SSDとメモリ価格値上がりの気配あり?(2020年8月)

2020年9月11日

SSDとメモリとついでにHDDの価格について。

先月見たばかりなので今月はスルーしようと思っていたけれど、秋葉原ではまだまだ値下がりの傾向があるといわれるところ、海外のメモリ価格サイトでは値上がりの気配があり1記事やることに。

適当に見て参りましょう。

何でも値下がり傾向な8月の秋葉原

いつものやつ3つ。タイトルだけで特徴がわかる。

32GBメモリが凄まじい値崩れ。上から3つめ。

akb-hl-ism3.jpg

先月の32GBx2の相場は2,666MHzが2.9万円(税別)のところ、今回は2.2万円まで値下がり。1GBあたり500円を切り安いと言っていた頃が懐かしい。

400円切りは先月の価格コム最安でDDR3のSO-DIMMが8GBx1で1GB378円が激安を記録していたけれど、今回の64GBで2.2万(税込24,160円)は1GB377円くらいなのでGB単価の最安が更新。

価格コムを見て来ると、32GBの最安は2枚で2.3万円、1枚なら1.2万円が相場のようなので、画像の価格はこの店の限定特価というわけではなく確実に相場が崩れているのでしょう。

第3世代Ryzen向けに、DDR4-3200 16GB DIMMの片面のみにメモリチップを8個実装した製品が増えてきた。

これなぜだったか、2chまとめで見た気がするけれど理由を忘れた。検索しても出てこないのでGoogleのせいということに。

うろ覚えなので噂レベルで言うと、メモリは片面実装がRank1、両面がRank2、Rank1でなければRyzenのメモリコントローラと何かが合わず性能が落ちて高速なメモリでも少し遅くなる的な。

SSDも値下がり。

akb-hl-ssd2008.gif

プラスは2.5インチの1TB級だけで他は全部マイナスが付いております。

少し前に2.5インチの1TBが2万円台で安いとか見た気がするけれど、もはや2万円は2TBクラスの時代。NVMeも500GB級が2.5インチ価格へ近付きお手頃ですな。

QLC V-NAND採用による大容量が特徴で、調査時点では未発売ながら8TBモデルをラインナップに擁し、SSDの大容量化を牽引することが期待される

ついにQLCも主流への道となっており、チップをどこまで酷使して寿命が減るかのチキンレース。1234と来たけれど次は5(PLC)なのか6(HLC)か、一気に8(OLC)まで行くのか。※Penta、Hexa、Octa

2.5インチSSDの低価格機種としては、Team「GX1」が出てきた。(中略)特に120GBは税込1,980円と安く、

マニア危うきに近寄りそうな安さですな。2千円なら中古ノートのSSD化のハードルが激下がる、高校生の小遣いにもならないレベル。いや、知らないけれど。

但し容量単価で考えるとコスパは悪く、120GBを2千円で10個購入してRAID0の1.2TBが2万円と思えば高い。但し120GBで足りるなら120GB以上は使わないわけなので安い。

一般PCユーザで容量を食う使い方を想像するとDVDのリッピングながらすでに違法なのでNG。写真ファイルはデジカメがスマホとなり、PCへ保存ではなくクラウドに金払って保存が一般的と思われ、昔ほど容量食わないとエスパー。

個人的には古い人間+アンチ月額なので画像や動画はパソコンへ保存が当たり前と思っているけれど、いつかは少数派になりそうですな。

ラストのHDDは4TB未満が圧倒的蚊帳の外。

akb-hl-hdd2008.gif

それもそのはず、3TBが7千円、2TBが6千円など、すでに4TBの時点でコスパが悪いのだから入れても邪魔なだけ。

普通の人には「4TBも何に使うのか」と驚かれそうながら、「4TBでさえコスパが悪いから」としか言えませんな。

1TBあたりの単価を上から最安より。

  • 12TB・・・2,567円
  • 10TB・・・2,498円
  • 8TB・・・1,701円
  • 6TB・・・1,663円
  • 4TB・・・1,870円

コスパ順は6TB>8TB>4TBとなっております。だがしかし使わないほどの大容量は単価ではなく(もういい

 

ネット通販も秋葉原と同じくらいの価格帯

いつものページを参考に上位16件まで見て参りましょう。なぜ16かは私のモニタで20まで表示できないというクソくだらない理由。

【価格.com】パソコン 
https://kakaku.com/pc/

メモリから。今回は暗くして明るく抜く加工は無し。あれ地味にバチクソ面倒なので。

kakaku-2008-ram.jpg

過去最安なくらい全体的に安い。

1位の計32GBで13,680円はGB単価427円、2位の16GBはGB374円。同じDDR4なのになぜこうも開きが出るかは性能の部分で、PC4-の後の5桁が速度と解釈すればOK。

目につくものは5位のSO-DIMMで、主にノートPCで使われるのだろうけれどもノートで1枚16GBとか用途は何なのか気になる大容量。

6位にDDR3がまだ生き残っているものの、容量同じで速度は半分くらいにも関わらず2位のDDR4より高いということはそろそろ取り扱い終了か。と思い個別のページへ行ってみるとまだ20ものショップが売っており笑った。

別件で気になったことは、価格コムの条件付検索にチップの実装が片面か両面かの選択がないところで、Ryzen Gen3ユーザは別のサイトで片面を探して価格コムでは型番で探すことになりそう。

腰の重い価格コムのことなのでやってくれないだろうけれども、気付いてしまったので問合せで片面/両面も付けろと言ってみましょうか。声は多い方が良いと思うのでお問い合わせはこちら。

価格.com - お問い合わせフォーム パソコン
https://ssl.kakaku.com/help/inputform.asp?cd=1210&type=1

続いてSSD。 

kakaku-2008-ssd.jpg

1位と2位だけで見ると、2.5インチの500GBが7千円でNVMeの1TBが1.2万円ならNVMe割安じゃんと思えそうながら・・・いや、実際割安ですな。

1位と5位で比較しても同じ容量なのに2.5インチとVNMeの価格がほぼ同じとなっており、2位と3位の1TBでも同じような価格、しかも8位の1TBは2.5インチより安いという「同じM.2でもSATAか?」と思ったけれどNVMe仕様。

まだ2.5インチが主流なようだけれども、こうなる時が来たならば2.5インチは外付用とか中古ノート用として、今後の主流はNVMeになって行くのでしょう。私のメインPC、5年前のマザーにさえVNMeスロットは付いております。当時は割と高級品だったからかも知れないけれど。

話を戻し、安さで言えばなぜか箱で写っているCFD、そして9位のADATA製品が256GBながらNVMeで4千円は安すぎる、さすがにこれはSATAか?と思いきやこちらも普通にNVMe。

何か一気にNVMe来ましたな。先月はここまでではなかった。

ラストはHDD。

kakaku-2008-hdd.jpg

6TBが1位を取る時代。

更に4千円ほど足せば(Seagateでも良いなら)2位の8TBが1.4万円で、(私のようにアンチSeagateならば)4位の8TBはWDのREDなためか1.9万円レベルながら高くはない。

16位圏内に3TBが一つも無い原因はプラッタの枚数の都合なのか、1TBを除くと2,4,6,8,10,12,14,16TB、圏外なら次は18TBなので偶数がよろしそう。

20年以上前と置き換えるとこのような移り変わり。

  • カセットテープ -> HDD
  • フロッピーディスク -> USBメモリ
  • ハードディスクドライブ -> SSD

大昔はテープやFDDと比較したHDDの速さは感動的だったけれど、そのHDDでさえ現代的にはクソ遅い、コスパとして容量しか取り柄の無い物に成り下がった感。

 

値上がりの気配アリの根拠とは?

いつものこれ。

dramex-0824-0907.gif

source:DRAMeXchange

右端が9月7日で範囲は約1年。

過去最安は8月24日で底をついており、そこから値上がりに転じて昨年末の勢いで上がり続けるやも知れず、下がるやも知れず。水平にはならないようなので何か理由があり急騰したのでしょう。何も無ければ下がり続けるものなので。

しかし昨年末の底値から4月頃までの急騰時、日本国内でのメモリ価格は驚くほどは上がらず、少し値上がりした程度で再び値下がり始めたのが6~7月頃。

一時的に少し値上がりはしても長く続かなければ影響はほとんど無いだろうし、ここまで値下がりしている方が異様とも。

また、その影響力の少なさの理由が韓国企業(SAMSUNG、SK Hynix)中心なのだとしたら、日本で売られるメモリはそれらチップは見かけないので関連性が薄いのかも知れない。

追い打ちでSK HynixもSAMSUNGも米国のお達しで中国Huaweiへのチップ販売を中止したらしく、Hynixは売上4割減とか言っていたので在庫がダブつくなら逆に値崩れの可能性も。

必要な時が買い時は変わらないものの、メモリを無駄に盛り俺TUEEしたりドヤりたいなら今が買い時なのかも知れませんな。

コメント(3)

>>メモリは片面実装がRank1、両面がRank2
これ、必ずしもそうでは無いみたいですよ。
>https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/century_micro/1053794.html
この記事によれば、大抵そうだが違う場合もあるみたいですね。

> いつものページを参考に上位16件まで見て参りましょう。なぜ16かは私のモニタで20まで表示できないというクソくだらない理由。


一応画面全体のスクリーンショットを撮る方法もあります。
chromeなら以下で。

・デベロッパーツールを立ち上げる(以下のいずれか)
F12
右クリック -> 検証
CTRL + SHIFT + I

・Capture full size screenshot の実行
CTRL + SHIT + P でコマンド実行画面を開く
"full" と入力すると "Capure full size screenshot"が出てくるのでそのまま ENTER
(マウスでクリックでも可)

私は、普段は以下の流れで使用してます。
F12 -> CTRL+SHIFT+P -> full -> ENTER -> F12(閉じるため)

>32GBメモリが凄まじい値崩れ。上から3つめ。
G.Skillのメモリ(イニシャルがGSK)は16GB×2も安いですから、G.Skill製品の値下げも今回の値付けには大きく影響したようですね。

>Team「GX1」が出てきた。(中略)特に120GBは税込1,980円と安く
メインPCのCドライブが128GBの私には朗報。

>HDD
そういえば昔、Cドライブにあえて大容量のHDDを使い、使用している小容量のデータをデフラグソフトでHDDの外周に集め、SSDもかくや、という速度で使用する方法がほんの少しだけ流行りましたね。


いまのHDDって、最大のプラッタ容量は2TBくらいでしたか。それで外周にデータを集めて使ったら、体感速度が大きく変わるほどの差が出るのでしょうかね。

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