ウィルスやスパイウェア対策には何をお使いか。
こう問われてはっきり判らないなら初心者かも知れないので、ヘッドラインだけでも読まれ、気になれば中身も読んで行って下さい。自称初心者の方も含みます。
修理をしていた当時、上から5位に入りそうな困る申告症状がウィルスなどの感染でした。 BTOに限らずパソコン屋はハードウェアを製造、正確には組立て販売しサポートや修理をしますが、ウィルスなどが原因による不具合は再インストールしか有りません。
なぜかは、原因がユーザ過失である事。ユーザに100%の非は有りませんが、製造元か使い方とか言えば後者になり、修理現場ではデータを全て消し工場出荷に戻すしか打つ手無し。勝手にファイルを削除したり、レジストリの編集などしない為です。
ウィルスやスパイウェアにやられるパソコンとは?
ウィルス対策ソフトを入れていない
現代では論外とでも言いましょうか、メーカーや種類を問わず必ずセキュリティソフトは入れているものです。有名メーカーやドスパラ、フロンティア、マウスコンピュータ規模のBTOメーカーPCでは試用版と称したウィルスバスターやノートン、マカフィーなどが入っており金を払えばそのまま使えます。
問題は、パソコンに詳しくない割に他作やショップブランドで購入した場合。店頭購入で親切な店なら会話の内容からパッケージのセキュリティソフトを勧めるかも知れませんが、自称詳しい人間が同伴なら、あらゆる無駄を排除し必要なソフトまで入れていない可能性が有ります。
PC9801や9821のような大昔でさえウィルスは存在しており、当時はオンラインという環境が特殊で、業務用やパソコン通信のようなマニアックなパソコンでしか見られず影響力が低かっただけです。現在はオンラインが標準。インターネットに繋がらないPCは何に使うのかとさえ思える時代です。
ウィルスは風や飛沫では無く回線やUSB接続などでやって来ます。
初心者なら2chに居るような玄人が勧める無料ソフト(avastなど)では無く、毎年更新料を支払う有名所がお勧めです。使用者が多く判らない事は質問掲示板で聞き易い。
セキュリティソフト試用版の期限切れに気付いていない
カスタマイズの選択でパッケージや有料のプリインストールを選択したなら、それは製品版なので安心ですが、メーカーPC(BTOも)に初めからサービスのごとく入っているセキュリティソフトは試用版。だいたい30~90日と思いますが、切れると毎回Windows起動時に警告やアップデートの催促が出るはずです。
この際「今後、この注意を表示しない」にチェックなどしOKボタンを押すと忘れてしまい、そのまま気付かず使ってしまうパターンが有るかと思います。冒頭で書いたように、自分のパソコンに入っているウィルス対策ソフトの名前が判らないなら確認を。
Windowsならセキュリティの警告が出るはずですが、これも鬱陶しいとして切ってしまうともう出ません。1年以上金を払った記憶が無ければ、おそらく切れています。今一度確認を。
新たにインストールしたソフトウェアが偽物
新しくというより、良く判らず何か警告が出たから入れてしまおうという考えは危険です。海外のサイトや出所不明なフリーソフト、日本語が一言も入っていないメールのファイルを実行し、ウィルスが大量に検出されたら要注意です。それは嘘の警告かも、というかほぼ嘘です。
自分が入れて使っているセキュリティソフト以外が、ウィルスやスパイウェアの警告を出すわけが無いため、正直にOKボタンをクリックしたり、クレジットカード番号を入れてしまうと面倒な事になります。
最もタチの悪い偽物は半年ほど前だったと記憶しておりますが、ロシアの偽セキュリティソフトで、Windowsのログオン画面で停止しクレジットカード番号を入力しなければ進めないという、もうそれは単なる脅迫です。
しつこいですが、自分が使っているセキュリティソフト以外の警告は無視し、そういう警告が出たイコール感染したかも知れないと考えて、入れているウィルス対策ソフトの動きを見ましょう。
セキュリティソフトを複数インストールし機能していない
パソコンのアプリケーション(ソフトウェア)は、トラックの荷台に物を載せるようなものでは無く、ソフトウェアによってパソコンのメモリやWindowsの設定を制御したり割り込み掴んだりします。
セキュリティソフトと言えばネットワーク周辺から固められ、ファイアウォールというソフトな障壁を作る事が有ります。このファイアウォールという壁を複数のソフトウェアが競合して作ろうとしてしまうとWindowsが不具合を起こす原因になります。やってしまった後にどちらかをアンインストール(削除)しようとしても完全に消せない事も有り、再インストールも出来なくなったり。
試用版にも言えますが、別のセキュリティソフトを入れる際は、必ず古いセキュリティソフトをアンインストールして新規で入れましょう。競合してえらい事になっ たりします。
修理に出すと高確率でWindowsは工場出荷状態に。場合によってはユーザの過失として保証対象外となり有料(1万円以上)になる事も有ります。
パターンファイルをアップデートしていない
ウィルスやスパイウェアは日々種類が増えており、何故かは作る人間が居りプログラミングで遊ばれている為。当然ながら対策ソフトに掛からないよう作られており、それを最速で発見しセキュリティソフト屋が対策するという、イタチごっこが基本です。
新しいパターン(ワクチン)ファイルはオンラインで提供され、ライセンス(使用料)を支払っていれば更新出来ます。しかし、オンラインで無ければ更新はされず、新しい凄いやつに感染するやも知れません。
普通のアプリケーションはインストールして終わり。アップデートは任意であったり、更新を希望すれば有料でバージョンアップ出来たりするものですが、セキュリティソフトは日時単位で自動更新が普通です。
また、Windowsアップデートが基本になっている事も有り、マイクロソフトのWindowsアップデートも必ず毎回実行しましょう。正規のWindowsでは無い違法コピーやライセンス違反者はアップデート出来ません。
検出されないウィルスやスパイウェアも有る
上記全てやれば安心かと言えば、感染や侵入されない可能性が高くなるのみで100%は有りません。単純な事ですが理由を適当に書き出すと。
パターンファイル更新までのタイムラグ
ウィルスは人間が作っており、それを放流しどこまで速く広められるかを自己満足する悪趣味なプログラマです。発射後にウィルス対策屋が気付き、内容を確認して防御や駆除用のパターンを作るまでタイムラグが有ります。
多くは海外(英語圏)で流行りますが、ファイル交換ソフトに流れる国産トロイなどは発生から国内で広まる速度が有り、対策までの時間が延びるかと妄想。
出た瞬間に対策されるわけは有りません。
ガンブラーのようなWeb依存は対策が困難
FTPという言葉を御存知無ければ自分が広める可能性は無いかも知れませんが、感染するとWindowsが起動しない、異常なほど重くなる、メモリ満タンやCPUが常に高負荷という、嫌な状態になる可能性大。
仕組は詳しく知りませんが、感染すると管理しているWebサイトへFTPで勝手に接続し、ホームページにJavaScriptを埋め込んで更に感染させるというウルトラテクニックが昨年春頃から流行っております。
なぜソフトウェアでの対策が困難かは、オンラインでサイトの更新が可能なため沢山の亜種をリモートばらまき出来るわけです。対策されたものを捨てて新しいスクリプトを撒き続ける、最速かつ広域ないたちごっこ。
無名のオリジナルなら対策のしようが無い
究極はこれかと思いますが、悪意有るプログラマが既存のパターンファイルに掛からないオリジナルのソースを書き、それが少数のターゲット(1人とか)への感染が目的なら、二次感染させない限り判明する事は無いかと思われます。
私はプログラマでは無いため知りませんが可能でしょう。
今これをパソコンで読まれているなら、どのようなセキュリティ ソフトを使っており、期限が切れていないか、本当に動作しているかなどご確認あれ。
また、信用ならない人間にパソコンを預けないようご注意を。
Gumblarみたいなscriptが仕込まれたページをブラウザで開くと即感染とかいう系は、セキュリティソフトのAutoProtectでブロックできない気がするのですが、最近のセキュリティソフトは防げるのですかね。
いや、私もよくわかりませんが、例えばFirefoxであればアドオンの「noscript」を入れておくとか、そもそもブラウザのjavaを無効にしておくとか以外に、感染を防ぐ有効な手立てが無いように思えます。
Gumblarがヤバかったのは、普通に誰もが名前を知っている社会的信用のある企業や機関のサイトが、意図せず内側(Upload側)からscriptをしれっと仕込まされてたところなのでしょう。
だれもまさか悪意のあるscriptが仕込まれてるだなんて、夢にも思わないような所ばかりだから、そら感染も広がるだろうよっていう。
当然そういったサイトに来ているユーザー層は、アングラサイトに出入してるようなコアな人よか、普通一般の方々が大多数でしょうから余計です。
こんなこと感心しちゃいけませんが、ほんとエラく絶妙なところを突いてると思います。
私は6年くらい経つ古くて重ーいwセキュリティソフトを使ってますが、更新料をケチッてパターンファイルは手動で更新しております。
他のメーカーは知りませんがSymantecはNortonの頃からこの手動更新が可能で、さすがに今はサポート切れてますが12年ほど前の製品でも、サポートが切れるまでは手動更新が可能でした。
当然、毎日の日課として、定義ファイルをダウンロードしては反映ってのをやらないといけないんですが、もう10年以上も続けていると習慣になっていて、たいして気になりませんw
ただ、手動更新は差分反映ができないので、毎回フルサイズのパターンファイルを落とす必要があり、12年前はフルサイズ5MB程だったパターンファイルが今では70MB超えてますw
更新の度、毎回フルサイズ70MBダウンロードとか、オマイどんだけだよwって話しですが、どう考えても更新料払わせるための嫌がらせです。本当にありがとうございました。
正直、払ったら負かなと思ってる(キリッ
真面目な話、素直に更新料払って自動Updateをお勧めします。安全、安心はちゃんとお金で買うべきで、私の手動更新なんてのは半分ネタになるからやってるようなものですw