ややマニア向けな話。
LinuxとはWindowsではない無料のOSの基盤のようなもので、Windows 10仕様のレノボやデルPCの一部でLinuxが入らないという事態が発生しているらしく、海外ユーザがキレております。
月曜なので手短に。
元ネタはこちら。
Lenovo: 一部ノートPCからLinuxのインストールを規制 - BusinessNewsline
http://business.newsln.jp/news/201609211730290000.html
何が起こっているかを引用。
Lenovoは、Yogaの新モデルから、Microsoft Windows 10の標準インストーラーでも認識ができない特殊なRAIDモードを採用することで、プリインストールされているWindows 10以外のOSのインストールはできないようにした模様
特殊なRAIDモードとは、後で詳しく解説してくれている人のブログへリンクするけれど、簡単に言えばハードウェアRAID0では無いソフトウェアでRAID0だとごまかす感じでストレージを構成する技術との事。
Windows 10以外がダメという話は過去に聞いた記憶。
10搭載PCにはLinuxなどをインストールできなくなる可能性 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20150323-win10-secure-boot/
source:Windows 10 to make the Secure Boot alt-OS lock out a reality | Ars Technica
これかと思いきや少々違うようで、画像はセキュアブートを無効にすればLinuxがインストール出来るけれど、この項目をPCメーカー側が有効にした状態で消し、選択出来なくなるならWindows 10以外のOSが使用不能になるという話。
しかし、一部似ている箇所がここ。
それぞれの署名が有効であればPCが起動し、制御がファームウェアからOSに渡されます。しかし、不正な署名が含まれていると、制御がOSに渡ることはなく、PCを起動することはできません。
レノボの話より。
Signature Edition対応のWindows 10 Homeを利用する際のMicrosoftが科している契約上の制限事項
シグネチャは日本語で署名、なので同じ意味かも知れませんな。
レノボが悪いのかマイクロソフトのせいなのか、一旦言った(書いた)事を引っ込めているので、マイクロソフトの契約上の秘密か何かだったのかと思えば、詳しい人が英文より謎を解いてくれております。
IntelのAHCIドライバーははこの省電力機能を使っているが、MicrosoftのAHCIドライバーは使っていない。そこで、省電力機能を確実に有効にするため、RAIDモードを有効にして、Microsoftのデフォルトのドライバーが使われないようにしているらしい。
source:本の虫: LenovoのWindows 10 Signature Edition PCにLinuxのインストールを妨害する機能が発覚
実はインテルのせいというかSkylakeの仕様というオチ。
自作パソコンでやれば良いのでは?
と思う人が多いかも知れない、Linux使った事が無い人は特に。
なぜメーカーの完成品パソコンに入れるのか、どうして自作PCでやらないかはノートPCは自作無理に近いから、という理由。
今でもノートのベアボーン売っているかも知れないので100%無理では無いだろうけれども、おそらく有ったとしてもクソ高いだろうから現実的では無く、レノボやASUSなどの安いノートでやる方がコスパよろしい。または手持ちで余っているノート。
どうしてノートかは、デスクトップPCはメインになるのでWindowsやMac OSを使うわけで、Linuxは開発者やマニアでも無い限りノートPCに入れる人が多いと思う。知らないけれど。
というわけで、Windows入りノートにLinux入れたいという事で、出来なくなられても困るという。インテル、MS、PCメーカーとしては、Windows 10のBashを使えと思っていそうだけれども。
以上、Linux目的でパソコン買うならWindows 10仕様の場合はシグネチャエディションでは無いか確認を。どのように確認するかは不明。
Win10仕様のPCにLinuxが入らなくたって、何の問題も無いと思いますがね。むしろ、その程度の知識と技術でLinuxを使おうなんぞ甘いと思う次第。そこを自分で何とかしてこそのLinuxだろ、と。
>この項目をPCメーカー側が有効にした状態で消し、選択出来なくなる
それならBIOSを書き換えるだけで行ける気がしますけれど、無理なのですかね。
海外の事情が分からないので的確とは言えないけれど、日本以外ではLinux利用も普通にありえるのでノートPCに入れたい人が多め。
Windows 8辺りからライセンスがタダ同然のばら撒き状態になってきたのでOS代のほぼ乗らないWindows PCを購入してLinux入れるのは普通なのでは無かろうかと予想しており、今回の問題が出たのでは無かろうかと見ております。
>BIOSを書き換え
日本在住の日本人として一番分からないのがここ。なぜLenovoのYogaシリーズ、ほぼ間違いなくOEMと思われるマザーの書き換えが出来てしまうのかが謎。レノボ提供のBIOSならばLinux問題が解決するわけはないだろうし、ベアボーンはLenovo製だろうから、どうやってアップデートしたのか謎すぎる。