見出し文も良く解らない状態になっております。

• 美貴本よりTGA製タブレットが約6万円で発売
• CM入り無料スライドソフト「Smart Signage」
• ASUSの直販サイトが最長3年の延長保証を開始
• 富士通がLifeBookにピコプロジェクター搭載
• マイクロソフト様より窓辺クラウディア降臨

いずれも「それは無い」と言えそうな物ばかりですが、今回は趣向を変えて否定した後に肯定してみる、独り1ターン討論で参ります。

 

美貴本よりTGA製タブレットが約6万円で発売

株式会社 美貴本より、TGA Technology製のWindows7タブレット「TycooNet TVB01」が5月9日に発売予定。

いずれも聞き慣れぬ名前ですが、大きめなジョーシン電機で販売へ。

【PC Watch】 美貴本、TGA Technology製のAtom N550スレートPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110428_443042.html

価格は59800円と安くは無いものの、タブレットPCにしてはハイスペック。

• CPU：Atom N550(1.50GHz)
• メモリ：2GB
• Intel NM10 Expressチップセット
• HDD：120GB(4,200rpm/1.8インチ)
• 画面：1024ｘ600(WSVGA)、10.1型ワイドLED液晶
• OS：Windows 7 Home Premium(32bit)
• I/F：USB 2.0×2、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1 など
• バッテリ駆動：最大約4時間
• サイズ：250ｘ183ｘ17mm、重量850g

ネットブックのキーボードをマルチタッチディスプレイに変えると2万円くらい高くなるという事ですな。

なぜこんな事になってしまったのかは美貴本やジョーシン電機の偉い人に聞かねば判らぬと思いますが、本気で売れると思っているのでしょうか。または原価が激安で少数売れても利益がでかいとか。

私はデザインにはこだわらない方ですが、いかにもな台湾や中国デザインは如何なものか。スピーカーと思われる下部と足は余計だろうと。HDDとかメモリが入りきらなかったのでしょうか。

59800円も出すならiPad2で良く、ノーマルiPadなら64GBモデルが5万円を切っており、ただでさえ遅いWindows7をHDDで動かそうとする理由が不明。

ONKYOのスレートも型番が変わった程度の新製品が出ておりますが、なぜ彼らがタッチ操作のWindowsにこだわるのか未だ不明。ARMで動くらしいWindows8を待てと。

ジョーシンがやろうと言い出したのか、美貴本が組もうと言ったのか、おそらく後者とは思いますが、「Windows7のスレートです」のみでは間違い無く売れないでしょう。

パソコンや電話端末メーカー以外のタブレット参戦はGJ

iPadの発売から約1年経ち、未だそれ以外のタブレットは出ては消えたりこけたり、出すと言って出た先は海外でしたというオチ。

インテルに言わせると、日本ではスレートよりネットブックが人気と発表しており、振り返ると確かに未だタブレットよりネットブック全盛。

なぜiPadが売れており他が流行らないか簡単に箇条書くと。

• iPad・・Apple信者や流行り好きな小金持ちが飛び付き中
• Android・・何が出来るか提案が無く、用途も分からない
• Windows・・性能とライセンスを求められる故に一律高額

頭悪そうに書くと、iPadはアーリーアダプターに支えられキャズムを超えコモディティ化に近付いている。和風に書くと、iPadは新しい物好きに好かれ普及し標準化に近付いている、という事。

私はGoogle信者としてAndroidに興味は有りますが、Google版Linux程度の認識しか無く、金を出してまで試そうとは思わない。Windowsは8待ちで、マイクロソフトがライセンス料をどこまで譲歩するか。

iPad以外のタブレットが流行っていると勘違いしている間抜けがコメントを書き逃げしていましたが、本当に日本でAndroidが流行っていると言える状況は、中国から1～2万円程度の端末が大量に出回る状態を言います。

美貴本は時代を先取りし過ぎただけで、Windows8やAndroidが日本でも受け入れられる時が来たなら、今回の失敗を糧に良い物を真っ先に出すと期待。

パソコンのNEC標準時代が終わったように、タブレットもハードウェアでは無くOSやインターフェイスが要。それ以上に、何ができるか、どう便利かが目的。

 

CM入り無料スライドソフト「Smart Signage」

今回の5選で最も意味が分からない、広告付きフリーソフト。

【福猫株式会社】SmartSignage － 無料のデジタルサイネージ（電子看板・掲示板）ソフトウェア
http://www.fukuneko.com/software/product/smartsignage/

デジタルサイネージとは電子看板の事で、昨年辺りからNECか富士通が駅の看板を電子化して通行人を認識、年代や性別に合わせて広告を出すとかもやっておりました。駅構内で時々試しているようです。

話を戻すと、デジタルフォトフレームのようなスライドショーを静止画以外に動画でも実現。但し3分毎に10秒の広告が入ります、と。

インストールしてみた。

しなければ終わってしまうのでインストール。

完了後、自動で実行されSmartSignageが起動。

当ブログに上がっている画像フォルダ（約11GBくらい）を指定するとロードしているのか上の表示で固まり約1分程度待機。

3分経過するとアニメーションで広告が入る事を確認。

これを撒いている企業の広告が表示されました。4月28日リリースと有り、スポンサーが未だ付いていないのでしょう。

何か特長になる機能でも有るかと思いきや特に無し。当然ながらフリーソフトの画像ローダーでも出来ます。お勧めはインストール不要で軽く高速なViX（via：vector）。

起動しメニューから、画像＞スライドショーで広告無しのスライド表示。詳細は、その他＞設定でSmartSignageと同じかそれ以上の事が出来ます。

最近、デジタルフォトフレームの話も聞かなくなりましたが、それをパソコン上でしかも広告を出して需要が有ると思っているのか、なぜ開発してしまったのか分からないビューワーと言えましょう。

SmartSignage普及の可能性は有り、利用ユーザも偏ってくれる

見た瞬間に「これは無い、ひどい」と思ったものの、それは有る程度パソコンを使っており、フリーソフトを知っている人間の感覚。先に叩きまくりましたが、この発想には感心を通り過ぎ尊敬する程。

デジタルフォトフレームをネタでは無く実用している人間（属性）なら、

1. ダウンロード
2. インストール
3. フォルダ指定

面倒な設定無くスライドショーが楽しめるわけです。

このソフトの上手い所は、

• 無料で配布している
• ダウンロードしインストールするだけ
• 一度開発し公開してしまえば運用コストは皆無

フリーソフトに広告を出して僅かな利益を得る個人の開発者と違う点は、企業としてやっており広告宣伝という投資の桁が違う事。

これを使う属性はフリーソフトさえ知らず設定出来ないようなパソコンや情報の初心者。どこまで本気でやるかは知りませんが、もし普及すると考えるなら、RegistryBoosterのような怪しい物でも、配信数に対して信じられる確率は一般的なPCユーザと比較し格段に向上するでしょう。

どの程度普及しているか、稼働状況（数）をリアルタイムに取り提案せねば広告主は付かないと思われ、どうなるか見もの。宣伝赤字を出してしまい、審査を甘くし安くし過ぎると品質の低い広告が出てしまいそうで心配も有ります。

この発想が行けると判断されたなら、GMOクラスの大企業が買収するかも知れませんな。

 

ASUSの直販サイトが最長3年の延長保証を開始

昨年末から直販を始めたASUS。開店当初は工事中が多く保証も空白ページが表示されておりましたが、ようやく長期保証が設定されたようです。

ASUS、延長保守サービスの提供を開始 - ITmedia
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1104/15/news045.html

公式から引かせてもらいます。

予想を上回る価格設定に焼酎をいつもより長めに吹くところでしたが、良く見ると在庫少なめとか書かれており、鼻から出るかと思いました。

在庫問題は置いておき、延長保証の一般的な長さと思うプラス2年の合計3年保証は普通のノートで23,300円。

本体が10万円でも延長保証は23％になり、ドスパラやフロンティアもびっくりの高額設定。売れ筋な価格帯で7万円とするなら33％。5万円なら（もういい

シリーズにより価格は変わり、例としてEeeノートでは14900円に下がりますが、Eeeシリーズ自体が安い事をうりにしており、本体価格が3万円なら3年保証は半値違い価格に。

どう考えても標準保証の1年を過ぎた後は使い捨て、買い換えた方が良い程に高額な価格設定になっており、イメージが悪いだけでは無かろうかと。

ASUSの価格設定は妥当か安め、クレーム回避として上策

価格は本体が5万円で販売されたとしても、マザーボードや液晶パネルが故障したなら工賃を含めて5万円に近付き、修理回数無制限となれば一覧の値付は妥当。

修理は日本でバラすわけにも行かず分解は台湾になり、早くとも2週間は要し、船なら数ヶ月掛かるでしょう。

日本で出来ることはベアボーン交換、イコール本体交換という事になり、正常なパーツも丸ごと交換に含まれる可能性も有ります。

上では消費者視点で書いておりますが、メーカー側で見ると、初めの1年間の故障率と3年目の1年間の故障率は等しくは無く後者が多くなり、保証が長くなるほど安く保証を伸ばされては利益が削られるはめに。

延長保証（ASUS Premium Care）は製品購入から90日以内に購入可能と書かれており、ユーザ登録を促すとは別に、修理費用が高額になった際のクレーム対応の意味も有ると予想。

パソコンが故障しASUSへ問い合わせた際「延長保証は購入しているか」と聞けば、修理費が高額でも延長しなかったユーザが悪いとも言えるわけです。

ASUSをピンポイントで指名するようなユーザなら、本体価格も高めなので価格.comなどへ流れるかと思いますが、広告などで流れて来てそのまんま直販で買ってしまうようなユーザなら、高いと思わないかも知れません。

 

富士通がLifeBookにミニプロジェクター搭載

小型映写機をノートPCに内蔵した富士通のLifeBook。

ピコプロジェクタ搭載、富士通ノート『LIFEBOOK』 | WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/201104/2011042516.html

分解途中かと思いましたが、右下に飛び出ているレンズ付がそれのようです。

位置的に普通なら光学ドライブが入る場所になるものの、ノート本体の薄型と合わせてプロジェクターを仕込んだ製品。内蔵しなくともUSB接続で小型な外付は2万円前後で売っております。

プロジェクターが搭載可能なノート本体はCore i3で約24万円、Celeronでも17万円以上と有り得ない価格設定。プラス5万円以内とされているピコプロジェクターがオプションなら更に高額。

プレスリリースのPDFを見ると、HDDは160GB、メモリ1GBなどとなめた構成になっており、価格を間違えているのか、2年前なら通用するだろうと思えるNECクラスのセレブ価格。

5万円も出せば普通のプロジェクターが買える時代。本体価格以外に低解像度の内蔵プロジェクターは選択として無しでしょう。

富士通が企業用として構成している法人専用モデル

上では個人消費者のややマニアックな見方をしましたが、富士通のノートはCLEARSUREという技術に対応しており、遠隔操作でHDDを消去可能。情報漏洩対策の為。

バッテリ駆動時間は17時間などと驚くほど長くなっており、JEITA測定を前提としても就業時間の8時間くらいは余裕でもつでしょう。

価格が高い理由は公開用の設定と思われ、NECに匹敵する国内の企業用PCメーカーとしては大量購入で下げる前提。レノボ商法に近いと思われます。

問題のプロジェクターは、外付けの大型な物を営業で持参するには仰々しく、かと言って外付の安物は格好が悪い。必要な時に内蔵されているプロジェクタが有れば、通常のプロジェクターより解像度は小さくとも無いよりは有った方が良く。

法人のしかも営業という狭い需要を狙ったものですが、パソコン用途の提案として富士通の試みは今後のプロジェクター業界を左右するかも知れません。

それは言い過ぎです。

 

マイクロソフト様より窓辺クラウディア降臨

ラストは最近、余裕が見えないマイクロソフトより。

窓辺ななみに従姉登場、クラウドサービスをアピール　
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110429/etc_ms2.html

自作PC応援キャラとして誰が作ったかは知りませんが、窓辺ななみという二次元キャラクター。その従姉らしいです。

秋葉原ではツクモたん並にマニアックな萌えキャラですが、マイクロソフトがまさかの便乗。公認キャラになったという事でしょうか。

新キャラ「クラウディア・窓辺」が登場している。

これは、日本マイクロソフトが同社のクラウドプラットフォーム「Windows Azure」のイメージキャラクタとして登場させたもの。

秋葉原で窓辺ななみは正解ですが、企業向けとも言えるクラウドサービスの宣伝に萌えキャラは的外れ。

個人的に二次元キャラの価値が解らぬ為、それ系のユーザがクラウディアさんに萌えるかは知りませんが、企業用サービスでは信用や信頼、権威が重要と思える所への投下は落とし所を誤っておりましょう。

マイクロソフトを攻めてはいけない

MSオフィス宣伝用のリアル冴子先生は、広告代理店の仕事と見ておりますが、今回も代理店任せな気がします。

金を貰ったからハデにはやるけれど、効果測定しない名前だけは売れている大企業の仕業と予想。

先日、このタイトルを見て気付きました。

マイクロソフトをバッシングするのは「子犬を蹴り倒すくらいにかわいそうな行為」 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20110408_chief_says_victory_of_linux/

どう考えてもLinux Foundationの重役様は言い過ぎですが、最近の必死過ぎるマイクロソフトには好感が持てます。

個人的にはクラウディア・窓辺より、最近のなりふり構わないマイクロソフトの方が萌えます。今後もこの調子で行くとよろしいかと。 

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以上のように自分が思った事とは別の見方や反対に考える事で、聞き手以上に言う側の視界が広がります。

冒頭の家電量販店のノート処分で、不人気モデルや本当のワケ有りに注意せよと書いたものの、それが本当に不人気か、何か具合の悪い事でも有るかの判断は人それぞれ。

本格的な粗悪品やリコール物なら売られておらず、売る側も信用問題になり、注意すべき機種という定義は存在しないのかも知れません。

以上、何でも一方向の意見を鵜呑みする事無かれ。

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