来週金曜で無償アップグレードが終了。
私は仮想環境で昨年1月からWindows 10を試用し眺めており、当初を思い出すと細かな改良はされているものの肝心な所は改善されず、同時に要らない機能が満載されて行くというカオスな印象。
過去1ヶ月くらいの10関連情報をどうぞ。
無償アップ終了間近なWindows 10の様子とMSの動向
Windows 10なのでスマホ用の10 Mobileの話も入れております。10個もあるのでサクサク参りましょう。
MSアカウントひも付けでパーツ交換OK
当サイトでも取り上げた、自作PCでパーツ変更すると認証が外れてしまい、MSへもしもししなければならない件のオンライン認証化、その実践。
Windows 10に実装予定の新ライセンス認証機能を試す - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1008323.html
トラブルシューティングはパーツを交換した後に出るようなので、無くてもあせらぬように。自作PCやパーツ交換する予定があるならリンク先見ておきましょう。
半強制アップグレード訴訟はとっとと敗訴
突然現れた勇者の話。
Microsoftを相手に「PCが意図せずWindows 10へ自動でアップグレードしてしまい、PCが使用できなくなった」として訴えを起こしたアメリカ人女性が、1万ドル(約100万円)の賠償金を勝ち取ることに成功
判決によるお墨付きというより、マイクロソフトが「100万なら払うよハイハイ負けた負けたすぐに対応しますねー(棒読)」な感じと思われ、実際にキャンセルのやり方などが分かり易くなった、というか元が凶悪過ぎただけ。
リリースから1年しても完成しないWindows
過去に何度も修正しまくったはずなのに未だ不具合多し。
- インターネット共有がうまく機能しない
- InstantGoでのネットワーク接続維持のオン/オフがうまくいかない
- タイムゾーンが自動設定できない
- RealSenseカメラの設定画面がおかしい
- UWPはまだ道半ば
重箱の四隅をつつき蓋の裏を舐めるような事かも知れないものの、これらは氷山の一角と思われ、要らない新機能を追加->どこかで不具合出る、を繰り返しているとしか思えない。
ちなみにEdgeブラウザで2つタブを開いた状態からEdgeを閉じようとしたけれど、複数タブ閉じてOKを無視されたという不具合を先ほど発見。再現する条件不明なのでフィードバックはしておりません。
Win10ユーザならMSストアで得をするかも
米国、Microsoft Storeでの話だけれども、
「あなたはWindows 10を使っていますか?」と妙な質問をされた。「もちろん(Absolutely)」と答えると、その店員は「実は今キャンペーン中で、Office 365 Homeなら半額の50%オフで提供できます」という。
10ユーザならば半額は確かに得しているけれど、逆に言えば10ユーザでは無いWindowsユーザは2倍の価格で購入しなければならないわけで、Windowsユーザで良くなかったと思った。
このやり方を日本国内や通販でも適用するなら、10では無いWindowsユーザはMS製品使っているのに今後損するかも知れない、やはり思考回路がショートしたクソ企業。MSの言い値なのだから半値などの意味は薄いやり放題。
Anniversary Updateは8月2日より提供開始
夏の大規模アップグレードは無償アップ終了4日後。
米Microsoftは29日(現地時間)、Windows 10向けの無償大型アップデート「Anniversary Update」を8月2日より提供開始すると発表した。
現地時間の8月2日になっているので日本時間8月3日になるのだろうか。
業務でWindows 7仕様PCを利用していた人へ注意喚起したい事は、10の大規模アップデートは冗談かと思うほど時間を要するところ。
回線速度やPC性能にもよるだろうけれど、光回線+結構性能高めな仮想環境でさえ1時間かかる事も。Windows再インストールしているのか?と思うほど長いのでご注意有れ。
10アップしろしろ最終攻撃はフルスクリーン
必死過ぎて苦笑いが止まらない。
source:10アップグレードお知らせは最終段階になると画面全体を覆う - GIGAZINE
英語なので分かり難い以前に10アップグレード標準といえる悪意を感じるデザインとなっており、キャンセルが超分かり難いというクソ仕様は相変わらず。左下のゴミのような小さい文字の下段をクリックすると回避出来るそうな。裏技かよ。
上のレイアウトではどう見ても今すぐアップグレードか3日後に再通知の2択。ユーザが自分のパソコンをどうするか選ぶという当たり前は通用しない、手がすべってアップグレードさせて行くスタイル。
10 Mobileは7月29日以降も無償アップ可能
スマホ用Windowsの話。
元々Windows Phone 8.1からWindows 10 Mobileへは無料でアップグレードできるようになっており、モバイル版に関してはこれまで通りの対応が続けられる
一見すると良心的な対応に見えるけれど、MSとしては失敗版Windows 8をやや失敗している10へ移行させて8のサポートをとっとと切りたいだけでしょう。
法人向けにAppSourceと月額制をご用意
AppSourceは開発者以外にはどうでも良い、問題は月額の方。
企業向けのエンタープライズ版10が月額へ。
Windows 10 Enterprise Editionをサブスクリプションとして提供。1シートあたり月7ドルで利用できる。コーヒーとドーナツの価格とほぼ同じであり、
コーヒーとドーナツで約700円とは相当美味いのでしょう。スタバなのかな?※スタバが美味いとは言っていない
Windowsはコーヒーとドーナツのように腐らないので一度買えば数年間使えるもの。それをサブスクリプションにすると年間84ドル、3年で従来のエンタープライズ版価格と同等、それ以降は高額化。
この言い方ではボリュームライセンス(企業向け複数契約で1ライセンスあたりが割安)も無さそう、というわけでMSが儲けたいだけの改悪。考え方を変えると、いつでもLinuxやMacなどへ乗り換えてもよろしいという強気な姿勢。
結構詳しめな10アップしろしろ支援記事
これもエンタープライズなので企業向け。
10無償アップ終了後にユーザーを待ち受ける世界 (1/4) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1607/11/news021.html
IT管理者は良く考えてみろという話が4ページに渡り解説。
結局は10にしろで締まるのだけれども、リンク先の記事は7月11日に上がっており、このギリなタイミングでアップグレードするアホな管理者は居ないと思われ意味無いと思った。
Build 14390よりEdgeでアフィリエイト開始
ラスト。7月16日、開発者向け10最速アップデートで新ビルドが来ていたので上げてみた。何が更新されたかはこちら。
- Amazon アシスタント(Edge の拡張機能)
- PCに対する修正等
source:Windows 10 Insider Preview 14390 が PC と Mobile に来ました – 高橋 忍のブログ
便利かも知れない機能が追加、細かな修正対応が1件。
まさかと思いニヤニヤしながらAmazonアシスタントのEdge版をWindowsストアからインストールし使ってみたところ、MS様御自ら数億台のデバイスでアフィリエイトを開始する模様。
お前はどこぞの中国企業か。※レノボとは言っていない
以上。MSがなぜ10をゴリプッシュするのか、理由の片鱗が垣間見えたAmazonのやつにはアンカー打ったので2chなどから直リンクするならこちらのURLをどうぞ。
https://bto-pc.jp/repair/windows-10-2016-07.html#amz-mkt-edg-jp-22
アフィリエイトのタグは、「アマゾン・マーケティング(マーケット?)・エッジ・ジャパン・22※Amazonアソシエイト」の略だと思う。
今は良い良い今後が怖いWindows通りゃんせ(まとめ)
MS様の細道を通過した10ユーザの一部は、
- 思ったほど悪く無い
- 7と使い勝手はそう変わらない
- これでサポート延びるなら10でも良い
という感想もあり、私もしようと思えば同意は一応可能。
デスクトップ画面はアイコンが少し変わった程度で、スタートボタンから頻繁に色々操作するならクラシックシェルなどのスタートメニュー変更ソフトを使えば解決。
様々な変更はあるとしても、それはWindowsというOSを詳しく細かく見たなら気になる箇所ばかりで、普段Windowsで何をするかはアプリケーションの使用やブラウザを利用するわけで、それらはタスクバーやデスクトップ、タイルなどへショートカットを作っておけばよろしい。
多くの人が10にして真っ先に切りたくなると思う機能は、頻繁に右下でピコピコ言いつつ出て来る通知かと。それもアクションセンターからオフに出来るのだから変更すれば良いだけ。知れば5分もかからない。
ブラウザのEdgeはお世辞にも使い易いとは思えない。しかしIE以外を利用していたようにChromeやFirefoxなどあるのだから入れてしまうものでしょう。
さて、ここまでの説明。Windowsユーザの何割くらいの人が解るのか?
- スタートメニュー変更ツールを入れる
- デスクトップなどへショートカット作成
- アクションセンターから通知をオフにする
- Edge以外のウェブブラウザをインストール
分からない人は凄く見づらいスタートメニューから年賀状ソフトを探したり会計ソフトなどを起動したり。「新しいゲームがリリースされました!」のようなピコピコ鬱陶しい通知にイラつきながら仕事するハメになるはず。
仮に自力で何とか出来る人が全10ユーザの7割くらい居るとすると、マイクロソフトとしては広告効果や収益が落ちるのでもっと強引な手段に出るしか無くなり、逆に7割くらいのユーザが自力で変更出来ないならば窓の手のようなソフトが復活し再流行するかも知れない。
source:窓の手 - 窓の杜ライブラリ
このような一括変更できるソフトウェアが普及すると、これまたマイクロソフトにしてみると邪魔なわけで、仮の7割がどちらになるとしてもMSは今後更に強引な手段に出る可能性があり、今はまだ良い、今後が怖い。
考えすぎかも知れないけれど、MSがどのくらいクソ企業かはこの1年間で皆様良くお判りになられたかと。何して来てもおかしくないマジキチ会社が自分のパソコンを管理者というか支配者なのがWindows 10。
別の視点でも考えてみましょう。
自作ユーザが10にするなら2019年末までにDSP版を購入するはずなので7は3年少々使用可能。
完成品PCユーザは現在7ならば既に2~3年くらい経過しておりましょう。そのPCをもう3年以上使う可能性は高いだろうか。
自作の場合は新パーツで組み替えるとCPUがSkylake以降になるだろうから自動的にWindows 10。完成品は今年10月で7/8.1の販売が終わる為、それ以降は自動的にWindows 10。
自作ユーザも完成品ユーザも、現行PCの7をアップグレードする理由が特に見当たらないわけですな。
10にしても良いけれど罠が怖い、10にしなくともいずれ自動的にそうなるので今すぐや今夜アップグレードする理由が無い、というのが私の持論。
Windows10で現状の不満は
1.インストールしたものの「規定のプログラム」に出てこないソフトが多いため、拡張子ごと個別に関連付けの設定が必要な場合が多い(特に動画再生ソフト)
2.ゲストアカウントが無効なため、他人へ貸す場合は、わざわざ名前入りのアカウントを作る必要がある
3.外部IMEを使っていると、Windows標準の検索で日本語が使用できない
辺りが大きな点ですかね。他は設定と慣れで何とかなるレベル。カスタマイズや検索が面倒だと思う方は苦行やも。
>半強制アップグレード訴訟はとっとと敗訴
この訴えを起こした方、非難する気はあまりありませんけれど、業務に使うPCに不調があったのに、1ヶ月も使い続けたのは信用に欠けますね。PCに詳しくないから対処が~、と言い訳もできますが、仕事なのですから原因と結果を調べて経緯を明らかにすべき。また同じ事態に陥るかもしれないのに、PCの買い替えで対処とは無鉄砲すぎます。
端的に言うなら「マルウェアに感染したPCでも、使えるなら何の対処もせず使っていた方なんだろうな」という感想。
>あなたはWindows 10を使っていますか?
使っていなくとも使っていると言えば半額になるのですから、10ユーザ以外が損という訳でも無いのでは。本当に損をしているのは「持っているのに普段はほとんど使っていないからNOと答えた方」でしょう。
真っ先に思い浮かんだのは「アド街を見た」
ニコニコ大百科:アド街を見たとは
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A2%E3%83%89%E8%A1%97%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%9F
>10の大規模アップデートは冗談かと思うほど時間を要するところ
大規模でなくとも、月1のWindowsUpdateはだいたい勝手に走りますから、棒PCだと最低でも30分は放っておく必要があって面倒です。
>10アップしろしろ最終攻撃はフルスクリーン
真の勝利者はVistaユーザ、という事でしょうか。
>頻繁に右下でピコピコ言いつつ出て来る通知
私の記憶が確かなら、ものすごくウザかったため何か対処したはずですけれど、簡単すぎて覚えていない次第。というかアクションセンターの通知、はじめは旗のアイコンだった気がするのですけれど、いつの間に吹き出しのアイコンへ変わったのでしょうか。
個人的に面白い展開
1.Windows10をWindows7風にするアプリをMSがストアで販売
2.「Windows7ユーザにWindows10を紹介しようキャンペーン」と称し、見知ったWindows7ユーザのメルアドを入力させ、アップグレードを誘う迷惑メールを飛ばすMS公式サイトをオープン
3.Bingで「Windows10」が含まれたワードを検索すると、勝手にWindows10販売サイトへ飛ぶ
4.「セキュリティ向上のため」と称し、Windows7や8.1ではWindowsUpdateの設定が「自動的にインストールする」一択になる
5.MS Office 2017がWindows10のみ対応になる
これくらいやると清々しいです。