上海問屋のノート用HDD増設マウンタを購入。
ノートにも関わらず、2台目のストレージを追加出来るアダプタ。利点は、内蔵(SATA接続)する事で転送速度を維持し、データ保存やバックアップ用として使用可能。デスクトップのような事が出来るわけですな。
早速、取り付けとベンチマーク測定。
上海問屋「DN-69810」をネットブックに取り付けHDD増設
4種類有る内の購入した物は、SATA接続用で厚さ9.5mm用。光学ドライブ(DVDのスリムドライブ)を外して交換する仕組。
重量は測っていないけれど、体感で100g以下。ノートを本当にモバイルしている人でも重さに関しては満足出来る軽さと言えましょう。
説明書やドライバなど無く、見てのまんまで挿せば動作する仕様。
付属品はネジ4本。パッケージや本体右端に何やら説明が書かれているけれど、読まなくても分かる人用。
上の画像、本体中央にSATA接続の2.5インチHDDやSSDを挿入。ネジは要らないと思ったけれど、後で必要と分かる設計となっております。
SATAとは、最近はほぼこれと言えるくらい主流の接続方式。
上の画像、上段がSATAで2つに分かれている左がデータ転送用で右は電源。3.5インチHDDやデスクトップ用光学ドライブもSATAなら形状は同じ。やろうと思えばノートを分解しケーブルを延長して接続可能。
同じく上の画像、下段は参考に撮ったPATA(IDE)接続の光学ドライブ。横長で明らかにSATAとは違うので同じ事をしようと思われるなら間違い無きよう。
HDD側のSATAコネクタも撮影しており、下の画像。
端子の左が電源、右はデータ転送のケーブルを接続。
そして実際に取り付けてみると浮く仕様。不良品では無く、HDDの厚みやコネクタの高さによりこのようになるのでしょう。
気にせず、これを接続するノート(ネットブック)を分解。
とりあえずで購入してみたものの、私は2.5インチのSATA接続なストレージの予備を所有していないので、今回はネットブックに内蔵されているHDDを取り出し空にし、2nd HDDとして起動してみようかと。
PC本体にアダプタを取り付けようとすると、アダプタ裏面にネジ穴が有る事に気付き、冒頭の付属品として付いていたネジを付けるとHDDを固定可能。
今回は、私が2.5インチ予備ストレージを持っていないのでPC本体を分解しておりますが、通常は光学ドライブをと交換すると終わり。外し方と取り付け方を知っているなら1分で終わる作業。
せっかく分解したので、接続部分を拡大。しつこいけれどSATA接続。
取り付けが完了した図が下の画像。準備完了なので、チェック。
セット。
オープン。
HDD2として正常に認識しております。
HDD1は空になっており、2はUSBポートのいずれか。1の内蔵HDDは先程外しており、USBには何も繋がっていないので、ブートの順番は変更せず。
ちなみに、増設していない状態は下の画像。
私のネットブックは光学ドライブが元から付いておらず、購入直後に売っ払っているのでHDDから起動するよう設定しております。普通は、光学ドライブ>USB>HDD、かも知れないけれどメーカーや機種により変化。
セーブして再起動すると当然ながら増設したHDDからWindows7が起動。本心は相性問題が発生せず安心し、焼酎をロックからストレートに切り替えたわけですが、ヒツジ先輩は相性でビビらない設定なので聞かなかった事にしましょう。
転送速度は内蔵ハードディスクとほぼ同じ
普通に増設HDDから起動したので、他にやることは性能の比較。
先に内蔵HDD、無改造の状態でCDMベンチを実行。左は1000MB、右は50MB。試行回数はいずれも5回。計測中に私が飲んだ焼酎はダブルで3杯くらい。
USB2.0かと突っ込みを入れたくなる遅さ。SATA1(1.5Gbps)とは言え、私が過去に使っていたデスクトップのPATA(IDE)より遅めなものの、HDDが故障では無いならこのネットブックの仕様でしょう。
それは良いとして、シーケンシャル(Seq)がやたら遅い以外はHDDらしい数値。増設は元は光学ドライブのスロット、しかも上海問屋の怪しいアダプタを経由している為、どこまで落ちるか気になったけれど結果ほぼ同じ。
全体的に数値が落ちているように思えるものの私は誤差と解釈。体感では判らないレベルなので気にする差では無いとして。
以上、私のネットブックでは普通に認識し普通に使えたので2400円の価値は大有り。私はデスクトップ派なのでノートは年に数回しか使わないけれど、ノートでも光学ドライブを捨てるならストレージ2台構成が標準化出来てしまうという革新的なアイテムとして評価申し上げます。
前回の記事でも書いたけれど、上海問屋は売り切れると終了になる事が多く、在庫や仕入の予想が付かないので必要なら検討の価値有り。
私は滅多に製品を良いとは言わないけれど、光学ドライブを外す代償は有るもののノートにHDD増設という価値はバックアップの視点でいうと素晴らしい製品。
上海問屋で無くとも良いので、ぜひ継続して日本で販売して欲しい所。
ノートにHDDを増設するアダプタの評価まとめ
上でまとまったような気もするけれど、やはり2千円程度の物。
もちろん中国製で、継続販売は考えていないのか、本当の意味でのPC初心者にはハードルが高く、相性博打以外に物理的な難点がこれ。
私は予備のSATA接続ストレージが無くノート本体を分解しておりますが、分解せず増設しようと思うなら上の写真。一度挿すと外すのが大変。
光学ドライブのベゼルを取り付けると引き出す際は多少簡単かも知れないけれど、ベゼルが合わない、付けないなら、アダプタにヒモとか針金などで引き出し用の取っ手を付けなければ取り出しが困難。
日本はノート好きな人が多いようなので、光学ドライブを外せるなら交換は簡単と広めたかったけれど、実際は増設HDD取り出し問題が有り万人にはお勧め出来ない安物。
3千円になっても良いので、取り出し用の何かを付けてくれるなら本当に良い商品と言えるけれど、人により欠陥とも取られかねないので改良が必要でしょうな。
ノートを10分でバラバラにしたり、CPUを交換するくらいの知識や経験が有るくらい分解慣れしているなら良いものの、しつこいけれど取り出せなくなる可能性が有るので、個人的にはお勧めしない、としておきましょうか。
性能は満足出来る良い商品。上海問屋、超がんばれ。
公開前追記:上海問屋の販売ページを見るとSATAは完売。IDE接続はピンが40本くらい有る昔の規格なのでご注意有れ。
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