ノートン アンチ ウィルス で有名なシマンテックの調査より。
直接Symantecのページに行くとリリースがありました。
電子レンジやコンビニエンスストアよりも重要な快適生活のための必需品とは?
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20090625_01
サンプル数が書かれていないことが気になりますが、中々面白い調査です。
パソコンと言えば若者が使うものという印象がありますが、何かの記事で実はシニアかつ郊外に住むPCユーザ人口はかなり多いと見たことがあります。用途は株や役場情報。それを踏まえて行きましょう。
20 代および 60 代以上の 3 割以上が「パソコンがないと生きていけない」、10 代の半数近くが「インターネットがないと生きていけない」と回答
この書き方では、10代がパソコンを最も重視(依存)しており、続いて20代と60代以上が依存度が高いと読み取れます。10人中3人以上、または半数以上は凄いですね。私もテレビやラジオ、新聞や広告など無くともパソコンさえあれば情報に困ることがありません。通販などもそうです。
パソコンの初心者層では 3 割がバックアップを全く取っていない結果が見られました。
問題はここにあります。
BTOメーカーの修理担当時代は、バックアップの有無は聞かない(聞いてもどうしようも無い)ことになっていましたが、プライベートで修理や故障の相談を受けると、初心者はバックアップという言葉は知っていても、具体的にどうするのか判っていない人が多いのです。
少しでもパソコン使用歴が長かったり、自作マニアやハイスペック変態ならば信じられないことですが「とりあえずDVDに書き込め」と言っても、どうすれば焼けるのかさえ知らない人も居ます。外付けHDDを買えと言っても、接続の仕方が判らないと返答のあるレベルです。
ちなみに私は、1980年代から使っている(残しておきたい)自分のデータは現在も持っています。当時はMOという読み書き可能な光磁気ディスクがあったのですが、それにバックアップをしていたためです。
快適な日常生活に欠かせないものについて、「なくなっても全く困らない」から「なくなると生きて行けない」までの 7 段階で評価 ( 1 ~ 7 点で得点化 ) した
文章や数値だけでは分かり難いのでグラフにしました。
回答方法が選択かテキストかで変わりますが、参考にはなります。
パソコンでテレビを見たりSkypeで無料電話が使える時代。
当然かと思いますが、良く考えるとこの中で本当に生きて行くために必要な物は特にありません。無ければ不便ですが、あれば便利というもの。どのようにアンケートをしたのか気になりますが、見所はテレビを抜いているということでしょう。
パソコンにあるデータをなくすのは、失恋や携帯電話をなくすと同じくらいショック
リリースなので仕方有りませんが、長く見づらいのでまとめます。
- 保存されているもので最も多かったのは写真の画像で64%
- パソコンは写真の保存媒体となっている
- 全体の 15%はファイルのバックアップを取っていない
- パソコンの初心者層では31%にものぼる
- 全体の約25%が、過去1年間に重要データを損失した経験がある
- を完全に復元できたのはわずか約7%
- バックアップ対策をしていない人が、昨年の 33%から今年は15%へ減少
写真をマイドキュメントに数年分保存している人は結構多いのではないでしょうか。これが一瞬で消えることを考えると、今時のPCならばDVDが焼けるスーパーマルチが多いので、月や年毎に今すぐバックアップしましょう。※コンボドライブと書いてあればCDに焼きましょう
バックアップしたDVDメディアは、必ず2枚以上にコピーすること。安物のメディアは劣化します。毎年コピーするくらい気合が入っていても結構かと。
無くすことで感じる失意の程度について、「全く失意を感じない」から「絶望する」までの 7 段階で評価したところ、パソコン上のデータを無くした時の失意は「失恋」や「携帯電話および中のデータをなくす」際の失意と同程度
実際にぶっ飛ばなければ判らないのか、バックアップする程度のデータが無いのか、これは消えたと判った瞬間に実感します。私も過去数回、HDDの電源が入らなくなったりしましたが、バックアップを取るので被害は最小限に抑えられます。最新のデータは飛んでも、蓄積したものは残ります。それでもショックはでかいです。
後頭部から背中にかけてサーっと何か冷たいものが通るような。
バックアップは取りましょう、というか取れというお話でした。
シマンテックの優秀なところは、この調査を毎年6月に実施していることです。興味があれば過去のデータも見てみましょう。私は全部読みましたが、これ以上書くことが無いのでリンクして誤魔化します。
2008年6月の調査
「パソコンのクラッシュ」、「全データの損失」は失恋よりも大きなダメージ 失ったデータを復元できるなら平均 5,364 円払うと回答
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20080618_01
2007年6月の調査
8 割のユーザーがパソコンのパフォーマンスに不満を抱え、7 割はインターネットがなくなれば日常生活に支障をきたすと回答
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20070613_01
なんかタイムリーすぎて・・・
ここ数日HDDが吹っ飛んでしまったショックで
引きこもっておりました
そして吹っ飛んだHDDはWDでしたよっと。
お察しします。
いくらバックアップを取るとは言っても、同期しなければ内容の復旧率は低いもの。
しかし、クラッシュと電源が入らない以外は個人で復旧できる可能性は有ります。
壊れた(と思っている)HDDは保管しておき、機会があれば復元を試みることも手かと。
私は現場にいたので、WDの分母は相当なものですが、仕入れのロットや価格でランクが有るため、一概にWDが悪いとは言えないかも知れません。私は個人的にWDは有り得ませんが。