さくらサーバが続々と新サービス提供開始。
今年の3月にさくらぽけっとというスマホ用アプリが配信され、1月にはバックアップ&ステージングという素晴らしい機能もスタート。月500円~でこれらが無料で付随するとか、あなたが神か状態。
ポケットとバックアップの活用法を解説。
今回の話は、さくらのレンタルサーバでスタンダードプラン以上の契約者のみ利用できるサービスなので、利用していない人は「さくらのレンサバにはそういう機能があるのか」程度に見てもらえると幸い。
また、使い方として私にはどう有効活用すれば良いのか未定かつ不明であり、とりあえず中身は後回し、こういう入れ物がある的な説明と解釈を。
空き容量を活用する「さくらぽけっと」の使い方
公式トップはこちら。
さくらぽけっと - レンタルサーバーはさくらインターネット
https://www.sakura.ne.jp/sakurapocket/
詳しい説明はこちら。
さくらぽけっと – さくらのサポート情報
https://help.sakura.ad.jp/hc/ja/sections/201976922
簡単にいうと、利用中のさくらサーバの空き容量へパソコンやスマホのアプリからデータを出し入れすることで端末問わずデータ共有できるという機能。残念ながら2018年9月現在は同期機能は無い。
特徴はこれらがオンライン上で可能。
- 写真ファイル、ドキュメントファイルの閲覧
- 動画・音楽ファイルの再生(ストリーミング再生、プログレッシブダウンロード対応)
- サムネイルの表示切り替え(リスト表示、ギャラリー表示)
- フォルダ機能
利点はダウンロードせずできることなので、ローカルに保存しないためストレージの空き容量を節約できる。難点はダウンロードするしないに関わらず通信量が必要になるので利用する都度いわゆるギガが減る。
容量節約し通信量に余裕あるならさくらぽけっと、通信量節約し容量に余裕があるならDropboxやOneDriveなどの同期できるやつ、という感じかと。
AndroidもiOSも専用アプリがございます。これはiOS版。
さくらサーバのアカウントでログインすると、スマホ用のさくらぽけっとのフォルダ(ディレクトリ)が表示される。
フォルダ作成でsampleを作った。
パソコンからFTPソフトで確認
さくらのレンタルサーバなら、homeの下の自分のアカウント名(画像ではbtoの部分)、更に下のwwwは公開用のルートなので、そこではなく同じ階層に作られているsakura_pocketが非公開にて存在。
中を見ると先ほどアプリから作成したディレクトリがございます。
頻繁に使用するならFTPを毎回起動するのではなく、デスクトップ画面へショートカットを置くこともできるけれど、今回はそこまではやらない。やるなら「ftp デスクトップ ショートカット」で検索を。
「さくらぽけっと」を毎日自動で「バックアップ」
1月から開始したらしい、バックアップ&ステージングの追加。
ステージングは今回関係ないので後で少し書くとして、左のメニューにバックアップ&ステージングがあるので押す。
すると利用開始ボタンの画面になるのでボタンを押す。
次はバックアップのクイック作成、ではなく、Snapupで開くボタン。
最初からサーバは1つ登録された状態なので www.0000.sakura.ne.jp(0000はサーバ番号)を押し、次の画面でサイトを追加するを押し、登録画面へ。
サイト名は自分のわかりやすいよう適当に。3択はディレクトリを選択し、対象パスはさくらぽけっとの場所を指定し追加ボタンを押す。
追加されたので、上部にあるスナップショットを追加、作成するを押す。
次の画面になったなら、本番サーバーから取得でバックアップ。
コメントを求められるので適当に入力し実行ボタン。
スナップショット#1として保存された。
ここで本番サーバーへリリースを押すと、このスナップショットの状態のフォルダやファイルの状態へ巻き戻る、バックアップからの復元を意味しております。ここではページ下部にあるスケジュール設定を押す。
スケジュールの設定画面が開くので、バックアップするタイミングを指定。
毎日を選択すると自動的に全曜日にチェックが入り、毎週にすると何曜日かを指定可能。その下に実行する時間帯があるので、だいたい何時頃にバックアップするかを決めて保存ボタン。を押すと下に解除ボタンが表れた。
スナップショットは最大8つまで。という事は、毎日にしていたなら1週間+1日分のバックアップが毎日自動で作成され、毎週月曜にしていたなら2ヶ月くらい前までロールバック可能。
世代管理できるロールバック機能。これを無料でおまけ機能にするとは、さくらサーバ太っ腹すぎて他社も見習って欲しいレベル。
さくらサーバ未契約な人はまだ様子見で今後に期待
最大の難点は同期ができない。
Googleドライブなら、iPhoneで写真を撮ると自動的にGoogleドライブが取り込み、パソコン側のフォルダへも自動的に同期してくれるので楽。
さくらポケットは今のところそういう使い方はできず、すべて手動でファイルやフォルダの操作をしなければならず、同期ソフトやアプリとは特徴も使い方も違う。
個人的に使いどころ不明だと思う理由は、私がスマホからパソコンへの一方通行な同期機能しか求めておらず、双方の端末から手動で何らかのファイルを共有するという使い方をしていないため。
私がそうなだけで、もしかするとこのファイル共有機能、バックアップ(ロールバック)が必要な人が居るなら、月500円~は激安と思い、また、私のようにすでにさくらサーバを利用しているなら付加価値として空き容量を活用し遊べるやも知れず、本来のバックアップ&ステージングとは違う使い方を考えてみた。
仮に私とは逆の使い方、パソコンから一方通行でスマホなどへデータを共有したいとか、2台以上のパソコンでFTPフォルダのショートカットを作っておけば、さくらサーバを別の意味での共有サーバとしても使える。これが本命か。
さくらぽけっとアプリが出てまだ半年。今後もしかすると同期できるようになったり、オンラインで使えるファイル形式が増えるかも知れない。
今すぐ必要だと思われなければムダに契約する必要は無いでしょう。
最大の利点としては、さくらインターネットという企業は純国産であり、国内にしかサーバ持っていないようなので、Googleなどを信用しないならば、アプリを利用しさくらサーバへバックアップや保存は信頼性高いかと。
私は漏れてマズいデータは同期さえしないため、今のところさくらぽけっとは必要ございません。こういう機能はWindows 10アプリが出てパソコンからもアプリ使えると楽ですな。
おまけ:安いレンサバでステージングが神すぎる
「ホームページ」を持っていない人にはピンと来ない機能、逆にウェブサイトオーナーには神と感じるであろう機能がステージング。
ステージングとは公開サイトの裏側でテストやリハーサルできることで、通常は月500円でここまでできる高機能なレンタルサーバ(レンサバ)は無いと思う。
当サイトを例にすると、8月13日に http://bto-pc.jp から https://bto-pc.jp へ移転するまで、約1ヶ月くらいは月500円のレンサバを2つ借りて並行した経緯があり、新サイトが当時のステージング環境、旧サイトが本番としておりました。
本番からステージングへデータを全部コピーしてステージングが本番になれるまで何度も修正しダウン&アップロードを繰り返し、完了した8月13日に本番とステージングを入れ替え、現在は旧サイトがステージング環境となっております。
サイト移転はROM(読むだけの人)はもちろん、コメント登録している人たちでさえ何も起こらなかったと感じたであろう要因がステージングでの用意周到さ。
ステージング機能があれば2つレンサバ借りなくて良かった可能性があり、この機能を知っていれば旧サイトでステージング機能を使い毎日一部フォルダをバックアップし、新サイトが整った時に旧サイトのバックアップを新サイトで登録して繋げて取り込み復元、ができていたはず。
旧サイトはステージングとして残しておこうと思っていたけれど、ステージングが1サーバでできるなら要らない。そのくらい神な機能であり、さくらサーバは以前にも増して超おすすめ。
注意点は、MySQLがWordPressにしか対応していないため、WP以外ではデータベースを使用したステージングは今の仕様では無理なこと。
バックアップ&ステージング – さくらのサポート情報
https://help.sakura.ad.jp/hc/ja/sections/115000062082
当サイトの歴史は10年程度ながら、私個人では20年近く前からさくらサーバを利用しており、過去一度も障害が出たことはございません。Yahoo砲喰らって1日10万アクセスを超え503エラーが数年に一度あるくらい。<これは金ケチっている私が悪いともいう。
>さくらぽけっと
「ぽけっとなんだからオンラインストレージ系だろ」と想像できるネーミングが良いですね。カタカナではなく平仮名にした理由は不明ですが。
>バックアップ
世代管理でスケジュールバックアップ&書き戻しですか。機能としては安い有料のバックアップソフトにも搭載されていますが、無料ならお得ですね。
>Snapupで開く
ここから先はさくらサーバの画面と大きく変わりますね。さくらサーバは白背景に黄土色に黒文字。Snapupは黒背景に青に白文字。見た目がGoogleっぽい。
>最大の難点は同期ができない。
クラウドサーバではなくオンラインサーバ、というよりオンラインストレージですから仕方ないところ。逆にリアルタイム同期をしないので、間違って消したらこっちも消えた、という事態を防げますから、サーバ管理者の視点だと助かるのやも。
>ステージング
初耳な機能。ミラーリング&サンドボックスという印象。Windows10にも搭載されていると便利なタイミングがありそう。