2013年6月下旬。
パソコンは部品を海外(主に中国や台湾)から仕入れる為、円安ドル高になると価格は上昇。一時は1ドル100円を突破しどこまで行くのか不安になっていたけれど、一息ついているようなので報告。
いつも通り価格コムを参考に参ります。
ここからの参考画像全部へのリンクはきつい為、代表として価格コムのパソコンカテゴリへ繋げるので行くならこちら。
価格.com - パソコン
http://kakaku.com/pc/
パーツは主にデスクトップ用の話をしております。
先に最近の1ドルはいくらか、6月下旬の相場がこちら。
source:アメリカ ドル / 日本 円【USDJPY】:外国為替 - Yahoo!ファイナンス
昨年末の85円くらいから上がり続け、4月には100円へ、5月は103円、6月は95円くらいまで落ちております。
4月に大台、5月に最高、6月は少し落ちたと一時ご記憶有れ。
メモリは4GB約2500円、8GB5千円くらいで停滞
売筋ランキング2位の8GBx2枚より。
最安当時は6千円を切っていたけれど、現在は約1万円。1枚あたり3千円が5千円になっております。
4月に入り最安は横ばいで5月も変化無し。平均価格は上がり続けている為、どこかのショップ(上の画像ではAmazon)が頑張っているか、安かった頃の在庫を大量に持っているのでしょう。
もう一つ、売筋1位の4GBx2も。
やはり4月に入り最安が最高値になっており、5月のへこみは特定のショップがセールをしたとか手が滑ったと予想。
メモリは為替の影響を受け易く、それ以外の要因でも変動が最も大きいパーツと感じております。昨年までの価格下落を取り戻すかのような動き。
CPUはHaswellが出るもIvy Bridgeの人気衰えず
Haswell発売から1ヶ月弱。一世代前のIvy~もまだまだ売れております。
CPUの売筋1位はHaswell、i7-4770Kなので推移が1ヶ月も無くスルー。2位のCeleronは安すぎる為か変動無し。自作用なのだから3位のi7-3770無印もスルーし、4位のi7-3770Kを参考に。
やはり4月を過ぎた辺りで最安は最高値となっており、Haswellが出た6月2日の週は一旦落ち、過ぎると復活。
発売当初からの値下がり率はマイナス4.3%なので、4.3%値上りという意味。CPUの値下がりの勢いは他のパーツほどでは無いとしても、値上がる時は円安の影響が直撃という。
もう一つ、5位のi5-3570K。
i7-3770Kより少し早く3月下旬に値上がっており、メモリと違う感が有る箇所は最安値と平均価格の幅が離れて過ぎない辺り。
CPUは単価が高額。在庫し過ぎると現金が無くなる上、新CPU発売は以前から判っていた事なので、ショップの在庫の都合でしょうな。
メモリは一部家電量販店でも売っているけれど、CPUはPC専門店で売られるという違いも有りましょう。
SSDは相変わらず値上り続け最安時の約1.5倍
販売期間が長いインテルSSDを2種類。
120GBで約1.2万円。
1GBあたり100円なので、昨年の春頃なら安いと思えていた価格。しかし一時期は7千円台まで値下がりしており、それを見ていた私含むPCユーザは1.2万円は高いと感じるかと。
CPUのCore i5同様、3月下旬から跳ね上がっており5月中旬から値下がり傾向。平均価格は横ばいなものの04/01の頃と比較すると値下がり。
しかし最安当時7500円が現在1.2万円という事は1.6倍。1ドル85円当時は7500円でも薄利ながらも販売出来ていたと考えると値上りし過ぎ。
もう一つは335シリーズの240GB。
私が購入した当時、12月頃は1.4万円を切れていたけれど現在は2万円。こちらは5月中旬頃から上昇し続けております。
取り扱い店舗数が減ったのかと言えばそうでも無く、現在も30店舗が在庫しているようで、なぜ値上りし続けているのか見当付かず。
最安1.3万とすると約2万円は1.4倍くらい。発売当初と比較しても値下がり率マイナス35.5%はひどい。
ちなみにインテルの330、335シリーズは砂コンを搭載しており、1~2位のCFD製品は東芝のコントローラ。
これがCFD人気の理由の一つと思われ、価格はインテルと近い容量で数百円差なので、私のようにインテル信者では無いならCFDも検討を。ここまで価格差が無いなら、私でも今ならCFD一択。
HDDは2TBより3TBの需要と価格が上昇中?
ラストはHDD。タイの洪水で一時期高騰していたけれど落ち着きつつも値上り。
やはり4月を境に値上りしているけれど、影響が最も少なそうなパーツ。
3TBの1.1万円は容量あたりの単価が最も安く、現在これが売筋1位になっております。XPから7や8へ移行したユーザが2TB縛りから開放された為か、映像マニアが外付けしまくっているのか。
グラフが9千円からなので年末からの値上りが大きく見えるけれど、最安当時と比較しても千円少々値上りした程度。SSDと比較するとかわいいものでしょう。
WesternDigital繋がりで3位の2TBより。2位のSeagate製2TBも似た感じの推移。
3TBと同じく年末に値上り、4月からは停滞しているご様子。
HDDは大容量化しまくっている為、下の容量は大容量が値下がりすると押さえ付けられるように値下がりするパーツ。
SSDへの移行が進むとHDDの需要は食われ、データ用ドライブとして大容量が求められ、下の容量は値下げしなければ在庫がはけないという事でしょう。
来年4月のXPサポート終了で2TBの需要が多少は低くなり、容量辺りの単価が最安の3TBが売れて行くはず。個人でテラバイトとか凄い時代になったものですな。
パーツ価格が天井なら夏モデルは地雷(まとめ)
さて、パーツの価格が為替相場に影響されるという価格推移を見て来たけれど、問題は今後また100円以上になるのか。
私は博打をしない上、自分に無関係な経済の事は知ろうとせず、どうなるか見当も付かないけれど、もし円高になって行くなら国内大手メーカーの今年の夏モデルはコスパ悪い。
富士通などが夏モデル発表前辺りに「夏モデルは値上げする」と名言しており、旧モデルと単純な比較は出来ないけれど値上げしているのでしょう。
価格コムにて、富士通など国内大手メーカーに絞り、発売時期の新しい順で検索し、発売から3週間くらい経過している5機種を例として。
いずれも発売は6月6日。上から2番目の富士通PC以外は全てWindows 8にマルチタッチ対応した夏モデル。
NECは取り扱い店舗数は多いけれどランキングは50位さえ入らず。富士通は直販のみなので数百位とか話にならない売れ行き。
夏モデルは5月末から現在も順次出ており最も高い時期。加えて円安モデルとも言える為、これらを今買うのはセレブ過ぎましょう。
どうしても富士通とかNECのこれら夏モデルが良いなら8~9月まで待ち、発売当初の4~5割引きまで値下がった頃が買い時。
しかし円高になると秋冬モデルが安くなる可能性が有り、4~5割引きでは在庫処分が追い付かないかも知れない。今年の夏モデルは荒れそうな予感。
家電量販店で売られるこのようなPCはWindows 8一色。
タッチ操作が有っても8は8、何かとモダンUIへぶっ飛ばされる為、7が良いならBTOパソコンメーカーをお勧め。
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