PCメーカーのVista「Home Basic」は買ってはいけない

2009年8月 7日

Home BasicにはWindows 7のアップグレードは付きません。
付かないというより、存在していないのです。

さすがマイクロソフト様、汚のうございますな。

Windows 7のアップグレードとは、6月24日以降にVista機を買った場合に0~3千円程度でアップグレードできる権利が付き、10/22からアップグレード用の何かがマイクロソフト様から順次お送りになられるものです。

申し込み方法や価格は各社違いますが、ほとんどのBTOメーカーは無料でアップグレードがセットになっています。それほどVistaは売れなかったのでしょう。富士通やNECなどは金を取るようです。さすがセレブは違いますね。


アップグレードできるOSはこちらになります。

Windows Vista Home Premium -> Windows7 Home Premium
Windows Vista Business -> Windows7 Professional
Windows Vista Ultimate -> Windows7 Ultimate

この3種類、だけではありません。見方の違いではありますが、「Windows XP Professional ダウングレード」と書かれているものも表向きはVistaなので、もう2つ追加しましょう。

XP Professional <- Vista Business -> Win7 Professional
XP Professional <- Vista Ultimate -> Win7 Ultimate

今も売っている「DSP」ではないXPはダウングレードです。
価格は高めになるはずですが、競合対策なのか中々の安さ。


Vistaには4つのランクがあります。
上から、Ultimate>Business>Home Premium>Home Basic、です。

最も目に付く売れていると思われるものはHome Premiumかと思いますが、マイクロソフト様の御オペレーティングシステムは大変高額で、Ultimateが平均4万円(最安2.8万)、Home Premiumは平均2.8万円(最安2.3万円)となって御座います。

これはパッケージを単品購入する時の価格で、DSPやメーカーのOEMでは安くなります。多くの場合は、ハイスペックPCにはUltimate、普通のPCならHome Premiumでしょう。


なぜHome Basicのパソコンを買ってはいけないのかは、Windows7にするには丸ごと購入するしか無く高額。メーカー製PCならば改造として修理の際に有料になることがあります。Vistaに戻して修理に出せば良いですが、故障して再インストールは意味が解りません。

アップグレードもありますが、これはパッケージのことです。
OEMでは、BasicからPremiumへ上げることもできません。

Windows Vista アップグレードなど

価格.com - OS・プログラミング マイクロソフト (Microsoft)の製品一覧
http://kakaku.com/pc/os-soft/ma_121/


多くの方が、というか普通はそう考えるのかも知れませんが、ランクとしてはこのような感じでしょうか。

Ultimate ・・・ 全てが揃った高機能
Business ・・・ ビジネス特化のVista
Premium ・・・ 普通のVista
Basic ・・・ 基本の機能のみ


私の感覚では、このようになります。

Ultimate ・・・ 標準
Business ・・・ Ultimateをケチった劣化版
Premium ・・・ 制限付きVista
Basic ・・・ 試用版


Home Basicは、Windows Vista仕様のOS標準搭載機として格安に見せることができる、というオマケのようなものと私は考えています。OSそのものが全体的に高額なため、それを誤魔化す目くらまし。

実際にVistaを使い込んだことがないからこそ、Webで調べる限りでこのような見方となりました。間違っていないと思いますが、どうでしょう。

とにかく、今 Home Basicは買ってはいけません。

Windows7の普及で、2年後には本格的に使えないOSどころか、Win7やXPを別に買わなければならないくらいのものになっていると予想しています。だいたい、Vista全体が失敗だったのですから、Home Basicを買ったり勧めたりしてはいけないということです。

もう一つ付け加えると、Vista ~PremiumからアップグレードできるWin7 ~PremiumにはXPモードが付いていません。Businessは中途半端なので、やはり平均4万円のVista UltimateからWin7 Ultimateでしょう。

もう一回書きます。

Ultimate ・・・ 標準
Business ・・・ Ultimateをケチった劣化版
Premium ・・・ 制限付きVista
Basic ・・・ 試用版

コメント(5)

ども、いつも拝見してます。
コメント場所に迷ったのでこちらに書かせて頂きます。

メーカー製PCだと、OSのディスクが付属しておらず、ユーザー側でDVD-R等を用意して作成するものが多いですが、BTOの場合どうでしょうか?

ショップ系はディスク付属がほとんどかな?と想像できますが、気の利いた所なら、ドライバを内包させてHDDに収めてるかもしれないなと思ったので(^^;

どうもこのディスク作成はあまり認識されてないらしく、トラブルが起きた後だと作成が難しいことから、余計な時間と出費になるケースを何度も見てます。

本当なら購入直後に作っておくのが一番なんですけど、結局知らないで使ってる人が多く、どうにかならないものかと思ったので(^^;

記事拝見したので今日コメントに行こうと思っていたのですが・・(笑)

基本的にWindows(Microsoft)は1つのPCに対して1つが原則。
メーカーの考えでは無く、量産される場合は約束があるのです。

多くのリストア(リカバリ)ディスク作成は、NetJapanかと思います。
有名な所ではBCDCでしょうか。
http://www.netjapan.co.jp/e/product/control/DY2004/bcdc.php

リカバリ領域(HDDリカバリ)がHDDの尻に有ると1OS、この状態でリストアディスクを物理的に付属すると1OS、合計2となり契約違反になってしまうのです。ナショナルブランドに限らずこの制限が有るため、自分で作れ状態なのですが、マニュアルを良く読まなかったユーザも悪いということで修理で稼ぐという考えも有るのではないでしょうか。

PC設置サービスにリストアディスクの作成という有料メニューも有るので、本格的な初心者はこれを利用すれば?ということも有るでしょうね。確か5~10K円は取られます。

まさしくそこですね。
リカバリ領域という物が本当に必要かどうかに疑問を感じます。
それが無ければディスク付属で問題無い訳ですし(^^;

初めてコメントします。痛パソで検索をかけていてここにたどり着きました。
SOTEC C101が新品で15000円で販売されていたので購入しました。ネットブックなのでリカバリーディスクが付属せず、ハードディスクリカバリーだったのですが、アクロニストゥルーイメージ2でCドライブをイメージ化しました。
このイメージを使ってリカバリーの際間違ってハードディスクリカバリー領域に書き込みをしてリカバリーデーターが無くなってしまいました。
他のノートパソコンでハードディスクリカバリーの場合、アクロニスを使ってもリカバリー領域が見えない機種を使っていたため「Cドライブにリカバリーをかける」事だけ頭にあって、「ハードディスクの容量」まで確認して間違ったパーティションにリカバリーをしないようにするという基本中の基本を忘れていました。

思いがけずラッキーに安く購入できました。しかしながら購入して数日しか立っていませんが、今何とも言えない複雑な心境でC101を使っています。

15Kは破格ですね。良い買い物をされたようで。

うろ覚えですが、リカバリ領域はEISA構成でフォーマットのタイプがFATやNTFSの時も有れば、別のもので手が出せないことがあります。Acronisは自由度が高いので、Cドライブとして全領域を使った、または残っているけれど見えていない可能性が有ります。(おそらくリカバリ領域は消えているのだと思いますが)

そのイメージを無くさなければ、HDDの容量を広く使えてラッキーくらいに思えば良いと思います。無くすと有料修理扱いになるはずなのでご注意を。1~2万円程度覚悟するはめになります。

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