とっても質の良いキーボードなら、キートップを変な力でぶっ飛ばしても樹脂らしきものがバネの役割をして折れずに飛んでくれるのだと思います。これ書いてる現在、そんな高級なノートPCは見たことも聞いたこともありませんが。
そして、これがぶっとばしちまった例。
真ん中のセンサー(ゴム)っぽいところでタイピングの反応をするのですが
こりゃ無いでしょう。明らかに接着剤。酔っぱらいですか?
緑の○は引っ掛ける部分。
ここをキーボードに掛けてトップ(キーのボタン)を固定します。
黄色の矢印は、公民館のパイプイスみたいなところ。
ここがふにゃふにゃして上下可動。
ラスト、青はいいです。正常。
赤○のツメが無くなってるの分かるでしょうか?
緑を引っ掛けて固定しつつ、赤と青の突起が固定され、中央のゴムっぽいバネでキーは上下するのです。
キートップをぶっ飛ばしてしまったら、ツメが折れてないか見てみましょう。折れてたら、キーボード丸ごと交換になることが多く、1万円は見るべきです。部品があったとしても、そうなると交換作業に技術が必要なのでやはり1万前後。
折れていなくて、これを1時間以上かけて慎重に直す自信があるなら、ぜひ自己修復を。そんなに難しいものじゃないですから、ゆっくり丁寧に戻せば大丈夫なはず。しかし接着剤は論外です。
キーボードにも溶剤がテカテカしてるので、もう使えません。丸ごと交換のパターン。高くつきます。余計なことをしないようご注意ください。
今から2年程前ですが、本社工場の玄関へとある旧型のノートPCを持込修理に来られたユーザさんがおられました。
訴えられる不具合は
「キーが2つ外れてしまった。子供が服を引っ掛けて。私の不注意で・・・・・」
受付ではいつも通り「有料になると思うので、2週間以内に見積をお送りします」
当時、私はノート担当から外れて、とある厄介なデスクトップを担当していました。
その日はノート担当がなぜか皆さん不在。
接客に出たのは事務所のSさん。それを引き継いだのが、M課長。
M課長は、しぶしぶ私に話を持ってきました。
※私は師匠である某技師のやり方を忠実に守っていたので融通きかないのです
M「なぁ、これ修理来てるけど急げないよね。いや、すみません。無理ですよね。」
私「2週間待つのがデフォルトでしょう。それなら問題無い。」
M「でもなぁ、急ぎなんですよ。何とか」
私「なりません。他のユーザさんの修理が遅れる。」
M「でもね、これ子供さんが不意に壊したらしい。服が引っかかったらしく。」
私「子供のいるとこで仕事PC使ってるのが悪い。物損だから見積でしょう。」
M「そうだよね。でもなー。コールも目一杯なんです。催促とかあったら時間かかるし・・・」
私「・・・」
M「ダメだよね。だいたい、もう担当違うから無理だよね。」
私「これ直すだけで検査とか報告は全部いらないって約束するなら一応見てみる。」
M「マジで!?それで頼みます!!」
私「じゃあMさん、アンタが直接玄関行って雑談で15分引き延ばせる?」
M「よっしゃ!ありがと!」<すっ飛んでいった
ウソをつかない正直な依頼者。仕事と困ってる人を助けたいと思う接客。
私は元は作業者では無く接客業です。
しかし、メーカー修理である以上、このような例外が私は嫌いでした。
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