Windows 10 Insider Previewの再インストール方法

2016年11月15日

開発者向けWindows 10について。

10リリースから余裕で1年以上が経過した現在でも10のテスト版と言えるインサイダープレビューは利用可能となっており、再インストールすると少々迷う箇所があるのでご案内する次第。

メールにてネタ振り有難う御座います。

Insider Previewとは?

見た目は製品版のWindowsと同じで、大きな違いは無料で試せる事と設定次第では正式配信前のWindowsアップデートを適用し新機能や不具合を楽しめるところ。

使い続けられるかと言えばマイクロソフト次第なのでいつ打ち切られるかは判らず、実用として使うものではございません。やるならこちらからインサイダープログラムに参加を。

ホーム ページ - Windows Insider Program
https://insider.windows.com/

開発者以外の人でも使用は可能なので気軽に参加出来る仕組み。難しい事は抜きにしてフィードバックを送信してあげましょう。

フィードバックHub

上の画像は、スタートメニューの中にあるフィードバックHubを起動し、左のアイコンを送信へ切り替えたところ。これら不具合が修正されたものが製品版ユーザへ配信される(はず)という仕組。

仮想環境「VMware Player」

難しそうに聞こえるかも知れないけれど、簡単に言うとWindowsの中でWindowsを動かす。日本ではVMware Playerが個人利用なら無償なので有名と思われ、使い方も簡単なので普及しているのだと思う。

vmware-player

右上の「新規仮想マシンの作成」からWindows 10 Insider~のISOファイルを選び、後は標準設定のまんまで次へ次へと数回押せば、画像の左に出ているように設定した仮想PCが表示。ダブルクリックすると起動。

入れ方はこちらのブログが画像入りで分かり易い。

仮想マシン構築ソフト「VMware Player」のインストール方法
http://nelog.jp/vmware-install

名前がWorkstation for Windowsになっているけれど、無償版はインストールするとVMware Playerになるそうな。

 

Windows 10 Insider Previewの再インストール方法

なぜ再インストールが必要になるのか?

Insider Preview(以下、IP版)のビルドには有効期限がございます。

ビルドのライセンス有効期限が切れる約 2 週間前に、このビルドの有効期限が切れる警告を受け取るようになり、あなたは最新のビルドに更新する必要があります。

ビルド ライセンスの有効期限に達すると、システムは自動的に 3 時間ごとに再起動します。 ライセンス有効期限後、2 週間程度でそのビルドは起動しなくなります。

source:Windows 10 Insider Preview の有効期限について - マイクロソフト コミュニティ

古いまんまWindowsアップデートを適用せず使用していると、期限切れ2週間で起動しなくなる仕組。私は更新していたつもりだったけれど起動不能になってしまい、再インストールするハメに。

その1

仮想環境ならホストPCの時間を期限切れ前まで巻き戻すか、直接インストールしているPCならBIOSの時間を巻き戻せば動くようになるけれど一時しのぎ。

というわけで再インストールするのだけれども、いくつか迷う箇所があると思うので紹介しておきましょう。 

Insider Previewのダウンロード

こちら。

Windows 10 Insider Preview ISO Advanced
https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewadvanced

Insider Preview

上のような画面になったならブラウザのキャッシュをクリアするか、普段使っていないブラウザで行けば下のような画面になるはず。

ISOダウンロード

検索してみるとChromeブラウザならシークレットモードで行けたという人も居たけれど私の環境では不可だった。

下へスクロールするとエディションと言語の選択がございます。

win10-ip-select-edition

HomeとかEducationなど書かれていないものにProが入っているのでそれを選択。なお、私は古いビルドを落としたけれど試したい事があった為で、通常は最新の方、ビルドの番号の大きい方を選びましょう。

エディションと言語でそれぞれConfirmボタンを押すとダウンロード出現。

win10-ip-download

特に理由が無ければ64bitで。

仮想環境でISOをマウント

VMware~を実行し、「新規仮想マシンの作成」をクリックし、参照ボタンを押して上でダウンロードしたISOファイルを指定。

ISOファイルをマウント

画像のようにOSが判らないとか言われる事があるので、次へボタンを押した後で手動にて指定。

OS選び

後は仮想PCの名前や仮想ディスク容量の設定があり、変更しないなら次へボタンで作成完了するまで進めば設定終わり。

デジタルライセンスの端末を変更

作成した仮想Windows 10をダブルクリックするとインストール開始。これは普通にWindowsを入れる時と同じなので省略するけれど、ここで迷うかも知れない。

プロダクトキーの入力

IP版Proのキーはこれ(VK7JG-NPHTM-C97JM-9MPGT-3V66T)らしいけれど、ここで入力する必要は無いのでスキップ(または「プロダクトキーがありません」)を選ぶ。

再インストールした場合は上記キーを入れても通らないのでスルー。新規ならば通るのかも知れないけれど試しておりません。

Windows 10を起動し、スタートメニューから設定(歯車アイコン)を選び、更新とセキュリティへ行くとライセンス認証で赤い文字が出ているはず。スクリーンショット撮り忘れたのでPC Watchの古い画像で。

ライセンス認証エラー

source:Windows 10に実装予定の新ライセンス認証機能を試す - PC Watch

再インストールした場合は、ここでライセンス認証ボタンやプロダクトキーを変更するボタンを押して上記したキーを入れても通らない。というお便りを戴いた件。

先週の説明では分かり難かっただろうか、画像の下に見えているトラブルシューティングをクリックし、パーツを変更したを選択すると下のような窓が出るのでチェックを入れてアクティブ化を押せばOK。

トラブルシューティング

パーツは変わっていないのだけれども、仮想環境の仮想PCに固有の何かがあるのか、パソコンそのものが変わったと認識されるのだと思う。

なお、この作業の前にInsider Programに参加したアカウントでログインする必要があるはずなのでログインしておきましょう。

アップデート適用とインサイダープログラム参加

ライセンス認証が通るとWindowsアップデートや開発者向けモードが使えるようになるので必要ならインサイダー~に参加。

fast

上の設定はファーストなので不具合出ようともとにかく早くアップデートする人柱設定。スローは遅め、リリースプレビューはもっと遅い。

 

開発者以外の人も仮想環境で試す価値はある

私のように新機能を見てあきれたり、使い勝手の悪さにケチを付けるというやや間違った遊び方をする人も居るけれど、不具合の報告をする以外に試用版として、10へ移行しても大丈夫か確認する手もございます。

仮想環境ならばパソコン1台でもOK。VMware~は使い終わり役目が無くなればアンインストールすれば良いだけで、現在のPCが壊れる事はまず無い。

現役で使用中のアプリケーション、セキュリティソフトなどを全部入れて動作確認してみる、ライセンスはもちろん通さず。VMWareはUSB接続も検出するのでプリンタなどの周辺機器の動作確認も可能。

VMwareのUSB接続

元のパソコンがネット接続されているなら仮想環境でもネット接続は可能なので、ドライバが必要ならば直接ダウンロードしてWindows 10用のファイルを入れてみたりも。

但し、1つ注意点があり、Windows上でWindowsを動かす事になるので元のパソコンの性能や容量が割と必要。

編集画面

一般的にはVMware~が起動するなら仮想環境のOSも動くと言われており、VMwareによるとCPU1.3GHz以上、メモリ1GB以上などナメた性能と容量が必要と書かれているものの、まともに操作するには厳しいと思う。

上の画像は私のPCで自動で設定されたもの。メモリ2GB、CPU2コア、HDD60GBが使われております。CPUのクロックは現在2GHzまで下げているので時々ラグる(コマ落ちする)事がある。

体感だけれども、まともに使うならば2コア以上&3GHz以上のCPU、メモリは最低4GBで2GB以上割当て、ストレージは30GBくらい無ければ快適とは言えない動作になりそう。

パソコンを買い替える前提でWindows 10仕様PCを買い足す予定ならばそれで試せば良いけれど、タダかつPC1台で動作確認するなら仮想環境+Win10おすすめ。

コメント(2)

>VMware Player
ほか、有名な仮想PCソフトだと「Virtual Box」ですかね。VMwareの方がシンプルで、使いやすさは数段上。環境を変えて細かく挙動を試すような、詰める用途だとVirtualBoxの方が良さ気。

Oracle VM VirtualBox - 窓の杜ライブラリ
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/virtualbox/

>VMwareによるとCPU1.3GHz以上、メモリ1GB以上
Linux系のOSを動かす時は、Celeron2コアのメモリ8GBでも問題ありませんでした。Preview版のWindows8.1を、Core i3-2100Tの1コア2スレッド割り当て&8GB中2GBのメモリ割り当て&60GBのHDDを割り当てで動かした際も、3Dゲームを動かすような無茶をしなければ、快適性は高かったですよ。

快適性をそれほど追求しない場合、動かすOSの動作環境を満たしてさえいれば、仮想PCを動かすのに大して性能は要らないと思います。

>私は更新していたつもりだったけれど起動不能になってしまい
私の仮想環境上のWindows 10 Insider Previewもこのような画面が表示されて起動できなくなっていましたが、期限切れが原因だったのですかw

>仮想環境ならホストPCの時間を期限切れ前まで巻き戻すか
一応起動できるんですねw

>特に理由が無ければ64bitで。
仮想環境でホストOSが32bitの場合ぐらいですかねw

コメントする ※要ユーザ登録&ログイン

BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向き。

ツクモ

高性能: ★★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶ。ヤマダ電機の一部、または自作PCのパーツ屋さん。

フロンティア

高性能: ★★★☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作したくない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。


※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

※マウスコンピューターは高いぞと書きまくったからか遠回しにリンク削除しろと言って来たので削除(2021.03.28)

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

カテゴリと更新通知

プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。