Z97とXeonとSSD搭載の自作パソコンでベンチマーク

2015年1月 7日

第一回、組立編からの続き。

前回はPCを半組立てしWindowsを入れるまで。今回はWindows上で色々な速度を測って見たという、PC変態あるあるを試行。まとめでは、4年前のパソコンと比較しどう変わったか感想文で締め。

Windowsの起動から見て参りましょう。

Windows 7の起動時間は10秒くらい

SSDが新品へと変わった為、Windows 7の起動が当たり前のように速くなっております。撮影した動画がこちら。

マウスのポインタが出ない理由は、モニタ3枚中、中央モニタはWindowsが起動するまで映像が出ず、左モニタを撮影している為。

動画見えない人用に説明すると、

  • 0:02・・・電源ボタンを押す(もちろんコールドブート)
  • 0:14・・・POST完了(短いビープ音x1)
  • 0:15・・・Windows起動開始
  • 0:25・・・ログイン画面が出るタイミング(SSDが速すぎて見えない)
  • 0:27・・・Windows起動音

POSTの遅さはストレージを4本搭載している事も関係しているはず。

HDDでWindowsを起動している人はビビったかと。SSDを使っている人もSATA2や遅めな物ならやや驚けるやも知れず。ちなみに、Windows 7のインストール直後はPOST終了のタイミングから起動音が鳴るまで8秒と激速。

私の環境では、先月までSATA2接続していたので、起動が激速になったのは大きな違いと思った。普段はWindowsの起動なぞ見ていないけれど。

 

ストレージや有線LANのスピードテスト

ジーオン(Xeon)軍のソリッドステートの性能とやらはこちら。

SSDとHDDの速度比較

赤くない為か3倍速いわけでは無く先ほどから意味不明失礼。

 

  • 左上 SSD:256GB・・・Cドライブ
  • 右上 HDD:250GB・・・Dドライブ
  • 左下 HDD:3TB・・・Eドライブ
  • 右下 HDD:3TB・・・Fドライブ

SSDが速いのは当然として、EとFドライブもHDDにしては結構速いと言える物。この中では遅いDドライブの型番を検索すると、価格コムの登録が2007年になっていたので7年くらい前のHDD。間違い無くSATA3では無く2の時代なのでこんなものでしょう。

Eドライブのベンチを取った時、私が「は?」と思ったその理由がこれ。

st3000-cdm

こちらはX58時代、SATA2にも関わらずSATA3より速い、というよりSATA3のZ97がSATA2に負けるとはどういう事なのか。

解らないので見なかった事にして、次はSSD同士で比較。

インテル335とcricioalのMX100シリーズで速度を比較

左クルーシャル、右インテル。

SATA3接続でインテルSSDが大復活しており、正直SSDおかわりしなくて良かったのかと思ったほど。いや、X58使いながらZ97組立ては外せないので購入するしか無かったのだけれども。

参考にSATA2当時のインテルSSD 335は右下。

x25-m-80gb-cdm-1g-2013-01-04.jpg

SATA2は300、SATA3なら600MB/sが理論最大値なので、ジーオン公国入りでリミッターカットされております。

CDM(ここまでの画像の数値)は各種最高値を表示しているらしいので、平均で出る別のベンチ。左がクルーシャル、右インテル入ってる。

AS SSDでSSDの速度を比較

CDMベンチと同じく全体的にインテルが負けており、スコアも大きく差が有るけれど、SSDとしては全然優秀。

そしてATTOで大どんでん返し。左クルってる、右インテル。

ATTOで速度を比較

「さすがcrucialは新しいのでリードが抜群に速・・・え?」になった、何と300MB/s強で書込速度が頭打ちに。

私が何か間違った方法で接続しているのかと思い、「MX100 ATTO」で画像ググって見ると同じグラフとなっておりガチなスコアと判明。

見なかった事にして、次は2個載っているLANを比較。

Intel VS Realtek、Gigabit LAN

接続は、Z97パソコン---配線5m---ハブ---配線5m---ルータ---配線1m---NAS<-ここで読み書きしてみる。配線、LANケーブルは全てカテゴリ5e以上なのでギガLAN対応。

結果はこちら。

LANのスピード比較

左インテル、右リアルテック。いずれも読み書き160MB/s前後ですな。

これで終わるとコメント欄から野次が飛んで来そうなので真面目に測る為、Z97パソコン---配線5m---ハブ---配線3m---御料機(富士通ノート)<-ここで読み書きしてみた結果。

LAN速度を再計測し比較

読込は520と744MB/s、書込は302と323MB/sでだいたい同じくらい、では無くインテルが負けております。しかし、4回計測で残り3回はインテルの方が速かったりバラつきが有るので、一概にインテル勝ってるとは言えず。

もう一つ。このマザーは無線LANカード搭載可能なので載せてみた。

マザーボードに無線LANを搭載

しかしアンテナが無く全然繋がらなかったので計測不能。Amazonで700円くらいで売っていたので、気が向いた時に買うかも知れない。

しかし、結果は上下100MB/s少々と解っているので買う気がしない。有線が2つも有るデスクトップなのだから、まず実用では使わない。

 

4年前のPC構成と比較し体感で大差無い(まとめ)

パソコンの仕様が最新にはなったものの、ここまで感動も何も無いパーツ換装も珍しいと感じるほど、体感では4年前のPCと変わらない。

  • 昔のパソコン・・・2年程度経てば明らかに速くなったと判る
  • Pentium 4時代・・・高性能CPU凄い、メモリ1GB快適過ぎ
  • Core i7(4年前)・・・インテルクーラーなのに静音、SSD激速
  • Xeon(現在)・・・お、おう・・・

数値上ではSSDがSATA3+高性能なのでSATA2時代より速くなっており、ベンチマークスコアではHaswell RefreshのXeonになりPassMarkで7,324、i7-950は5,647、i3-560は2,970なので全然違うけれど、違いが判らない。いつの間にかCPUが変わっていてもWindows上では気付かないと思う。

SSD性能は大抵の場合、Windowsの起動速度やシーケンシャルリードやライトを見て皆さん「すげえ」と言われるけれど、ランダムはSSDならそう変わらない。ソフトの起動にHDDが10秒掛かるところ、砂っているSSDが2秒として、crucialが1.5秒になったとしても気付かない。

CPUとSSDは明らかなオーバースペック。メモリも8GBと16GBを頻繁に抜き挿しにて試しているけれど、やはり体感では違いが不明。ついでにグラボも外したけれどオンボードとの違いが判らず。

私が当サイトで量産系BTOパソコンを勧めるのは、大手メーカーや組立て代行系よりコスパ良好な為。もう一つ価格に関する大きな利点は、種類が多いのでより安くなる点。

私を例にするなら、CPUはPentiumで良かったし、Z97の高機能マザーも別に要らないし、SSDとCPUクーラーもインテル製を流用するなら電源は買うとして2.5万円で済んでいたところ、7万円も浪費。

BTOパソコンも似ており、ブログ書く程度なのに10万円する200%オーバースペックなPCを選ぶのでは無く、6万円で110%程度のプチオーバースペックにする程度がパソコンの賢い買い方と思う。

10年くらい前は多少無理をしてでも予算と性能を盛らねば2年経たず、まるでゴミのようになっていたけれど、既にそういう時代ではございません、と思うと嬉しいような何か寂しいようなどうでも良いような。

以上。次回のタイトルは「ドキッ!丸ごと黒色、アイネックスだらけの配線大会」でお送りはしないけれど、例の裏配線またやったので晒す予定。

CPU-Zによる主要パーツの仕様詳細(おまけ)

貼る機会が無さそうなのでここで。縦1,200ピクセル注意。

CPUZによる仕様詳細

「ジーオン軍言いたかっただけちゃうんか」と問うなら否定はしない。

コメント(8)


>4年前のPC構成と比較し体感で大差無い(まとめ)

前からSSD入ってるとそうなりますよねw

>色々な速度を測って見たという、PC変態あるある
測るだけなら変態ちゃうで 叩き出す数字が勝負なんや(迫真)

>POSTの遅さはストレージを4本搭載している事も関係
ストレージに加えてメモリもあるだけカウントするしな

>SSDを使っている人もSATA2や遅めな物ならやや驚けるやも
ノートはi7のSATA3なんや すまんなw

>SATA2接続していたので、起動が激速になったのは大きな違い
相当数のシステムモジュール展開するだろうからランダム勝負なのか思ってたけれども、ランダム速度自体はSATA2とSATA3でそう変わらんのに違い出るいうことは、起動時わりとシーケンシャル勝負なんだろーか

>ジーオン(Xeon)軍のソリッドステートの性能とやら
>赤くない為か3倍速いわけでは無く
MX100色なのは量産型ズゴックかな(適当)
水陸両用だしメガ粒子砲打てるしでかなり優秀ではあるw

>こちらはX58時代、SATA2にも関わらずSATA3より速い、
>というよりSATA3のZ97がSATA2に負けるとはどういう事なのか
0%でプラッタの最外周埋まってないほうが速いのは当然では
普通に使ってれば基本外周から埋まってくので
ほれ こういう理屈 HD TUNEが解りやすい
http://www.btopcshop.com/info/parts/hdd.html

>インテルSSDが大復活しており、正直SSDおかわりしなくて良かった
とはいえ砂の特徴な0Fill詐欺(writeが公称詐欺)は顕著に出てるなw

>全体的にインテルが負けており、スコアも大きく差が有る
DC S3700「お、そうだな」
DC S3500「せやな」
Intel730「せやったんかいな」

>そしてATTOで大どんでん返し。左クルってる、右インテル
確かATTOはデフォルト0FILL計測なのよ

>何と300MB/s強で書込速度が頭打ちに
CDMとASの数値は出てるのだから頭打ちじゃないと思うんですがソレは
MX100(256GB)の公称がリード550MB/s、ライト330MB/sなのだから、メーカー公称は出てるでしょうよっていうか、ATTOは砂コン0Fill詐欺なSSDでも公称値出ることで有名なベンチマークソフトだっていうw
「ATTO 公称通り」で先生に聞いて見るのがよろしいかと
逆に言うと砂コンのベンチマークで俺強ぇーしたい場合は、CDMで0Fill設定するかATTOしかないでw

>左インテル、右リアルテック。いずれも読み書き160MB/s前後
遅ェw

>4回計測で残り3回はインテルの方が速かったりバラつきが有るので、
>一概にインテル勝ってるとは言えず
どう考えても対向側のNICも重要なんじゃないですかね(震え声)
http://unitail.kumogakure.com/nictest.html

>このマザーは無線LANカード搭載可能なので載せてみた
>しかしアンテナが無く全然繋がらなかったので計測不能
正直、搭載可能でもあんま意味ないなソレw

>全然違うけれど、違いが判らない。
>いつの間にかCPUが変わっていてもWindows上では気付かない
エンコもイメージバックアップもしないならそうねぇ ファイルの圧縮解凍で体感できる差が出るのと、他にはアンチウイルスのローカルフルスキャンかけながらのマルチ作業、若しくは大量の細かいファイルの伝送とかやるといかに捗るか違いが判ると思われ

>HDDが10秒掛かるところ、砂っているSSDが2秒として、
>crucialが1.5秒になったとしても気付かない
砂がアカンと感じるのは書込処理が発生する作業じゃないかなw

>メモリも8GBと16GBを頻繁に抜き挿しにて試しているけれど、
>やはり体感では違いが不明
そらだってそもそも容量変えても速さは変わらんですしw
Chrome無双あたりで上限に到達でもしないと動作は変わらんでしょうな

>ついでにグラボも外したけれどオンボードとの違いが判らず
昔やってたFF14ベンチはやらんのw カックカクの見れるのでは
そうか増設VGA側がある程度の機種でないと結局違いは出ないなw

>2.5万円で済んでいたところ、7万円も浪費
経済に貢献する消費者の鏡や(無感動)

>性能を盛らねば2年経たず、まるでゴミのようになっていた
零式艦上戦闘機「艦戦の後継機出Neeeee!!」
九九式艦爆「彗星はよ(瀕死)」
九七式艦攻「天山でも微妙なんですがソレは」
一式陸攻「わりと頑張れたで(燃えないとは言ってない)」
チハたん「甘えんな ワイとかアレで終戦まで主力や(白目)」

>「ドキッ!丸ごと黒色、アイネックスだらけの配線大会」
これはアカン 冬なのに気温が下がってしまう(冷却と違う意味で)

>「ジーオン軍言いたかっただけちゃうんか」と問うなら否定はしない
まーオンライン上に転がってるXeonのCPU-Zが少ないことは確かやw

>7年くらい前のHDD
SATAが2か3という前にプラッター当たりの容量が違いますからそちらが原因でしょう。
SATA3のHDDにしてもやっと150MBを超えた当たりですから、HDDでは2と3の差は無いと思います。

>インテルNIC
速さよりCPU負荷とか安定性で選びますね。

>10年くらい前は多少無理をしてでも予算と性能を盛らねば
エンコするとかゲームするとか、そういう尖った使い方をしなければ今でもC2Dでさえ使えてしまいます。
壊れるというのは絶好のPC更新タイミングではなかったと。

>壊れるというのは絶好のPC更新タイミングではなかったと。
 壊れるというのは絶好のPC更新タイミングではなかったかと。
 「か」が抜けてました。

>中央モニタはWindowsが起動するまで映像が出ず
ノートPCにモニターを接続した場合は外部モニターのほうにWindowsロゴが現れましたよw

>SSDを使っている人もSATA2や遅めな物ならやや驚けるやも知れず。
ノートPCはSATA2なので安物のSSDに換装しても早めになったと驚きましたがw

>左クルってる、右インテル。
「インテル狂ってる」もあるよw

>左インテル、右リアルテック。いずれも読み書き160MB/s前後ですな。
>読込は520と744MB/s、書込は302と323MB/sでだいたい同じくらい、では無くインテルが負けております。
私が使っているデスクトップPCもインテルとリアルテックのデュアルLANですが、使用感の違いはほとんど分かりませんw

>このマザーは無線LANカード搭載可能
>アンテナが無く全然繋がらなかったので計測不能
残念!w 私が使っているデスクトップPCは無線LANも搭載しているんですよw

>しかし、結果は上下100MB/s少々と解っているので買う気がしない。
そうは言いながらネタで買いそうな気がするw

>有線が2つも有るデスクトップなのだから、まず実用では使わない。
最初は無線LANを使っていましたが、無線LANが使えるようになると使わなくなりましたw

>いつの間にかCPUが変わっていてもWindows上では気付かないと思う。
数年後にデスクトップPCを買い換えることになったら、Core i7は選ばないと思うw

>メモリも8GBと16GBを頻繁に抜き挿しにて試しているけれど、やはり体感では違いが不明。
仮想環境使うなら8GBではキツイんじゃないかなw

>ついでにグラボも外したけれどオンボードとの違いが判らず
3Dゲームや3DCGをやらなければグラボはいらないですからねw

>Z97の高機能マザーも別に要らないし
結果的にZ77の高機能マザーはいりませんでしたw

>7万円も浪費
私もデスクトップPCを買うのに結構浪費したと思いますw

MX100の256GBは書き込み速度遅めになってるので、ベンチマークの結果はおおむね公称値通りだと思います。
MX100の512GBなら読み込みも書き込みも速いのですが、値段が2万超えになりコストが悪くなる上、現状だと240~256GBモデルが普及帯ですから、値下がりするかどうかは何とも言えません。安い奴ならSandiskみたくTLCという罠もございますが、あれはどうなんですかね。

マザーに関しては必要とする機能さえ満たしていれば、四天王(ASUS、GIGABYTE、AsRock、MSI)のどれをとっても物はそう変わらないような気がします。私のマザーB85Mは価格を高く見積もって6000円前後、最近値上がりし始めてますが、去年の時点で5000円を切る価格で普通に売られていたぐらいなので高くなってもあまり変わらないかもしれない。
20000円とか30000円とかで売られている高機能マザーは趣味や道楽で買うような物で、そうでない人にとっては5000円~10000円程度のマザーで要求する物は満たしますな。

昨年大幅な改装を行ったことにより、予算を使い果たしきれいさっぱりございません。
当面はこの環境で十分でしょうが、後は美味しいご飯を食べに行く程度がよさそうですな。

お正月10日を実家のセレロンノート(6~7年前)で過ごした結果

「あえて言おう!速度こそ正義であると!」

ちゅーか、新しいPC買おうとするくらいの威力。
(つまり、現在の購買意欲刺激物質=速度)

基地局にWimax2+が増設されたらしく、常時アンテナ1本になってた。
出力アップされてないと仮定すると、Wimax2+のほうが通りやすくなると推察される模様。

>Intel VS Realtek、Gigabit LAN
持論ですが、Intel製NIC(Network Interface Controller)の特長は「通信速度が上下しにくい」ことですね。一言で言うと安定性。途切れる事もなし。巨大なファイルをコピーする際には、最大限にこの特長が生きます。

>Z97パソコン---配線5m---ハブ---配線5m---ルータ---配線1m---NAS
これは正確な結果が出ないフラグ。間に噛ませすぎな気が。

>グラボも外したけれどオンボードとの違いが判らず
TITANなんぞ載せると違いが分かるのでは。音と温度で。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。