JEITAが2018年6月の数値を公開。
4ヶ月連続で前年比でプラスということは本当にPC市場が復調した、と素直には言わないのが私であり、JEITAも大手メディアもプラス思考ながら個人的にはまだまだ大した事ないと見ております。
いつも通りJEITAのコメントから。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
ソースはこちらの2018年。
パーソナルコンピュータ国内出荷実績
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
当月のコメントより。
第1四半期は、法人向けが好調に推移し、6四半期ぶりに台数、金額ともに前年を上回った。
和式なので第1四半期は4~6月の3ヶ月間を指しており、数値は公開していないもののJEITAは法人と個人を分けて見えているのでしょう。6四半期は1年半のこと。
前年比の推移。
6月はギリでプラスの102.5%、+2.5%となっております。
種類別。
モバイルとは対称的にオールインワンが墜落しそう。
ゼロにはならないとしても、ただでさえPC出荷台数が絶好調期の6~7割まで落ちている前年と比較し更に50%まで落ちそうなレベルは大手国内メーカー、というかJEITAならばNECと富士通が一体型の種類や出荷数を絞っているのかと。
JEITA統計参加企業8社のシェアを推測すると、NECと富士通だけで7割前後になると思われ、この2社がどう作り出荷するか次第とも言えるため、モバイルノートへとシフトしているのでしょう。
本当にPC出荷数は復調なのかも知れない
前月の見出しを引用。
復調というには最低もう1ヶ月の数値が必要
なぜかは、単にひと月だけ盛り上がったのならば前月や翌月でバランスが取られるので復調とは言い難いためで、今月も比較的良いといえる数値になっているので復調、なのかも知れない実際の台数と金額がこちら。
XP祭り終了で落ちて行く青を除くと、色の付いているここ数年の中で2018年はここ3ヶ月は過去3年よりは良い模様。2015年が強敵なくらい。
平均単価は相変わらずぶっちぎりの高さ。
昔のVAIOのようにクソ高いモデルから10万円を切る割とクソ性能、のような出し方をしないのがNECや富士通、そして東芝。
まだパソコンが売れまくっていた頃との比較。
復調・・・か?
本当は復調なぞしていないとも言える
前年比で見るからわからなくなるわけで、実際の台数を棒グラフ化。
色の濃いオレンジが季節モデルが出荷される時期、の中でも6月の過去4年のみを赤にしてみた。いずれも60~70万台でありそう変わらない。
JEITAに言わせると法人が調子良いらしいので、ほぼ法人と思われるデスクトップ単体も見ましょう。棒グラフの方、明るい青は3月を示しております。
「どこが復調?」レベルでしょう。
法人にWindows 10が受け入れられる、10でも動くソフトばかりならばパソコンの買い替え置き換えのピークは来年3月前後から。今はまだその半年以上も前なので復調は気のせいだと感じております。
サポート切れ7を選ぶか、仕事ジャマしまくる10にするか。
企業の担当者が全員パソコンやWindowsに詳しいわけではないため、代理店やリース業者任せになりそう、ならば代理店などはクレーム対応マニュアルを作っておくべきだと思った。
>モバイルとは対称的にオールインワンが墜落しそう。
オールインワンって名前とは裏腹にオールインでは無いですからね。せいぜい some in one くらい。
>平均単価は相変わらずぶっちぎりの高さ。
それでも10万円を割ったならマシと言えますね。ただしこのままだと9万円を割らない可能性も無いことはなし。
>サポート切れ7を選ぶか、仕事ジャマしまくる10にするか。
Win10のトラブル。個人的には大した労力なく自力で解決できるものばかりですが、個人的に問題なのは「何が原因だったのか、何が解決に繋がったのか分からないままに問題が解決する」ことですね。同じトラブルが起こったとき、同じ方法で解決するとは思えない対処法、要は場当たり的な手法ばかりに終始しています。