国内大手PCメーカーが2013年夏モデルを発表。
大手とはソニーや富士通などのPCメーカーを指しており、夏モデルは5~6月頃が発表や発売時期。今年の夏モデルはインテルの新CPUが間に合っていたり、いくつかの新しい技術が盛られております。
適当に見て参りましょう。
タッチ操作対応VAIOが1300ドル程度で発売(海外)
久々にVAIOらしいと思ったシンプルかつ良さげなデザイン。
VAIO Pro 11発表。フルHDで870gのタッチ対応ウルトラブック-Engadget
http://japanese.engadget.com/2013/06/05/vaio-pro-11-hd-870g/
日本では未発表かつ発売されるか未定なものの、キーボードの製造が遅れているとか、海外で売れるか先に様子を見るのか、などと妄想しております。
それは良いとして、見出しには1300ドル程度と書いたけれど
海外向けの出荷は6月9日、価格は
VAIO Pro 11 が1149ドル
VAIO Pro 13 が1249ドルから。
1ドル100円換算すると12万円前後。最近、VAIOシリーズは一部のハイスペックを除き安くなっているけれど、この性能でVAIOブランドなら12万前後は安いかと。
- CPU:第4世代 Core i7 または i5 プロセッサ
- メモリ:4GB または 8GB
- SSD:128GB または 256GB
- モニタ:11 または 13型、解像度:1920x1080 ※タッチ操作対応
- 重量:約870g または 1060g
- バッテリ駆動:最大7時間
- シートバッテリ追加時:約13~14時間
特徴も引かせてもらうと
そのほかディスプレイは広色域で再現性が高いTRILUMINOS (トリルミナス) 、超解像エンジンの X-Reality、音声には ClearAudio+、さらにカメラは Exmor R for PC など、ワンソニーな独自技術をこれでもかと採用します。
日本に来ると13~14万円くらいかと思ったけれど、Engadgetの記事にはWindows 8のウィの字も無く、OS別とするならプラス1万。
MSオフィスが抱き合わせになり2万円くらい盛られると16~17万円が妥当でしょうな。やはり高い。
個人的にこのVAIO最大の特徴と感じた事は見た目。
重量が1kgとノートにしては軽く、バッテリは標準でも(最大)7時間と長め。
モバイル端末としての提案なので、ファミレスなどでどや顔したいならお勧めの逸品と言えましょう。個人的には見ていて恥ずかしくなるけれど、そういう人からの視線を気にすると負け。
14型ノートのLIFEBOOKへシャープIGZO液晶を搭載
こちらも見た目が良いかも知れない、富士通の夏モデル。
富士通、世界最薄IGZO搭載14インチノート解像度は3200×1800ドット
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/148/148273/
IGZOはシャープが開発した高精細解像度の液晶パネルの名称で、正式にはアルファベットでアイジーゼットオーと読むらしいけれど、イグゾーでよろしいかと。
高精細と言えば先駆けはAppleのRetinaディスプレイ。次いでこの春に東芝がdynabook KIRAで高精細ノートを発売。
新技術液晶搭載でいくらなのかは今のところ不明となっており、東芝のデスノートが発売当初17万円で出ていた事を考えると軽く20万以上はしそう。
仕様を引かせてもらいます。
- CPU 第4世代 インテル Coreプロセッサー搭載予定
- メモリー 4GB
- ストレージ 500GB HDD、フラッシュメモリー
- ディスプレー 14インチタッチパネル(3200×1800ドット)
- 通信機能 802.11a/b/g/n、Bluetooth4.0+HS
- インターフェース USB3.0×2、ギガビットLANほか
- バッテリー駆動時間 約11.1時間
- OS Windows8(64ビット)
- サイズ/重量 329.9(W)×229.9(D)×15.5(H)mm/1.39kg
第4世代Core iシリーズ(Haswell)は、インテルがいつも通り高性能な物から出している為、発売間もない事も有りここは高く付く所。高すぎると売れなくなる為「予定」としているのでしょう。
メモリ4GBは控えめ、HDDの500GBも控えめなもののハイブリッドHDD(NANDフラッシュ内蔵、SSDキャッシュのような感じ)となっており、最大の特徴はIGZO仕様ですな。
バッテリ11時間は優秀なものの、JEITA測定と思われ実際には10時間を余裕で切るかと。1.39kgはやや軽め、厚み15.5mmは薄いですな。
発売は6月28日予定。IGZO採用でどのくらい馬鹿高くなるか見もの。
視線で操作を補助する「視線アシスト」搭載ボードPC
もう一つ富士通、目線で操作を補助するボード(一体型)PCの夏モデル。
視線とタッチで操作できる地デジ内蔵液晶一体型PC - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1306/05/news034.html
目線アシストはこの夏モデルからでは無く以前から有ったようで私が知らなかっただけ。どういう機能か富士通の公式で解説が有ったので拝借。
視線アシストについて教えてください。 - FMVサポート : 富士通
http://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=5309-9582
LEDは光るやつでは無く見えない近赤外線との事。 これで何が出来るか、例を引かせてもらいます。
- チャームを表示する
- スライドショーの閲覧時に、写真を切り替える
- 地図をスクロールする
チャームは画面の右端中央を凝視すると出て来るらしく、そこからのクリックやタップは直接の操作。視線アシストなので目をクワッなどとやってクリックするものでは無し。早くまばたきするとか、2秒目を閉じるとクリック(タップ)とかやって欲しかった。
スライドは表示中の写真左右を見るとスワイプした時のような切替。地図のスクロールは動画が有ったので暇ならご覧有れ。
視線操作は海外で開発中とか試作というニュースは時々有ったけれど、実用化されているとは知らなかった。
この機能が富士通の夏モデル、ESPRIMO FH78/LDに搭載されているらしい為、26万円も出せるなら有りかも知れませんな。
dynabook REGZA PCは「ハンドジェスチャ機能」搭載
同じ触れない遠隔操作でも、東芝は手を使用。
東芝、新筐体の「dynabook REGZA PC」2013年夏モデル-PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130520_599215.html
富士通と同じくテレビ番組の録画用として提案している一体型PC。
新機能として、Webカメラを使ったハンドジェスチャー機能を搭載し、手をかざして動かすとカーソル移動や左クリック、アプリ切り替え、チャーム呼び出し等が行なえる。
こちらは視線アシストとは違いクリックなども対応しており、実用度は高そう。と思ったけれど、これ本当に必要なのかと疑問に思った動画がこちら。音無し。
目線アシストより自由度が高く、操作性も比較的良さそう。また、掴んで移動したり離したりは直感で分り易そう。
富士通も似たような事をやっております。東芝がこれを採用しているのかも知れないけれど。
富士通研、押す・引く検知する手のひらでパソコン操作:日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0220130520eaab.html
動画を見るか脳内でハンドジェスチャ操作すると判ると思うけれど、こんな事をするくらいならマウスでやれと思う操作方法。
発想は面白いけれど実用としては疑問。しかし、PC操作用の新技術としては凄いと言えましょう。
進化しまくる新製品、その特徴は必要か?(まとめ)
ここまでソニーのデザインや富士通などの技術は凄いと勝手に評価して来たけれど、それらは本当に要るのかという疑問。
見た目を重視する人は多いかも知れないけれど、BTOパソコンメーカーや台湾(Acer、ASUS)、中国(Lenovo)でも悪くは無いデザインの物もございましょう。
IGZOは現状パネルそのものがかなり高額。ハンドジェスチャや視線操作は遊び過ぎでは無かろうかと。
身体に障がいが有る人用としてなら素晴らしい技術と思うけれど、これを一般向けPCに搭載するとは価格を釣り上げているだけでは。
- デザインを重視しない
- ハンドジェスチャ不要
- 視線アシスト不要
- IGZOは標準化された後で良い
- パソコンに10万円以上出したくない
- Windows 8が嫌
これらの条件に当てはまるなら、国内大手のPCは無駄に高い。
家電店など店頭では国内大手のPCまみれなので、現物を見たり触らなくて良いなら、同じ性能でも数万円安いBTOパソコンや海外メーカーのPCも検討を。
故障原因の根拠無く、台湾製だから、中国製だから壊れたとか言っているとパソコンは買えない。
見た目は違えど中身は同じCPUやHDD、SSD、メモリ、光学ドライブなど。パソコンは故障するものなので、した時は運が悪かったとあきらめつつもデータはバックアップしておきましょう。
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