HP(ヒューレット・パッカード)がウルトラブックを発表。
HPと言えば、Web OS搭載のタブレットPCが盛大にこけ、PC事業を切り離すとか一時噂が出ておりましたが先日続行の報道有り。発売では無く今だ発表の段階、しかもオーストラリアでの話では有りますが、日本でも販売されると期待しましょうか。
ネタ切れなので強引にこれだけで1記事やります。
インテル提唱のウルトラブックとは
約一行で書くと、インテルがPC(Windowsパソコン)でも見た目が良く、高性能なノートを安く出そうという提案。どのような特徴を持たせるか簡単に書くと。
- 高性能、薄型軽量、長時間バッテリ、高セキュリティ
- 千ドルを切るようメーカーを基金や技術面で支援
- 2012年にはウルトラブックが市場の40%を占める(キリッ
実際に発表の有ったまともなウルトラブックの予価は余裕で15万円とか。
なるほど、型落ちになり在庫処分の実売が千ドルを切るという話でしたか、と勝手に納得しようと思ったものの、インテルいわくそうでは無く本気で初めから千ドル以下にしろと。
確かに千ドルを切るウルトラブックはAcerなどが発表してはいるものの、いずれもHDDを搭載。それなら普通のノートが7万円くらいなので要りませんとなるは当然。
期待せずニュースを斜め読みしているとHPから真打登場。
HPのウルトラブック「HP Folio 13」は約900ドルでSSD搭載
やたら私がSSD、SSDと書く理由は、CPUは既に高性能過ぎメモリやストレージも大容量化し過ぎており、残るはボトルネックというやつで回線速度とストレージの転送速度。
オンラインでは光になろうとたかが100Mbps程度、しかも理論値の最大な品質保証無し。ハードウェアではストレージの転送速度、細かく言えばランダムアクセスの速度が足を引っ張っております。
HP Folio 13 ウルトラブック発表 - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2011/11/16/hp-folio-13-13-3-18mm-9/
関係無いけれどEngadget日本版のページは先月辺りから見た目では無くソースがきれいになっているのでWeb制作関係者はご覧有れ。海外記事流用の為かファイル名も美しい。
話を戻し、HP Folio 13の発売予定は米国で12月7日。Engadgetに書かれている構成を引かせてもらうと。
- CPU:Core i5-2467M(1.6-2.3GHz、2C/4T、キャッシュ3M)
- メモリ:4GB
- ストレージ:128GB mSATA SSD
- モニタ:13.3インチ(解像度:1366 x 768 HD BrightView)
- I/F:USB 2.0 x1/ 3.0 x1、HDMI、有線LAN 、SDHCカードリーダー
- その他:キーボード(バックライト付)
- バッテリ駆動:9時間(6セル)
- サイズ:約1.49kg、厚さ18mm
まさかここでWeb OSというオチは有り得ないとしてもWindows7どころかOSさえ書かれておらず、米国で発売という事からLinuxの可能性有り。
899.99ドルは1ドル80円換算で約72千円。DSP版換算でWindows7 Home~が13千円で85千円なので10万円は切れる、と言いたい所ですが日本に来るだけで数万円乗るは良く有る事。日本では後発し99,800円辺りになると妄想。
OSは別として、この仕様がどの程度の安さなのか比較も引用。
他社の(中略)ウルトラブックが米ドルで1100ドル程度、MacBook Airの13インチ(中略)で1299ドルから
細かな性能は違うとしても、他社ウルトラブックより約200ドル、比較はどうかと思うけれどMacより300ドル安いという。
自称PC初心者用として構成を適当に解説すると。
CPUのCore i5 2467Mはノートにしては高性能で中の上くらい。クロックは1.6GHzと低めなものの、このノートでCore数を食いまくるアプリケーションを使うとは思えず頻繁にターボブースト(2.3GHz)になると見てよろしいかと。
メモリ4GBは普通。今後は少ないと言われる容量になると思われるものの、現在のソフトウェアそしてやはりこのノートで並行作業する量を考えると問題無いかと。本体に厚みが有り、HPならメモリ増設まで考えている気がするけれど詳細不明。
ストレージの128GBという容量の大小は用途によるとして何とも言えず。mSATAの速度が不明なもののHDDと比較しランダムアクセスが速い。mSATAは基板丸出し状態でSSDを無線LANやメモリのように挿せるインターフェイス。
13.3インチのサイズでHD解像度は正解または限界。VAIOがフルHD (1920 x 1080)など出して自慢しておりましたが普通に(私は)見づらい。解像度は高い方が良いけれど限度が有りましょう。
インターフェイスの特徴は1本では有るもののUSB3.0が付いている事。そして今や標準とも思えるHDMI出力可能。ここで最大フルHD以上が出ると思いたい所では有りますが、やはり詳細は不明。
バックライト付キーボードは私が個人的に萌えているだけなのでスルー。
バッテリ駆動の9時間は長く、HPは業務用のバッテリベンチマークを使っているので国内メーカーのJEITAインチキ基準より信頼性は高め。関係無いけれど、個人的に最も実用的と思っている計測方法はAppleのやり方で無線や動画を使用し実測。
そしてこれでもウルトラブックなのかと思える重さと厚さ。他社はMacBook Airのバッタ物かと思える程に薄く、重量も気を遣っている感が有るけれどHPは無視。やや軽めで若干薄めのノートと言え、デザイン的にどうかはインテル様と消費者の捉え方次第。
私は個人的にデザインを重視しておらず、それ以前にノートを使わないのでHP Folio 13は有りかと思うものの、ウルトラブックの特徴としてはやや難有りと言われるやも知れませんな。
やはりHPはノートPC作りと価格が上手い(まとめ)
BTOメーカーに限りノートと言えばHP、という程に私はHPのノートを高く評価しており、安物ならLenovoなどの完成品が勝るものの、高性能なノートPC、このウルトラブック辺りの性能になるとHPはやたらと上手い。
性能をケチらない事以外に構成のバランスが良く、何より価格が良心的。どのくらいの物かは以前借りたdv-6600のレビューが参考になるかは知らないけれど、重厚感や固さのイメージが良いと思うなら選択肢に入るメーカー。
日本のHPは上のレビューでも私が荒らしているように販促が下手な事も有り、Folio13が日本で出たとしてもどうなるか。AKBを使われようと私が見る箇所は公式の構成ページなので関係無いけれど、宣伝にたかみなを入れないHPはとりあえず氏ね。
失礼。AKBとか書いてみたかっただけで誰がタカミナか知りません。
話を戻すと、やはり日本で出るならウルトラブックの本命は日本HP。しかし店頭販売されずマニアックで分かり難い構造の通販ページのみ。そのような関門を掻い潜る属性に薄さや軽さが必要とは思えないけれど、人に聞かれた際の提案として便利になりそうです。私が。
本当の本命ウルトラブックは、東芝の発売時実売14万円なSSD搭載ウルトラブックの型落ち半額期待と言いたい所では有りますが、果たしてそこまで落ちるか。
source:価格.com - 東芝 dynabook R631 R631/28D PR63128DMFS
発売直後にまさかの2万円下落。オフィス付なのでプリインストール価格が約2万円とすると、本体価格は10万円を切っております。
東芝で良いかも知れない。
デザインを気にしないなら薄いっぽいだけの単なる高いノート。見た目重視では無ければ、やはり性能から価格を比較しましょう。
私がウルトラブックに期待していた事は、有名メーカーのノートと比較し初めから安くデザインがまとも。そしてCore iシリーズ+SSD搭載が良いと思っておりましたが、HDD高騰の現状では今後普通のノートもSSD化するやも知れず。
2chまとめで見たと記憶している、的を射ていると思う意見。Macユーザはデザインで選んでいるけれど、Windowsユーザはダサくても良いから性能が高く安いパソコンで選んでいる、と。
Macは成功しているけれど、過去に失敗していると思われるPC(Windows)の薄型ノートは、DELLのAdamoとLenovoのX1シリーズ。
インテルがどこをターゲティング(販売客層)しているのか不明。弱気な数値目標では商売にならないだろうけれど、1年でシェア40%は無理でしょう。
何の話か判らなくなっておりますが良く有る事です。
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