修理に関して、かなり良いご質問を頂いたので記事にします。
こちらのコメントより。
パソコン修理の出し方(修理依頼の最重要点編) | BTOパソコン.com
https://bto-pc.jp/repair/bto-pc-73.html
ヤマケンさんの書かれた内容を全文引用
4記事全て読みました。修理作業に対して真摯だと思う。しかし消費者が修理依頼書なるものを作らねばならないという理屈はおかしい。故障の原因究明はメーカーにある。いかがだろうか。
言われてみなくてもその通り。 しかし、そこがパソコンの難しいところ。
不具合内容の申告は必要無いのか?
自慢ではありませんが、私は超の付く自称ながらハイレベルなクレーマーです。
それを前置くと、確かにスジが通らない。
「お前んとこの機械が壊れて、なぜ私が詳しく説明する必要がある」
となります。
滅多になりませんが。
故意に破損したのでなければ、メーカーから何が原因なのか証明して請求しなければウソということになります。当然と言えば当然。
以上より、修理依頼書や不具合詳細の説明は不要。
ではなぜ私は「詳細を教えてくれ」と書いているのか。
不具合詳細が解らない故障が多すぎる
検査ツールや設備、果ては作業者の「直感」に至るまで、故障の発見方法は色々あります。
例えば「ハードディスクがクラッシュして、Windowsが起動しない」場合
HDD交換して終わりかと言えば、まぁ終わりですが、修理担当者が気にすることは「なぜクラッシュしたのか?」ということ。普通はそこまで考えず、機械的に流して行くものですが、購入1ヶ月や1週間で「なぜクラッシュしたのか?」気になります。
HDDならば運(くじ引きや人間の事故のようなもの)なので、壊れる時はいつでも壊れる。しかし「このノート落とした?」というキズを発見してしまうと、ボトムを開けてメモリや無線LANがズレていないかなど、余分なところまで気にします。
これは検査に出ません。「予想」のレベル。
BTOや自作キット屋に限らず、ナショナルブランド(NEC、富士通)でも起こります。だから「修理に出したのに直っていない」ことが多々ある。
※ちなみに「修理されていない」場合はユーザーの勘違いがダントツです
これだけではありません。
CPUや電源の不具合が微妙すぎる
例えば今私が書いているこのPC、起動する時にHDDが「キャシュン」とイヤな音がしました。過去2ヶ月はこの音を聞いていませんが、何も言わず修理に出すと間違いなく異常無しで返ってきます。
一瞬だけおかしくなる、このパターンが多すぎること。
何も言わず修理に出せば、何も解らない。
また、特にAMDはクセのあるものが多く、一見普通に動作しているように見えても、特定のアプリケーションを使用したり、メモリの使用量(アドレス?)によって、ピンポイントで強制で再起動する症状もあります。
これを申告無しに再現や発見することはまず無理。
電源にしても一瞬だけ何かが起こっても、人間やモニタ程度では解りません。
PC修理はユーザーの協力が必要
修理に出すと5日以上、パーツ入荷待ちになるとヘタすりゃ2ヶ月待ちなど無くはありません。
時は金なり。仕事で使おうと、家計簿だろうと、遊び、メール、何にしても1秒でも早く正常品を返したい。それは修理担当者が一番気にしていることです。こっちも人間です。
頼むから「詳細をくれ」と私は4編に渡り記事にしました。
全部の記事ではありませんが、どのくらい「ユーザーのことを考えてるのか」という意思は伝わったかと思います。
弱小企業、ドスパラクラスでも修理担当はおそらく職人がいるはずです。
自分のPCだったら、どれだけ迷惑か良く解っています。
だから私は、身内や友人のPCが故障して保証内なら、詳細を2ページくらい書いてプリントアウトして依頼します。(これはPCに限らず、車や家電に言える)
CPUほどでは無いにしても、完璧な製品ならば壊れない。
しかし故障した。不具合が出た。ということは再発の可能性がある程度のリペアしかできない可能性がある。
PCに限らず、可能な限り正確で迅速に返ってくるために、人間同士のコミュニケーションも必要ということです。
故障や不具合の申告は不要です。
しかし、協力することで色々なことが改善され、時間の無駄が減ります。
有料修理の場合は納得できないかも知れませんが、パソコンってそんなもんでしょう。(まだ)家電では無いということです。
良いツッコミありがとうございました。
また何か気付けばネタにしますので、よろしくお願い申し上げます。
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