2012年の四半期が本日で終了。
JEITAの国内パソコン出荷台数を見ると、4~6月までは前年比プラスなものの7~8月がやや落ちており、特に地デジ搭載PCは大幅に割れております。が、前年が多かっただけとも考えられるので統計は程々に。
日曜なので最近の気になったニュース5つくらい。
- Bluetooth対応の左右分離キーボード発表
- 電子書籍リーダーは認知や需要がまだ低い
- 新レッツノートはウルトラブック兼板PC仕様
- 無線LAN機能を内臓したリモート電源タップ
- マイクロソフトがIEの脆弱性を修正など3つ
Bluetooth対応の左右分離キーボード発表
バッファローより、携帯用無線キーボード発表。
バッファローから左右分離式Bluetoothキーボード - Engadget
http://japanese.engadget.com/2012/09/25/bluetooth-ios-android-pc-mac/
source:Bluetooth®3.0対応 セパレート折りたたみキーボード | バッファロー
実売5千円くらいなら少し高いけれど、GALAXY Tabの使い道が出来るかも知れないと考え投資してみようかと思ったものの、直販価格は約1万円。
中央に磁石を搭載し合体しているのだから、単純にBluetooth対応機器2台分のコストと考えると納得かも知れないけれど、そこまでしてキーボードを携帯したく無い。
公式ページにはBSKBB14シリーズと書かれているので、他のシリーズも有るのかと調べると、安いけれど分離はせず、評判もいまいち冴えず。
どこに価値が有るかはこれでしょうか。
ファンクションキーとZ / X / C / V の各キーを押すことで、各OSに応じたキー配列になる(iOS / Android / PC / Mac)
ファンクションキーがどこに有るのか、良く見ると最上段の狭い「1~^」キーに印字が有り、小型ノートのようにFnキーをShiftのように押しつつ押すと機能するようで、更にその状態からZ~Vキーを押し配列変更。
確かに凄いけれど、MacやWindowsパソコンでそこまでしてこれを使う意味が解らず。このキーボードに慣れさえすれば、Bluetoothをハードウェア側に付けておけば汎用可、という考え方も有り、でしょうか。
もう一つの特徴も引かせて貰いましょう。
スマートフォン用の小さな折りたたみスタンドを本体に内蔵(収納)するのもおもしろい点。ただしサイズ的に「iPadやタブレットPCには使用できません」の注意書きがあり
昔、ドコモの携帯電話メール用に小型のキーボードを付けていた人を見た事が有るけれど、そういう感覚でしょうか。いえ、私ではございません。
仕様を見ると、このキーボードの弱点を発見。
キーピッチ 19mm・キーストローク 1.5mm の67鍵 アイソレーション式、メンブレンスイッチ、本体重量 約370g、厚さ約11mm (折りたたみ時 22mm)
私の手元に有るGALAXY Tab(SC-02D)は公称値345gなので、本体より重い。それより今調べていてiPad(現、最新版)が662gも有る事に驚いた。
GALAXY Tabでさえ片手で持つには重いと感じておりますが、iPadがSC-02Dの1.9倍の重量とは知らなかった。
iPadとこの携帯キーボードの重量合計は約1kg。モバイル用ノートと同じくらいなので、携帯するにはギリギリ許せる重さかも知れませんな。
それならノートPCで良いと思うけれど。
関係無いけれど、Macbook Pro(13インチ)の重量も凄い。薄いのだから軽いと勝手に思い込んでおりましたが、Appleの公式ページにはわずか2.02kgという軽さとの表記。
薄さやバッテリ駆動時間ばかりに目が行っていたけれど、この重いノートを新幹線やマクドナルドで開いている人を見ると笑ってしまう確率が大幅アップ。
Apple製品ユーザは筋力や体力が有るのでしょうな。私は1kgのノートでさえ荷物として重くなるので持ち歩きたく無いほど貧弱。
電子書籍リーダーは認知や需要がまだ低い
海外ならAmazonのKindle、日本ではKoboTouchが来るのか、と思っていたけれど、まだまだなご様子。
電子書籍リーダー、認知度に課題あり - インターネットコム
http://japan.internet.com/research/20120925/1.html?rss
私が絵から見てしまう為か、最初に表示されるグラフがタイトルとは違っており、これは2つ目の質問(所有経験)に対する回答の割合、紛らわしい。
認知度を勝手にグラフ化したものがこれ。
約45%なら個人的には結構認知度高めと感じたけれど、インターネットユーザの半数以上は電子ブックリーダーを知らない現実。
もう一つ、以前から気になっていたグラフをぶっ倒している件。手前が大きく見えてしまうので、仕事などでは使わないようにしましょう。
これは約55%なので大した事は無いけれど、上の絵と比較し微妙に「知らない(赤)」が大きく見えないでしょうか。数値はいじっておりません。
これを言い始めると、色や明暗についても大小見え方が違うと突っ込まれそうなものの、まあ参考程度で本気で見るなら数値を脳内でグラフ化しろという事で。
話を戻すと、電子本読み端末を知っているのは半数以下、更にその中で所有者は10%弱、全体を分母とした場合の所有率は4.2%くらい。23人中1人持っているかどうかなレベル。
更に続けると、私のように楽天がタダでくれたから持っているだけのような人間や、購入してみたけれど使っていないなら利用率でいうと4.2%より更に低下。
今後も電子本の需要が低いとするなら、これだけで専用端末という考え方はどうなのか。タブレットPCで利用出来るコンテンツの一つで良いのでは無いかと。
別の電子本としては、漫画など自炊(自分でスキャン)しPDFファイル化などしているPCユーザや、漫画データを販売する専門サイトも有るけれど、個人的にはやはり本は紙の方が見易く疲れない。
絵が主になる漫画と活字まみれの違いかも知れませんな。私は漫画派なのでページ送りが鬱陶しいと感じた次第。
市場調査の結果はどうあれ、認知や利用は個人の自由。
KoboTouchを例に特長を挙げると、バックライトが無いので目が疲れ難く、本当に紙のインクを読んでいると同じ。暗い所では見えないので、紙の本と同じような感覚。
本好きかつ長距離移動や長期旅行が多い人なら良いかも知れない。
新レッツノートはウルトラブック兼板PC仕様
どうしてこうなった。
2012年PC秋冬モデル:レッツなUltrabookはこうきたか - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1209/26/news065.html
ひょっとしてギャグでリリースしたのかも知れない、レッツノートの最新作。
パナソニック様の御レッツノートブランドでやらかして良い仕様なのか。最上位モデル(CF-AX2QEQBR)の主な仕様より。
- OS:Windows8 Pro 64bit版
- CPU:Core i7-3517U(1.90-3.00GHz、2コア/HT対応、4MB、TDP17W)
- マザー:インテル HM76 Expressチップセット搭載
- グラフィック:インテルHDグラフィックス4000 ※CPUに内蔵
- メモリ:4GB(PC3-10600、最大4GB、空きスロット0)
- SSD:128GB(SATA)
- 液晶:11.6型(解像度:1366x768)静電式、10点同時マルチタッチ対応、360度回転後折り畳み時タブレットPC化
- 無線:IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth4.0、モバイルWiMax
- 有線:1000BASE-T対応、USB3.0x2 など
- バッテリ駆動:約9時間 ※ホットスワップ対応
- 重量:1.14kg
- 厚さ:18mm(タブレット状態時約19mm)
- 発売予定:11月22日
太字が仕様の要点、赤い文字は気になり過ぎる箇所。
Windows8はまだ出ていない大冒険。CPUはCore i7の割に2コア。調べず4コアと書いたけれど、嫌な予感がしてインテル公式を見ると2になっておりました。わけがわからない。
メモリ4GBはWindows8の可能性に掛けて敢えてスルーしたいけれど、枚数が書かれておらず空きスロット0という事はオンボードメモリでしょうか。メモリ故障=マザーボード故障->長期保証推奨。
そして、画面を回して畳むとタブレットPCへトランスフォーム。特に、10点マルチタッチはパソコン界で中二病をこじらせてしまったかのような機能。タブレットPC化すると1mm厚くなる辺りは胸が熱くなりませんな。
更に気になる所はバッテリのホットスワップ(電源オン状態で交換可)を自慢しているけれど、PC Watchの記事によるとWindows8はスリープが基本、シャットダウンや再起動は使わないだろうと書かれておりましたが、その為に敢えて電源を入れたまんまバッテリ交換したかったのでしょうか。
もう一つは発売日。ITmediaには11月予定と有るものの、パナソニック公式の仕様詳細には予定の文字が入っておらず、本気にこれで良いのか疑いたくなる時期。Windows8導入ユーザの阿鼻叫喚の渦へ投入する可能性が高いわけですな。
プロモーションのページへ行くと更にネタ画像を発見。
タブレットPCへ変形した後、キーボードが接地面になるようで。レッツノートは頑丈だから良いのでしょうか。1.14kgを持ちっぱなしはきつい。
堅牢性に関する真面目な動画がパナソニック公式から上がっているけれど
こちらのCMを見る限りでは、ひょっとしないギャグでしょう。
機密情報をPCへ保存し、悪者に追われている人には良いかも知れないけれど、レッツノートファンでもこれはスルーでしょう。
無線LAN機能を内臓したリモート電源タップ
ワット計測どころか無線LANで操作も可能になったマルチタップ。
無線LAN機能搭載電源タップ「Navi-Ene Tap」 - サンワサプライ
http://www.sanwa.co.jp/news/201209/tap-tstup121/index.html
これだけでは黒くてデカい妙な電源タップにしか見えないけれど、ワット計測や操作は専用の管理画面が有り、パソコンのモニタで表示。
source:Navi-Ene - 電力「見える化」クラウドサービス | 株式会社ユビキタス
右下にタブレットPCを持っているイメージが有るけれど、iPad用のアプリも有るらしく遠隔操作で電源オフが可能。
問題は価格で、サンワサプライから発売しているので安いのかと思いきや、現在の価格コム最安でさえ約2.4万円。
source:価格.com - ユビキタス iRemoTap TAP-TSTUP121
高くても1万円は行かないだろうと想像しまとめ記事5つの中に入れてしまったけれど、家庭用としては高価過ぎでしょう。機能は凄いけれど価格も凄過ぎて話になりませんな。
USB接続の無線LAN子機が千円とか、ルータ内蔵の親機でさえ3千円の時代。もう少しというか、もっと何とかならなかったのか。
しかも100Vの最大4口な延長コードという事は大した電力量の物は繋がらず、という事は計測結果に出る数値も大した事が無いでしょう。
また、節約としての節電としても1kW/h(1000ワットの機器を1時間使用しても)25円程度。最大4口の計1500W未満で24千円はマニアック過ぎる。
節電は別として、この手の無線LAN対応機器が今後普及するなら、是非独立した1口にして低価格化を目指し、普通のパソコンや板PC1台で自宅や施設内のあらゆるコンセントを遠隔操作出来るなどに期待。
それが出来ても用途が良く判らないけれど、有る所には需要が有るようで。※表現を「認知症」へ書き換えております
そろそろ認知症が始まった父親が外出する時、部屋を出る時、常に窓や扉開けっぱなしでエアコンつけっぱなし (中略) 認知症の老人に言葉は通用しないので節電+高齢化対策として知り合いの間では話題になってます
電源という枠をから抜くと、窓の開閉や開施錠が判るセンサーを無線LAN化して1つ辺り2千円前後を目指して貰えると良さそう。
マンションや平屋の一戸建てなら目視で良いと思うけれど、複数階建ての一軒家や豪邸、ホテルや病院などの施設では開閉や施錠が一度に判るという。
私の自宅は狭いので要らないけれど、玄関にモニタが有れば外出する際に窓が開いていないか確認出来ると便利でしょうな。
セコムとALSOKを見たけれど、威嚇とか音を鳴らされても困る。
マイクロソフトがIEの脆弱性を修正など3つ
ラストはMS緊急パッチ情報とややマニアックなニュース2つ。
マイクロソフトInternet Explorer脆弱修正パッチリリース|Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/563/204953
先々週書いたIEの危険な脆弱性について、発見から4日くらいで修正対応。Windowsを自動更新にしているなら既に適用されているので気にしなくて良いけれど、手動なら早めに当てましょう。公式文はこちら。
インターネット言論の自由、47カ国中20カ国で「後退」|Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/652/204972
個人的に他人と比較するのは好まないけれど、このような結果を聞くとここが日本で良かったと思う次第。しかし日本の法律がネット情弱なだけで今後は厳しく規制されて行く、とは考え過ぎでしょうな。
【PC Watch】 東芝、NANDキャッシュ搭載の2.5インチハイブリッドHDD
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120925_562025.html
この手の製品は以前から有ったけれど、東芝がやるとdynabookに載せてしまうので普及する可能性有り。ISRTで良い気がするけれどノートでは厳しく、SSDは未だ容量が少な過ぎるとしての製品化でしょうな。
統計という程でも無いけれど、先日結果発表したノートPCの仕様に関する調査がITmediaの片隅に掲載されておりました。
ノートPC仕様の需要に関する調査 | 調査のチカラ
http://chosa.itmedia.co.jp/categories/business/16712
昨日まで公開していた、Windows8に関する調査の結果は明後日(10月2日)公開予定なので、興味が有る人は是非ご覧有れ。
結果は予想以上に予想通り。来年からもWindows7が標準になると思われ、3年周期を根拠に9発売が2015年とするとXPのサポートが余裕で1年前に終了するので、XPユーザは私を含め、いつ7へ移行するか考えどころ。
OSのみ乗り換えなら、とりあえずDSP版を購入し眠らせておいても良いかも知れない。XPのようなプレミア(ぼったくり)価格化が怖い為。
個人的に購入時期はOEM版7が出荷(生産)終了した時と考えておりますが、9発売まで7を引っ張らねばPC出荷台数が益々冷え込むでしょう。
当日22時頃追記補足:IE脆弱性の修正パッチについて。修正前の回避用としてEMETを紹介しておりますが、削除しても良いのかという問い合わせ有り。一時的な回避用なので削除しても良いと思うけれど自己判断にて。
今回EMETを入れた意味は、IEから勝手にファイルを実行するなという命令のようなものなので、マイクロソフトを信頼するなら無くてよろしいかと。常駐してメモリ20MB前後喰うので私は対策(Windowsアップデート)後に消しております。
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