台風シーズンは停電が付きもの。
特に山間部では電線が揺れただけで瞬間停電など珍しくはないと思われ、大型台風が直撃すると都市部でも14時間停電したとか大阪在住の友人から聞いたばかりであり、どうすればパソコンなど使えるか。
結論からいうとスマホが最強。
パソコンなどが必要とする消費電力を確認
消費電力、簡単にいうとワット数を先に知っておく必要がございます。
どうやって調べるかはワットチェッカーのようなものを購入して実測すればよろしい。昔は高額だったけれど、最近はこのようなチープなやつで良ければ千円くらいで販売されております。
source:ヨドバシ.com - REVEX ET-30D [節電エコチェッカー]
高額なやつは何が違うかは、1時間や1年間の電気代を自動で計算してくれたり、累積できるような機能があり、私が所有しているワットモニターは2千円少々のモノでさえそういうムダな機能が付随。
測るの面倒な人向けにPCタイプ別におおよその実測風ワット数。
- 高性能なゲーミングPC・・・160W
- 性能高めなデスクトップPC・・・90W
- 10万円以上したノートPC・・・65W
- 5万円程度のノートPC・・・35W
ゲーミングPCの何が電気食うかはビデオカード(以下グラボ)がトップクラスで、省電力になったとはいえ高性能なグラボはCPUよりも消費電力を底上げするもの。アイドル時(何もしていない状態)でさえ全体で160W、ゲームすると250Wを余裕で超えたり。
性能高めとは私のパソコンを例としており、グラボは非搭載ながらCore i5相当のCPUを搭載しており、アイドル時100W切れるものの激しく使うと160Wくらいまで伸びてしまう。
ノートは実測しておらずだいたいこのくらいと思われ、ゲーミングノートではないなら100Wは余裕で切れるはず。ノートのシールにAtomとかCeleron、Core i3などと書かれているなら50Wは切れるでしょう。
パソコン以外の消費電力も。
- 42型液晶モニタ・・・120W
- 23型液晶モニタ・・・60W
- 無線LANルータ・・・10~30W
- 終端装置・・・5~25W
分離型デスクトップPCならばモニタが必要になり、大きくなるほど消費電力も高まる。23型クラスの小さめなモニタでも私のように3枚設置しているなら150~200Wの消費電力おかわり。
終端装置とはインターネット回線を家庭内へ引き込み最初につながっている機械のことで、調べた所NURO光なら実測5W、フレッツのONUは22Wくらい。
無線LANルータは無い家庭もあるだろうけれども、キャリア回線は使えば使うほど高くなり挙句の果てに制限で低速化するのでWi-Fi利用している人も多いかと。
構成例を3パターン作成
組合せにより消費電力は変わるので、3つのパターンで。
- A.終端装置+ゲーミングPC+42型モニタ・・・305W
- B.終端装置+性能高めPC+23型モニタ・・・175W
- C.終端装置+無線LANルータ+10万円級ノート・・・100W
これらは全てアイドル時、最低限とも言えるワット数。
停電時にパソコンやインターネットを使う方法
無茶振りなところから参りましょうか。
家庭用の発電機を導入
source:価格.com - エンジン・発電機 人気売れ筋ランキング
1位のホンダ製品を公式ページより。
source:EU18i - プロユース仕様・正弦波インバーター発電機|Honda
120cc空冷4ストローク単気筒OHCエンジンを内蔵した小型ながら本格的な発電機で、仕様に書かれている1.8kVAは単純に1,800Wを表しており、消費電力900Wの時に5.3時間も使用可能。
燃料は自動車用のレギュラーガソリンなのでガソリンさえストックしておけばゲーミングPCでさえ無双状態。連続運転が7.5時間と表記されているため、2台あれば日常生活できてしまえるレベル。
難点
- 滅多に使わない割に10万円オーバーは高価
- 滅多に使わない割にメンテナンスが面倒すぎ
- 90dBは近くで電話できるか怪しいほどの騒音
120ccエンジン搭載の小型バイクのスロットルを開けた状態になると思われ、山奥の一軒家とか、災害時限定で日中使うなど何かと現実的ではなさそう。
UPS(無停電電源装置)を導入
source:価格.com - 無停電電源装置(UPS) 人気売れ筋ランキング
私は4位のオムロン製BY50Sを所有しており現役で活躍中。
source:おすすめ正弦波UPSオムロンBY50Sのレビュー評価
2015年7月頃の記事なので今から3年前の購入であり、バッテリの寿命は約5年。大げさな表現ではなく、マジで5年経てばバッテリは廃棄の面倒なゴミと化すらしい。
1位のUSPの運転方式が違う点はこちらが詳しい。
最も安定した高品質な電源を供給する「常時インバータ給電方式」。シンプルで低価格ながら停電時に瞬断が発生する「常時商用給電方式」。両者の中間的な方式である「ラインインタラクティブ方式」
source:UPS方式の違い | 株式会社ユタカ電機製作所
所有機の説明のほうが書きやすいので4位のオムロン製品で解説すると、常時商用入力方式なのでバッテリの劣化が比較的少なく、ユタカ電機の話では瞬断があると書かれているものの、過去に停電状態となった際はパソコン切れることなかった。
550VAは550WなのでゲーミングPCでさえ動かしてしまえるレベル、と思ったけれど力率の関係なのか仕様によると最大300W。そしてこの価格で300Wまで使えるなら買いだと思ったなら甘うございます。
難点
- 滅多に使わない割に1万円オーバーは高額
- 動作時間がとても短く常用向きではない
- 5年でバッテリが切れ交換は9千円と高額
高額かどうかは人それぞれ。私が自宅でUPSを導入した理由はただ1つ、ブログを書いている途中に停電されると自動バックアップまでロールバック、または自動バックアップがなければ最初からやり直しになるのが嫌なためで、5年で9千円なら安い保険。
※手動で保存しろと言われそうだけれども、ここの記事は長文が多く、私は物書きではないのでノリで書くしかないので手動は難しい。ブラウザからウェブのフォームに書いているようなものでCtrl+Sとかできない。
大問題は常用向きではない、停電からバッテリ切れるまでにデータを保存しパソコンを正常にシャットダウンするまでの時間稼ぎ用なので、これを利用して延々とパソコン使うというものではございません。
BY50Sの場合、公式ページによるとバックアップ(バッテリ駆動)時間は300Wで3.5分となっており、私が実測してみたところ性能高めなデスクトップ+モニタ3枚で約21分。但し新品の頃だったので今はそこまで持たないと予想。
パターンCのノートPCセットでさえ1時間も使えないはず。
停電していない場所へ移動
身も蓋もない提案ながら、私なら多分そうすると思ったネカフェや友人宅などへの移動。ネカフェは混雑が予想されるので友人宅への避難が最適かと。
但し、この場合はデスクトップPCなら無理があり、ノートPCでもその友人宅などにWi-Fiが無いとか、それ以前にネット回線が来ていなければ何ともならない。
停電時はスマホ+モバイルバッテリでしのぐべし
タイトルは「停電時にパソコンやインターネットを使う方法」として考えながら書いてみたけれど、発電機は騒音がシャレにならない、UPSは終端装置とWi-Fiの延命なら短時間は何とかなりそうだけれども、PC側の給電が難しい。
そのような時は無理にパソコンを使おうとせず、おとなしくスマホを利用し普段からモバイルバッテリを充電して使用する方がスマート。
私ならそこから更にスマホを踏み台にしてテザリングしてノートPCをキャリア回線経由でネット接続しようとするだろうけれども、Wi-Fi接続のテザリングはバッテリ消費が最もといえるほど激しい機能。
ムダにスマホ側のバッテリを減らすくらいならば、最初からパソコンは使用せずにスマホのみでしのぐのが最も賢い選択。
というわけで結論は、「持っていないならスマホへ移行、普段からモバイルバッテリを携帯し常用する」が正解でしょう。パソコンを使おうとするのではなく、スマホで代替えできることだけにしておく。
なお、スマホ充電しながらスマホ使うとバッテリの劣化が早まるので充電時は充電のみにしておきましょう。モバイルバッテリを充電しつつ、そこへスマホ接続してスマホ使うとかアホすぎるのでご注意あれ。
「約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡」
コレ見たとき先輩が使ってるとこだ と
在宅事務所は業務用として経費で6桁のUPS導入予定(大雨程度で5分停電とかある
http://ascii.jp/elem/000/001/738/1738515/
こういう時にこそレンタルサーバの真価が問われますな。だからこそさくらサーバは信頼できるという良い例になったはず。
データセンター紹介|企業情報|さくらインターネット
https://www.sakura.ad.jp/corporate/corp/datacenter.html
石狩と東京と大阪の3箇所にデータセンターがあり、当サイトは大阪の堂島IDCなので今回の件はメールとか来なかった。石狩はクラウドとかVPS(仮想専用サーバ)のような規模のデカいサービス用のはず。
逆に驚いた点は、さくらサーバもGoogleのように海外にもバックアップしていると勝手に思っていたので石狩での必死さは「ええ?」と思ってしまった。
南海トラフ来たら私は事故れども堂島サーバは停電しないだろうと思えば安心、は何か違うか。
モバイルソーラーパネルとモバイルバッテリーを使えば緊急時でもスマホやタブレットであれば結構行けそうですね。
私は持ってませんし実践もしていませんが、ミニマリストでこれらを活用して極限までの節電生活をしてブログで公開している人もいるので、十分可能だと思います。
興味のある方は「はぴらき合理化幻想 電気代0円生活」でググってみてください。
https://twitter.com/owatawaha/status/1038020753549979648
マキタのバッテリーはどうでしょうか?w
急速充電ができるみたいですw
Amazon.co.jp: Anker PowerHouse (434Wh/120,600mAh ポータブル電源) 【静音インバーター/USB & AC & DC出力対応/PowerIQ搭載】 キャンプ、緊急・災害時バックアップ用電源: 家電・カメラ
https://www.amazon.co.jp/dp/B01934ZJFY
またポータブル電源はどうでしょうか?w
>真のミニマリスト
Amazonのアソシエイターとしか思えず1.5ページでそっとタブを閉じた。目的が伝えたいことなのか金稼ぎたいのか、後者の可能性があり読む気が失せた。筆者は普通の生活をしつつブログネタのミニマリストだと直感。私がリアル普通の会社員でオンラインPC変態であるように。
>マキタのバッテリーはどうでしょうか
Amazonのアソシエイターとしか思えず0.7ページでそっとタブを閉じた。目的が伝えたいことなのか金稼ぎたいのか、後者の可能性があり読む気が失せた。マキタは業務用としては信頼性の高いメーカーながら、一般家庭や素人が必要とするようなコスパでは無かろうと。
私が記事本文内へ年に一度かどうかレベルでしか広告入れないのは嘘臭くなるからに他ならない。有名人でもない匿名の場合、記事の中に広告入れたのか、広告の宣伝用に文字書いたのか、後者ならば下品すぎる三流。
その三流が通用するのが今のSNS世代なのでしょうな。否定はしないけれど私は二流なので下品な三流は見ていられない。
>結論からいうとスマホが最強。
できれば3,000mAhくらいの小容量でも良いので、1つくらいモバイルバッテリを持っておくと良いですね。世間の人気は10,000mAhくらいの中~大容量なようですが。
価格.com|モバイルバッテリー 人気売れ筋ランキング
http://kakaku.com/kaden/mobile-battery/ranking_V051/
>測るの面倒な人向けにPCタイプ別におおよその実測風ワット数。
これってアイドル時でしょか。最近のCPUやグラボはアイドル時にクロックを落としたりコアを休眠させたりと省電力が盛んですから、ゲーミングPCでもアイドル時の消費電力は100Wを切る可能性も無いことは無し。
>無線LANルータ
私は昔から何となくNEC製のルータばかり使用。私の環境では繋がらなくなるトラブルが起きていないため、安心感があります。
>90dBは近くで電話できるか怪しいほどの騒音
会話ができないくらいウルサイそうですから、電話は無理と考えた方が良いかと。発電機を使わないかイヤホンマイクでもどうぞ。
東京環境測定センター|dB デシベル
http://www.toukansoku.co.jp/products/souonn7.html
石狩データセンターの非常用発電機が停止する瞬間、商用電源に切り替わる作業の動画 - Publickey
https://www.publickey1.jp/blog/18/post_271.html
動画がありますよw
ASCII.jp:北海道地震から停電復旧で助かったのはマキタの製品と友達ネットワークhttp://ascii.jp/elem/000/001/739/1739713/
ASCII.jp:なぜマキタのリチウムイオンバッテリーは災害時に最高なのかhttp://ascii.jp/elem/000/001/749/1749802/
マキタのバッテリーの記事が出ましたが、これも収益目的なんでしょうなw