インテルCPUの性能について。
と書くと難しく感じるかも知れないけれど、一度覚えてしまえばパソコンの性能の中心ともいえるCPUに関する知識が得られる上、そう難しい話でもないのでここで覚えてしまいましょう。
自作に限らずパソコン選びで役に立つはず。
※当日19時過ぎ頃に記事タイトル修正:Pnetium->Pentium。コメントにてご指摘ありがとうございます。
インテルCPUの性能を見分けるなら公式で
数日前のニュース、インテルのNUCを例として。
ASCII.jp:Win 10搭載で約3万円のNUCがインテルから登場
http://ascii.jp/elem/000/001/448/1448511/
CPU単体ではなくベアボーンという中途半端な未完成状態、NUCとはインテル・ネクスト・ユニット・オブ・コンピューティングの略で、これから超小型PCが流行るのでは?的に出現したブランド。
冒頭より引用。
インテルのモバイルプロセッサー「Celeron J3455」(4コア/4スレッド/定格1.5GHz/バースト時2.3GHz/キャッシュ2MB/TDP 10W)を搭載するNUC
まず、Celeronなので性能は低め、と判る人は割とPC変態だろうから普通の人向けにすると、Atom<Celeron<Pentium<Core iシリーズ各種、という感じで性能差を表しております。
Celeronは性能下から2番めのブランド。定格1.5GHzはしょせんCeleron、Atomかよと突っ込み挿入可能なレベルの低いクロック。しかし、4コア4スレッドはCore i5と同じコア数の多さ。
私が何言っているのか判らない人用として、性能の見方を簡単に説明。
source:製品の仕様情報 - Intel® Celeron® Processor J3455 (2M Cache, up to 2.3 GHz)
上から行くと、Celeron J3455がこのCPUの名前。
右下へ移り、希望カスタマー価格はインテルがPCメーカーへの仕入れ値目安として表しております。
左下へ行き、コア数は同時に処理できる数、この場合は最大CPU4つ分の働きをする仕様。その下のペース動作~は基本的に1.5GHzの周波数で動作する意味。1GHzならば我慢の限界レベルに遅い、3GHzを超えると快適な感じ。
その右のスレッド数はコアと似ているけれど、CPUの数ではなく擬似的にコア数を増やして最大4処理できる意味。バーストは4コア使わない時、魔人ブウ相手にスーパーサイヤ人になったなら、スカウターの数値が150万から230万まで上がるという。意味不明なら失礼。
TDPは単純に消費電力10ワットくらいとか、高性能CPUは130Wも普通にあるのでその1/13くらいの発熱量という目安的な認識でよろしいかと。
このNUCは低性能でパーツも一部無いながら安価な上、その他仕様も妥当と思うので文句無し。
Pentiumも性能的に怪しく感じる最近のCPU
問題&本題がこちら。
Kaby LakeやSSD搭載で税抜き49,800円から - AKIBA PC Hotline!
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1048276.html
税別がいただけないけれど、円安な今時のノートPCでSSD搭載5万はサブPCとしてならば期待できる仕様になりそう。
最安モデルはPentium 4415Uやメモリ4GB、SSD 240GBなどを搭載している。
AtomやCeleronではないPentiumという選択にツクモのセンスを感じる上、この価格でメモリ8GBは無理だろうから4GBには納得、SSD 240GBが素晴らしい。
ツクモやこのノートに対して何の文句も無くケチの付け所はないのだけれども、このPentiumの仕様を見て割とがっかり。
どこを見るか分かり易いよう、一部を明るく編集。
source:製品の仕様情報 - Intel® Pentium® Processor 4415U (2M Cache, 2.30 GHz)
もう一度、インテルCPUのブランドは、Atom<Celeron<Pentium<Core iシリーズの順に性能が高くなっていくもの。
上の画像を見ると、まずコア数が2、これはまあ良いとしましょう。AtomやCeleronがいつの間にか4コアになっていた方がおかしいとして。右の4スレッドも良いとしましょう、ハイパースレッディング・テクノロジーあってこそペンティアム。
しかし、定格(ベース動作)2.3GHz?ターボブースト(バースト、スーパーサイヤ人)無し?しかもTDP15Wとか、本当にPentiumを名乗って良いのか疑問。Core i3よりは下としてもCeleronやAtomとどう違うのか、または性能落ちていないか疑問すぎる。
上でネタにしたインテルのNUCとツクモのノートのCPU比較。
小型用とはいえデスクトップPCとノートのCPUを比較している点はスルーにて。
スレッド数は同じだけれどもコア数はPentiumが下、バーストすれば同じ2.3GHzまで上がる、Pentiumならばマルチコア状態で2.3行くのかも知れないけれど、このクラスのCPUでマルチスレッド処理するような用途は無いと思う。
PentiumといえばCore 2シリーズ世代の前ならば一般向けCPUの最高峰、3GHz超え当たり前、アイドル時でさえCPU温度80度、電話が着信したならパソコンから少し離ればければ会話できないほどの爆音CPUクーラー。
それがなぜこうなってしまったのか。全然高性能ではない、Atom系Celeronのような、Celeron系Pentiumになってしまっている気がする。
なぜそこを気にするかは、私が他人へパソコンを勧める際、「Atomは子ども用や冗談とか遊び用、Celeronも似たようなもの、実用で価格重視ならPentium、無難に行くならCore i3、Core i5以上は無駄になる可能性がデカい」のように言っていた為。
これではCeleronに毛が生えたようなもの。PentiumはCore i3寄りだという認識がCeleron寄りだと知ってしまい割と絶望感ある。
いずれこの状態になるのでは?と、以前コメントで庶民Aさんが指摘されていた事が現実になってしまっている感。
インテル的境界線はCore iシリーズとその他?
モバイル用プロセッサ市場を取れずインテル焦っているのか、5~6年前と2017年現在ではインテルCPUの性能が下へとかたよっている気がする。
以下は5年くらい前の私の脳内感覚。
- Atom<Celeron<Pentium<Core i3<Core i・・・
Atomはおもちゃ、Celeronは主に激安ノート用、Pentiumからが実用的でメインPCとして使うならばCore i3以上のような明確な違いがあったと思う。
現在は以下な印象。
- Atom=<Celeron=<Pentium<Core i3=<Core i5=<Core i7
PentiumとCore i3の境界以外での性能差が曖昧な感じ。そして、クソ性能なAtom寄りなブランドとしてCeleronに追加してPentiumも何かおかしい。
逆にK付きで倍率ロック解除され簡単にオーバークロック可能なCore i3が2万円以上するなど、それはCore i5とどう違うのか説明が難しくなっている。
ゲーム用ならCore iシリーズ、Windows 10、DirectX12、ならばCore i7択一すぎるという話もマルチスレッド重視ではないクロック重視ならば、Core i3-7350Kも選択肢としてありならば、見当がつかなくなってしまう。
マイクロソフトにしてもインテルにしても、モバイル端末需要の伸びにビビリすぎているのでは。
パソコンは無くならないし、何でもARMプロセッサで行けるわけ無いだろうし、AppleとGoogle製品を恐れて後追いしても既に余裕で追いつけないと思う。
>NUC
店頭で見かけることはありますが、使用している方を見たことが無いのですよね。どこら辺の層に人気があるのでしょうか。
>Celeron J3455
頭の英字が「J」は省電力版でしたっけ。確か「N」だとモバイル向けで更に省電力だったはずですが、末尾に「T」や「Y」が付くのも省電力モデルだったはず。とすると「G」や「無印」が通常版でしょうか。
最近のインテルは、型番を見ても性能がよく分からんのが面倒。
>ターボブースト
なぜかCeleronやPentiumまで、ターボブーストもどきなバースト機能が加わったせいで、新製品が出ても「クロック ○○GHz」が信用できず、いちいちARKで中身を確認しなければならないのですよね。
最近のインテルは、型番を見ても性能がよく分からんのがつくづく面倒。
>爆音CPUクーラー
最近のCPUクーラー、TDPが120Wくらいを更にオーバークロックしたCPUを冷やせるほど高性能でも、Prescott時代のCPUクーラーより静かに思えます。逆方向な思い出補正もあるのでしょうか。
>現在は以下な印象
点数でCPUの性能を評価するなら(Atomは消えたはずなので除外)
Celeron…………20~50点
Pentium…………25~65点
i3…………………45~80点
i5…………………75~85点
i7…………………80~99点
このくらいなイメージ。Core i3の性能向上と共に、Core i5の存在価値が無くなって来ている印象が強いです。
>atom
Bay Trailからアーキはatomのまま、CPUとしてはCeleやPenと名乗るようになったようです。
ですからCPU名称よりその後の型番を調べないとPenだと思ったら実質atomだったと言う事になるので注意すべきですね。
記事タイトル、PentiumがP[ne]tiumになってますよw
Intelのシェアを奪ってしまうかもしれない、AMDの新CPU「Ryzen」その死角とは…|ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2017/03/amd-ryzen-7-1800x.html
>よく使うであろうPhotoshopでの画像レンダリング(図左下)では、Ryzen 7 1800XはCore i7-7700Kの倍近い時間がかかってしまう
>あらゆるソフトウェアは、もはやPC市場を制しているIntel製のCPUに合わせてチューンアップされている
こういう面ではIntel様が強いねw