最近発売のBTOパソコン5月下旬分。
今回は真面目な製品が多く、その多くはゲーミングPCという、BTOメーカーあるあるな新製品情報の放流。最安でも13万円オーバーという高級かつ高性能路線となっております。
適当に見て参りましょう。
2019.06.17追記:タイトルミスの高額な「使用」->「仕様」へ訂正。ご指摘有難うございます。
最近発売のBTOパソコン(2019年5月下旬)
4メーカー5記事分。画像は特徴的なモノや意味のある部分だけ。
パソコン工房
144Hz液晶/RTX 2060搭載16.1型ゲーミングノートPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1187762.html
ゲーミングノートは最近マウスとパソコン工房が気合入っております。
144Hz液晶と来たならば、今度こそマウスと同じベアボーン(ノート本体部分)かと思えば、こちらは16.1型で144Hz、マウスの144は17.3型。
最近のゲーミングノート凄いと思うところは厚み。これ、本当にRTX 2060搭載しているのかと疑えるほど薄い。
仕様詳細を見て来たところ、閉じた状態で19.9mmは凄すぎる。開けば液晶モニタ側が5mmくらいあるとするなら、脚を除いて15mm程度に収まっているという。誰が凄いかはNVIDIAだけれども。
では薄いから良いかと言えばゲーマーがそこを重視して求めているとは思えず、逆に排熱大丈夫なのだろうかと思ったものの、これほど吸気できるなら大丈夫なのでしょう。編集で少し明るくした。
最近のパソコン工房の良いところは、このように底面まで撮影して上げてくれているところ。これ見たマニアな人は、「メモリとかストレージ交換厄介なボトムだな」と判断できる。
ぜひゲーミングPC以外の普通のノートでもやって欲しい。
マウスコンピューター
厚さ16.8mmで約16.4時間駆動の14型2in1 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1184786.html
HPのOEM?と思ったけれど違った。
どれのことかはこれ、Spectre x360に似ている。
マウスならばベアボーンはCLEVO(という台湾のノートPCベンダ)だろうから、CLEVOのお家芸的なパクりなのだと思われ、簡単に高級感出すならアリでしょうな。
360度回転式の2in1で当然タッチパネル仕様。バッテリ16.4時間、薄さ16.8mmは国内BTOメーカーらしからぬナショナル感。
最大の特徴はCore i7搭載なのにファンレスで、そのCore i7も最大4.6GHzも出る4コア/8スレッドCPUでありながらもTDPは25Wという、インテル公式価格409ドルもする高級品。
さすが14万するだけはあり、CPU以外もメモリ16GBだとかSSDはSATAながら512GB、オフィス付くと+2万円は妥当。
多分だけれども、これ店頭販売する用ではなかろうか。この見た目ならば14万はアリとして、私が家電量販店の店員ならば性能や容量、そして無音な点で客に凄く勧めやすい、大手メーカーのノートとも比較させやすい。
ハイエンドゲーミングPCにRTX 2080 Ti×2のNVLinkモデル - ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1905/22/news089.html
PC本体はいつものマスターピースなケースなので無意味としてスルーし、オリジナルのヘッドセットもセット購入可能らしく、単品ならば7,980円の税別。
パソコンの方は、やってみた感じあふれるCore i9-9900XとRTX 2080 Tiを2枚NVLinkにしており、価格はヤケクソ感あふれる税別70万円。ここまで来ると消費税5万円台が凶悪ですな。
話をヘッドセットに戻すと、どこのメーカーの製品のOEMなのかが謎すぎて人柱状態。とは言え、ヘッドホンではなくゲーム用のマイク付き耳元スピーカーなのだから音にこだわらなくても良いモノなのだろうか。
Amazonとかでエレコムやよくわからない中華製を買うよりは安心かも知れないくらいに考えるべきでしょうな。
ツクモ
新筐体のRTX 2060搭載15.6型ゲーミングノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1185128.html
マウスとかパソコン工房が出しているゲーミングノートと似た仕様かつ似たような価格・・・ではなく、Core i7-8750HとRTX 2060搭載ならば、このページの最初にあるパソコン工房の16.1型より約3万安い。
大きな違いは画面サイズが0.5インチ小さい以外、リフレッシュレートが144Hzではなく通常の60Hzでハイレゾには多分対応していないくらいか。逆にメモリが8GBではなく標準16GBなので価格差でいえば更に4千円くらい開く。
痛い箇所としては、モニタ下部のベゼルと背面にデカめでG-GEARとかロゴを入れてしまっている点。モバイル用だろうから認知度の高くないロゴは入れない方が良いと思う。
FMVのロゴやNECとか書かれているなら高級感あるとしても、BTOメーカーはヘタに自社マーク入れると単なる宣伝にしか見えない。
サイコム
デュアル水冷ゲーミングPC全コア5GHzのCore i9モデル - ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1905/24/news103.html
価格は税込で33万円くらいのRTX 2070が標準で搭載。
全(8)コア5.0GHzのCore i9ならば、インテルが発表したi7-9900KS、またはGIGABYTEがZ390マザーと抱き合わせの約20万円で販売している選別品か、と思いきやどちらでもなく素のCore i7-9900Kとなっており驚いた。
サイコムが手動で全コア5.0GHz行ける9900Kを選別したのか、もしくはオーバークロック耐性のあるステッピングでも発見されたのか。通常は8コア時4.7GHzが最大、5.0GHz動作は1~2コア時。
一見するとそこまで性能上げた構成にも関わらずグラボがRTX 2070はバランス悪い、もっと上の2080以上にするべきとも思えるものの、コスパを考えたのか、サイコム的には2070が最適と判断したか。
と言いたいけれど、上げたいならカスタマイズで性能上げても良い、割高にならないのがサイコムのような組立代行系なので、もっと金出せるならグラボは変更しましょう。
一点注意することは、BIOSでクロック上げているらしいのでCMOSクリア(マザーボードの設定がリセット)されるとオーバークロックも解除されるであろうこと。
もしこれ買うなら電源を入れた直後にDeleteキー連打してBIOS設定(UEFI)を出してスマホなどで写真撮っておきましょう。メモでも良いけれどASRockのZシリーズは設定項目がクソ多いはずなので画像で残すが無難。
ドンキの2万円ノートは累計1.8万台売れたらしい
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・マウスのSpectre x360風ノート
- 納得の構成・・・ツクモのRTX 2060搭載搭載ゲーミング
- ワケガワカラナイヨ・・・マウスの70万円デスクトップ
マウスの高級風ノートは、一般PCユーザ向けとしてCPUとメモリがオーバースペックながら、大手メーカーのノートと並べると見た目で負けず中身で勝てるのでマニア寄りの客が多そうな通販用ではないとして。
ツクモのゲーミングノートは、ゲーム用のまともなグラボ搭載ノートとしてはコスパが良く、下2桁60ならば3年くらい使えるならOKと考えると価格も中身も割と納得。
マウスの70万PCは用途次第と言いたいものの、GTX 2080 Tiの2枚載せをどこで使うのかサッパリわからん。
さて、今回のおまけはドンキが継続して出し続けているジブン専用PCシリーズの第4弾、2万円PCを紹介。
source:ニュースリリース - PPIH | 企業情報
基準としては価格が4万円を切れるようなパソコンを自称する物体は、得てして玄人向け、仕様を全て理解し性能からできることを妄想できるレベルの変態でなければ後悔する可能性がございます。
上から行くと、2万な上にタブレットなので本体はモニタ側に内蔵、CPUがクソ性能、解像度は10年以上前のノート並、メモリ交換や増設は無理、「ROM 64GB」はおそらくeMMC、無線は5GHz帯非対応、両面カメラは割とポンコツ、ノートPCとしては軽い、バッテリがスマホ並、省電力構成なのにバッテリ6時間は短いし多分6時間ももたない。
利点は安くて軽いだけ。ここまで解った上で、それでも「2万ならOK、アレに使える」と見合う用途があるならよろしいかと。個人的にありえない設計はEnterキーがアホほど小さいので無理。
一点気になるところはCPUがよくわからない。
Intel Cherry Trail T3-Z8350(Quad core 1.92GHz)
Z8350はT3とかいう謎のシリーズではなくx5シリーズのはず。
Intel Atom x5-Z8350(2M キャッシュ、最大 1.92 GHz) 製品仕様
T3-Z8350で検索するとCHUWIとMEDITABという2in1またはタブレットしか出て来なかったため製造元の誤記の可能性。
今思いついた誰向けかは、スマホへ乗り換えたがらない年老いた親のパソコンとしてLINEぶち込んで送りつけるとか、ゲームできる性能ではないので子どもの学習用とか、ゴルフコンペの賞品にすると見栄えは良いでしょうな。
本記事のタイトルって「高額な使用」ではなく「高額な仕様」が正しい、で良いのですよね。
>144Hz液晶/RTX 2060搭載16.1型ゲーミングノートPC
少し気になるのは電源ケーブルとLANケーブルのコネクタが、それぞれ左側面と右側面に分かれている点ですかね。おそらく据え置きになるだろう大型ノートなら、専有面積を少しでも減らすため有線ケーブルが繋がる可能性の高いコネクタは同じ側にまとめて欲しかった。難癖なことは承知。
>本当にRTX 2060搭載しているのかと疑えるほど薄い。
CPUもGPUも省電力かつ低発熱が熱いですからね。ついでに低価格化も推し進めてもらえれば嬉しい限り。
>厚さ16.8mmで約16.4時間駆動の14型2in1
右側のCtrlとAltを排除とは思い切ったキーボードレイアウトですね。使用頻度が低いキーは要らん、という強行姿勢は好感が持てます。キー数が少なくなっただけ各キーに余裕ができ、窮屈なレイアウトから解放されますからリターンは大きいはず。
なおこのモデルはグレア液晶につき事務作業をやるつもりなら注意。小型かつ2in1モデルですから心配無用とは思いますが一応。
>オリジナルのヘッドセット
音楽を楽しむ用ではなくFPSをはじめとしたゲーム用ですから、音質がどうこうとは別次元の話だと思います。デジタルですが7.1chサラウンド機能がありますし、スニーキング系のゲームなら小さな音も逃さず、かつ方向も正確に聞こえますから重宝するのでは。
>ジブン専用PCシリーズの第4弾
第2モデルまでは追いかけていましたが、既に第4まで出ていたのですか。ドンキの4Kよろしく「品質はお察しなことを承知して買う」ものですから文句は無いです。
>個人的にありえない設計はEnterキーがアホほど小さい
写真を参考にすると、だいたい通常キーの1.5倍くらいですね。縦幅は同じで横幅だけ長い横長キー。むしろシリーズ3より少し大きくなっています。¥キーがありません(Fnと同時押し)し、おそらく英語キーボードを無理やり日本語キーボードに載せ替えたのでは。