別の言い方をすると、メーカーに嫌われる方法です。
前回は、パソコン修理の返却を早くする方法でしたがその逆。これをやると遅れてしまう、もっとストレートにすると「やってはいけない事」とも言えます。
落書きの汚れやシールが沢山貼られたパソコン
修理作業は入荷順に工程待ちとして待機になりますが、1台毎正確にラインや担当が付くというものでもありません。複数台の中から不具合症状の内容、サーバーや企業のパソコンなどで担当が違う事もあります。
その中で担当者が嫌うPCは、やたらと汚い機体です。
作業着が汚れるという理由では無く、そういう扱いをする人間は使い方に問題が有る可能性が高く、ユーザ過失であった場合にゴネられる可能性も出て来ます。
問い合わせとなればコールセンターが担当しますが、その間は担当した修理品は作業が保留されます。止まってしまうと場所を取るのみならず、着手から完了までの日数が増え、平均作業時間が延びるのです。これが嫌われる大きな原因。
それ以外では、ステッカーやマジックの落書き(オリジナルのデザインとも言います)はアルコール系のクリーナーで消えたり破損する事があるため、無用なトラブルを避けるために担当したくないものです。
修理作業者が出荷まで担当するわけでは有りませんが、トラブルに巻きこまれないよう、避けられる可能性は高いと言えます。
逆に大切に扱われているPCは、修理担当に好まれます。
購入から一度もクリーニングせず使用環境も悪いPC
上記の落書きとややかぶりますが「電源が落ちる」という書き方で、吸気や背面のI/Oパネル(キーボードやLANケーブルを挿す辺り)が埃まみれになっていれば、電源を入れずまずケースを開けます。
外からも大体は予想はできますが、ホコリがもこもこになっているファンやヒートシンクをクリーニングする所からの作業になり、無駄に作業時間が増えるため嫌われます。
そのような扱いや環境での動作は、作業現在の故障のみでは無く、別の回転部品(電源やファン付きビデオカード)なども劣化したり故障しかかっている可能性が有り、修理完了後に短期間で別の部品が不具合を出して再来する事も珍しくはありません。
根拠とならずユーザ過失とはなりませんが、そのクソ環境が当然と思っているような人間は「また故障した」という勘違いをします。
落書き同様、パソコンを大切にしないユーザを修理担当は嫌います。
技術的な事や故障の原因を知りたがるマニア
心当たりの有る人が多そうですが、これはやってはいけません。マニアに限らず、自称パソコン初心者の質問攻撃も同様。
故障した、修理に出した、完了し戻って来る。これは保証規定に有るかと思いますが、無償有料問わず、メーカーのパソコン修理とは不具合を解消して正常なPCを返却する事になっています。
ここにパソコン教室のような「筆まめの使い方」などは入っておらず、修理人はハードウェアに関する知識は有っても、アプリケーションの事は無知に等しい。
CPUを交換すればCPUの何処がどう悪かったのか聞きたがるマニアも居ますが、交換して正常になったのみで、CPUの何がどう悪いかなぞ知った事ではありません。それは、技術検証や品質管理のやることで修理現場では調べない。
目的は修理完了、正常なPCに戻す というのみであり、質問して良い所でも無く聞いても知りません。やり過ぎると修理現場の手を離れ、ややこしい客として別の担当が付き返却は遅れます。
修理依頼者は自分1人だと思っているユーザ
何が何でも自分が最優先。これはやめましょう。
よくある言い方として、仕事で使っているから1日でも早く返せ。使えなかった日数の回線や業務に支障が出た費用を請求するという脅し。これらは全く意味が有りません。
仕事で使っていれば法人契約などの営業担当任せとなり、それなりに台数が多くサポート料も高めにリース契約に混ざるものです。
修理の規定などでは、不具合の特定に関わる期間の補償はせず、それにともなうユーザの損害も知らないと書いてあるはずです。書かれていなければゴネる余地は有りますが、PCリサイクルのシールが貼って有れば企業用のパソコンとは言えません。
急げとゴネれば、先に書いたように修理以外の別の担当が付くでしょう。
ゴネれば無料になると思っている勘違い親父
このブログを書き始めた頃に散々書いた気がしますが、液晶が何もしていないのに破損した、何もしていないのに電源が入らない(しかし、キーボードとマザーの間は水浸しで糖度有り)は、超能力を持っていないか自分を疑いましょう。
この手はハナからクレーム担当が付きます。消費生活センターへ言うなどの脅しも通用しません。言うなら先に言っておけば、お役所の担当が疲れた声でメーカーへ愚痴をこぼして呆れ果てます。
ゴネると保留になる期間が延びるのみ。
無料や値引きをするようなメーカーがあれば、もっと激しくごねてパーツのアップグレードなど、なんなりと要求しましょう。そういうPCメーカーが有るとは思えませんが。
前回とやや重複していますが、今回は遅くなる方法(理由)の主な要因です。いずれも常識が有り、パソコンを大切にしていれば何の問題も無く、注意することは何度も問い合わせをしない事です。
作業担当とコールセンターは、余程の小さいメーカーで無い限りは別になっており、技術者や作業者が窓口に出ることは無く、コール担当が対応します。無料でパソコン教室をして貰えるとは思わない方が良いでしょう。
その他、「必要書類を揃えない」という項目も入れようと考えましたが、それは修理を早く返却させるポイントをご覧下さい。ここまでやってくれる完璧なユーザはまず居ませんが、完璧な修理を心掛ける担当ならば、きれいに依頼して来るユーザは印象に残るかと思います。
[訂正] 公開する順番を誤りました。明日早く返却させるポイントを上げます。
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