パソコンケースファンのフィルターの話。
ケースファンはミドルやミニタワーなら通常は120x25mm、マニア向けPCケースなら140x25mmが付いており吸排気をしております。そのファン用のフィルターを色々買ってみたので比較。
自作や改造しない人も参考までに。
PCケースのファン用のフィルタを比較
メーカーは、Ainex(アイネックス)とScythe(サイズ)より、それぞれ2種類なので計4種類。
アイネックスは14cmと12cm、いずれもアルミ製の黒。
- CFA-140A-BK(アルミファンフィルター 140mm用)
- CFA-120A-BK(アルミファンフィルター 120mm用)
現物はこちら。
心が汚れている人には左のフィルターが見えないはず。私も見えない。
代わってサイズはどちらも12cm、形状と機能に違い有り。
- SST-FF123B [120mmサイズ filter with magnet]
- FFA-12 [120mmファン専用フィルター] ※ロック式
現物。
それぞれの特徴を挙げて参ります。
アイネックスのアルミ製フィルタは固さと突起が難点
アルミなら汚れがひどい場合は水洗い出来る上、硬いのでメッシュの部分も雑巾などで思い切り拭けるという利点有り。
しかしこのアルミ製フィルタ、特に12cmは1~2mmほど網目部分が隆起しており、ここでは固さが難点となっております。
この写真は14cmの方で突起は控え目。
下は真横から。判りにくいけれど0.5mmほど出っ張っております。12cmは更にこの出っ張りが大きい。
回転するファンへぶち当たらないようにへこませている、またはケースに取り付ける際に多少ケース側が隆起していても当たらないよう考えられているのだろうけれど、使い所が限られてしまう。
枠の部分も金属製で厚みが有り、ファン側から長いネジを通すタイプでは、ネジの先がネジ穴まで届かなくなってしまうシーンもございました。
固さは利点で有り難点。この手の商品はいきなり複数枚では無く、先に1枚購入してどこに付くか試した方が良いと思った。
サイズのマグネットや爪掛け方式は便利でも場所を選ぶ
サイズ製品の平たい方は枠に磁石を内蔵しているらしく、スチールケースにはくっつくものの磁力は弱め。
磁石に頼らず、普通にファンやケースへネジ止めするなら薄い割にしっかりしており、すんなり取付出来る良いフィルターと評価。
もう一つの爪で掛ける方。
ネジ要らずなので取付が凄く楽。取り外しも毎回ネジを開けなくて良いのは最大の利点。
難点としては、ファンにしか取付出来ない所。裏返せばケースに取付出来ない事も無いけれど、それならもっと安い普通のフィルタを選ぶ方が賢い。
ファン用フィルターを選ぶ際は吸排気や取付場所に注意
取付タイプ別にすると、前面ファンの場合はこう。「|」はケース。
- [ケース内](吸気)←ファン|←(吸気)
この場合はケースの右側にフィルタを取り付けるのが理想的。しかしミニタワーなどはファンの外にスイッチ類が有る設計も見られる為、ファンとケースの間にフィルターを付ける方法が次の理想。
しかし、アルミ製の場合は突起がデカいので挟むのは厳しいと思われ、爪付きのやつは自動的にファンの内側(ケース内)に取り付ける事になるのでファンを汚れから守れない。
背面、排気の場合。
- (排気)←|ファン←(排気)[ケース内]
これなら爪付をファンへ引っ掛けると付け外しが楽。アルミ製はファンへネジ止めするなら耐久性が高そう。但し、マグネットを利用してケースの外に付けても無意味。
アルミの突起は現物を見なければ判らないけれど、ロック式やマグネット利用の場合は意味が有るか、取付をイメージして選びましょう。
ネジが入る方向とネジの長さにも注意
ファンの隅、4つのネジ穴。Amazonより適当に画像を拝借。
source:Amazon.co.jp: ENERMAX TBサイレンスPWM 9cm UCTB9P
ケースへのファンの固定は大きく分けて2種類有り、ネジがケース側とファン側のどちらから留められているかにより、使えるフィルタも変わるという。
- ネジ>|ファン-
この場合はケースの厚みが無いので短いネジで留まっており、ネジで留まっていないファンの逆側は空いているのでフィルタもネジで取付可能。
しかし逆の場合。
- ネジ>ファン|-
自作用の高級ケースで良く見られるタイプで、ファン側からケースへとネジが通っている場合。
ファンの25mm+ケース+αと長いネジが使われており、ファンのネジ穴をダブルで固定用に使っているのでフィルタを独立で固定出来ない。
ロック式でかぶせるなら付くけれど、この手の留め方はケースの外からネジが入っているので排気ならば意味無し。
挟むとしてもネジの長さがピタリと合っているなら厚めなフィルタは無理、アイネックスのアルミ製のような物はまず付かないと考えた方が良いでしょう。
そこで防振ゴムの出番になるけれど、その話はまた後日。
完成品パソコンでフィルタ取付はどうなのか?
いつもの私ならば、「改造になるのでやめておいた方が良い」「修理に出す際は外した方が良い」と言う所だけれども、ケースにシールを貼る人が居るように、ファンへフィルタを付けても良いのでは?と考えております。
とは言え、ネジを一度外して社外品を付けているのだから改造には違い無く、修理の際は外した方が無難とは思うものの、自社の製品をきれいに維持しようとするユーザへ「改造するな」と言うメーカーや修理担当者はどうかと思う。
私なら見逃す。けれど、マニュアルが有るなら改造に該当でしょうな。
この話は大手PCメーカーや量産系BTOメーカーのパソコンならばの話で、サイコムなどの組立代行系はフィルタ付けるくらい全然セーフ。だいたいメモリ抜きなどでも販売している時点で改造も何も無いと思う。
掃除するならケースファン用フィルタはお勧め(まとめ)
個人的に今までフィルタを使用していなかった理由は、私が自作マニアでは無く、メーカーの修理現場でもファン用のフィルタを見た事が無く、当サイトのコメント(確かTakaQさん)がアイネックスのフィルタを提案して知った為。
もう一つ理由が有り、下手にこれを勧めて取り付けた人が居たとして、掃除をしなければ逆にホコリや汚れが詰まりまくってしまい、冷却効果が低下し故障の原因へと繋がり兼ねないと思ったので、人柱するか迷っておりました。
ケース内クリーニング、ファン用のフィルターを掃除する気が有るならおすすめ。しかし、ホコリ侵入防止目的のみで掃除しなければリスクにもなってしまうのでご注意有れ。
パソコンと一緒にタバコを吸う人は洗い易さ重視でアルミ製にするか、少しでもホコリを入れない為に目の細かいメッシュにするか、悩みどころですな。
今回、色々なファンのメッシュを見て気付いた事は「パンストを流用出来るのでは?」と思った件。黒いやつを適当に四角形に切り刻み、伸ばして直接ネジ止めしてしまえば安価な使い捨てフィルタが誕生。
但し、そのまんま忘れてメーカー修理に出さないようご注意有れ。これが本当のブラックリストとかやかましいわ。というわけで、グダグダにして終わり。
>パソコンケースファンのフィルターの話
BTOパソコン.jpの主旨に近いのは、どっちかっていうとイルミネーションよかこっちじゃないかな(小声)
>メーカーは、Ainex(アイネックス)とScythe(サイズ)
それで価格はどんなもんなんですかね
>心が汚れている人には左のフィルターが見えないはず
見えないが、き、きっと擬態フィルターに違いない(震え声)
>アルミなら汚れがひどい場合は水洗い出来る上、
>硬いのでメッシュの部分も雑巾などで思い切り拭ける
コンプレッサーのエアガンで一吹きすれば工場出荷状態に戻るでw
>回転するファンへぶち当たらないようにへこませている、
>またはケースに取り付ける際に多少ケース側が隆起していても
いや単純に強度じゃないのw
よくほったて小屋の屋根とか壁に使われるトタンとかポリカ製の波板とかあるじゃないこういうの
http://www.nisshin-aandc.co.jp/yane/nami/images/m.jpg
http://touma7795.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/04/09/106.jpg
http://www.nc-net.or.jp/up/company/715/63715/toku2/afa05c67897726e65a1c0c2adcb6450c.jpg
コレまっ平らだと簡単に曲がっちゃうから波になってるのよね
>ネジの先がネジ穴まで届かなくなってしまうシーン
そんな時こそどこまでもフレキシブルな防振ゴムじゃなかろうかw
>スチールケースにはくっつくものの磁力は弱め
枠が薄いから磁石強いと逆に外れなくなると思うのw
>ファンにしか取付出来ない所。裏返せばケースに取付出来ない事も無い
それはむしろ汎用性高いと考えられる気がw
>この場合はケースの右側にフィルタを取り付けるのが理想的
>しかしミニタワーなどはファンの外にスイッチ類が有る設計も
サイドパネルや天井ファンだとケースの外なんですがソレは(白目)
>背面、排気の場合
いや排気はフィルタ要らんだろっていうか、例え吸気口にファンが無い自然吸気であっても吸気口側に付けるのが普通じゃねw
>これなら爪付をファンへ引っ掛けると付け外しが楽。
>アルミ製はファンへネジ止めするなら耐久性が高そう。
>但し、マグネットを利用してケースの外に付けても無意味
そもそも排気側に付ける事自体が無意味だと思うんですがソレはw
ファルタはケース内に塵やホコリが入るの防ぐためにやるものだから、排気ファンが綺麗でケース内はホコリまみれとか本末転倒のような気がw
まず吸気側必須で考えるものであって、吸気側に何も付けないのに排気側にだけ付けるとかオカシイ、そもそも排気側にフィルター付けるってことは、入ってきた塵や埃がせっかく自然流でそのままケース外へ出ていこうとしてるのを、あえて止めてる事と同じだものw
>ケースの外からネジが入っているので排気ならば意味無し
だから排気側に付ける想定がまず無かろうよ的な何かw
>自作用の高級ケースで良く見られるタイプ
>ファンの25mm+ケース+αと長いネジが使われており、
>フィルタを独立で固定出来ない
自作用高級ケースは設計の時点でケース側にフィルタが付いていて、その辺考えなくてもいいようになってるからこそ高級ケースだと思うのw
>そこで防振ゴムの出番になるけれど、その話はまた後日
ちな、防振ゴム+磁石とか言う取り付け自由度MAXなのもあってなw
http://www.ainex.jp/products/ma-028.htm
実は使ってるけれどもケース側に取り付け用の穴が要らないから、サイドパネルあたりならパネル上の何処であろうと取付無双が可能w
>ファンへフィルタを付けても良いのでは?と考えております
ただし吸気側なw
>マニュアルが有るなら改造に該当でしょう
動作に関係ないですし、フィルタなら大丈夫じゃなかろか?
大手PCメーカーだと確かに怪しいかもですが、量産系BTOメーカーならそこまで厳密じゃないような気が
>サイコムなどの組立代行系はフィルタ付けるくらい全然セーフ
数年前だとSycomはフィルタどころか、普通にパーツ増設してあっても普通に対応してくれるとかいう話聞きましたが今はどうなんですかね
>がアイネックスのフィルタを提案して知った為
あれ? きっとソレ私じゃないかも
私がよく勧めてたのは市販品じゃなくて、100円ショップで売ってる換気扇やエアコン用のフィルタ流用した自作っていうかこういうヤツw
http://copains.idns.jp/mini3/pc_filter.html
http://freesoft.tvbok.com/tips/windows/pc_10.html
実際コレやってんですが、なんせ開口部にファンがあろうとなかろうと取付自由度MAXですから、手間さえ惜しまなければケース内へのホコリ絶対防御が可能w
コレとか見た目の悪さを逆手に取るセンスにワロタ
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/36329732.html
>掃除をしなければ逆にホコリや汚れが詰まりまくってしまい、
>冷却効果が低下し故障の原因へと繋がり兼ねない
月一でコンプレッサーって感じですが、それでも結構付いてるから困るw
>ホコリ侵入防止目的のみで掃除しなければリスクにもなってしまう
フォルターにかからないレベルの微細な塵が溜まるのだけれども、なんせ微細なのでコンプレッサーひと吹きで始末できるから楽w
>パソコンと一緒にタバコを吸う人は洗い易さ重視でアルミ製にするか
>少しでもホコリを入れない為に目の細かいメッシュにするか
ヤニ汚れ対策が目的ならキッチンの油煙で換気扇が汚れるのを抑える的に考えて、換気扇用フィルタで自作するのがいいと思われ(正論)
>「パンストを流用出来るのでは?」と思った件。
>黒いやつを適当に四角形に切り刻み、伸ばして直接ネジ止め
実はやったことあんですがw、集塵力はあんま無い(白目)
いやアレ目が細かいように見えてもとにかく薄いじゃないw
だから3枚くらい重ねてやらないと100円ショップで買えるエアコンフィルタにすら匹敵できないことを学習した(迫真)
ただ視覚的に汚れが解りやすい(特に色が黒系ならホコリで白くなってくると速攻で解る)ことは確か
いや、まったまった、見た目気にしないならいっそPCにパンスト被せとけばいいだろとか思ったら以前に同じようなやりとりしててワロタ
http://bto-pc.jp/btopc-com/repair/pc-cleaning-warranty-5.html#comment-5343
>これが本当のブラックリストとかやかましいわ
ブラックリスト言うかもはや通報案件じゃないかな(白目)
>パンストを流用出来るのでは
私は台所の三角コーナーにセットする不織布タイプの水切りネットを使います。HEPAやULPAでも無い限り所詮細かいものは除去できないのと、猫の毛はこれで充分と思っているので。(猫の毛を吸うとパネェっすから)
>>背面、排気の場合
>いや排気はフィルタ要らんだろっていうか、例え吸気口にファンが無い自然吸気であっても吸気口側に付けるのが普通じゃねw
>そもそも排気側にフィルター付けるってことは、入ってきた塵や埃がせっかく自然流でそのままケース外へ出ていこうとしてるのを、あえて止めてる事と同じだものw
これ、TakaQさんの言うとおりですw
エアフローの観点から見ても、排気にフィルターは無いです。
フィルターが空気の流れの抵抗になるので、エアフローそのものも悪くなります。
つまり、本来フィルターは無いほうが良いのです。(埃対策をする必要が無い、するつもりが無い、全く考えない等)
埃対策をする場合に限り、フィルターは付ける感じですね。
埃対策であれば埃を吸引する、吸気だけにフィルターを付けるのが一般的です。
(一部例外として煙突排気のケース(RAVEN等)の場合は、重力落下する埃防止用に付ける場合もあると聞く)
>コレとか見た目の悪さを逆手に取るセンスにワロタ
>http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/36329732.html
最近話題のコラ画像も含め『あ^~この文化が日本だなぁ^~』と思ったw。
ある意味、日本の良いところだと思います♪。何でも笑いに持ってけるこの精神は凄い。(どが過ぎるとアレデすがw)
>掃除をしなければ逆にホコリや汚れが詰まりまくってしまい、冷却効果が低下し故障の原因へと繋がり兼ねない
私のフィルターはケース外側で、磁石で付いているものと、爪で固定されているフィルターなので、取り外して掃除機で吸引という感じ。
冷却効率のほかに、埃の分だけ抵抗が大きくなるので吸気量が低下⇒正圧エアフローが負圧に反転なんて事もあり得ます。(正圧による埃対策がー)
なのでフィルター掃除頻度は1~2ヶ月に一回はしてますね。(寝室で布団有りますからw)
埃対策を本気で考えると、ケースを選ぶ段階から勝負が始まってますからねw
考えてるケースはフィルター標準装備の上、メンテナンス性まで考慮して、側面板外し無しの、前面引き出し式フィルターも有りますから。
購入してから付ける場所を選ぶくらいなら、30メッシュ(1インチ角内に30マスの網目)くらいの網戸張り替え用ネットでも購入して、こちらも自作されては。そこそこ安いですし、切ってテープで貼るだけでもOKですから楽なうえ、網目をズラして2枚3枚と重ねれば風量も調整できます。
価格.com:張替ネット 30メッシュの検索結果
http://kakaku.com/search_results/%92%A3%91%D6%83l%83b%83g%81%4030%83%81%83b%83V%83%85/
>完成品パソコンでフィルタ取付はどうなのか?
故障した原因とは無関係なら、フィルタを取り付けようがメモリを増設しようが、保証規定の範囲内だと思うのですがね。マウスコンピュータでさえ、メモリ増設の仕方が共通マニュアルに表記されているくらいですし。
改造=保証外という話、いったい何処から誰がどこまで詳しく流しているのでしょうかね。
うん!いいぞいいぞ!(井之頭~)
夏へ向けてPC型扇風機記事への序章なのだな。
アルミ製のフィルターは防塵というより電磁波シールドとしての用途を想定しているのでは?冷却のために筐体に開口を設けなければならないが、漏れる電磁波は極力減らしたい場合に金属メッシュを使うことがあります。
4-4-4. シールドケースの接続 (2) 電波のシールド以外の要素 図4-4-10(b)
http://www.murata.co.jp/products/emc/knowhow/basic/chapter04/index04.html
ファン用オプション スクリーン ← これはSUSのメッシュ
http://www.orientalmotor.co.jp/option/fan/propeller/screen/
ところで、電材屋だと過酷な工場環境で使うことを想定したエクストリームな部材がありますよ。URLあげませんが、通販に対応してるところもありますし。