私の周辺でも時々使っている人が居ますが、クーラーパッドの冷却効果は皆無というお話です。クーラーパッドとは、サンワサプライが有名でしょうか。いつも世話になっています。応援しています。しかしこれは要らない。
ノートクーラーパッド -サンワサプライ株式会社
http://www.sanwa.co.jp/product/dosvparts/notecooler/index.html
ノートに敷き、エアフローによって熱を逃がすと言いたいのでしょうけれど、公道を60kmで走る車のリヤに付いているハネくらい意味がありません。名前知りません。
外から見ても動作していれば判りますが、CPUファンは吸気です。余程マイナーなメーカーや、改造して逆に取り付けていれば吐くかも知れませんが、要は吸い込むわけです。
多くはマザーボードに制御され、回転を速めたり時には止まったり。CPUやマザーに載っているパーツの温度に応じて回転し冷却するもの。
このノートパソコンは写真右上にCPUファンが見えます。
中央下がHDD、その右のフタはメモリでしょうか。
内部はこのようになっており、銅のパイプで熱を逃がし、ファンが回転してCPUを冷却します。
クーラーパッドは敷物であり下、その下で最初に拝借したサンワサプライのようなファンが付いていても何の意味があるのか? 吸気効率が良くなるわけはありません。CPUファンが回転しマザーボードが制御しているので、仮に温度が下がったとしても、それはCPUファンの回転が遅くなったり止まるだけ。
クーラーパッドのファンが排気ならばホコリ避けには良いかも知れませんが、それならクリーニングを頻繁にした方が良いでしょう。
ポイントはノートPC用ということ。
携帯や移動、省スペースがウリのはずです。
クーラーパッドのために外部から電源を取れば、移動も携帯が面倒になり、USBから電源を取ればバッテリーの消耗が早くなり無駄な負荷もかかります。USBの空きが減ると接続できる本数も減る。良いこと無しの上に騒音も気になります。
自己満足ならば結構ですが、ファンやエアフローなどによる冷却を期待しては後悔します。温度が数度下がれば、それは底面を浮かせていることによるものです。この点だけは良いと思いますが、それならば傾斜の付いた台を買えばよろしい。
同じことですが、ついでにもう1つ。
[News] 夏に向けてノートPC本体の放熱対策を!特殊ゲルとアルミのダブル効果で効率よく放熱するノートPC用“冷え冷えプレート”3サイズを発売
http://www.elecom.co.jp/news/200905/sx-as/
サーモトレーサーでの写真を見ると確かに温度は下がっていますが、温度計を見ると2度程度しか下がっていません。また、内部が冷えるならばノートが制御してそれなりの冷却に抑えるため、これはケースの温度が反映されていると見ます。
本当に冷却効果があるならば、富士通(BIBLO)や東芝製ハードディスクのようにゲルがHDDに貼り付けてあり、ステーから本体のアルミへ熱を逃がします。要するにケースの外から何かをしても効果は薄く、効果があるのならば先にメーカーが対策をしているということです。
傾きが足りない場合や自己満足ならば結構ですが、本気でこれで冷却しようと思っているならばやめておいた方が良いです。5千や1万円も出すならば、バックアップ用の外付けハードディスクの1台でも買い足しましょう。
クリーニングも忘れずに。
梅雨時なので、ホコリが湿気を吸うと本気で詰まります。
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