正確には自作PC2種類と自作キット1種類。
先日上げた、パソコン工房の自作PC組み立てキットを市販品と価格比較のやや続き。自作キットを購入するという事は初組み立て、パソコンの使い方は知っていてもハードウェアの構成には自信が無いという人用。そしてPC初心者向けとして書いて参ります。
私の考え方はやや古い為、鵜呑みせず一例としてどうぞ。
自作PC3種類とした物の概要。
- Core i3 PC・・友人の仕事を手伝う為のサブPC、所有は法人名義
- Core i7 PC・・私が今これを書いているメインPC、私個人の所有物
- 自作キット・・パソコン工房が販売している低価格な組立キット
i3PCとi7PCを踏まえ、自作キットはどうなのかという締めに持って行くので、要点が最後になるけれど気になるならお付き合い有れ。
OSや周辺機器は無関係として省略。上から参ります。
事務用途の自作PC「Core i3」構成の将来性や価格
詳細で書くと判らない方も居られるとし、先に要点太字で簡単版。
- CPU:旧Core i3
- クーラー:CPUの付属品
- マザー:ASUS製、H55チップセット
- グラフィック:CPU内蔵
- メモリ:DDR3 2GBx2枚組
- SSD:インテルの80GB
- ODD:DVDスーパーマルチドライブ
- 3.5'':カードリーダー
- 電源:400W
- ケース:マイクロタワー(ミニタワー)
総額は約5.3万円。
旧Core i3とは、2011年の春以降に出たSandyBridgeと呼ばれる新Core i3の2000番台ではなく、一つ前のCore i3でナンバーは560というCPU。
旧Core iシリーズの中では性能は下の方なものの、デュアル(2)コア、ハイパースレッディングでx2の4スレッド。クロック周波数は3.33GHz、キャッシュ4MBという事務用としては結構高性能、言い換えるとオーバースペック。
ゲームや動画編集、3D処理などはしないのでビデオカードは不要とした、マザーボードはCPU内蔵グラフィックを使う前提なH55。メモリは4GB有れば充分とし、DVDやカードリーダーは有った方が良さそうというおまけ。
電源は総容量を計算し余裕を見て400W、ケースは返却した後にでかいフルタワーやミドルタワーでは存在感が有り過ぎ邪魔かも知れないのでマイクロケース。
事務用途な借り物PCの将来性と価格
価格を抑えるならCeleronやPentiumでも良さそうな時代。使っているソフトウェアは主にMSオフィス2007(Excel、PowerPoint)と弥生会計、その他はオンラインで高い性能を必要としない事ばかり。
私の考え方は5年くらい前の頭で、当時はCPUやメモリをいかに長く使うかを目的とし、多少オーバースペックで盛っておけば故障しない限り5年以上は行けるだろうという癖がございます。
メモリも本当は2GB程度、SSDなど搭載せずHDDにすると価格は下がり、DVDやカードリーダーは本当は不要。しかし返却後、何に使われるか可能性を考えると、DVDやカードリーダーは無いより有った方が良いだろうとして。
このPCには他人(友人)からの条件がいくつか有り。
- 予算は5万円前後
- ASRock(マザーボード)禁止
- USB3.0は有った方が良い
- ヒツジ先輩が自作した方がブログのネタになるだろう
構成から考えたのでは無く予算に合わせてパーツを選択した結果。クレバリーのBTOパソコンの方が安くなる可能性は有ったけれど鶴の一声な罰ゲーム状態。
一応、詳細も引いておくので興味が有るならどうぞ。解らないならスルーしても何の問題もございません。
- CPU:Core i3 560 BOX(CPUクーラー付属)
- マザー:ASUS P7H55-M/USB3(USB3.0、SATA3、各2本)
- メモリ:CFD W3U1333Q-2G (DDR3 PC3-10600 2GB 2枚組)
- SSD:PQI X25-M 6526-080GR2(インテルのOEM品)
- (マウンタ:2.5インチx2本取付可->3.5インチx1)
- ODD:LITEON iHAS324-27(普通の光学ドライブ)
- 3.5'':リンクス~ SFD-321F/T61UJR-3BEZEL(90in1)
- 電源:Huntkey Balance King 4000
- ケース:IN WIN IW-EM002/WOPS
自分専用の自作PC「Core i7」構成の将来性や価格
同じように簡単版。
- CPU:旧Core i7(900番台の方)
- クーラー:CPUの付属品
- マザー:ASRock製、X58チップセット
- グラフィック:GeForce GT430 ※性能はかなり低め
- メモリ:DDR3 2GBx3枚組
- HDD:Seagateの250GB
- サウンド:Sound Blaster Audigy
- ODD:DVDスーパーマルチドライブ
- 3.5'':無し
- 電源:500W
- ケース:ミドルタワー
総額ではなく一部小計で約7万円。明細は後ほど。
私は昔からパソコンには予算7万円くらいを目安としており、その理由はだいたいその程度有れば結構な高性能になる為。下手に10万円を超えるとCPUやグラボの価格が跳ね上がり無駄金という感覚。
CPUをCore i7では無くi3PCと同じくi3-560程度、マザーもH55としてビデオカードを抜けば軽く2万円は浮きインテルSSDの120GBくらい載りそうでは有りますが、何故そうしなかったかは、SSDは後でも付くけれどCPU(とマザー)は故障するまで上げない(変えない)前提の為。
チップセットが変わるとOS入れ直しも有り面倒なわけです。SSDはHDDからクローンにしてケーブル2本取り付けるだけ。そして今はまだSSDの価格が高いので要らない。後付け前提。
自分専用PCの将来性と価格の考え方
当初の用途はWebブラウジング(ブログ更新含む)と稀にExcel、時々簡単な画像編集。オーバースペックにした理由は以下の通り。
- CPU:ヒツジ先輩のPCなので性能高めに
- クーラー:インテル純正クーラーの静音性を試す為に
- マザー:ASRockが安く、インターフェイスが最も充実
- グラフィック:グラフィック機能がCPUやマザーに無いから
- メモリ:2GBx3が当時最もコストパフォーマンスが良かった
- HDD:買っていない
- ODD:買っていない
- サウンド:買っていない
- 3.5'':無し
- 電源:容量さえ満たせば何でもいい
- ケース:「いつかはクラマス」を実現
赤くしたCPU、クーラー、マザーは昔の思考でオーバースペック気味に。そしてブログのネタ用として。「ブログ書く為にi7-950とかダメだこいつ、早く何とかしないと」と思って欲しい事と、クーラーは交換前に現状のインテル様がどこまでうるさいかを試す為で結果は静音。
マザーは拡張出来る種類が多いという実用性と、稀に頼まれる他人PCの修理用(データ退避など)にIDEが1本以上欲しかった為。ASRockはインターフェイス以外に妙な機能も満載されており面白い事も有り。
青文字は安くする用でこだわり無し。太字の買っていない物は持っているからそれを流用したパーツ。本当にこだわった所はケースのみ。
購入し組立から1年も経っておりませんが、現在はこうなっております。
- CPU:Core i7 950(2.66GHz)※アンダークロック中
- クーラー:付属品
- マザー:ASRock X58 Extreme3
- グラフィック:SAPPHIRE HD6670 1G GDDR5
- メモリ1:T3U1333Q-2G (DDR3 PC3-10600 2GB 3枚組)
- メモリ2:T3U1333Q-4G (DDR3 PC3-10600 4GB 3枚組)
- HDD1:250GB(Seagate ST3250410AS)
- HDD2:2TB(WDC WD20EARS-00MVWB0)
- HDD3:2TB(HGST 0S03224)※未使用
- サウンド:Sound Blaster Audigy
- 電源:PoweRock 500W GE-N500A-C2
- ケース:HAF 912 Advanced RC-912A-KWN1-JP [ブラック]
変更箇所を赤。更にそれが増設の場合は太字。
過去11ヶ月足らずで何が起こったのか、赤い所を説明すると。
- CPU:定格(3.06~3.33GHz)と速度差を体感できるか実験
- グラフィック:GT430故障、数週間や数ヶ月とか待てずおかわり
- メモリ2:RAMディスク用、4GBが安くなり飛び付いた
- HDD2:データ保存用
- HDD3:ブログのネタな実験用、HGST売却記念購入
将来性として5年以上を経た後にどうなっているか妄想すると、ケース以外は全部変わっている可能性も有り。故障しなければ使うけれど、安物のサウンドブラスター以外は壊れ次第交換。サウンド~は壊れ次第廃棄。
早速、GT430が昇天しておりますが原因はPCパーツだから。自力でグラボ故障と切り分け交換している、これが自作PCです。誰も修理してくれないし、他人に頼るなら自作はしない方が無難。
改めてパソコン工房の低性能な自作キットを見る
まとめ。前回の記事で例としたマイクロタワー自作キットの構成。
- CPU:Intel Pentium G630T BOX
- メモリ:KVR1333D3N9/4G (PC3-10600 4GB) 2枚
- HDD:HDS721050CLA362 [500GB SATA300 7200]
- 光学ドライブ:GH24NS70BL DVDスーパーマルチ
- マザーボード:H61H2-M5 Intel H61Express MicroATX
- グラフィック:Intel HD Graphics (CPU内蔵)
- ケース:IW-BR665(マイクロATXケース)
- 電源:IN WIN 450W
性能が高いとは言えず、単純にCore i3以下。しかしCeleronよりは上になるデュアルコアCPU、メモリ4GB、HDD 500GBは一般的な用途なら普通に使える構成。
自作キットを組み立てて終了とするならプラモデル感覚で結構かと思うけれど、私がやっているように増設や交換をして行くなら要(かなめ)はマザーボード。
H61 H2-M5で検索するとECSや価格コムがヒットし仕様が判明。
source:H61H2-M5 製品情報 ECS マザーボード Intel H61チップセット | 株式会社アスク
メモリスロットは2本で最大16GB。8GBが出て間もなくまだ高いので今なら4GBx2。8GBが値下がりし容量あたりの単価が4GBに近くなれば8GBx2枚で打ち止め。16GBで何をするかは知らないけれど。
PCI-Express(2.0)x16は普通に1本有るので、補助電源が要らずロングボード以外ならグラフィックボードも増設可能。DisplayPortやHDMIの増設という考え方も有りかと。
CPUは一応Core i7 2600Kまで対応しているらしく、BOXで購入するとファンも付属。スリムケースでは無いのでインテル標準クーラーなら取り付け可能でしょう。
弱い箇所がSATA本数で写真を見ると2本。光学ドライブ(DVDなど)で1本使うとHDDは1本のみ。ここでPCI-Expressを利用しUSB3.0で外付けにしたり、高速なSSDを搭載とか面白そうです。
オーバークロック遊びや増設して行くと電源容量が足りなくなるかも知れないので高級電源への交換も粋。ストレージで遊びたくなったなら、Z68チップセットへのマザー交換も自作キットを利用した続きとしてよろしいかと。
私が今回の自作キットを勝手に高く評価している理由は、壊しても痛くない低性能&低価格で揃えている事。自作に興味の有る初心者にお勧めで、続きをやりたいなら自由にどうぞと。
- CPU:インテル様の御CPU
- メモリ:キングストン、チップはおそらくエルピーダ
- HDD:自作ユーザの評価が高い日立(HGST)製品
- 光学ドライブ:普通にLGの安物
- マザーボード:安いから仕方ないECS
- ケース/電源:私の先代サイコムPCと同じInWin製品
マニアに言わせると、電源とマザーの「メーカー」が気に入らないと思うけれど、私に言わせると問題無し。故障する時はASUSでも何でも故障する物。
また自作PCは他のPCとユーザの感覚にも違い有り、故障すると。
- 一般ユーザ・・不具合症状で青ざめる。修理代で蒼白。
- BTOユーザ・・修理は比較的安く安心。運が良ければアップグレード
- 自作ユーザ・・「よしきた替えパーツは何にしよう」と盛り上がって参る
話を戻すと、InWin電源が気に入らないなら同時に単品で電源ユニットを購入しておけばInWin電源を予備として在庫可能。自作するなら予備の電源くらい持っているもので、私もATX2個とTFX1個所有。
マザーが故障すると自作キットとして二度おいしいので、根拠無くECSが駄目という理屈は通らず。1年以内なら保証内、過ぎれば性能アップやこだわるチャンス。
むしろCPUなど一式そのまんまでZ68に交換し、SSD追加でISRT仕様とかやらかすと、もはや自作PC初心者ではございません。
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