JEITAが2018年5月の数値を公開。
タイトルの通り+16%となっており、大手メディアがここぞとばかりに「復調」とか「7サポート終了前の買い替え需要と見られる」などといい加減なことを書いており笑えた。
いつも通りJEITAのコメントから。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
ソースはこちらの2018年。
JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
当月のコメントより。
ノート型比率は77.0%であった。(中略)
5月は3ヶ月連続して法人向けが好調を維持し、台数・金額ともに前年比2桁伸長となった。
またもや法人向けが好調を維持らしい。
その割にノート型比率77%とは矛盾している気がする。最近は業務用でもノートPC使うのだろうか。
前年比の推移。
3月から調子いいですな。前年の3~5月が調子悪いともいえるけれど。
カテゴリ別。
オールインワンとその他の乖離(かいり、かけ離れ)がひどい。
オールインワン以外は2016年頃から100%前後の推移へ戻った、ということは2015年からの3年少々は昔と比較し低調のまんまで維持しているという意味に。
復調というには最低もう1ヶ月の数値が必要
水色見づらいので本年度を赤へ変更。
4~5月は青以外の色のついた線よりやや良い方か。
次回の6月の数値が他の色と同じくらいか超えるならば復調の気配アリと思われ、下回るようなら単に5月へ前倒しになったといえそう。
今年の夏モデルが出た話をまだ目にしていないため、6月に割れて7月は上がるとか例外的な年になる可能性も考えられるか。
平均単価。
ぶっちぎりでクソ高いですな。
過去比と称したパソコンが超売れていた頃との比較。
相変わらず元に戻る兆しはございません。
消えゆく一体型と縮小するシーズンモデル
先月書いた一覧へ東芝を追加。
- 2011年・・・NECがレノボへPC事業を表向き協業
- 2014年・・・ソニーがVAIOを見限る
- 2016年・・・NECがレノボ丸投げ
- 2017年・・・富士通がレノボへ
- 2018年・・・東芝が鴻海へ <- New!
大手国内メーカー壊滅状態。
規模の小さなパナソニック、もっと小さなVAIOだけが残った形となり、圧倒的シェアは中国企業と協業や傘下、次いで米国のDELLとHPとApple、そして「その他」レベルとされるVAIOの2~3倍規模なBTOパソコンのマウス、工房、ドスパラなどが一応国内メーカー。
その影響なのだろうか、オールインワンが消えそう。
面倒なので途中からしか打っておりません。
水色は単体なので、NECや富士通が幅を利かせるJEITAならば多くは法人向け。こうして見ると法人向けはXP終了祭りの後は一定の需要があるように見える。
ところがオールインワンを業務用にする企業はまずないとするならば家庭用、昨年4月以降の落ち込みながらの推移は、いずれ0に近づくのではなかろうかと思った。
季節モデルの影響と思われる箇所を濃くした全体の出荷台数推移。
ここ4年はパッとしない、ここ2年は更にパッとしない。しかしその2年間で見ると最新の3月は前年を上回っている。ところが1~2月が比較的少ないので復調とは言えず。
色の濃い月が国内大手の季節モデル出荷によるものだとすると、他の月は3年前から台数400万でそう変わらず。上がりもせず下がりもしない、下がっているのは濃い棒の月であり、その影響で前年割れするのかと思った。
大手国内メーカーだけでなく
部品調達で検索かけるとアリババ率が高くなっております
ある部品などは中国のほうが圧倒的というやつで
試作機も中国でつくるほうがレスポンスが軽快で気持ちよいし
国内で見積もりとってる間にモノができちゃう
壊滅もやむなし
>7サポート終了前の買い替え需要と見られる
どういうフィルタを掛ければそんな見方ができるのか不思議。買い替え需要を語るなら最低でも1年前からにした方が良し。買い替え需要の影響ならこれから2020年までずっと上り調子になるんだな、と聞いてみたい。
>最近は業務用でもノートPC使うのだろうか。
営業職でも増えたのですかね。
>平均単価。
10万円を切ったからまだマシ、と思えてしまうほど高い。このペースなら12月でも9万円を割らない可能性があります。高いからPCが売れない、売れないからPCが高くなる、というスパイラルに陥らないことを望みます。
>オールインワンが消えそう。
私の知り合いでオールインワンを所有しているユーザは、E.T.でも片手で数えられるくらいですね。うち1人はiMac。