VRゲーミングPCの性能と簡易VRゴーグルの実機評価

2016年4月19日

VR(バーチャルリアリティ)について2種類。

1つはVRゲーミング用PCの性能を探る記事を参考にしつつ仕様と予算の目安を考え、もう1つは簡易VRゴーグルを購入したのでどこまで3Dによる仮想体験が可能かをやってみたので感想文。

先にVRゲーム用PCの記事から参りましょう。

予算約10万円でVRゲーム用PCは自作可能なのか?

元ネタはこちら。

実践・1,000ドルPCでVRゲーミング - GAME Watch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/vrgaming/20160405_751383.html

steam-vr-bench

元は9万円少々で仕上がっていたけれど、PC屋のアークよりパーツを借りられており11万円を突破。しかも仕様にWindowsが入っていないので実際には更に高額化するでしょう。

ポイントは画像の通りで、PC用VRをオキュラスリフトでやろうとするとグラボは最低でもGTX 970、CPUはCore i5-4590(3.3-3.7GHz、4コア)なので高価になってしまう。

PC本体+OS+オキュラスリフトで合計20万円が最低限。グラボとCPUは高性能に越した事は無いので更にセレブ価格へ。安全に行くなら総額30万円は見た方が良さそう。

オキュラスでVRと言えば個人的にはこういうのに期待。

VR大和

source:VR大和 春の展示会出展の予定 - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

艦上の移動のみでは無く、主砲の真横で砲撃を見物出来るとか、戦闘機が爆弾落として来たり潜水艦の魚雷を被弾し大炎上とか怖すぎて期待。

 

約3千円の簡易VRゴーグルで見た3D映像のレビュー

話は変わり、こちらをAmazonにて購入。

gp-vr-amazon

source:Amazon.co.jp: GP 3DVR ゴーグル

以前、イオンで約1万円のVRゴーグル販売開始というニュースを見てコレジャナイ感が凄いと書いたものの、その際に3D酔いするか試すには良さそうと締めたので私も酔わないか試してみる事に。

現物の内側。

VRゴーグル

レンズのフィルムはこの後取っており透明度はもっと高め。

横から。

横

ゴーグル左右のレバーを同時に回すと1.5cmほど前へせり出す仕様。この幅によりピントを調整するようで作りはチープだけれども充分な機能性。上に付いているダイヤルは目の幅の調整で5~6mmほど開いたり閉じたり可能。

正面から。

正面

ゴーグル正面のフタ部分は片側が外れる設計。何の為かは端末の主に左右のズレを修正する際に開くようになっているのでしょう。

4.5インチスマホ(KATANA01)を入れてみた。

くぱー

黒いし暗いので分かり難いけれど左に張り付くよう立っている物がスマホで、右のスポンジがクッションとなり固定。

7型タブレットは入らない。

7型は無理

端末本体どころか画面が収まりきらず、GALAXY Tab(SC-02D)は無理。

先ほどから4.5型、7型と書いているけれど、これらは端末本体のサイズでは無く画面サイズなのでベゼル(ふち)の幅により違いが有る点に御注意有れ。

GALAXY Tabは性能的に非力、Windows PhoneはVR用アプリが無いと思うのでこれを撮影していたiPod Touchで試用。

馬鹿にしていたけれど意外と凄かった簡易VR

こちらでiOSとAndroid用アプリが8種類紹介されております。

AndroidのスマホやiPhoneで体験できるVR - 杜のVR部 - 窓の杜
http://www.forest.impress.co.jp/docs/serial/oculusclub/20160301_746228.html

inmind-vr

私が試したアプリは最初に紹介されている「InMind VR」iOS版。

インストールするとGoogleの何かのシステムが出るので適当にOKを押してカメラを許可すると準備完了。

ゆるいジェットコースターのようにレールを進み、途中の赤い何かへ昇順を合わせるとレーザー照射し赤から緑へ変えて行くという単純なゲーム。VRゴーグル無くとも起動は可能なので暇ならやってみましょう。

なお、VRゴーグルが無くともステレオグラムな立体視の平行法が出来るならば疲れるけれど眼だけでVR体験は一応可能。

立体写真の見方 / 平行法
http://www.stereoeye.jp/howto/parallel.html

話を戻し、アプリの説明には視線で照準が動くと書かれていたけれど私の場合は動かず、視線では無く首を縦横へ振りつつ遊んでみた。

実際にやってみなければ分かり難い、何が凄いかは以下。

  • マジで普通に3D映像
  • 首を振るとコックピット内が360度自由に見える
  • (設定かiPod Touchどちらが悪いか不明ながら)視線まで検知も凄い

自分だけで遊ぶのは勿体無いと思い職場へ持参し3人に見て貰うと、全員が「おおっ」と声出しておりました。2番の加速度センサーと思われる視界の移動で皆ビビる。

正面。ここからも平行法で立体視可能。

正面

少し下を向く。

少し下

左後方の上。

左上

という感じで手に持ち端末を傾けて動かすゲームでは無く、首を振る事による映像の変化は全く違う新鮮さがございます。

アレも貼っておきましょうか。

ユニティちゃん イチャ♡まくら(iOS・Android) | アップフロンティア
http://www.up-frontier.jp/activity/1598/

私は入れていないので不明ながら、仕組はInMind VRと同じだと思う。

アダルト映像もVRで体験可能

映像用端末でゲームと来たならもう1つの要はアダルトでしょう。

アダルト動画サイトPornhubにVRカテゴリ - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1603/24/news074.html

Pornhubへ行きVR用のファイルをダウンロード。Dropboxへ入れて端末間共有してiPod Touchで再生。

こちらも普通にマジで3D。ゲームと共通して言える事は、スマホ=モニタ小さいイメージが有るけれど目からの距離が超近いのでインチ数としては40を軽く超えている印象。

今回のVRゴーグルは安物なので外からの光が漏れるけれど、夜間など室内を暗室状態にすれば良いわけでより映像へ集中可能。

しかしアダルト動画の方はゲームほどの感動は無かった。単に2Dが立体的になったね程度。横を向けども映像が変わるわけ無し。

 

今後の真のVR体験はゲームとCGになるはず(まとめ)

CGによるゲームと実写アダルト動画の大きな違いは全方向の映像が見えるか否かで、実写で360度やろうとすると360度全方向、左右の眼用にレンズの付いたカメラが必要な上、そのデータをフルカラー、60fps、高解像度で保存するなら数分でも巨大なファイルサイズになってしまうはず。

CGでも実写に近い精度を目指すと同じ事が言えるものの、CGならばプログラミングで描画するので実写ほどの容量になるとは思えず、全方向撮影用のカメラも不要なのでこちらの方が現実的。

問題はCGでさえ10万円級のPCが必要となり、10万円近いOculus Rift(オキュラスリフト)のような本格的なVRゴーグルも要る上、映像を作る側も無償ボランティアでは無いのだからそれなりの対価が必要になりましょう。

プレステでもVRが登場し、マイクロソフトのホロレンズも少し違う方向で3D映像を試みているところ。コンテンツが増え価格が下がり、ゲームとアダルトが充実するならばVRは間違い無く流行ると思う。

但し難点として酔うかも知れない。

私はゲームの映像を10分くらい見た後、30分くらい少しだけ気持ち悪くなったので高級機を買う前に安物の簡易VRで試すことを強くお勧め。

コメント(3)

>ゲームとアダルトが充実するならばVRは間違い無く流行る
事実、ビデオテープの規格でVHSがベータを制したのもアダルトが充実していたからですからね。ゲームの方はちょっと試してみたいけど、酔うと困るなあ。。。

>PC本体+OS+オキュラスリフトで合計20万円が最低限
ゲーミングPCの時点で15万円を突破するのは必然ですから、自作の方が安くなるだろう事は分かります。私ならパーツを選ぶ時点で面倒になって、格安でSSD追加や上位グラボ追加などキャンペーンを行っている完成品モデルでも選びに行きますが。

>簡易VRゴーグル
1,000円台だと紙製のゴーグルもありましたね。さすがに紙だと光が透けて臨場感が皆無でしょうが、3,000円クラスだとそれなりに見られる製品が多い様子。ノリで買うならダンボール製も、手作り感があって良さそうですね。

Amazon.co.jp: Linkcool Google Cardboard(グーグル・カードボード)3Dメガネ
http://www.amazon.co.jp/dp/B0196BLLLK
現行価格:1,180円

>立体視の平行法が出来るならば疲れるけれど眼だけでVR体験は一応可能
交差法は無理ですが、平行法は得意な方です。役に立つ場面は皆無ですが。

>「InMind VR」iOS版。
>視線で照準が動くと書かれていたけれど私の場合は動かず
ゲーム内の視線は画面中心の一点に固定されていますから、ゲーム内で言う「視線を動かす」は「眼球を動かす」ではなく「頭を動かす」ことなのでは。そもそもスマホ側から両眼球の動きを感知するのは不可能ですし。


VRに期待する事としては

1.自宅にいながら植物園や動物園などテーマパークへ遊びに行ける
2.自宅にいながら海外の観光地へ遊びに行ける
3.自宅にいながら宇宙旅行ができる
4.自宅にいながら商品を実際に動かしつつ買い物ができる

といった出不精に優しい企画を期待。

私はミクさんのVRを試しました。まるでミクさんが目の前にいるようで、こちらの動きで映像が切り替わりました。ただ、メガネの上にゴーグルを身につけるのはきついですw

コメントする ※要ユーザ登録&ログイン

BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向き。

ツクモ

高性能: ★★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶ。ヤマダ電機の一部、または自作PCのパーツ屋さん。

フロンティア

高性能: ★★★☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作したくない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。


※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

※マウスコンピューターは高いぞと書きまくったからか遠回しにリンク削除しろと言って来たので削除(2021.03.28)

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

カテゴリと更新通知

プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。