最近発売のBTOパソコン4月下旬分。
SSDやメモリの価格は下がり続けるものの、対してCPUが値上がりしたり、NVIDIAが立て続けに新製品を出すので全体の低価格化が難しいのかと感じた4月後半分のBTOパソコン新発売分。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2019年4月下旬)
4メーカー7記事分。画像は特徴的なモノや意味のある部分だけ。
パソコン工房
GeForce RTX 2070搭載の16.1型ノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1180717.html
下位モデルの仕様を引用。
CPUにCore i7-8750H、メモリ8GB、Intel H370チップセット、240GB SSD、GPUにGeForce RTX 2070(8GB)、液晶に1,920×1,080ドット表示対応16.1型、OSにWindows 10 Homeを搭載し、価格は215,978円。
税別表記は199,980円となり、ギリで10万円台を名乗れないこともないけれど、そんなことをすると消費者視点ではガッカリ感がハンパないのでやめておいた方が良い価格設定。
特徴はこちら。
液晶に珍しいサイズである144Hz駆動16.1型パネルを採用。狭額縁設計を採用することで、従来の15.6型のフットプリントで画面サイズを拡大した。
フットプリントとは、この場合は設置面積を指している=本体のサイズが15.6型なのに画面サイズ16.1型になれました的な設計。
画面がデカいとかリフレッシュレート144Hzは良いとして、画像を見る限りではキーの仕様が気になる。一見するとアイソレーション、しかし公式の拡大を見ると少し違う気がする。
個人的な基準ながら、キーストロークはゲーミングノートならば2mmが最低限と考えるため、通販=現物見ず触れず買うならそれが表記されていない以上何とも言えない。
深さ2mm確保できていなければ価格や性能がどうであろうとスルー。
GeForce GTX 1050 Ti搭載のフルHDノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1180824.html
さすがにGTX 1050 Ti搭載ではゲーミングノートとは言わないか、パソコン工房のStyleシリーズはノーマルなノート。ゲーミングならばLevelインフィニティのロゴになる。
提案を引用。
GPUにGeForce GTX 1050 Tiを搭載し、写真・動画編集およびゲームプレイに向く。
何だろう、このGTXで1050のTi付だからどうぞ感。何が気に入らないかは、せっかくグラフィックカード搭載したのだからVRAMがGDDR5で容量4GB(多分)も示すべきではなかろうか。
また、動画編集を例にすると、ゲーム用にGPU性能が必要でもCPUは割とどうでも良いゲームがあるように、EDIUSではあまり意味がない*けれどPremiereはGPU使うのである程度の性能は必要、のような提案までするところまでが売り方だと思うのだけれども。
*私が動画編集とかしないので本当にそうかは曖昧。
逆に税別10万円切れる、込でも11万円行かないゲーム用のサブPCとして使えるかも知れませんな。旧グラボならPassMark基準でGTX 980Mと同等やや下の性能。
GeForce GTX 1650搭載のゲーミングPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1182642.html
出たので載せてみました系ですな。
GTX 1650は6が入るので見づらい。1050の後継なので単純に最近のGeForceの傾向から1050 Tiと同等、かと思いきや1050 Tiと1060の間くらいだった。
グラフィック機能を削除したCore i5-9400FにGTX 1650はバランス良い、またはグラボもう少し高性能なモノへ挿し替える前提でも良さそう。
税込10万円切れる一応ゲーミングがギリでできるデスクトップな位置づけとして、予算を大人ほど取れない学生向けとしてよろしいかと。
4K液晶とRTX 2060搭載の15.6型ゲーミングノートPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1182693.html
以前から中々な無茶バランスと感じていた15.6型で4K解像度。
過去にその組み合わせが流行ったことは無いけれど、GTX 2060搭載でのゲーミングノートならば何らかの恩恵でもあるのだろうか。
気になる箇所はもちろんキーボード、として公式の画像を見たところ、最初の16.1型と全く同じ設計。液晶部分(フタ側)が違うだけで本体側のベアボーンは同じと見た。グラボは違う
というわけで、キーボードがストローク深度不明にてわからん。
マウスコンピューター
Windows Server 2019 Standard搭載RAID 1サーバなど - エルミタ
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2019/0425/303009
法人でも本気を出し続けるMouseProブランドより小型サーバ。
NASかな?レベルに小さいので小さいモノマニア垂涎の機器ながら、価格はあまり小さくは無い、安い方でも税別14万円台のシロモノ。高い方は+4.5万円。
ハードウェアの構成は同じながら価格差がある原因はWindowsサーバ2019のエディション違いで、高い方は外からもアクセスできる標準的なやつで、安い方はライセンスがやや小規模に。
これに対して、Essentialsはコア数に関係なく、1台のサーバにライセンスされる「サーバライセンス」であり、Windows Server CALが不要で、最大25ユーザーおよび50デバイスからサーバ機能にアクセスできます。
なので25人または50端末を超えるならばStandardに。もう1つEssentialsを置く意味はサーバとしては変だとすると、25ユーザは何か中途半端な気がする。25人以下の会社でサーバ必要になるのだろうか。
ホットスワップベイ4基を備え、RAID 0/1/5/10をサポート
0はナシとして、HDD2台でミラーリングするなら1、4台で毎日HDD異常無いかランプ確認できるなら5、同じく4台で速度も重視なら10。
と思ったけれど、マウスのカスタマイズ画面を見るとRAID5に対して「読み書き性能との両立に!」とあるので10より5の方が良いのかも知れない。
5は以前居た会社で起こった事故例で、1台故障している事に気付かず2台めが逝ってしまい詰んだと聞き、改めてRAIDの怖さを知った。それ言うと1も10も似たようなものだけれど。
DELL
GeForce GTX 1660Ti搭載ゲーミングノートPC3機種発売 - ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1904/26/news124.html
以前からわかりにくかった仕様一覧と価格が更に汚くなった、エプダイ仕様とでも言いましょうか、この一覧もはや必要ないと感じるクソ仕様。この場合の汚いとはズルい方ではなく美しくない、きれいな売り方ではない方。
結局、どれがいくらでどのような構成なのか全然わからない。CPUなどを最大となる「まで」と言うのならば、価格も最大構成価格として「まで」を付けるべきでしょう。バカか。
製品を評価する以前に企業として問題あり、売り方が小汚い。日本ではこういう騙すかのような見せ方は逆効果になるはず。
サイコム
ASUS Aura Syncフル対応FFXIV推奨ゲーミングPC発売 - エルミタ
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2019/0419/302304
光らせて当たり前のようになってきたサイコムのゲーミングPC。
G-Masterでは平凡すぎるため、この手の光り物で行くならAura Cascadeとか個別のシリーズ名を作るとか。私にしてはネーミングセンスあるか?と思い検索すると同名のゲームがありマズいかも知れませんな。
光る以外に気になるところは、このケース電源ユニットどこにあるのだろう以外、画像右のフロントパネルで、サイコムは昔からInWin(ケースのメーカー)が好きなのだろうか、と、右下に小さくサイコムロゴがあるようなのでOEM(この場合サイコム専用)なのでしょう。
CPUはCore i9-9900K、グラボRTX 2080 Ti搭載で約43万円。サイコムの3年保証は割安なため、これ級のPC買うなら+2年で約2万円はケチらない方が良いと思う。
まとめとおまけ
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・マウスの小型サーバ
- 納得の構成・・・パソコン工房1650載せてみたPC
- ワケガワカラナイヨ・・・DELL製品全般の売り方
小規模な会社にサーバを置くとどうなるのだろうか?という実験的な意味ならば、20万円切りの小型サーバは一応アリかと。サポートもオプションでオンサイトが充実めなので代理店が来てくれるのでしょう。
GTX 1650は2chのおっさんらに言わせるとゲーミングとは言えない性能だろうけれども、高校生がフォートナイトしたいからバイトして10万貯めるようなレベルならばアリでしょう。金貯めて後でグラボだけ換装しても良さそう。
最近のDELLは特にケンカ売っているのかとさえ感じる。
さて、今回目に止まった記事はこのイベント。
国内最大級のLANパーティー「C4 LAN」は5月10日から - ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1904/26/news128.html
日本国内でLANパーティとは珍しい。しかも友人知人という集め方ではなく、チケットを販売するという、それ人集まるのか?と思いきや昨年の5月は大盛況だった模様にて驚いた。
客も多ければスポンサーも割と多く、金額なのか設備提供かは不明ながらランク分けされたサポーターとされるBTOメーカーは、当サイト基準では日本HPとフロンティア以外のメーカーが全部入り。以下は2018年春。
- プラチナ:ドスパラ
- ゴールド:サイコム
- ブロンズ:DELL
- 無印:マウス、パソコン工房、ツクモ
割と盛り上がっているようで。しかし2019年春の枠では、DELLがブロンズから無印へ、パソコン工房は消えております。
ドスパラの池袋にあるeスポーツ施設LFS(ルフス)が100席なので409席はその4倍の規模。eスポーツ、本当に来るのかも知れませんな。
ところでLANパーティは自前PCを持ち込む印象が強かったものの、よく考えるとオフラインで集まりオンラインゲームをするところが目的なのだから、LFSのように最初からゲーミングPCが置かれていてもLANパーティなのかと気付いた。
ら・・・乱パ・・・
>GeForce RTX 2070搭載の16.1型ノート
販売ページを見たら下位モデルの方、メモリが4GB×2が8GB×2へ、SSDが240GBから480GBへ、それぞれ「期間限定で無料アップグレード」だそうで。
下位モデル:199,800円、8GB×2、480GB-SSD(SATA)
上位モデル:206,980円、4GB×2、250GB-SSD(NVMe)、1TB-HDD
価格差7,000円でコレだと上位モデルがやや寂しいか。
>一見するとアイソレーション、しかし公式の拡大を見ると少し違う気がする。
アイソレーションって各キーが繋がっていないというだけですから、見た目からしてPC工房のゲーミングノートはアイソレーションキーボードだと思いますがね。たぶん内部もパンタグラフ構造のメンブレンでしょう。何となくキートップの文字が中国的というかゲーム向けというか、少し特徴ある文字ですね。「W」「J」「7」「?」「て」あたりはなかなか可愛らしい感じ。ナンバーロックとかスクリーンロックとかの「Lock」を「LK」と略しているのは初見。
>GTX 1050 Ti
ゲーミング向け最下位がGTX 1050、ちょうどいい塩梅がGTX 1060だとすれば、GTX 1050Tiは「重量級ゲームも最軽設定にすれば快適に動く」ライン。バッテリの持ちもけっこう重要だしそこそこ軽い方が良いけれどGPUパワーはけっこう欲しいしでも高いのはヤダ、というワガママかつケチな方に最適。
GTX 1650は知らん。
>15.6型で4K解像度。
画面がキレイ。ただそれだけ。ゲームしかやらんのなら良いと思います。
>DELL
私が見ているALIENWAREの販売ページは見やすいですね。特に各モデル上方にゲーム選択項目があり、8種類ほどの中から1つ選ぶとそのゲームをプレイした時のFPSが表示されるため、非常にとは言いませんがそこそこ使いやすい。チェックを入れて複数機種を1ページで見比べられる点も良さ気。
私がDELLから買うのはモニタだけですけれど。