JEITAが2020年3月のデータを公開。
3月は和風年度末なのでJEITAでも通年でのデータが出ており、今回は年間の出荷台数もグラフ化。タイトルにある通り、前年と比較すると、2019年4月~2020年3月は通して約1.3倍の出荷台数になった模様。
適当に見て参りましょう。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
元ネタはこちら。
一般社団法人 電子情報技術産業協会
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
ソースはテキストのURL内2019年。トップページ以外にリンクするなという社団法人様の言い分なのでクソ不便だと思うけれど従うとしております。
JEITAコメントより。
3月は、台数・金額とも2ヶ月連続で前年割れとなった。
1月でWindows 10移行祭りは終了した必然。
年間についても。
2019年度は、個人向け法人向けとも好調に推移、台数は5年ぶりに900万台を超え、現行体系となった2007年度以降、通年で初めて台数・金額ともに二桁伸長となった。
そういう見方もあるのかとほんのり驚いた。
前年が相当悪くなければプラス二桁%は無理なため、XP終了年は二桁も伸びていないと気付いた。要するに2018-2019年度で大きな開きがあったというだけで、JEITAのコメントに深い意味はないという意味。
全体の前年比推移。
7割台来てますな。
図の左を見ると、XP終了後は最低5割減まで来ているので再びがあるのやも知れず。これは当然の流れで、元となる前年の数値が異様に高いのだから割れて当然。
カテゴリ別。
見事にナイアガラするスタイル。
最も落ち込みがひどい形態はオールインワン、次いでモバイルノートなので、これら2種類への移行需要が昨年は高すぎた、企業でモバイルや一体型が普及したと見るべきか。
前月同様またもや出荷台数が同月最低に
特需終了による反動待ったなし。
出荷金額まで同月で最低になるとか、3月にしてはひどいありさま。
別の見方をすると、昔は6,9,12,3月の金額が大きい=新製品でぼったくる時期=旧モデルの処分時期、それが昨年度は6月を飛ばして9,12,3月の3箇所だけ盛り上がっております。
思い返せば、昨年は6月頃の夏モデル発表を見た記憶がなく、元々この時期はNECと富士通にかかっていたため、6月の新製品(旧モデル処分)は時期的に今年も無い可能性。
平均単価は相変わらずマジキチ。
こいつだけはいつも高いですな。
先日、高校生用のノートを探す依頼がありマウスとパソコン工房を候補にすると、知らないメーカーは嫌だと言われ、何にしたいのか聞くとSurface(8万円程度の中身で15万円)が良いと言われて「Surfaceもイイネ」と適当に返してフェードアウト。そういう人が一定数いるのでしょう。
皆さんほぼ総じて言えることは、購入する時の価格しか見ていない。
マウスや工房、ドスパラ、フロンティア、ツクモあたりならば、相当特殊なノートでなければ、修理代が比較的安く、マザーと液晶以外の故障はオンボード(マザーに溶接)でなければ私でも交換できるので実質部品代のみとなりもっと安い、そこまで考えておられない。金持ちが多いというか、金の無駄遣いする人が多い。
パソコン売れまくっていた8~9年前当時平均との比較。
私としては前年比より大幅にアテになっている2011年頃との過去比。
前年比はその年度の需要大小に左右されてしまうところ、特定の年度を基準にすると今どうなのかが見えやすく、上の流れならば「7~1月は本気でアホのように売れまくったのか」と判断可能。
そして2020年4~5月、とてつもない割れ方をするとエスパー。
ヨドバシとか開いていないので出荷しても荷受けできないだろうし、秋葉原も閑散しまくり、通販なBTOパソコンもマウスが納期22営業日とかワケガワカラナイヨ状態なため。
本年度はついに出荷700万台割れ来るか?
年間の出荷台数推移。
惜しい。何がかは私の予想では2019年度は9,982千台で、5%もズレて惜しいと言えるかは微妙か。
過去の急下降を見ての通り、ここから反動減が来るはず。2014年は4~5ヶ月ほどまだXP終了祭りの影響があったけれど、2020年度は1月しか祭り期間がなく、一気に700万台付近まで、最悪割れる可能性も。
どこかで「テレワーク需要が~」と見たけれど、4月の時点で在宅勤務は1割も増えていないようで、しかもリアル弊社のように私物PCでOKするような緩い会社ならば新規PC増台は期待できず。
通年でのカテゴリ別前年比。
オールインワン以外は2年連続で100%オーバー。
なぜかは2018年度の10月頃からWindows 10移行の傾向が見られたためで、2020年度は全体的に大きく割れるでしょう。多分、6~7割くらいまで落ちる。
構成比。
ノート比率が下がった、のではなく明らかにデスクトップの単体需要が爆増。DELLとHP抜きでこれなのだから、JEITAが見ていないPC市場のデスクトップ率はもっとスーパークソデカいはず。
Windowsは10で終わり+昔と比較しパソコン壊れにくくなった+安価なノートでも普通に事務仕事で使える性能、となると、PC市場これから伸びる要素が見当たらない。
国内メーカーのLenovo化が進むのか、淘汰されてしまうのか。
あまり関係ないけれど、富士ゼロックスがPC市場世界2位のHPを買収しようとしていると知り驚いた。
TOBというやつですな。
「ヒツジ先輩、株に詳しいのか」と思ったなら大間違い。最近たまたま「マネーの拳」という漫画を読み知っているだけで、持っているのはガチホなMCJ(6670)くらい。
もっと関係ないけれど、絵が上手くない作者の漫画ほど面白い気がする。失礼ながら、三田紀房以外には福本伸行、柳沢きみお、しげの秀一、ミナミの帝王やナニワ金融道の人とか。絵がまずいからこそ中身が超のつく一流でなければ売れないのでしょう。
ただしボーボボ、テメーはダメだ。
>最も落ち込みがひどい形態はオールインワン、次いでモバイルノート
1月~3月で見るなら単体(セパレート式)がかなり落ちていますね。
1月→2月→3月
108→098→059(-45%)・・・オールインワン
177→090→080(-55%)・・・単体
081→061→061(-25%)・・・モバイル
118→080→086(-27%)・・・A4ノート
※数値は目分量
>平均単価
最近は「10万円を割っているなら安いほうだな」と思うレベル。
>知らないメーカーは嫌だ
ヒツジ先輩だって車を買う時に「150万円:シュコダ」と「180万円:トヨタ」だったらトヨタを選ぶのでは。門外漢にとってネームバリューは大きなウエイトを占めますから。
>どこかで「テレワーク需要が~」と見たけれど
中古PCがよく売れていましたね。関連でウェブカメラとヘッドセットが家電量販店から消えて行ったのが面白い。転売ヤーの嗅覚と行動力には心底から感心します。
シュコダ(初眼)とトヨタ(社用車は全部これ)で比較するとトヨタ180万でシュコダ150ならばトヨタでは。
トヨタのサクシードとプロボックス、対して日産の似たようなやつ。仕事用カーとしての乗り心地は天地ほど違うけれど価格は大差なし。
対してNECで16万円と量産系BTOの8万円でどのくらい仕事が快適かは、逆に8万円の方が良いという矛盾がございましょう。
見た目は別として。なので、もし私の趣味が自動車味なら、乗り心地とかコスパ無視すると、光岡自動車とかいう最近知った会社のやつから選びたい。
https://www.mitsuoka-motor.com/
というわけで、見た目とコスパでは自動車とパソコンは矛盾していると思う。
>見た目とコスパでは自動車とパソコンは矛盾していると思う
恐らくご理解のことと思いますが一応。
私がシュコダとトヨタを比較したのは、一般人にとって「シュコダ:知らない」「トヨタ:知っている」というネームバリューの話です。仮にシュコダとトヨタで外観もスペックも全く同じなのにトヨタ車の方が30万円も高かったらどちらを買いますか、という話です。
いわゆるPCに関して情弱と呼ばれる層は、マウス・パソコン工房・ドスパラ・ツクモあたりの知らないメーカについて調べる時間の代わりに金を出している訳で、それは正しい行為かと。
彼ら情弱の方々も、どこかの分野では情強のはず。そこで誰かより得をしているなら、PC分野で損をしてもプラスマイナスゼロということで、調和が取れており上手く世界が回っている感があります。
>いわゆるPCに関して情弱と呼ばれる層は、マウス・パソコン工房・ドスパラ・ツクモあたりの知らないメーカについて調べる時間の代わりに金を出している訳で、それは正しい行為かと。
スマホに関しても情弱と呼ばれる層はMVNOについて調べる時間の代わりに金を出していて、それは正しいと言えいますねw