業務用、法人のパソコンは安く長く使える事が基本。
速さや高性能を求めすぎない普通のパソコンの選び方と同様ですが、IDC Japanの調査やDELLのマイケルCEO曰く、今年第3と4四半期に買い替え需要が多くなるとか。
本当にそうなのか、企業のPC買い替え担当殿は小耳に挟んで下さい。
企業のPC買い替え需要は2009年より今年が上回る(と予想)
誰が予想しているかIDC Japanの調査より。
国内PC市場ビジネスユーザー動向調査結果を発表
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20100722Apr.html
前年と比較されており、2009年の調査では前年(2008年)と比較し、2010年は2009年との比較した企業の感想。nは約3000と1000になっており良く判りません。
これによると、2010年度にPCの買い替え意向があるユーザー企業は78.6%と、2009年度に実施した時の結果53.9%を大きく上回り、PC買い替えが進んでいることがわかりました。
タイトルは買い替え意向(意味:どうするつもりか?)という予定としておきながら、冒頭では結論のように買い替えが進んでいることがわかりましたとは更に意味が解らない。
また、調査時期が2009年のいつ2870件集めたのか、2010年も同様に何月から何月までのデータか不明。2009年が10月22日より前、または6月より前の話ならWindows7の評判や認知度にもよりましょう。
2010年はVista氷河期が明けてWindows7が本格的に広まり出した為上がって当然。
更に、昨年より台数が増減という書き方をされており、毎年買い替えまたは買い足しをしている企業のみ。どこの大企業が対象かは知りませんが一般的なデータと思えない。
詳細は40ページ63万円(税込)らしいので、そちらに詳細が載っているのだろうと思われますが、つかみとして公開している項目としては疑問。
2009年度にPCを購入した実績のあるユーザー企業1,000社のIT管理者を対象にWeb調査を実施
IT管理者が居るという事は中小企業は入っていないという事でしょうか。Web調査もどこでやったのか気になります。
その他、難しい事を書かれておりますが、簡単で気になった事。
不満足な点は、2009年度は「表示価格が高い」、2010年度は「どのPCを自社が選択すべきかがわかりにくい」がそれぞれ第1位
表示価格が高いと言えばWeb販売ではLenovo。
あまりにもひどい為1年以上前にリンクを外しましたが、10万円程度の仕様で表示価格は25万円。打ち消し線で14万円、期間限定で更に値引など消費者をなめているとしか思えない。
今年、どのPCを自社が選択すべきか、が残ったのでこれをお題に参りましょう。
企業用パソコンはCeleron上等、本体4万円以下?
私が修理現場に居た頃の企業用PCは性能が低くて当然。なぜか営業に聞いてみると、安い事が第一条件、次かその前に何かあればすぐに来てくれるというサポートの需要。
性能で言えば2~3年前までCPUはCeleron、HDDは80GB程度、メモリは512MBで5万は切っていたかと思います。現在でも同程度の価格でHDD160GB以上、メモリは1GBが普通となってはいるもののパソコンは陳腐化が激しく予算を削り過ぎると後悔するものです。
NECや富士通を扱っている代理店を通せば、複数台なら1台4万円以下で一通り揃うかも知れませんが、何年使うつもりかを考えましょう。
Windows7がリリースされ64bitも普及し始めた今、メモリの価格が下がり大容量化が進むと、メモリ2GBが最低になるなら4GBで普通。CPUの性能が低ければメモリ容量がいくら多くても処理が追い着かず、64bit時代について行けなくなる可能性が有りましょう。
ナショナルブランドでもLGA1156(昨年出た基板の最新規格)を扱っているため、今から3年以上見るなら根拠は無いもののLGA775では無く1156をお勧めします。
LGA1156ならCPUの性能は下辺りでも、メモリやグラフィックのコントローラが次世代状態なので、1万程度上乗せしても最新を選んだ方が賢いと思われます。
予算と性能が見当も付かないならこれを御参考有れ。
- CPU:Pentium G6950(単品1万円以下)
- メモリ:4GB以上(2GBx2、単品1枚5千円以下)
- HDD:適当に160GB以上(2000GB以下は全部単品相場1万円以下)
他にマザーボード、ケース、電源、光学ドライブなどひっくるめて例えば自作するなら5万円を切れます。OS(OEMで1万円以下と推測)は除く。
予算が有るならCPUをCore i3、メモリは多いに越した事は有りません。
リースか買い取りか、またはレンタルか?
経理の話ではリース料か資産または消耗品かになりますが、中小企業なら最近の業務用PC程度なら金額により消耗品扱いになる事も有り。
10年前まではパソコンと言えば10万20万は当然、リースして4年償却が得という考え方も有りましたが、周辺機器などで総額が上がらないなら買い取りが良いでしょう。
最近のパソコンはメモリやハードディスクの増設が簡単になっており、ケースも開ける前提でマニュアルに分解手順が書かれている事も多くなりました。
レンタルやリースでは所有者が自社では無いため構成の変更が出来ず、来年か再来年かと噂されているWindows8(仮)へのアップグレードも無理。
但し、故障しても全て通常の保証やサポートになるため、ネットワークなどの複雑なシステムに不安が有ったり、専属の担当者が居ないなら逆にリースやレンタルが良いとも言えます。
私は専門では無いためうろ覚えですが、償却が3年になったり総額30万円以下のPCセットなら消耗品扱いなど聞いた事も有るため、その辺りは税理士、会計士にご相談有れ。
パソコンのメーカーはどこが良いのか?
ここでBTOパソコンと行きたい所ですが、買い取りならそれでも結構。但し不具合の際に時間が短縮出来る方法はリースなどで保守費用を支払う形式。コピー機のようなものですな。
購入なら、ドスパラやパソコン工房系列が全国に実店舗を持っており、各社の社員やマニアックな店員が居るため、一般ユーザのように店舗へ持ち込めるならそれも有りかも知れません。一応法人窓口も有るようです。
普通に考えると地元の代理店を通して保守契約にした方が安全でしょう。
いくら詳しい人間が社内に居たとしても、パソコンの交換パーツのように物理的な事はどうにもならず、修理に出せばどこのメーカーも最低5日程度、長ければ1ヶ月以上なども有り得ます。
数百台単位の納入なら、直接DELLや日本HPで営業を付ける手も有り。数台程度では営業担当が役に立たないという噂も有るため事前調査を怠りなく。
業務用パソコンの買い替え時期と注意する事
いつ買えば良いかを私のシングルコア脳内で箇条書くと。
Windows7のSP1が出るまで待てるなら待つ
6月から開発者向きのSP1(サービスパックその1)がベータで出ましたが、マイナーアップデート。気付かない程度らしく待つ必要は無いかも知れませんが、正式な公開版はどうなるか未だ不明。
Windows2000までは初めのSPが出るまで乗り換えてはならないという程ひどいOSでしたが、XP以降はWindows98やMeのような惨状では無いようで。待てるなら待ちましょう。年内、10月22日辺りには出るのでは無かろうかと。
Windows2000以前ならすぐに検討開始を
パソコンの電源を入れてWindowsが起動している時の画面背景が白や青空ならサポートが切れているWindowsの可能性大。サポートとはマイクロソフトに相談出来るという方では無く、Windowsアップデートが出来ないという危険な状態。
ウィルスやトロイ、ワームなどはセキュリティソフト(ウィルスバスターやノートンなど)で対策出来ますが、セキュリティホールなどWindowsや付属ソフトに開いた穴はマイクロソフトがどうにかしてくれなければ自社以外にも迷惑を掛ける可能性有り。
丁度良い記事がASCIIに上がっているのでどうぞ。
ASCII.jp:Windows2000だけじゃない!サポート切れOSは脅威のもと
http://ascii.jp/elem/000/000/542/542606/
一部引かせてもらいます。
実に5社中2社以上の割合で、サポート切れOSを利用していることになる。
4割以上がサポート切れなのだから自社も構わないという考え方は無責任。業務が止まれば他社や顧客も迷惑にならないでしょうか。責任有る判断を。
決算2ヶ月前に見積から決済まで手早く
パソコンというものは1年で何度もモデルチェンジが有り、更に数ヶ月どころか数週間単位で値下がりして行くものです。性能が上がり陳腐化する以外に、特定パーツの大量生産により原価が思い切り下がる為。メーカーによらず部品のほとんどは台湾や韓国、中国製です。
赤字決算ならいつでも結構ですが、大幅な黒字になるなら2ヶ月前には浮く額が予測出来ると思うので、余る金を突っ込むと粋でしょう。見積を早く出し過ぎると前述の通り損をする可能性有り、PCメーカー側に余裕を持たせず見積から決裁や決済まで早めにどうぞ。
というわけで、DELLが言っている第3、4四半期とは海外の話で、9月や12月決算が多い事も含めての事でしょうな。
企業のPC買い替えは第3、4四半期に本格化―マイケル・デル氏が予想 - Computerworld.jp
http://www.computerworld.jp/topics/innovation/185249.html?RSS
以上、ネタ切れにも程が有る無理矢理な記事でございました。
私は法人用PCを売った事も買った事も無いため鵜呑みはせず。かと言って代理店やPCメーカーの言う事も鵜呑みにはせず。とりあえず台数増やして値切りまくりましょう。
職場の個人用業務端末は3年か4年でリプレースされているようなのですが、年度毎に予算が組まれているらしく、嫌でも取り替えられてしまうのですけれど、今年の春にリプレースされたPCのスペックを見せてもらったら、E7400、RAM4GB、HDD320GB、WIN7pro32bit、メーカーはDELL。
リプレース前の機種は富士通製だかNEC製だかでスペックは不明なのですが、私の使っているものが今年で3年目のものでE6750、RAM2GB、HDD160GB、XPpro32bit、DELL製なので、リプレース毎にスペックが単純に倍になってる感じでしょうか。
メーカも4、5年前までは富士通やNEC製が多かったのですが、最近はDELLやHP製がほとんど。
当然保守契約はあるので昨日壊れたとコールすれば今日明日には復旧する感じでしょうか。金さえ出せば流石ですw
サーバやワークステーションは5年毎の入札で保守業者がおそらくリースで納入しているのですが、古いワークステーションとかだと普通にPrescott機とかあってフキます。
クライアント機より重いとかもうねwどうしろとw
さすがにサーバ室にラックマウントされたようなデカブツは、CPU×4とかのシロモノなのでDELL製ってのはほとんどなくて、軽めのものはだいたいどのメーカーでもLINUX、デカイのになるとSunと富士通がsolaris(富士通は基本SunのOEMっぽい)、HPがHPUX、SGIがIrixって感じでOSが違ったりして、混在してるとかなり混乱できますw(みんなUNIX系なんですけどコマンドが微妙に違う)
そういえばネットワーク機器もCisco、Extreme、Juniperが混在していて、これもみんな似てるようでコマンドが違うので死ねるのですが、システム設計する人に使う側としてヒトコト言いたい。
統一しろ。
途中から愚痴になってるようにしか見えませんが、きっと気のせいです。
初めましてヒツジ先輩さん
とある会社で事務を担当している者です
私の会社では未だWindowsNTや95が幅をきかせており、かなり危険な状態です
NT、95、98SE、Me、2000、XP、Vistaと歴代のOSが混在していて、見ている分には面白いのですが、多少なりともPCに詳しい私としては戦々恐々です。いつ情報が流出してもおかしくない気が・・・・・・
スペックが低いPCで作業を行っていると、効率も悪いですね
画像を加工している方を見ていると、スペックが良ければ30分で出来るような作業を2時間くらいかけて行っているように見えます
進言しても「金がない」で一蹴されますが、少しずつ買い替えてくれないかなと思っています
そりゃいかんと言いたい所では有りますが、手のひらを返して見ると今時95~2000を狙う悪意有る第三者が居るとも思えない為、かえって安全かも知れないという。XPとVistaは要アップデートですな。
効率の面では個人的に現在最もうるさく考えている事で、30分が2時間なら4倍の時給計算になり、それを容認するような算数の出来ない経営者は余裕が有るのか諦めているのか、頭が悪いとしか思えない。
Windows2000以前の構成は、特にナショナルブランドでメモリ不足が多く、最近のアプリケーションを使っているならメモリ容量の為に作業効率が落ちている事が有ります。一度全部1GB以上載せたXPで同じ事をやって、どの程度時間が変わるか、時間給に計算して分単位で経費を算数した方が良いでしょう。
とは言っても、金がないという短絡的な企業ならそこまでする気も無いでしょうな。雇われるという事は働く事に妥協する率が高く、それもまた一興と考え思い込むしかございません。目の前の金や印字される金額より、時間という金を知らねば成長は妨げられ利益追求は(中略)です。ほっといて自分を磨きましょう。