モニタの複数利用について。
一般家庭向けな知識ではないためか、職場がデュアルだとかPCマニアでなければ存在さえ知られていないかも知れない。現代ならノートでも2画面同時出力できる上、モニタ安くなったので広まって欲しい。
設定方法から行きましょうか。
マルチディスプレイの設定の手順(Windows)
Windowsが10なら簡単。
Windows 10をもっと便利にするマルチディスプレイ | EIZO株式会社
https://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia09/
外付モニタを接続し、タスクバーのアイコンを押して表示を押してどれにするか選ぶだけ。複製にするとメインモニタと同じ画面になるため、広くして使いたいなら拡張を選びましょう。
注意することは、モニタを外付せずセカンドスクリーンのみを押してしまった場合。メインモニタが真っ暗になり何もできなくなるかも知れない。その場合は15秒待ちましょう。
画面が見えないだけで裏ではこのようなカウントダウンをしており、操作せず放置しておけば自動的に元に戻すが選ばれたことになり復旧される。
Windowsキー + P でも切り替え可能
Windows 8.1なら10のような画面になり、7の場合はこれが出る。
ノートPCは Fn + ファンクションキーでも切り替え可能
これはLenovoの場合。
source:ノートPCでデュアルディスプレイの表示設定:@IT
左下のFnを押すとキーボード上の役割が青い印字になり、F7にモニタのような絵があるのでこれを何度か押せば上で掲載した切り替えが可能。
ファンクションキー(この場合F7)はメーカーによりF3とか別の場所のパターンもあり、アイコンも違う絵になっていることもございます。
詳細設定
ここまでの手順で充分ならばそれでOK、しかしモニタの位置関係や解像度を変更したいならば従来の設定方法にて。
デスクトップ画面の何も無いところで右クリックして画面の解像度を押す。
すると下のような画面が出る。
赤枠したメインディスプレイとは、タスクバーがフルの状態で使えるモニタはどれにするかで、通常は自分の正面になるモニタになるかと。
上の図はモニタ3枚の横並びだけれども、モニタの絵をクリックしてドラッグすると視覚的に位置を変更できるので実際の配置に合わせましょう。マウスのポインタがどうつながるのかに関わる。
その他、ディスプレイの機種や解像度は自動検出するとして、向きを縦にすることもできるので、モニタがピボットに対応しているなら縦長設置も可能。
ここで何か間違えてもパソコンやモニタ壊れたりしないのでご自由に。ビビらず試してOK。
ディスプレイ用コネクタの種類と接続方法
現在主流の通常サイズなコネクタ4種類。左端の列だけ見てどうぞ。右2列は端子とケーブル側なのでオスメスが逆。
source:第2回 DisplayPortからD-Subまで | EIZO株式会社
上から、Display Port(DP)、HDMI、DVI、D-sub15pinの4つで、下に行くほど古い規格、かつ最下段の青いやつだけはデジタルではなくアナログなので画質が少々悪い。
こちらのサイトが参考になる。
source:10.1インチヘッドレストモニター | マックスウィン
拡大しなければわかりにくいか、左がアナログで全体的にボケて輪郭がハッキリしておらず、右のデジタルはドット単位で正確に描画できている感じ。
アナログとは、D-Sub15pin以外に上の比較で使われている昔ながらのRCA(黄赤白)や地デジになる前のTV地上波、昔ならばスーパーファミコン時代。デジタル当たり前な私らの目にはボケて映る、ボケていても少々はセーフなプロジェクタ向け。
その他にUSB Type-CとThunderboltのDP対応も
端子の左右にあるマークにご注目。
source:RVC-DPC USB-C > DP Kabel 1.8m | Axagon
左側はUSBなのかThunderboltなのか。右はDP(Display Port)モードに対応しているかで、DPマークがあるならこの端子でも映像出力は可能。
上の筐体は画像からして多分Macbookなので、Windows PCの場合はマークの位置が違うかも知れない。
接続に関しては、Type-CとThunderboltが同じな以外は全てのコネクタで形状が違うので見ればわかる。
短気で不器用なおっさんが無理やりHDMIとDPを間違えてぶっ壊しそうなくらい。子どもの力でも抜き差しできるくらいなので、ハマらないなら端子が違うか上下が違うはず。
マルチディスプレイの種類や接続方法
ここからが本題かも知れない。手持ちのノートやデスクトップパソコンをご覧あれ。ここ10年以内のモノなら、たいていのPCではマルチディスプレイできるよう端子が付いております。
3パターンで。
1.ノートPCの場合
source:11P1220-C-IRM分解不能?SSD化メモリ交換断念(中編)
本体の左右側面または奥(液晶モニタの裏の下)を見ると、アホほど薄いノートや2in1でもない普通のノートなら何か1つは映像の外部出力端子が付いているはず。
上の画像なら向かって左側面にD-sub15pin(左)とHDMI(右)が各1つ。外付モニタを接続するならもちろん右のアナログではないHDMIにしましょう。
特に設定が必要なわけでもなく、パソコン<->ケーブル<->モニタで繋いだなら、モニタの電源を入れるとパソコン側が信号に気付いてつながるはず。
対応する最大解像度については機種によるので仕様詳細を見るべきながら、最近のIntel入ってるノートは安物でもHDMIで4K解像度とか行けるため、フルHD未満はまずないと思う。ちなみにD-Sub~は古いので高解像度は厳しくフルHD未満。
また、このノートでHDMIに外付モニタ、更にD-Sub~にも外付モニタのトリプルが可能かは、お買い求めの販売店へお問い合わせるか(多分わからないと返される)、モニタ借りて試すか。
そういう知人などが居ないなら、家電量販店でモニタ買う前提としてノートを持込して試させてもらえばよろしいかと。コネクタ2本外してノートに接続するだけ。PC本体とモニタの電源入れっぱなしでもOK。
2.デスクトップPCグラボ搭載
source:ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 SUPER Twin Fan | アスク
ZOTACのGTX 1650Sの場合。
左からDP、HDMI、DVI、デジタル3兄弟。自作PCやパーツ単体での換装ならば、たいてい同時出力に関しても記載有る。
- DisplayPort、HDMI、DVI 映像出力端子装備
- ボード1枚で3画面出力が可能
BTOメーカーの場合はやはりお買い求めの~だけれども、そこまでサポート(問合せ返答)してくれるかは微妙。デスクトップPCを家電店へ~は厳しいので誰かにモニタ借りて試す方が早いでしょうな。
ちなみに同時出力だけに特化したグラボもあり、比較的安価ながらDP x4本のみという変態基板もございます。一例でELSAのGT 730。
source:価格.com - ELSA GeForce GT 730 1GB QD
多分型番の最後「QD」はクアッドディスプレイの略。※Quad=4
3.デスクトップPCマザー出力
source:ASRock > Z97 Extreme6
私のメインPCなどが接続されているモニタは3枚、だけれどもグラボは搭載していないデスクトップでございます。上の画像はPC(マザーボード)背面。
昔のマザーボードは排他仕様で、DVIを使うとD-Sub~出力できないなどあったものの、ここ数年はマザーからも同時出力できるようで実際できております。
左上の白い横長がDVI、その右下の上段がDP、下段がHDMI。3枚も有るのにモニタ側がDP端子に1つも対応していないため、DP<->HDMI変換を通してトリプルディスプレイ中。
仕様詳細より。
- 3 つのグラフィックス出力オプション: DVI-I, HDMI および DisplayPort 1.2
- トリプルモニターに対応
メーカー製PCならばお買い求めの(略
23.5型フルHDなら1万円台前半まで値下がり
久々にモニタコーナー行くと毎回価格に驚く。安い順でソート。
source:価格.com - モニタサイズ:22~30インチ未満
もはや24型クラスは1.2万円くらいが相場。
特にノートPCしか所有していない人の外付モニタはおすすめで、メインはノートの15.6型モニタ、拡張として24型ではYouTubeをフルスクリーンにするとか。
またはLINEやメールなどを大画面の方で開いておき、ノート本体側ではブラウザのみを集中して使う手も。これは私がそうしており、右モニタはLINEやメールや温度計とか付箋まみれになっております。
外付モニタの利点としてもう一つは、家庭用ゲーム機やDVDレコーダも接続すれば良いわけで、ゲームプレイはもちろん、アンテナ接続すればレコーダを通してテレビ視聴や録画もできてしまえて一人暮らしの狭い部屋には最適かも。
「マルチモニタは必要ないのでやらない」のではなく、多くの人が知らないのでやっていないだけなのでは?と感じたので簡単に紹介した次第。
HDMI、DP、DVI←1ついらないパソコンの入力端子があるよな : PCパーツまとめ
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/57135653.html
タイムリーなまとめw
どの端子を使っているか聞いてもいいですねw
弊社デスクの作業環境は、私の隣と隣の隣と隣の隣の隣までデュアルディスプレイです。私はそれら複数ディスプレイがだんだんと隣のデスクを侵食している割りを食い、シングルモニタ専用環境。ならばモニタアームで上に伸ばそうかと思いきや、デスクの上に備え付けの棚があり邪魔で設置できない二重苦。
>セカンドスクリーンのみを押してしまった場合
変更してしまった場合、手っ取り早く元に戻すなら「セカンドモニタの映像ケーブルを外してまた付ける」が楽ですね。設定からアレコレいじるより、物理的に消して戻すのが早い。
>タスクバーがフルの状態で使えるモニタはどれにするか
Windows10環境のタスクバー表示うんぬんはドスパラのヘルプが詳しい。
ドスパラ サポートFAQ|マルチモニタでタスクバーをすべてのディスプレイに表示する方法
http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/8373?category_id=1&site_domain=default
>最下段の青いやつだけはデジタルではなくアナログなので画質が少々悪い。
最近のモニタって優秀なのか、XP時代のモニタよりボケ具合が少ないのですよね。ほぼ同じスペックであるIOデータ製のモニタを2つ並べ、HDMIとD-Subで見比べて見ましたが、5cmくらいまで近づかないとボケ具合が分からず。30cmも離れたら判別不可でした。
なおどうしてもボケる場合は、モニタのコントラストをやや高めにしたり、ノイズ低減機能を使ってみたり、Windows標準のアンチエイリアス機能を調整したりで、にじみはかなり低減されます。
D-subでもフルHD出力できる最近のモニタなら、たとえPC側にD-sub端子しか余っていなくとも、デュアルディスプレイを諦める必要はない、が私の考え。
>マルチディスプレイの種類や接続方法
値段は上がりますけれど、どうしても古いPCでHDMIのデュアルディスプレイにしたい、ノートPCにD-subしか無いけれどデジタル出力でモニタを増やしたい、などの場合はUSB出力のディスプレイアダプタおすすめ。
価格.com|USB3.0のグラフィックボード
https://kakaku.com/pc/videocard/itemlist.aspx?pdf_Spec104=11