2017年国内スマホとタブレット出荷台数(by.MM総研)

2018年2月23日

MM総研が昨年1年分のモバイル出荷概況を公開。

タイトルではスマホとしたけれど正確には携帯電話でありガラケーも含まれており、タブレットはWi-Fiとセルラー(SIMカード対応)の2種類どちらも。MM総研の数値は精度高いはずと信じて。

適当に見て参りましょう。

タブレットは2015年から成熟期へ突入の模様

MM総研のソースな記事よりもPC Watchの方が詳しいのでこちらで。

2017年の国内タブレット市場は若干の回復傾向 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1107138.html

m2ri-2017-tablet

PC Watchのタイトルでは若干の回復傾向とか書かれているけれど、2016年がブレだとするなら別に回復はしておりません。過去4年でワースト2、やや下がり続け気味。

2017年通期の総出荷台数は、前年比1.4%増の863万台。

このまんま下がり続けるかといえばそうはならないと思われ、需要に対して行き渡ったので彼らがタブレット必要と判断し続けるならば今後は年間800~900万台で推移していくはず。

いつものアレをWikipediaより。

Product_life_cycle

source:製品ライフサイクル - Wikipedia

番号の名前。

  1. 導入期
  2. 成長期
  3. 成熟期
  4. 衰退期

成熟期は最も盛り上がったところで、これ以上は伸びないであろう天井のようなもので、すぐに4番の衰退期へ行くわけではなく3番に入っただけでいつまで3かは誰にも不明。

またネタにするけれど、総務省のタブレット世帯所有率も2017年3月調査の2016年分が2015年からあまり増えていないというか停滞しているため、成熟期、天井が見えたという事でしょう。

m2ri-2017-tablet-w-c

やたらと多くなった気がするセルラーが6割近くまで増加。

863万台の内350万台くらいがWi-Fi専用、500万台くらいがセルラーとなっており、タブレット持ち歩く人が増えたのかと思ったものの格安SIMで手軽にセルラー端末増やせる点で需要高まったと予想。

または逆にWi-Fi専用機のタブレットがスマホやパソコンがあれば要らない端末となり減少したか。もしくはWi-Fiとセルラーで価格差が狭まっているので上位互換といえるセルラーが主流になりつつあるのか。

OS別では、Android48%、iOS40%、そしてWindowsが12%も占めているそうな。キーボード付ける前提の2in1もタブレットとして換算されているのでしょう、知らないけれど。

MM総研の予想。

Qualcomm製チップセットを搭載したWindows タブレット(Win32アプリが動く“ARM版Windows 10”はフル機能搭載の完全なるWindows 10参照)が日本でも発売予定であることも、2018年のタブレット市場拡大のポイントとして挙げている。

本当にそう上手く行くだろうか。

だいたいARM版といえばWindows 10 Mobile仕様のスマホが始まる前に終わってしまったのだからタブレットならば上手く行く論は通らない。デスクトップ画面アリやWindows用ソフトが動けばタブレット版Windowsが普及するとも想像不能。

タブレット市場の需要は飽和期ならば、あえてパソコンではなく使いにくいWindows仕様のタブレットを新たに買う人が多いとも思えず、そういうのは私のようなネタ好きなマニアがたたき売り価格で冗談にて買うくらいでは無かろうか。

 

スマートフォンは数年後には成熟期へ

グラフは1個だけ。

2017年国内携帯電話端末出荷概況 « ニュースリリース | MM総研
https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=286

m2ri-2017-sp

メーカー別で出してどうすると思うのでOS別で分けると、Appleを分度器で計るとちょうど150度なので41.7%がiOSとなり他はほぼ全てAndroidとするなら6割切れるくらい。Windowsもまだ在庫はあるだろうから2%前後かといったところ。

スマホとガラケーの出荷比率をグラフ化。

スマホとガラケーの割合

まだガラケー14%も新規で出荷しているのかと驚いた。と同時に、スマホではない=ガラケーとしているなら、子ども見守り系の機能制限ケータイもガラケーか。

ガラケーの減少推移を引用。

フィーチャーフォン出荷台数は19.3%減の536万台(中略)3年連続での約2割減となっており、2014年台数からは半減

1年で2割減、3年で半減。

それでも536万台はタブレット863万台と比較すると結構多いと感じており、携帯電話としては1割少々ながら新規であえてガラケー続投する人が結構居られる印象。

スマホと比較しガラケーの何が良いかはバッテリのもちが異様に長いだけ。キャリアメール要らないなら千円少々で格安SIM、MVNOがあるので通話だけならスマホでよろしくなかろうか。

充電が面倒ならば無接点充電でも安めなAndroid端末はあるし、見た目悪いものの2~3千円出せば強引に無接点化可能な機種もあるので、ガラケーのように立てたり挿したりせず寝る前に置いておけばよろしいかと。

スマートフォン出荷台数をMNO端末とSIMロックフリー端末(以下、SIMフリー)別にみると、MNO向け出荷台数が2,903万台(前年比8.5%増)、SIMフリーは296.4万台(11%増)

グラフ化。

MNOとMVNO比率

何かの調査で格安が1割超えたというデータを見た気がするがMM総研2017はまだ1割到達しておりません。しかし歴史の浅さから考えると、「もう1割近いのか」ともいえそう。

スマホの出荷台数について。

2012年(4,375万台)から減少が続いていたが、5年振りの増加に転じた。スマートフォン出荷台数は3,199.4万台で2012年を抜いて過去最高の出荷実績

見出しにて、「数年後には成熟期へ」と書いた理由がここで、携帯電話全体は2017年を除く過去4年(2013-2016年)は減少していたけれど今期は増加。ところがスマホは2017年が過去最高。

という事は、携帯電話の出荷は落ちているがスマホは増えている、ガラケー減っているので新規がこれ以上は大きく増えない可能性があり、乗り換え需要へと移行したと考えるべきかと。

この乗換需要が収まる頃からがスマホの成熟期。

ちなみに自作グラフの色が今回どぎついのはLibreOfficeを試しているためで、マイクロソフトのリボンメニュー移行時よりもすんなり使えた。が、色使いはMS製の方が良いですな。

 

意味は逆だが「スマタブ3年パソ8年」説

このことわざをもじった。

source:桃栗三年柿八年 - 故事ことわざ辞典

芽が出て実がなるまでに、桃と栗は三年、柿は八年かかるということ。

元の意味は実がなるまでのところ、スマートフォンやタブレットは3年、パソコンは8年で買い替え時期が来る説。

スマホやタブレットを3年以上使う私のような人や、パソコン2~3年で買い替えるゲーマーは納得しないだろうけれども、世間一般的には3年と8年くらいになっていそうな気がする。

スマホはまだまだ大手3キャリアで契約している人が多いだろうから、買い替え時は2年縛りの後となり、契約時期や新機種に敏感な人は2年で機種変更すると得な仕組を知っているかと。

知らなくとも話の中でスマホ詳しい人からそうした方が良いと言われて機種変したり、または3年くらい経てば新製品に目が行く可能性もあると思う。

そしてスマホもタブレットも4年以上が経過するとOSがアップデート出来なくなるなどでゲームのアップデートについていけないなども発生するやも知れず。ちなみに私が所有のiPodtouchはiOS9で打ち切られディズニーツムツムが動かなくなった。

その点、Windowsの場合は前提としてOSのアップデートが延長サポート含め10年くらいある上、ここ10年内のPCならば現役な物も珍しくは無いはず。※初代Core iシリーズ(Bloomfield)登場が2008年11月。

という事は単純計算でパソコン1台の買い替え時期が来るまでにスマホやタブレットは3台くらい買い換えられる、とするなら3倍くらいの出荷台数になれども自然とも言えるかも知れない多分おそらく。

まだ出ていないけれど、おそらく2017年のPC国内出荷台数は1千万台前後、スマホはMM総研調べによると3200万台。計算合っております。総務省調べではいずれも世帯普及率7割くらい。

なぜタブレットが863万台なのかは普及率4割で頭打ちが来たのでスマホやPCの6割行かない需要であり、Wi-Fi専用ならば2年縛りや機種変更無いので使い続けるのだと思う。

コメント(5)

>2017年の国内タブレット市場は若干の回復傾向
そら未来永劫ずっと出荷台数が増え続けるなら、2017年は回復傾向だったでしょうけれど、そんな訳は無し。そもそも1.4%という誤差レベルの増加で「傾向」を見い出すとか笑える。

>Qualcomm製チップセットを搭載したWindows タブレット
どうせCPUに大きな負担が掛かって爆熱化→動作が激遅とか、バッテリが3時間くらいしか持たないとか、SIMフリー版は7型で12万円とか、売る気ねーだろと思える仕様になるはず。

>スマホとガラケーの出荷比率
いまガラケーを製造している国内メーカって、シャープと京セラくらいでしたっけ。中身はAndroidのいわゆる「ガラスマ」ばかりだった気もしますが。

製品ラインアップ|AQUOS:シャープ
http://www.sharp.co.jp/k-tai/lineup/feature.html

製品情報 | スマートフォン・携帯電話 | 京セラ
https://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/lineup/

いざとなったら衛星電話。

株式会社日本デジコム - 衛星ケータイ/SAT Mobile
http://www.jdc.ne.jp/mobile

>自作グラフの色が今回どぎついのはLibreOfficeを試しているため
配色はMS Office 2003風ですね。原色仕様というか。

>LibreOffice
私は仕事でBase(データベース)を使ってみましたが、Accessと使い勝手が大幅に違って苦労しましたw そのうち会社からLibreOfficeの調査を打ち切られましたw

>ガラケー

パナソニックもまだ作ってるようですね。
https://panasonic.jp/cns/mobile/docomo/
https://panasonic.jp/cns/mobile/softbank/

>通話だけならスマホでよろしくなかろうか。
逆にスマホのメリットが分からない。
通話だけで、メールもしないし、充電は、仕事中にPCに繋いだダイソーのUSBケーブル使用で週1で足ります。
スマホもあるけど通信カード入れてないんで、魚探オンリー。
そういえば今シーズンオフやから、半年ぐらい電源切りっぱなし。
私から見ればスマホというのは持ち運ぶには大きく重いし、使うには画面が小さい。
必要な時には電車・バス利用でも、2キロオーバーのA4サイズノートPCを持って回る私から見たら、中途半端な端末ですね。

スマホの必要性を感じない人が、一定数いるというだけでしょうね。
ガラケーが無くなったら考えるかもしれないけど、その場合は何にも無しという選択もあるわけで。
そうなったら会社や嫁からの呼び出しに応えなくて良くなるというメリットもあります。

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