭載。なお、光学ドライブは非搭載。 STYLE-15HP013-C-CESは、メモリ4GB、ストレージに120GB SSDを搭載
ストレージ以外はドンキノートに負けているか同等な構成、このクラスのノートPCをカスタマイズしてまで買う人は居ないとするならこれで4万はどうなのか。
全体のバランスで言えば、まともにSSD搭載のパソコン工房の方が多少は快適と思われ、ドンキノートはeMMC 32GBなので空き容量は10GBくらい、MicroSDカードの64GBが千円少々、128GBは2千円少々なので増設も安く済むが遅いはず。
おそらくパソコン工房的にはこちらが本命。最安モデルは税別約4万円と言いたかっただけだと思う。これなら税別49,980と見栄えも良い。
STYLE-15HP013-C-CEVは、メモリにDDR4-2400 8GB、ストレージに240GB M.2 SSDと500GB HDDを搭載、直販価格は53,978円。
しかしいずれにせよCPUがAtomしかもN系ではクソ仕様には違いなし。ノートならせめてCore i3、CeleronやPentiumでも実用的といえるCPUは今はデスクトップ用ならば限定。
マウスコンピューター
税別4万9800円台からの15.6型ノートなど3製品発表 - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1811/19/news106.html
これも最安モデルが約5万円と言いたかった、または4万円台と表現したかったと思われる税別表記。しかしこの価格は台数限定割引らしく通常は5千円高いそうな。
3製品中5万円前後の機種は1つ、もう2種類は約10~11万円もするらしく、違いはほぼ全部。
それぞれCPUとしてCore i7-8550U、Celeron N4100を搭載した。m-Book B507Hはメモリ8GBと512GB SSDを、m-Book B507Eはメモリ4GBと240GB SSD
ノートのCeleronはほぼAtomと思いましょう。その割にN4100は21ドルなどというナメた価格ではなく107ドルもするようで、クロックが少し高い程度で5倍もの価格差がある意味がよくわからない。
マウス公式のプレスリリースのページへ行くと、新TV-CM公開記念と書かれていたため、パソコンに詳しくはない一般ユーザ向けとしての発売か。
10万出して高性能CPUで快適に使えそうな方はNECなどと比較して欲しいモデル、対してマウスなら5万でもそれなりのSSD搭載ノートが買える、といったところか。
私に言わせるとその中間、Core i3~i5辺りで7~8万が良いと思うのだけれども、一般向けとしては中途半端な性能と価格に見えるのかも知れませんな。
狭額縁で薄型の15.6型ノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1155245.html
国内BTOメーカーとしては珍しい、ベゼルの狭さにこだわったノート。
日本HPとかAppleなどがやれども何とも思わないけれど、マウスがやると「え?」と思ってしまう不思議。
以前やったアンケートによると、ベゼルレス目指したデザインは割と人気。
source:ベゼルレスなPCモニタやノートに需要はあるのか?
カネ出してまでベゼルにこだわる人は少ないながら、どちらかと言えば5割くらいの人がベゼルレス、枠ある方が好き1割少々なのであるより無い方が良いという。
CPUにCore i7-8565U(1.8GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、240GB SATA SSD、GeForce MX 150、1,920×1,080ドット表示対応15.6型液晶ディスプレイ、OSにWindows 10 Homeを搭載し、税別価格は109,800円。
高くないか。
しかし1つ前の10万円モデルのCPUより1ランク上、なぜか搭載しているGeForce MX 150が付き、こちらはWindows Hello対応の指紋センサーも装備しているようで、1つ前が個人向けならこちらは法人向けか。
上位モデルの「R500HN-M2SH2」は、上記からメモリを16GB、ストレージを256GB M.2 SSD+1TB HDDに変更し、税別価格は129,800円。
この差額は妥当かやや高めな印象。
注意することはマウスに限らないけれどSSDが単に「M.2」としか書かれていない場合はM.2スロットSATA接続、PCIeなら「M.2 NVMe」と書かれていることが多く、マウスのこの製品もSATA接続。
それを踏まえると、メモリが+8GB、+HDD 1TB、SSD+16GBで2万円差は割高な気がした。カスタマイズ見ると+2,800円で240GBのNVMeになるので、載せるならこちら、というかNVMe標準で129,800円なら妥当な差額と思う。
関係ないけれど、USBのType-CはUSB専用ではなく、端子の形状がType-Cという意味でUSBに限らない、ThunderboltもType-CはあるところはM.2に似ていると思ったのでついでに書いた。
DELL
砂漠や雪山でも動くタフネスノート計3製品を投入 - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1811/27/news106.html
タフネスノートと言えばパナソニックかDELLくらいか。
あえて最もゴツい機種の画像を持って来ており、他の2種類はパナソニック感あるもう少し薄めな本体サイズ。
仕様については14型フルHD解像度でバッテリがホットスワップ対応くらいしか書かれておらず、用途として直射日光下にも対応、雪山や砂漠でも使えるというアピール。それで合っていると思った。
いくら性能を書いてもこのような特殊なノートでは意味が薄く、それよりも防塵や耐水性など、どのくらい頑丈なのかの方が重要。
一応、最安の22万円モデルを見て来たところ、CPUはCore i3-7130U、WindowsはHome、メモリ4GBx2、M.2 NVMe SSD 128GBになっていたため、中身が10万円(液晶パネル+2万として)くらい、ケース代12万円くらいと推測。
ところでこのモデル、元が329,700円になっており驚いた。22万が妥当というか、CPUが売れ残り処分しているのなら20万切った方が良さそうな予感。
しかし、いくら値引きしてもこの手の製品は売れる時にしか売れないだろうし、値引きしたから買うというモノでもないため、別に33万でも22万でもそう変わらない気もする。
低価格な第8世代Core搭載狭額縁ノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1155985.html
見た目は普通のノートPC。で、どこが低価格なのか。
最小構成価格はそれぞれ117,980円、97,980円から。
そして最近のDELLあるある商法。
11月30日現在、Vostro 14は3万円、Vostro 15は2万円引きとなっており、それぞれ87,980円、77,980円で購入できる。
前者の14型の方はCore i5、メモリ4GB、HDD 1TB。15型はCore i3、メモリ 4GB、NVMe SSD 128GB。なので値引き後の価格が適正だと感じるレノボ状態。
こういうことをして良いのなら、NECとか富士通の店頭販売のように最初18万円くらいに設定しておき半額とかやれば良いのでは。または家電店のように20万円の半額にして更にポイント10%とか、20万円のまんまで楽天のようにポイント50倍とか。
もしくは、テレビ通販のように「今ならもう1台」とか。
ツクモ
GeForce RTX 2080をNVLINK SLI構成G-GEARから - エルミタ
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2018/1129/285543
ツクモは昔から作ってみた系が多い、これもその1つだと思う。
NVLink言いたかっただけと思われるやや中途半端なRTX 2080の2枚構成となっており、これ買うくらいなら素直にRTX 2080 Tiを1枚にするか、GTX 1080 TiのSLIで良いのでは。
と思いきや2080 Tiの2枚もあるらしい。
オプションで、GeForce RTX 2080 TiのNVLINK SLIにも対応しており、
2080の2枚標準が約40万円なので税込43万くらい、2080 Tiの2枚にすると+10万となり税込総額は54万円くらい。グラボだけで重量3kgは余裕で超えると思われ、マザー割れないのか心配。
2千番台は1千番台よりも更に重い仕様なので、この手のハイエンド系はケースの中どうなっているのか、グラボを支えるギミックは完備しているのか掲載するべきだと思う。
自作なら後付で何とでもするけれど、完成品はその何とでもしないできない人が買うのだから、ツクモに限らず2千番台搭載はケース内画像見たい。
唯一、サイコムだけはオリジナルのグラボホルダーがカスタマイズ画面にあるのでわかる程度。量産系も画像が難しいならホルダーをカスタマイズ画面へ入れ、「なし」へ変更できなくても良いので表記するべきかと。
私が購入検討者なら、表記なし=ホルダーなど無しと解釈する。
エプソンダイレクト
会計ソフトプリインストールモデル発売 | エプソンダイレクト
https://shop.epson.jp/info/press/2018/1127/
相変わらずコスパ悪いエプダイが更にコスパ悪化した新製品を放流。
ノートとデスクトップ共通で、CPUはCore i5、メモリ8GB、SSD 240GB、Win 10 Pro、オフィス2016、そして会計ソフトが付いて税込15万円を余裕でオーバーするという。
会計ソフトが5万円以上なのか?と思い単品を調べると、バージョンがLiteでありダウンロード版なので2万円。驚いたことはこの2万円は年間ライセンス料らしいので毎年支払うハメに。
エプダイの何がマズいかは、昔から日本の会計ソフトは弥生ばかり、個人事業主なら弥生かFreeだろうか。私も数種類会計ソフト試用してみたけれど、やはり慣れている分、いくら操作性最悪だろうと弥生が使いやすい。特にエクスポートとインポート。
エプダイが何を勘違いしているかは、大昔のNECパソコン互換機を比較的安くコバンザメ状態で販売していた頃と今の違いで、第六天魔王NEC様がPC事業あきらめたようにDOS/V規格時代となりブランドの意味が薄れてしまったこと。
法人向けを中心とし、個人向けの通販では昔を懐かしむおっさん相手にボッタクって上手く行っているのだろうか。ちなみに売上規模としては、年商50億円程度なのでVAIOの半分くらい。マウス+パソコン工房連合の1/10くらい。
プリンタなど周辺機器中心でパソコンはオマケで一応売っているのか。
低価格なAndroidタブレットは需要あるのか?
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・DELLのタフネスノート
- 納得の構成・・・DELLの値引き後ノート
- ワケガワカラナイヨ・・・エプダイ
DELLのタフネスは使い所が限られすぎるのでプレスリリースしている場合ではなく法人営業だろうと思うものの、存在を知られるためにはITmediaなどへのリリースも一応必要なのでしょう。
納得の構成は他にこれといったモノが今回は無く、強いて言うなら、値引き後と称した価格ならば、な感じ。BTO関係ないけれどドンキノートも2万ならコスパ的には納得、構成がとは言っていない。
エプダイは会計ソフト商売したいのかも知れないけれど、上で書いた通り企業なら弥生、最近は個人や中小企業でもFreeを利用したり移行したり聞くため、入り込むなら経理の知識ない担当の会社へ営業する程度か。
ところでBTOでもパソコンでもないので上では紹介しなかった、フロンティアが安価なタブレットを2種類発売。
source:2万円を切る7型/10.1型Android 8.1搭載タブレット - PC Watch
source:株式会社ジェネシスホールディングス | JENESIS HOLDINGS
こうして見ると10.1型デカいですな。ジェネシス~が製造、フロンティアが販売しているのでリンク2つ。
Androidは新しい8.1ながらWindowsユーザとしては何となく良い気分になれないバージョン。8ではないだけ良い方か。
それは置いておき、最近の端末のサイズの傾向を見ていると、各デバイスの定義として以下のようにハマった気がする。
- 7型未満・・・スマホ
- 7~10型・・・タブレット
- 10型超え・・・ノートパソコン
数年前までのポストPC祭りでは、タブレットがあれば(ノート)PC要らない説を唱えるアホライターが多かったものの、現状はスマホの大型化により一部の人を除きスマホとパソコンがあればタブレットが要らなくなってしまった印象。
そこへ低価格であろうと今更感あるAndroidタブレットを出して売れるつもりなのだろうかと不思議な気分になったのがフロンティアの新製品。
画面5.7型、本体サイズ7型のスマホを持つ私に言わせると、もはや7型タブレットはキャリア回線の使えない劣化スマホとしか感じず。タブレットが必要な人は多少高くとも高性能や大容量とか高解像度にこだわるのではなかろうか。
フロンティアとしてもジェネシスホールディングス製品の代理店状態で販売しているのだろうから、今でも低価格タブレット売れるのだろうか?と実験的な意味で売っているのかも知れない気がする。
そしていずれは折りたたみ10型スマホとか爆誕し、数年内にタブレットという形は消滅する、スマホによるポストタブレット時代が来ると推測。
>パソコン工房4万円ノート
CPUがアレなんでそこそこバランスが取れているかと。
どうせたいしたことも出来ませんからね。
>タフネスノート
ミルスペック対応で米軍対応なんと違いますか。
さすばに同じタフでもレッツとは用途が違います。
先日TVでヨットレースの映画をやってるのを見たんですが、デッキにソーラーパネルを張っていてキャビンには電子装備満載。
GPSは当たり前でパソコン等北朝鮮にでも拿捕されたらエライ事になるレベルでしたね。こういう所にも積むんでしょうね。
>コスパ悪いエプダイ
企業相手がメインですから「安心感」にもコストを払っているんだと思います。
安くても裏口付のレノボなんぞ、普通の神経なら使えないし。
それと会計ソフトですが、毎年税制なんかが変わるという事も有り、パッケージ版でも
毎年更新がデフォですからそんなもんでしょう。
言葉足らずにて失礼。パナはレッツではなくタフブックの方。
タフパッド/タフブック【TOUGHPAD/TOUGHBOOK】 頑丈 タブレット/PC | Panasonic
https://panasonic.biz/cns/pc/tough/
このページ見るとノート型よりタブレットやハンドヘルドの事例が多く、頑丈系ならモバイル型の方が適しているのだろうか。仕様風景を想像すると、建設系なら動く機会が多いだろうし、ノート型は置いて使うものなので頑丈である必要性はモバイル端末ほど必要ないのか。
頑丈系こそタブレットが主役な気がした。そう思えばヤマト運輸のドライバーが持っているハンドヘルドもやたらとゴツい。(多分落としても大丈夫用)
>パソコン工房4万円ノート
私的にネットブックの遅さに辟易した身としては、Atom系のCPU搭載=超簡易用途、としか未だに感じず。具体的に言うと「フルHDの動画を再生するのが最高負荷」くらい。
>Celeron N4100
発売から1年くらいになりますから、そろそろ新しいモデルの登場が望まれますね。私は買いませんが。
>今ならもう1台
同じの2台は面白く無いので「Windowsタブレットをセット」「年間5千円で何年でも故障時の交換用に同機種を1台確保し続ける」「気に入らない場合、届いてから1週間以内なら差額を払うだけで上位機種へ交換」とかが良し。