昨年10月より続いたメインPC不調が改善。
まさか4日という短期間で昨日の記事が前編になるとは思わず。結局何が悪かったか結論から行くとSATAコネクタ、おそらく接触不良、修理現場でも稀にしか無かった確率の低い不具合。
今思えばそこだったのかと納得。
不調発生から修理可能になるまでの過去の流れ
更に今思えば発端は9月だったのかも知れない。
ヒツジ先輩のメインPCが1年半と少々で故障した件 - BTOパソコン.jp
https://bto-pc.jp/repair/z97-falling.html
POSTが2行で止まり進まない致命的な症状=マザーボードの故障が考えられる=メモリエラーでカウントできないとかストレージ認識不良ならそこまでは進むはず->なぜか電圧を下げると治った不思議な事件。
順調かと思い安心していたのもつかの間、10月頃から時々Windowsの起動がやたら遅い、稀にWindows上で作業中にブラウザやメールなどが応答無し状態となるが、十数秒待つとなぜか回復する。
11月、12月も発生頻度が高まっているとは思えず時々Windowsのロードが遅すぎる、応答なし状態が稀に発生。
そして1月の中旬、これはもうダメかもわからんね状態でWindows起動激遅頻度が一気に高まり、一度Windows上での応答なし状態が発生すると再起動しても何をしようと応答なし状態コンボに。
私のメインPCはSATA3接続のSSDながらマザーボード(ASRock Z97 Extreme 6)のUEFI設定により疑似FastBoot(Windows 7なので本当のFastではない)が有効になっており、電源を入れて17秒、Windows起動開始から15秒程度で作業可能になるくらいの速さ。
それが起動に2~3分、時にはそれ以上。Windows上での作業もSSDの速さや高効率さ意味ないレベルに応答なしモードが頻発するものの、何が原因なのか見当が付かず、時々起動不良>固まる>復帰する>固まるなので手軽なところでSSDを疑うことにしてSSD取り替えた記事が昨日分。
それを書いた4日後の1月24日23時頃、Windowsの起動が遅い>本体のリセットボタン押す>遅い>リセット>遅い>リセット>遅い>リセット、4回ループしそれを待っていた状態に。
何を待っていたかは、不具合が100%であろうレベルに毎回発生すること。仮に5割とか2割では対処しようと、偶然正常起動が続いている、たまたまコネクタやケーブルに手が当たり接触不良が一時的に治ったなど中途半端が嫌。
SSDは1月に別の物へ交換済
前編で書いた通り、AOMEI~でSSD 256GBから480GBへ交換しているのでSSDは不調の原因ではなし。
ちなみに480GBはサブPCでプチフリーズしていたやつなので正常品ではないかも知れないものの、プチフリしようとしまいと現在のメインPCの症状が治まれば犯人はSSDという切り分けが可能。ちなみにメインPCだとなぜかプチフらない。
OS破損、メモリエラー、電源不良は考えにくい
軍師TakaQさんいわく、システムログ見ろ&ストレージではないのか?の助言通りログを見るも致命的なやつは見当たらず、時々何かスキップしている程度。
ストレージは100%の確率で不具合が出なければ切り分けは困難。何しろストレージ4本は最低限のバックアップ可能構成なので、1つずつ切り離して症状出なくなるまで放置をするとその期間バックアップできなくて怖い。
メモリならば、電源オンの後に画面真っ暗で進まない、BIOS起動してもWindows起動途中でブルースクリーンになり停止するはず、が、しない。放置しておけばWindowsは完全に起動する。
電源ユニット不良は、電源入らない、入れども画面真っ暗、稀にブルースクリーン、いずれもそのような症状は出ない上に電圧正常。9月の画像を再び。
5Vがわずかに切れてはいるものの許容範囲でしょう。
CPUはまず壊れない
インテルCPUならば千台中0~3個くらいの確率なのでまず無いと考える。ソースは私。
マザーが故障すると画面出ない
メモリスロット不良やLANが認識しない、オーディオ故障でドライバあたらない、などの部分的な故障もあるにはあるが、普通は電源入らないか画面真っ暗、CPUクーラーやケースファンは回るが映像信号出ない。
グラボ非搭載
無い物は壊れようがない。
あとはわかるな?
となると残るは軍師の言う通り、私もその可能性が高いと見ているHDDの不具合。SSDは交換したので残るはHDD3本。
Windows起動が遅い不具合原因が判明し修理
上で書いた通り、Windowsの起動劇遅が100%と思われる確率で発生。ついにチャンス到来、ゲストブックでも書いたがここで書き直す、HDDの切り分け。
- O SSD:Cドライブのみ・・・17秒で起動
- O SSD+HDDx2(DとE)接続・・・同上
- X SSD+HDDx1(Fのみ)接続・・・20秒超え>リセット繰返しx3回
- X SSD+HDDx2(DとF)接続・・・同上
- O SSD+HDDx1(Fのみ)SATAケーブルを外しEの物を接続・・・17秒
- O SSD+HDDx2(DとF)Dドライブ追加・・・17秒
- X SSD+HDDx2(DとE)Eは元々Fのケーブル・・・20秒オーバー
まさかのSATAケーブル。
ケーブルが原因で支障が出ない事はないけれど、これも完成品PCならば千台に数台程度の不具合なので、100%で20秒オーバーの症状が出なければおそらく判らなかった。
ケーブルを疑うためにHDD側の端子を外して取り付けてを繰り返しており、マザー側の端子には触れておりません。元々Fに使用していたケーブルが犯人、と決めるのはまだ早い。
Fに接続していた端子を外し空いている適当なSATA端子へ移して挿した。
全ストレージ接続してもWindows起動、17秒。
となると話は変わり、SATAケーブルではなく端子側がおかしいのか?と疑うのが必然。ところが端子を元に戻しても17秒、何もしていないのに治った状態へ。
おそらく接触不良なのだろうと思われ、メモリ抜き差しでWindowsが正常起動するようになった経験があるならその感覚と同じ。メモリを抜き別のスロットへ挿すと治り、試しに元のスロットへ戻しても正常起動してしまうパターンもあるあるですな。
以上より修理が完了したかと言えば不明。このまんま何事も起こらないなら完了、あえてケーブルは交換していないので、もしまた似た不具合が出るようならケーブル、出ないなら逆にマザーの下の赤枠のSATA端子が悪いなのかも知れない。
もしくは単なる接触不良が治っただけ。
SATA端子は抜き差しに弱い
PATA(IDE)のフラットケーブルからSATAへ切り替わった頃からそういう仕様だという弱点は自作PCユーザならば知っていることかと。
弱さは2点あり、1つは折れや曲げに弱いのでフラットケーブルのように折り畳むはNG、断線する可能性があるそうな。もう1つは端子の抜き差し回数で、確か20回くらいが目安という貧弱な接続がSATAの宿命。
そこで気付いた事は、ここでネタにしていないだけで実は他人のHDDをSSDへ移し替えたり、メーカー修理前にデータを抜き出し保管し保険をかけるなどを年に数回やっているので、おそらくバックアップ用のDとFドライブの端子は抜き差し20回超えているはず。
ところが今回支障が出ていた箇所はマザーボード側。こちらは組立当時に配線をした際の抜き差しのみなので5回は超えていない。しかも双方にロック用のツメが付いているので接触不良も考えにくい。
もし安いマザーに付属のチープなSATAケーブルで抜き差し多めにしているなら、時々気にしてみましょう。
今回の不具合おさらい
出た症状を古い順にまとめる。
- 9月・・・POST2行目で停止
- 10月・・・Windowsの起動が時々やたらと遅くなる
- 1月21日・・・応答なし状態が頻発
- 1月24日・・・Windows起動が4回中4回激遅モードに突入
結果論ながら全部ストレージ関係だと思えば納得。
POST2行目で停止はなぜかは不明ながら、P0.SSD->P1.HDD->P2.HDD<これのゲーブル(転送)が不具合を起こし認識不良を起こしたのでマザーが、「何かよく判らない物が繋がっている?」として止まったのかと。
Windowsの起動が遅くなる件も、BIOSの通過はスルーしたとしてもWindowsが、「何かよく判らない物があるが何?」と認識しようとし、数分後に諦めたか認識できた可能性。
応答なし状態の頻発も、Fドライブが切れたり繋がったりしていたならばあり得る。Windows起動したまんまSATAケーブル抜いてみましょう、物によりフリーズするというかやらない方が良いので非推奨。
ではFドライブ見えなくなっていたかと問われたなら見えておりました。なぜそう言えるかは、毎日PC電源落とす際にバックアップ用のバッチファイルを実行するので、C->D、E->Fの組み合わせにて同期しているのでFが見えないならバッチ処理がエラーで止まってしまう。止まればシャットダウンまで進まないので電源切れない。
以上、似た症状が出たならストレージ以外にSATAケーブルやコネクタも疑ってみましょうという希少かも知れない不具合の実例として。
おまけ:リセット連打しつつSATAの抜き差しはマズい
「お前は一体何を言っているんのだ?」と思ったなら私も思った。
しかしメインPCの電源ボタンはいつからか効かなくなっており、Windowsからシャットダウンしなければ電源が切れない。
「いや、電源ユニットで切れよ」と思ったなら私も。
しかしPC背面で毎回スイッチをオンオフするのは面倒であり、左の側板を開けばマザーに電源ボタンあるのだけれども面倒。なのでリセットしBIOSが起動する前にリセット、これを繰り返しながらSATA端子を抜き差しという荒技を展開してみた。
結果、Cドライブにチェックディスクの魔法がかけられてしまった。実行されると痛くない腹を探られるというやつで時間食ってしまうだけなので10カウントダウンが終わるまでにキャンセルし、Windows上のコマンドプロンプト開いて解除。
順序が逆なので逆にして見ると、「Dirtyです」はチェックディスクされてしまう状態。上のコマンド chkntfs /x がチェックディスクやめろ指示。再起動していないので表示はまだDirtyですになっているけれど、chkntfs /x でCドライブもろとも全てリセット済。
症状発生が100%近くなければメーカーも原因は判らない
私がなぜ9~10月頃から何もせず放置していたかは、正確には何もできなかったと表現した方が正しい。
これはPCメーカーの修理も同じで、もしメーカーPCで同じ状態になったならば1月24日に私が問題を発見できたような100%での発症が必要。
おそらくだけれども、9月の時点でメーカーへ送れどもPOSTで止まらず正常に起動してしまう可能性があり、10月の状態では何度もWindowsを再起動し数%で発生するWindows激遅起動を確認しなければならない。
また、運良く確認できたとしてもリセットすると高速起動してしまうのだから検証のしようがございません。発症率100%に近くなるまで放置するしかなくなってしまうが、どうしようもないので修理できない。
ではパソコン使う側としてはどうするべきかは、私のように時々起動遅い、稀に応答なし状態になる、これらを我慢して使い続けて100%発症するまで待つしかございません。
例外としては、NECや富士通など大手で10月頃の症状を訴え修理依頼すると考えられる不具合パーツを全部見積りされるかも知れない。いや、知らないけれど。
昔々、マルチメディアの頃に友人がデスクトップのFMVを修理依頼したらHDD以外全部交換されて帰って来た実話もございます。保証期間内だったので無償。
メーカーだから、自作PCユーザだから詳しいから何でも治せると思わない方がよろしいのは、時々とか稀に起こる不具合。
昨日の記事より引用。
ここまで詳しく伝えてくれたなら、私が修理現場にいたなら、「なるほどわからん」で終わる結局。症状は伝わるが何が原因か見当つかない。
時々、まれにの場合は私以外の自作PCユーザやPCメーカーの中の人でもエスパーではないなら、「なるほどわからん」になるはず。というわけで、修理依頼するなら必ず、「時々」「稀に」「何度起動して何回発生するか」頻度を書きましょう。
せめて5割以上の確率で発症しなければ検証は難しいとは思うけれど、時々などと書かれていなければメーカー側は100%発症前提で検証開始するので、正常起動してしまったならこうなる。
- 修理担当「こいつ、動くぞ」
- コール担当「動いてるらしいが」
- ユーザ「ならば返して」
そしてユーザ宅では以前と何も変わらず、時々不具合が起きてコールへ電話したり修理を依頼し、それを繰り返した挙句に稀に爆誕するのがクレーマー。
クレーマーにならないなら、「このメーカーのパソコンは二度と買わない」として新品に買い替えてしまう人も居られるかと。中身ほぼ同じなのだからメーカー関係ございません。
修理依頼時の症状は状況から詳しく書き、頻度も添えましょう。
いくらストレージではなくてポートやケーブルだったとはいえ、症状と被疑箇所から考えてイベントビューアに警告レベルでソースがDisk、イベントID51あたりの
ページング操作中にデバイス \Device\Harddisk*\DR* 上でエラーが検出されました。
とかいうようなメッセージが山ほど出てきそうな気がするのだけれども出ないものなのね
OSからはDiskがアカンように見えてしまうように思えるのだけれども意外ですわ
>SATAコネクタ
L字型SATAケーブルのコネクタ部が割れたことならあります。特に強い力で押した訳でも無く、しかしドライブに取り付けたら手応えがおかしい。引き抜いてみたらプラスチック部が割れていたという。ちなみにラッチ(取り付けると「カチッ」と鳴る金属製のストッパー)は付いていないタイプ。
>応答無し状態となるが、十数秒待つとなぜか回復する
故障しかけているHDDの症状とそっくりですね。稀にの頻度が気になるところ。
>不具合が100%であろうレベルに毎回発生すること
私はその時点でLinux系OSをCDなりUSBメモリから起動して、不具合の発生原因がOSなのかハードウェアなのかを判断しますね。Linux系が正常に動くならWindowsが原因。Linux系さえ正常に動かないならハードウェアが原因。
>接触不良
せっかくですから接点復活剤でも試してみては。
Amazon - 東洋ドライルーブ ナノカーボン
https://www.amazon.co.jp/dp/B000RF2YRA
>メインPCの電源ボタンはいつからか効かなくなっており
私のPCケースも電源ボタンが壊れたため、今はリセットボタンと電源ボタンのケーブルを入れ替えて(RESET SWをPOWER SWへ接続)います。リセットボタンが壊れたらパーツ交換するまで、ドライバーでも使い短絡させないと電源が入らないPCになります。
>接触不良
これ、原因としては最悪ですね。
あっさりぶっ壊れてくれたら原因の切り分けが出来るのですけど。
庶民Aさんの言われるように接点復活剤を試したらどうでしょう。
状況によってはかなり効果は有りますよ。
ちなみに私がプラズマTVの時に買ったのはこれ。(結局未使用ですが)
>呉工業 KURE NO1424 [接点復活スプレー 220ml]
>ヨドバシ http://www.yodobashi.com/product/100000001001990236/
電源ボタンも接触不良なら効くかも知れません。
>不具合発生率
産業用機械のメンテナンスで飯を食っているので、一番困るのはこれです。
修理に逝っても、再現しなければ箇所の特定はもちろんのこと、システムに起因する異常の場合には、機械が自分を保護するため異常表示となる場合(つまり機械自身はまとも)もありますから。
現場に逝って何もせず帰ることも出来ないので、適当にお茶を濁して再発したら・・・と言って帰るしかないので。