FDD(フロッピー ディスク ドライブ)が2010年、生産終了になるようです。
カセットテープから、一気に速度が上がったハイパーメディア(当時は)
FDDメーカー各社、生産撤退の動き加速-四半世紀の歴史に幕:日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320090727bjad.html
私は2ヶ月程前にTEACが生産終了することを知っていました。
知ったかぶりでは無く、友人の経営する店でそういう話があったのです。
FDドライブを単品で購入する程度ならばそのようなことは無縁ですが、仕入れ元から連絡が有り「最終のフォーキャスト(数ヶ月単位での購入予定)を入れる」と言われた時に私も横に居たのです。
ドスパラで買っているので要らないと断ったのですが、その時が来たようです。
企業で使うパソコンは要注意
未だにWindowsが98だったり2000の企業は珍しくありません。
XPへ移行せず、Vistaはもちろん無視。気が付けば5年以上経過。
その手の古いPCを未だに愛用している企業では、フロッピーディスクは当たり前、プリンタはRS232C(シリアルポート)も当然な環境も有ると思います。まさか今時5インチや8インチは無いとは思いますが、3.5インチドライブが現役ならば予備を考えても良いかも知れません。
しかしFDDにはモードというものが有ります。
これもまさかとは思いますが、Windowsが古ければ3mode(1.2MB, 1.44MB, 640KB, 720KB)かも知れないことを調べましょう。メディア(フロッピーディスク)が全て1.44MBならば適当にそこら辺のドライブで読み書き可能ですが、PC98時代を思わせる年代物は充分に気を付けましょう。
と、これを書きながら検索していると良さそうなものがありました。
オウルテックの3modeドライバです。
Owltech FDD 3モード ドライバキット FDC-3DII
http://www.owltech.co.jp/products/drive/fd-kit/fdc3d2.html
文字が青くなっている部分がドライブへのリンクです。
パッケージ丸ごと現役だったので、買い替えないならば予備の準備をお勧めします。
FDもFDDも湿気や埃で故障し易いものです。
ここまで読んで不安ならば、取引の有るPCメーカーへ相談を。
フロッピーディスクを仮想ドライブで動かす
私が上げている、Power Max(パワーマックス)は、元はFDでした。
これをCDやDVDへ焼いたり、DAEMONなどの仮想ドライブへマウントできるISOへ変換しているのですが、手順はこのようになります。
1. パワーマックスのFD作成用実行ファイルを持っていた
2. 普通はここでFDを作るところを、仮想FDDで仮想FDを作る
3. FDをイメージへ変換
4. それをISOへ変換するフリーソフトを使用
このように結構、手間をかけていますが、イメージを作るところまでで結構かと思います。出来たイメージを何かにバックアップしておけば良いわけです。
Virtual Floppy Drive 2.1(仮想な背中)
http://chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/vfdj.html
変換したいものがないため実演はしませんが、これで簡単に変換できます。
ついでにFDイメージをISOにするには、こちらを使用します。
起動FDイメージをISOイメージに変換するプログラム
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/3686/fdtoiso.html
FD1枚をCDやDVDへコピーする行為は容量的にもったいない気もしますが、起動ディスクとして使うならば当時のFDよりはるかに安いはずなのでケチらずどうぞ。PowerMaxはそうしています。
私の中でのフロッピーディスクの歴史は、当時2Dや2DDという規格の5インチディスク(2枚で800円)、2HDでは2枚で2千円以上する高価なものでした。2年後には10枚3千円程度になり、その後ノーブランドが50枚で2千円。この頃には3.5インチが安くなり主流となって行きました。
そしてハードディスクがリーズナブルなお値段、とは言っても240MB(メガバイト)で3~4万していましたが、徐々に安く大きくなり、パソコンに内蔵されて当然になって行きました。
別に浸るわけではありませんが、法人からの修理はクリーム色に黄ばんだ「これ何てDOS/V?」なパソコンが多く有りました。私は直接担当していませんでしたが、FDDが壊れておりWindows Me+3モードだとしたら担当者と調達部署は泣けます。
蛇足ですが、フロッピーディスクはあのドクター中松が発明し、日本では相手にされず海外へ持って行き、その性能を認められて大ブレイクした画期的な記録メディアでした。その後に日本へ輸入されたため、当初は冗談のような高額なものだったのです。
と、聞いたことが有りますが、今WikiPediaが止まっているのでウソかも知れません。
気になるならば、こちらからどうぞ。
MOも生産終了になるようです。
これは適当にHDDなどへファイルをコピーしましょう。
フロッピーディスクドライブに続いて「MOディスク」も販売終了へ、需要減退を受けて正式決定 - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090804_mo/
8インチフロッピーとかも懐かしいですねえ。
それ以前は、カセットテープとモデムなんて言う組み合わせもありましたが^^;
私は影響少ないですが、写真のフィルムも急速に市場が縮んで、考古学の遺跡調査などの分野には大きな影響が出つつあるとも聞きました。
参考ニュース
フィルム生産激減で遺跡発掘写真が大ピンチ
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090726/acd0907260048000-n1.htm
何しろ100年もった写真はあっても、100年もったデジタル機器は、いまだ存在しない事を考えると、未来の考古学はひつじ先輩さんのようなスキルが必須になる予感がいたします。
昔は今のようなEjectボタンでは無く、90度にひねるレバーでしたね。
磁気ディスクが丸出しだったので、今考えるとそりゃ壊れるだろうと。
私はスキルと言えるようなものは持っていませんよ。
知っていることだけを日々語る、昔話のような日記です。
初めて触れたPC(当時はマイコンですね)はカセットテープで起動に20分くらいかかってました。
当時は3.5インチFD等はなかなか斬新な物だったんですが、これも姿を消すんですね(^^;
XPや2003Serverだと、インストール時にRAIDの様な個別のドライバを読み込むのにFDDは必須になりますから、注意が必要ですね。
今後はこの辺が盲腸の様な存在になりそうな気がします(苦笑)
そういえば、過去にX68000の5インチFDDから今のPCにデータを移したいという依頼を受けて、ものすごい苦労した思い出があります。
フォーマットの違いから、結局FDを読むのは諦めて、RS232Cでつないで転送する手段を取りましたが、この作業は拷問に近かったですね(^^;