禁断と言いたい中古パソコン。
HDDは消耗し電源も劣化し、あらゆるコンデンサがヤバいと思うのでお勧め出来ない博打的上級者向けPCが中古パソコン、と言いたいけれど、最近は罠が消えつつあると思う。
昔と比較して、での話。
ドスパラから宣伝依頼されたわけでも、金で提灯を持ち夜道を徘徊しているわけでもございません。
ドスパラ中古のような低価格激安ノート販売がずるい
メルマガ登録しているので時々届く号外と称された宣伝メール。
「SSD240GB搭載のノートPCが24,900円!」他にも人気のLet'sノートが大量入荷!≪リニューアルセール開催中≫【ドスパラ中古】
http://used.dospara.co.jp/sale/free/extra_tyuko_mail.html
左上にある通り2016年9月6~8日限定のようだけれども、売れ残れば似たような価格で販売継続すると思われ、掲載されていない中古ノートも充分安い。
ドスパラ中古の何が上手いか、例としてこれ。
実際の支払額にしなければピンと来ないかも知れないので税込価格にすると26,892円、送料も税込で+1,543円なので総額は28,435円、カード決済ならば手数料無し。
現在は2016年9月であり、Core i3-2310Mは2011年の第1四半期(1~3月)リリースのCPU、Sandy Bridgeなので5年以上も前のパソコン。
東芝の公式はこちら。
source:ビジネスノートPC dynabook Satellite B551 トップ/ラインアップ
しかしSSD240GBへの換装、3万円で釣り銭有りとは卑怯過ぎる。
- Core i3・・・第2世代とはいえ腐らないしCore i3
- メモリ4GB・・・大抵の事は出来てしまうメモリ容量
- SSD240GB・・・中古PCでも容量大きめSSD換装はチート
- Windows7 HomePremium 64bit MAR・・・MAR版もずるい
円高の頃でさえ私が購入した3万円ノートはCeleron 847、メモリはかろうじて4GB、しかしストレージはHDDでしかも320GBという今やケチ臭い構成。
新品のCeleron 847なHDD搭載ノートと、Core i3でSSD240GBの中古ノート、どちらを買うか2択ならどうするか。私ならば中古を選ぶと思うほど、中古PCは何となく進化してしまった感。
逆に新品は円安の言い訳や税別表記での便乗値上げ、Windowsのクソ化によるPC市場の不況により、逆に中古PC、特にノートは新品買う意味が薄れて来たと感じております。
中古ノートPCの選び方(2016年9月頃用)
性能を大雑把に理解すれば中古PCも怖くないと思う。チップセットとかどうでも良く、見るべき箇所は主に処理性能と容量5つ。
CPU
凄く簡単に分けてみましょう。
- Atom・・・4コア有ろうとゴミはゴミ
- Celeron・・・高クロックならば実用性有り
- Pentium・・・コスパ良いけれど静音性には期待せず
- Core i3・・・バランス良いけれどオーバースペックやも知れず
- Core i5~i7・・・PC変態向け
高性能を謳うパソコンは大抵Core i7が搭載されているけれど、その価値に見合う用途はゲームとかエンコードなど激しく長時間処理しまくるマニア向けであり、事務作業レベルならばCore i3が上限と思われ、i5以上は急激に費用対効果悪くなるはず。
事務レベルならばCeleron~Pentiumで良いだろうし、メインPCとして毎日数時間使うとしてもCore i3が上限。i5以上は何らかの明確な目的が有るとか最強を目指している人向け。
世代が変われどもCore iシリーズならば同じ事が言えるので、ドスパラ中古の東芝ノートのCore i3搭載は上等。
通勤に最高時速300km/hで燃費リッター3のスポーツカーが必要?
メモリ
- 1GB・・・今時やや無理がある
- 2GB・・・快適とは言えないが実用ギリ
- 4GB・・・多くの用途でまず大丈夫
- 8GB・・・必要充分なはず
- 8GB超え・・・無駄
自作PCユーザがデスクトップPCで32GBとか64GBまで盛り自慢している事もあるけれど、アレはネタであり真に受けてはいけない。私も24GBまで盛った事があるけれど、もちろんネタであり8GBにした現在との違いは体感不能。
メモリ容量はバケツとグラスどちらで水割りを飲むかのようなもので、浴びるように酒を嗜む私のようなアル中以外がドラム缶でチューハイ作る意味はござらない。
ストレージ
- HDD・・・旧時代の化石
- SSD・・・当たり前
ドスパラ中古の東芝ノートが安いと言い切れる箇所の一つは240GBのSSDへの換装。CPUは元から性能高め、メモリも足りないとは言えない容量、その他性能や機能も特に文句無し、ボトルネックがストレージ。
当サイト常連の皆様ならうなずいてくれるはず。私は手元に7台のパソコンがあるけれど、Mac miniと棒PC以外のWindows PC5台は全てSSDが起動ドライブ。
Macは分解が面倒、棒PCはeMMCからSSD化は無理があるのでいじっていないだけで、本当は全部SSDにしたい。
自動車に置き換えると、HDDはマニュアルで1~2速しか使わずドライブするようなもので、SSDはオートマで5速まで使える感じ。
グラボ
不要。
必要ならばゲームとかデザイン用途だろうから中古PCでは無く新品から探すべき。少しでも古いパソコンのビデオカードは電気使いまくる割に描画性能それほどでもない、故障率の高くなるだけなので無いに越したことは無いでしょう。
古いグラボはドッカンターボ。
OS
中古PCの場合はドスパラ中古のMAR版のようなコスパ優遇されたWindowsが使われている事が多め。マイクロソフト様による認定業者限定であり、ライセンス料の原価が安い。
ライセンスの扱いが違うだけで中身は同じWindowsなのだから、中古PCを買うならばMARあるいはMarの文字に注視しましょう。DSP版のHome~が1.2万円ならばOEMは6千円とか、MARはもっと安い可能性大なので得。
中古PC購入はやはり詳しい人に相談を推奨(まとめ)
ここまで付け焼き刃的な事を書いたけれど、総合的にパソコン丸ごとの価値が判る人でなければ中古パソコンを選ぶのはやはり冒険だと思う。
そういうPC変態を探せとか私に相談しろと言っているわけでは無く、今は教えてGooとかOK Waveとか、ハードル高くとも良ければ価格コムのオタクや2chのおっさん達へ聞く手も大有り。
例とした東芝ノートは一見するとコスパ良いし、予算3万なら私は購入したいと思うけれど、付属品が電源ケーブルとバッテリだけなので、「OSのリカバリどうするの?」という疑問がわかなければ手を出すべきでは無いかと。
ドスパラ中古へ、「HDDリカバリ?メディア付属?」と問い合わせ、1ヶ月の保証が切れた後に何かあれば自力でWindowsを入れ直したり、事前にクローンを作っていたり、Linux入れてしまうなどの自作ユーザ風な延命が必要になる可能性。
解る人が周囲に居るなら中古PCは良いと思うものの、そういうPC変態が周囲に居ないならメーカーサポートのある新品を1年以上の保証付きで買うべきだと思う。
中古PCと言えばGF-TOWNとくじらや。
中古PCネット通販の詐欺サイト警告と見分け方を解説 - BTOパソコン.jp
http://bto-pc.jp/btopc-com/select/pc-ec-fraud-site.html
中古PC通販のパクり&詐欺サイト警告(2016年3月頃版) - BTOパソコン.jp
http://bto-pc.jp/btopc-com/select/used-pc-scam-site-2016-03.html
※ネタになっているのは、2店をコピーした偽サイト。
>ドスパラ中古の何が上手いか、例としてこれ。
商品名の表記も、中古を買うようなユーザ向けに纏められていて分かりやしですね。末尾の「W7H64 Mar」=「Windows 7 Home Premium 64bit MARプログラム再生品」は上手い縮め方。
>Core i3-2310M
2コア4スレッドの2.10GHzですか。GPUもHD Graphics 3000で動画再生支援も内蔵ですから、大抵の用途では十分な性能ですね。
>事務レベルならばCeleron~Pentiumで良いだろうし
私は事務作業で2コアCeleronの1.70GHzを使っていますが、ファイルコピー程度でもややストレスが溜まるノロさ加減です。普段はCore i3使いですから、ハイエンド機と比べている訳では無し。Celeron機はCPUに合わせて他パーツの性能もガタ落ちした構成ですから、せめて動作クロックが2.0GHz以上のモデルを選ぶと良いかもしれません。
>HDDはマニュアルで1~2速しか使わずドライブするようなもの
どちらかと言うと「5速から順に1速へ入るオートマでドライブ」ですかね。発進時は5速スタートですから遅く、加速時は3~4速ですからそこそこ加速、エンジンの回転が上がってきた所で1速に入るため速度は乗らず、更に音もやかましい。
私が中古PCを買う先は、8割がイオシスですね。他はソフマップが多し。ドスパラでは専らパーツばかり。中古PCは稀にOS別売りな事もあるため、型番だけでなくスペック表も、しっかり確認した方が良いですね。