2021年2月号ノートPC編。
BTOパソコンは種類が多すぎて選べない、自分の用途に合うモノがわからない、文字が小さすぎて読めない、そんな貴殿へヒツジ先輩が厳選したPCをエアコンシェルジュする月刊情報。
デスクトップは別記事にて。
本記事は当サイトおよびヒツジ先輩(私)の独断と偏見によるもので、最終的な判断はご自身でされることを極めて推奨。他人の意見に流されると後悔することがあるのはパソコンに限らず買い物なら何でも同じかと。
※毎月同じテンプレ部分は文字を灰色でお送りしております。
BTOパソコン.jp推奨PCノート編
用途別で4段階。
金さえ出せば上を目指せるのは当たり前なので、ここではコストパフォーマンスを重視した「これ以下はないけれど、これ以上は無駄かも知れない」で厳選しております。
画像をクリックすると売り場へ飛ぶ仕様。
1.安さ重視のライトユーザ向けノート
まだ在庫アリ、17型というデカめな割に5万円くらいな希少なノート。
どのくらいデカいかは家電量販店の展示を見ても多分わからない。店で見ると小さめに感じるけれど自宅に置くとデカく見えるテレビや冷蔵庫と同様、15型ノート持っているならもっとデカいくらいに思えばよろしいかと。
比較対象としてはキーボードがテンキー付のほぼフルなのに左右の余白があるところで、サイズを見ると幅40cmとなっており、デスクトップ用の外付キーボードを5cmくらい削ったくらい。
解像度が一般的なフルHDながら、14型や15.6型の画面を17.3型まで引き伸ばした感じになるため、当然ながら表示される文字などのサイズが大きめで見やすいはず。
性能や容量は非力かつ最小限のギリまで詰められており、これ未満になると実用不十分と考え、これ以上が必要ならば次に出る15.6型にした方が無難というレベルのガチな安さ重視。
用途としては、ブラウザで動画見るとか、フリーのオフィスソフトを入れて文書作成や表計算、iTunes入れてiPhoneを操作するなど軽い使いどころ向け。
使う人のイメージは、実家の両親へプレゼント、子どものプログラミング練習用、家族で共用しスマホの写真整理のようなライトユース。
2.だいたい何でもできる実用的本命機
最近の実用的なやつは税別7万円程度が基準。
そしてCPUはCore iシリーズが最低限と考えており、デスクトップ用CPUとは違いノートのモバイル用はCleronもPentiumも当然Atomもクソ性能すぎるため日常的にパソコン使うならCore i3以上で。
1番の17型Celeron搭載機より何もかも1~2ランク上なので約2万円差は納得できる仕様。デスクトップ派な私がどうしてもノートで仕事しろと言われたならこのクラスを選ぶ。
15.6型はモバイルにはギリ向かないし重量2kgも重い上、バッテリ駆動の5.3時間も中途半端すぎるため、移動はできるけれど屋内で外部電源かつ半固定設置する前提で考えるべきとして、テレワーク用といえばわかりやすいか。
性能や容量などを家電量販店に飾ってあるやつでいうと、15万円前後の大手メーカーPCと同じくらい。なぜ安いかは人件費とか広告代などがBTOメーカーは圧倒的に乗っていないからで中身にそう違いはございません。
そう違わないというかほぼ同じ。
用途は、1番の低価格ノートと同じ+パソコンの使用頻度が高い、これ1台で5年以上は使い続けてやろうと目論んでいる人向け。故障しないわけではなく、性能的に時代遅れになりにくいという意味で。
使う人のイメージは自分用メインPC。もちろん子ども用とか家族共用としても、たいていのことはこれ1台でこなせるはず。
3.ゲーミングノートPCでもコスパ重視
10万円を少々超えているところが今回はお得。理由は文末で。
ゲーミングPCとしては必要最低限といえる仕様なので多くの金持ちゲーマーやマニアは納得しないはずなレベル、ながら予算を抑えたコスパ重視ならこのレベルで良いと判断した。
グラボが現行GTX最低の1650ながら、GTXの時点で3Dゲーム用として作られているもの。対してCore i7はバランス悪く見えそうながら、ノートのi7はデスクトップ版よりも性能低めなのでここはi7で合っていると感じる。
メインメモリはゲーム用としてはたいして重要ではないけれど、今どきの使い方ならノートでも8GBはあった方が良いでしょう。私は4GBでも良い使い方しかしないけれど、これをメインPCとするなら8GBが安心。
問題はストレージ容量で、SSDは良いとしても240GBしかないため、Windowsが使用している部分を除くと空き容量は220GB程度と考えるべき。
対してSteamのゲームは1本100GBとか普通にあるため、複数のゲームをダウンロードしてプレイする同時進行には向いていない。1つずつにするかUSB 3.xで外付するか。嫌なら少々割高でもSSD容量をカスタマイズで上げましょう。
参考までに私のSteamフォルダはゲーム98本で302GB、Epicフォルダは5本で10GB。但し、私が好んで積むのはインディゲーばかりなので1本あたりが小さいだけ。参考になっていないと今気付いた。
用途はデスクトップPCでグラボ性能盛りまくっているゲーマーがサブ機として持つとか、どうしてもノートPCでもデスクトップ並な性能が欲しいと思うマニア向け。
使う人のイメージはPC変態あるいはゲーマー。クリエイターなどグラボ性能を要する職人が出先でプレゼンとかする用としても活躍しそう。
4.営業担当向きモバイルノートはこれ
これもまだ在庫があるようなので外せない。
送料と税を込にしても95,678円なので余裕で10万円を切る割に上記の性能や容量はパソコン工房何か間違えているのではレベルにコスパの良さがトチ狂っておりましょう。
Core i3ではなくi5、まではわかるけれどメモリ16GBは盛りすぎでストレージ1TBはHDD?と思いきやSSD、しかも超高速なNVMeとなっており、10万円切りでこれはケチの付け所がございません。量販店なら20万円コース。
更にこのベア(型)が一押しなところが軽さで、BTOメーカーらしからぬ1kg切りは激しく優秀。LINE友の高校生がこれ買ったので現物に触れたことがあり、14型で1kg切るとここまで軽く感じるのかと少々驚いた。
パソコン工房の超軽量ノート実機簡易レビュー・評価
https://bto-pc.jp/select/style-14fh056-i3-ucsx.html
当時の構成を引用。
- CPU:Core i3-10110U(2.1-4.1GHz、2コア/4スレ、15W)
- メモリ:8GB(PC4-21300)※オンボード
- SSD:500GB(M.2 NVMe)
価格は同じ84,980円ながら現行機よりCPUもメモリもSSDも1ランク下、ながらそれでも私が「こいつコスパ良い」と判断したくらいなので、現在の同じベアがどれほどコスパ良いかおわかりかと。
「モバイル」と言われたなら迷わずこれ勧める。量販店なら20万は切らない、レッツノートなら30万円前後やも知れず。
用途はモバイル、社内以外でもノートPC持っておきたいとか、頻繁に会議室への移動がありノート必要な環境。
使う人のイメージは、外出時にもノートPCが同伴する営業職や役員の出張用とか。ビジネス向けとはいえども経理事務など、そういった室内から出ない部署用ではなく、そういう事務系は最初の安いやつか実用的な機種がおすすめ。
BTOパソコンの購入時に関するQ&A
以下、テンプレ。
- Q. カスタマイズしなくていいの?
A. 「しない方が良い」が正解。量産系BTOはカスタムすればするほど割高になる。するなら長期保証、オフィス、(自力で増設できないならバックアップ用に)内蔵HDDおかわり、の3つくらい。 - Q. パーツのメーカーや型番を知りたい
A. そういう人は自作しましょう。普通の人はメーカーとか型番にこだわらなくてOK。メーカー側も保証期間内に故障すると損なので変なパーツは使わない。自作する人が型番見るのは、電源の系統と12Vの容量とか、メイン基板の対応CPUや機能などを知る必要があるから。 - Q. やはりもっと性能や容量を上げたい
A. そういう時はカスタマイズはせず、標準構成で希望に近い機種を選びましょう。量産系BTOのカスタマイズはとにかく割高。上で書いた通りカスタマイズは、長期保証、オフィス、内蔵HDD追加くらい。 - Q. 助言はいいけどアンタは何者?
A. BTOメーカーの修理工場でデスクトップとノート合わせて数千台修理した後、営業部署へ異動したパソコンのことやメーカーの内情を知っている元社員で、BTOパソコン.jpブログをほぼ毎日10年以上続けてPC業界を見続けている、というハッタリが当サイトのウリなヒツジ先輩。周囲にPC詳しい人いるなら「ヒツジ先輩って知ってる?」と聞いてみればわかる。知らないかも知れないけれど。
今回オススメとしたBTOノートPC所感
今のパソコン工房はこれが強い。
11月末までと言いつつ6億円に達しなかったのか、それとも会員の囲い込みで延期したのか、3月末または6億行くまでポイント還元。
画像では12/1(火)~になっているけれど、もっと前からやっていたので12月から6億ではなく、そのもっと前分で数億円削られているだろうから6億よりは少なくなっているはずなので早期終了もありえそう。
私の憶測としては本当に3月末まで突っ走ると思う、その理由はパソコン工房(ユニットコム、MCJの連結)決算が3月なので在庫処分として背中押すにはちょうどいいバラマキと見ております。
PC本体5万円以上なら5千ポイント、有料で3~4年延長保証を付けるなら1万ポイントなので延長しなければ実質5千円引き、3年保証にするならその保証代がタダに近くなり、4年はアシが出るけれど5万円以上のパソコンなら3年+1年修理無料はデカい。
10万円以上は1万の1.5万円になるため、今回紹介した4番のゲーミングノートの場合は4年保証をおすすめ。マザーかグラボが故障したなら確実に修理代は3万円オーバーするはず。
問題はポイントの有効期限が1年、そしてPC変態でなければそのポイントの使いどころがよくわからないと思われ、ポイントに期待して使い切りたいならこちらのページもご参考あれ。PC詳しくない人用に書いているつもり。
パソコン工房ポイント還元が割と凄い(~2020年11月)
https://bto-pc.jp/select/pc-koubou-pb-2020.html
ポイント使わなくともパソコン工房は量産系BTOメーカーの中でもトップクラスに安いけれど、5,000~15,000ポイントももらえるのだから盛大に使い切りましょう。有効期限なんて覚えているわけないだろうから一気に使用を激しく推奨。
以上。BTOパソコン=三流でも低品質でもノンサポートでもございません。コスパ重視の賢い後悔しない買い物をおすすめするためBTOパソコンを推奨。
>安さ重視のライトユーザ向けノート
もしかしてシリーズ化しているのかと思えるほど変わり映えしませんね。作業用ノートはなるべく大型モニタを希望する私。モニタが大きい安物ノートのシリーズ化に期待します。
>だいたい何でもできる実用的本命機
上のライトノートも同じくですが、USBポートが「USB3.0(フル)×1」「USB2.0(フル)×1」「USB3.1(Type-C)×1」なため、高速・大電量なUSB機器は基本的に1台しか繋げない点は少し注意。
>15.6型
このサイズまでのノートは光学ドライブ搭載機が多いですから、オールマイティな作業に向きますね。だいたいは標準でテンキー付きなところも実用的。薄型化にこだわらないため、LANコネクタに妙なギミックが無く壊れにくいという利点もあるには有ります。
よく見たらUSBの仕様が少し違うので訂正。
×「USB3.0(フル)×1」「USB2.0(フル)×1」「USB3.1(Type-C)×1」
〇「USB3.0(フル)×1」「USB2.0(フル)×2」「USB3.1(Type-C)×1」
なお17.3型の方は「USB3.1」ではなく「USB3.0」のType-Cな模様。