Real Sync(リアルシンク)の使い方。
RealSyncは軽く10年以上前に作られたフリーソフトで、自動バックアップを簡単に設定し実行出来る名作。データのバックアップを手動でコピーとかしているなら、自動化かつ差分にして効率良くする方法の一つとして、見て損は無し。
PC初心者向けに解説して参ります。
お約束として、フリーソフトの利用は自己責任。重大な支障が起これど作者殿も私もノータッチなので、暴れたり愚痴る自信が有るならやめておきましょう。
今回のソフトは特に危険とも言え、設定ミスや操作の誤りでデータが消滅する可能性も有る為、やるなら作業は慎重に。
また、私がやっている設定をそのまんま公開するとマニアック過ぎて意味が解らないと思うので、PC初心者の人でも出来るよう改めて説明して参ります。
なお、当然ながら元データが入っているストレージ(HDDやSSDなど)とは別にもう1つストレージが必要なので、バックアップ用ストレージが無いなら要追加。
Real Syncのダウンロードから自動バックアップ設定までを解説
どのような設定にするか先に案内すると、Windowsが起動した直後からバックアップ(コピー、同期)を実行し、完了直後にRealSyncが終了する仕組。
解説用の構成は私が今これを書いているメインPCで、ドライブはCとE、いずれもHDDとなっております。
また、解説はWindows XPでやっているので、Vistaなどなら脳内で置き換えを。
1.RealSyncのダウンロード
検索しVectorなどを経由しても良いけれど、作者殿の公式サイトはこちら。
RealSync
http://www.takenet.or.jp/~ryuuji/realsync/
左上に太字で書かれたダウンロードをクリックすると、右へzip形式と自己解凍2種類のリンクが表示されるので好きな方を選択しダウンロード。意味が判らないなら自己解凍で結構。どちらも同じ物。
このソフトはレジストリを使わず、インストールも不要。解凍するとrsync193フォルダが出来るので、とりあえず開かずに次へ。
ちなみに193の部分はバージョンを表していると思われ、もし更新されると変わると思うので脳内変換にて。
2.RealSync置き場を決める
アプリケーションをインストールすると、CドライブのProgramFilesフォルダへ勝手に入るけれど、RealSynkでそれは無し。自分で置き場所を設定出来るので、好きな場所でどうぞ。
今回は解説用に分り易くなるようCドライブ直下へ移動。
Cドライブ直下はWindows標準で表示しない設定になっているけれど、自分専用のPCなら表示しておいて良いでしょう。
3.ショートカット作成と編集
まだ実行は後。フォルダを開き、先にショートカットを作成。
RealSync(.exe)を右クリックを押しっぱなしでドラッグし、アイコンが無い場所で離すと上のようなメニューが出るので、ショートカットをここに作成を選択。
更に出来たショートカットを右クリックしメニューを表示させてプロパティを選択。すると編集出来る画面へ。
赤で囲んだ部分は編集後の文字。加工するのは三箇所。
- 旧:C:¥rsync193¥RealSync.exe
- 新:"C:¥rsync193¥RealSync.exe" -r
旧の文字列左右にダブルコーテーション(「"」Shiftを押しながら「2」キー)で囲み、最後に半角スペースを入れて「-r」(マイナスアール)を追加。
ちなみに上に書いた文字は、ブラウザにより表示が変わってしまうので¥などを大文字にしている為、コピペしないように。
新の方に書き換えたならOKボタンをクリックして完了。
4.スタートアップへ登録
次に3で作成した編集済ショートカットをスタートアップへ移動。
右クリックからドラッグで、スタートボタン(Vistaや7なら窓ロゴ)へ移動し、スタートアップまで引きずって行く手も有るけれど、ドラッグが外れると変な所へ投下してしまうので別の方法で行きましょう。
適当なフォルダを開き、アドレスバーへ以下を入力して移動。下の表示は¥とコロンを全角にしているのでコピペでは無理。
- C:¥Documents and Settings¥(ユーザ名)¥スタート メニュー¥プログラム¥スタートアップ
「(ユーザ)名」の箇所へ自分のユーザ名に置き換えを。
良く判らないなら、1つずつ移動してみましょう。Windows XPの場合。
- Cドライブを開き、Documents and Settingsへ移動
- 自分のアカウント名のフォルダへ移動
- スタートメニュー>プログラム>スタートアップへ移動
すると上のようなショートカット満載のフォルダが有るはず。そこへ上記図のようにRealSyncのショートカットを移動。
これでWindowsが起動した直後にRealSyncが実行される事に。
5.RealSyncでフォルダ設定
RealSyncのフォルダへ戻り、実行ファイルをダブルクリック。
上のようなシンプルな窓が現れるので、左に有る更新▼を押し追加を選択すると設定画面へ。
変更する箇所は左上の更新元と更新先2つの枠。右に小さいアイコンが有るので、更新元のアイコンを押すとフォルダの参照へ。
通常ならここでマイドキュメントなどユーザデータのフォルダを選択すれば良いけれど、私はマイドキュメントをEドライブへ変更しているので参考にならず。
仕方ないので、Cドライブ直下に有る、Documents and Settingsフォルダとしましょう。このフォルダはそのPC全ユーザ(アカウント)のデータが入っております。
更新先は、私の場合はEドライブ、必ず別ストレージにて。同じHDDなどへコピーしても空き容量が減るだけで意味無し。
更新先のEドライブ、backupDocumentsというフォルダは手動で作成しましょう。設定途中でも結構。
他の項目には触らずOKボタンを押して完了。
6.初回「今すぐ更新」を実行
最初はEドライブのバックアップ用フォルダには何も入っていないので、Cドライブの更新元フォルダから全部バックアップ。今すぐ更新をクリックすると処理開始。
今試したところ、私の環境では合計約4GBの細切れファイルで5分くらい掛かった為、容量が大きいなら寝る前に更新を実行するとか気長に待てるように。
また、特殊なタグとか付けているわけでは無いので、止まらない高速なコピー用ソフトが有るなら、そちらで全部コピーしても良いかも知れない。
7.自動バックアップの完了
初回だけ丸ごと同期すると、次からは変更されたり新しいファイルだけをピンポイントでバックアップしてくれる状態へ。差分バックアップというやつですな。
今回の流れでやった設定は
- Windows起動直後に差分バックアップを開始
- 終わるとRealSyncが自動的に終了
なので、アイコンが消えたなら終わったという事。
また、RealSyncの同期は単なるコピーなので途中で適当に止めても問題無し。再度更新を実行すると、差分のみ探し改めてコピーするので支障ございません。
ちなみにRealSyncの削除はフォルダを丸ごと削除するだけ。私の解説通りにやっているなら、スタートアップからショートカットも削除すると跡形も無く消滅。
RealSyncで無料でデータを自動バックアップ(まとめ)
今回はWindows起動直後に毎回バックアップを実行し、終わるとRealSyncが自動で終了という設定にしたけれど、日時を決めたり他の設定も出来るので、動作が判ったなら自分の環境に合わせて変更してみましょう。
また、設定では更新元から更新先への一方通行なコピーのみとなっておりましたが、ミラーリング(更新元<->更新先)の設定も有り、どちらへファイルを入れたり更新しても新しい方に合わせてくれるので必要ならこれも試してみましょう。
ちなみに私はWindows起動直後に実行して欲しくない為、バッチファイルというプログラムのようなものを書いてWindows終了時にバックアップし電源が落ちるように。更にNAS(ネットワークドライブ)へも自動でバックアップしております。
しつこいけれど利用は自己責任。 特に、更新元と先の指定だけは間違えないようご注意有れ。
ところでなぜ今更RealSyncを紹介したかは、作者殿が対応状況を更新された為。トップページより引用。
動作OSは、Windows95及び、NT4.0以上。また、Windows98,Me,2000,XP,Vista,7,8 にて確認しております。
Windows8にも対応という事はWin8のテスト版で動作が確認出来たと思われ、RealSyncの更新は数年無いけれど中の人は生きておられる証拠。
Windowsの機能や市販ソフトでも自動バックアップは出来るけれど、私は未だにこれが手放せず愛用しております。
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