Seagate製HDD「ST3000」の故障はヤバい壊れ方をする

2015年12月 8日

マジでST3000でエラーが発生。

なぜST3000を購入したかは発売当初から評判が悪く、本当に故障するならこれで1記事書けるという不純な理由。あれから1年半で不良セクタを検出、2年で回復不能セクタが発生しております。

先にストレージの構成から。

全部で4本。ドライブレターはC~Fで光学ドライブ非搭載。

  1. SSD・・・C:256GB(crucial CT256MX100SSD1)
  2. HD1・・・D:250GB(ST3250410AS)
  3. HD2・・・E:3TB(ST3000DM001)
  4. HD3・・・F:3TB(ST3000DM001)

3と4はデータ保管専用。今回、問題が出たHDDは3番の太字にしたデータ用3TBのHDDでEドライブ。

画像にするとこう。ちなみにBD-ROMは仮想ドライブで関係ございません。

全ドライブ

異常に気付けた理由は気休めにCrystalDiskInfoを常駐させておりストレージ群を常時監視していたところ、セクタエラーを検出した為。

夏頃に一度セクタの不良が出たものの代替保留(本当に不良か判らない状態、ペンディング)のみで、故障とは言えないと判断し気にせず。しかし今回は回復不能(ガチで不良)が出たのでさすがに気になった。

回復不能セクタを検出

C5は良いけれどC6はアカンやつだろうという意味。

生の値が40になっている箇所。この数値はメーカーやHDDにより基準が違うらしいのでアテにはならない。しかし、正常ならば0になっているはずなので40はどちらかと言えば異常。

初心者の人向けに簡単に説明すると、セクタとはストレージ(この場合、HDD)内を細かく区切っている単位の事で、上の画像では40個(?)ほど不良箇所が有る感じ。何がまずいかは、そのセクタにデータが乗っていた場合、壊れたり消滅したり。

 

セクタエラーが発生した場合の応急処置

私の環境オリジナルでの応急処置。

CとDドライブは今回は無関係。問題はEドライブはデータ用のメインHDDとなっており、Fがバックアップになっている点で、セクタエラーが出ているHDDへデータを保存し正常なFドライブへバックアップしているのだから、壊れたり消えたデータがバックアップされてしまう可能性。

ならば逆にしてしまえばよろしい。全く同じHDDを2台載せている利点。

ドライブレター変更

Windows 7なのでコンピューターのアイコンを右クリックから管理へ行き、ディスクの管理を開きドライブ文字を変更。良く分からないなら、この機能はフォーマットや領域開放などデータ吹き飛ばせる場所なので安易にいじらぬよう。

EをFにするには、一旦Fドライブを任意の文字へ変更。画像はFをGにして、EをFへ、そしてGをEへと変えております。結果、EとFが入れ替わった。

とりあえず一時しのぎ完了。

ドライブ名を交換後

並びも替えるならSATAケーブルを入れ替え。面倒なので私はやらない。

何となく交換しているけれど、その前に一度フルバックアップした方が良いかも知れない。旧Eドライブで破損したファイルが有るなら消えるかも知れない為、ロールバックして良いならフルバックアップは無用。

 

SeagateへRMA申請する前にSeatoolで検査

さて、せっかくなのでSeagateへRMA(修理交換)の申請をやってみましょう。Seagate RMAで検索し、シリアルとパートナンバーを入れて保証期間を確認。

SeagateのRMA

source:保証の確認

有効期限は2016年3月11日まで。2014年の1月頃に購入した記憶が有るので、合っているなら2年少々。ちなみに送り先は千葉県らしく、送料はそれぞれの発払となるセンドバック方式。

ちなみに大手メーカーの完成品PCは、OEMという種類(契約)のHDDが搭載されている事も有る為、個別でのRMAは無理な可能性有り。自作や中小BTO、ショップなら試す価値有り。

下の赤枠、RMAする前にSeaToolなるソフトでテストし、承認番号を得ろと書かれております。ページの最下部にリンクが有ったのでジャンプ。

SeaToolでロングリードテストを試みる

ダウンロードはここから。

SeaTools | Seagate
http://www.seagate.com/jp/ja/support/downloads/seatools/

インストールして実行、長いのは嫌なのでショートセルフテストとやらをを実行した結果、ショートテスト・パースとの事。

seatool-self-test

ドライブを間違えたか?と思い、モデル番号を確認するも合っております。

ショートのセルフではダメなのかと思い、ロングリードテストを開始。ちなみにアドバンスド~は多分データ消えるので注意。

ロングなリードテストの終了予定は6時間11分後と表示が出たものの、5分くらいでエラーで停止。縮小したので見づらいけれど、ロングタイプ・失敗と赤で書かれております。

seatool-long-error-1

妙な事にCDIを見るとエラーが40から30へ減少。失敗した衝撃で10ほど減ってしまったのか?と不思議に思いつつテスト再開。

そして約7時間後。

seatool-long-end

てっきり承認番号が出ているだろうと思えば、ロングタイプ・パース。おもむろにCDIを見ると不良セクタの検出が消えている件。

回復不能セクタは修復出来ないはずなのでごまかしたのか。ラッスンゴレライも驚きの、ちょっと待ってちょっと待ってお兄さんである。マジで。

なぜリードテストで正常になってしまうのか。リードは読込なのでHDDを勝手にいじらないテストのはずが、関西風に言うと何してくれてんねんである。本当に。

  • ヒツジ先輩「た、たまたまかな(震え声)」

と思いきや、似た体験をされている人を発見。

この後、改めてSea Toolsを走らせたところ、ショートセルフテスト、ショートリードテスト、ロングリードテストともパース(成功)。

いや、これじゃRMAにも出せないじゃん。

CrystalDiskInfoで表示されるS.M.A.R.T情報は同じで、相変わらず黄色の「注意」表示。この中途半端な状況は、困るよ…。

source:Airkyon Street » Seagate ST3000DM001-1CH166が不調に

マジかよシーゲート最悪だなと思えば、このST3000シリーズは更に最悪かも知れない情報を価格コムで発見。

 

ST3000シリーズはヤバい壊れ方をするらしい

レビューより画像を拝借。

ヘッドがクソ

source:価格.com - このHDDの故障率は半端ない.クラッシュした原因はこれだ! あやのうみさんのレビュー

どう見ても右端のヘッドがおかしい。

これが何の部品かは、HDD内のプラッタ(ディスク)を読み取る先端部分で、先端3つの間にそれぞれ1枚、計3枚のプラッタが挟まれており、先端はプラッタにギリギリ触れない程度に離れている物。

その1つが劣化か何かで変形している為、こうなったのでしょう。

プラッタに傷

そりゃ故障するわ的な。

1つ前の画像、ヘッドの不具合はレビュー投稿者の人が分解時に壊した可能性も考えたけれど、プラッタの傷は明らかに回転中。という事は、分解時の不手際では無く、自然にヘッドがおかしくなりプラッタを擦ってしまったと言える。

 

Seagate製HDDはやめた方が良さそう(まとめ)

理由は2.5つ。

  • 不良セクタ如きでは検査時に修復してしまう
  • (または不良セクタ少々では故障判定しない)
  • ヘッドの品質が悪いor欠陥部品採用の可能性

Seagate駄目ならWD(WesternDigital)、稀に東芝くらいしか選択肢が無いのだけれども、他のメーカーの品質は分からないもののSeagateの品質、そして誤魔化しツールの存在はバレてしまった。

同社の他の機種がどうかは判らず、私のPCのDドライブもSeagateのHDDだけれども既に10年くらい使っており故障していないのでSeagate製品が一概にクソHDDとは言えない。しかし、とりあえずSeagate製品は避けるべき、と考え方を改めた。

メーカー問わずHDDは故障する時はするのだから気にするなと書いて来た件は本日にて終了。アンチSeagaterとして今後は他社をおすすめ

私がSeagate製品を選んでいた理由は主に3つ。

  • 他社と比較し評判が悪く面白そう
  • 個人的に故障の印象が最も薄かった
  • 昔愛用していたMaxtorをSeagateが吸収した

いずれも根拠は無く、はかなくも何と無くであり、今回の件で逆にSeagateを選ばない理由には根拠が出来てしまった。

最近のSeagate製品は保証期間が2年から1年へと短縮したらしい為、品質を改善せず利益を取ったと見られても仕方無いかと。

さらばSeagate。もう少し使うけれど二度と買わない。

おまけ:ブルースクリーンの原因はST3000?

関連性を確信出来ないのでオマケとして。

BSOD

我がジーオン軍(Xeon搭載メインPC)は、過去にBSODが3回発生しており、ストップコードは全て0x00000050

ACPIとか出ているので電圧を見るも正常。そしてコードを検索すると多くのページでメモリが原因と記載。青くなるのは1度のみ、次回からは正常起動していたので気にしていなかったけれど、日付を御覧有れ。

  1. 7/19・・・夏頃
  2. 10/12・・・記憶に無し
  3. 12/3・・・今回のEとFドライブ交換直後

ST3000の初セクタ不良検出は夏頃、そして3番は今回の検証中。もしかするとコード~50が関わっているのかも知れないという疑惑。

回避不能な不良セクタの出ているST3000を取り外した後、半年以上これが出なければHDDが原因かも知れませんな。もし、ST3000シリーズHDD搭載でこのエラーが出ているなら疑ってみましょう。

コメント(4)

だってそら仕方ないわ(何がとは言ってない)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20111221/377120/

ものを作る生業には愛が要るんやで。
https://youtu.be/KGOMS_NoNPI?t=8

ただ、それで生きていけへん(稼げん)理屈が悪いんや。

オンゲやっととったときも思たけど
楽しいからやなく報酬のためにゲームやっとるのの多いこと。つくづくやで。

>なぜST3000を購入したかは発売当初から評判が悪く
確かに面白い故障率でしたね。意図的に操作したのかと思える壊れっぷり。「故障だけではなく、エラーが出た値も含んでいるから壊れやすいとは言い切れない」と擁護する事もできますが。

GIGAZINE:HDD約3万5000台を運用した実績からSeagate製品の圧倒的壊れっぷりが明らかに
http://gigazine.net/news/20140924-hdd-reliability-sep2014/

GIGAZINE:HDD4万台以上の運用データが公開され信頼できるハードディスクメーカーの傾向に変化が生じていることが判明
http://gigazine.net/news/20150122-best-hard-disk-2015jan/

Togetterまとめ:Seagate ST3000DM001に激おこの人々
http://togetter.com/li/838089

>今回は回復不能(ガチで不良)が出たのでさすがに気になった
逆に考えるんだ。そもそも監視や検出をしなければ、気にする必要も無いと。

Windows7をクリーンインストール→素のままなWindows7をWindows10へアップグレード、という工程を一日で行ったため、本気で今の今までCDIの存在を忘れていました(Windows7時代はバックアップHDDを常時監視対象に設定)。せっかくなので別な監視ソフトを使うか、これまで通りCDIを使うか考え中。

>セクタエラーが発生した場合
こういう場合、OS標準のエラーチェックは効果があるのですかね。壊れかけのHDDにそんな事をやると、止めを刺す事に繋がりそうで不安なため、今まで回復目的のチェックはした事がありません。

>並びも替えるならSATAケーブルを入れ替え。面倒なので私はやらない。
こういう場合、ホットスワップ対応のケースは便利ですね。個人ではホットスワップ対応環境(ソフトとハード双方)を揃えるのが面倒そうですが。

>おもむろにCDIを見ると不良セクタの検出が消えている件
>ラッスンゴレライも驚きの、ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん
これで水に流せ、という事ですかね。SeaToolだけに。

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