マウスよりゲーミングPC4形態。
10月下旬から11月中旬にかけてコスパ重視と思われるGeForceの新製品を搭載したデスクトップとノートが出まくっており、年末商戦やお年玉狙いと思われる手頃なやつが続々発売。
見て参りつつ適当に解説。
マウスが立て続けにゲーム用PCを新発売
デスクトップPC2つとノート2つ。
デスクトップはGTX 1060からTitanまで過去出揃っているので新製品は無く、今回は比較的新しい1050を搭載。ノートPCは普通にVRとゲーム用。
GTX 1050搭載の標準的な仕様のデスクトップPC
税別約8万円。
G-Tune、GeForce GTX 1050搭載ゲーミングPC - GAME Watch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1028499.html
画像はマウスの販売ページより。そこに書かれていた文字は、「MixroATXケースでありながら~」とあったけれど、見た目はミドルタワーなATXケース。サイズを見ると196x430x417なのでやはりATXに近い。
しかし、マザーはATXに対応していないという意味でマイクロケースと紹介しているのだろうか、という点は自作ではないならどうでも良いのでスルーしましょうか。
2機種ある内の安い方、8万円PCの主な構成。
- CPU:Core i5-6400
- GPU:GeForce GTX 1050 2GB
- チップセット:H110 Express チップセット
- メインメモリ:8GB DDR4
- ストレージ:1TB HDD
- 光学ドライブ:なし
- 電源:500W 80PLUS SILVER 認証
- OS:Windows 10 Home 64ビット
余裕で10万円を切れる理由はグラボが比較的安い為で、市販品は最安が1.5万円付近。次にCPUがCore i5と控えめ、そしてHDDに加えSSDも搭載とか贅沢をしていないところ。
どのような人向けかは、金は無いけれどPCゲームしたい、収入少なめな実家暮らしではない若い人が該当しそう。ゲームの動きに無理が出るなら画質を落としてでもプレイさえ出来るなら良い、という昔の私のような。
そういう考え方ならば問題ない節約構成であり、HDDのみなところが気になるけれど、ゲームへの影響は少ないと思われ安さ重視。
高い方は10.5万円でCPUがCore i7-6700、ストレージがSSD 240GB + HDD 2TBとなっており、このような中途半端な仕様で2.5万円も値上がるならば、グラボで1~2ランク上を目指すべきでしょう。
具体的には上記の引用した8万円の構成のGTX 1050を1060の標準構成モデルへ変更。カスタマイズすると割高、しない方が割安なので別の機種を探す。
GTX 1050搭載のSSDも付いたミニタワー
8万円にプラスしもう5千円出せるならば、こちらは8.5万円。
マウス、GeForce GTX 1050搭載のエントリーPC - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1029142.html
見た目でマイクロと判るケース。サイズは約170x403x360mmなので納得、というケースの話はどうでも良いとして、主な仕様は1つ上の8万円モデルとほぼ同じ。
- CPU:Core i5-6400
- GPU:GeForce GTX 1050 2GB
- メインメモリ:8GB DDR4
- ストレージ:SSD 240GB + HDD 1TB
- OS:Windows 10 Home 64ビット
違いはケース以外にSSD 240GBが追加されているので、5千円でSSDが付くならば8万円PCよりこちらでしょう。
このモデルも高い方の機種は10.5万円、1つ上の10.5万円とほぼ同じ仕様。しかし、なぜかメモリが8GBでは無く16GBへと盛られておりケース代の差が4千円くらいあるのだろうかと思える不思議な価格設定。
但し、やはり10.5万円も出すならばグラボのアップグレードが優先になると思うので、10万円超えは無しでしょう。
1ランク上の1050 Tiとの市販品の差額は3千円程度。もう1ランク上の1060との差額は1万円と言えばあとはわかるな状態。
ちなみに主に自作用となる価格コムではGTX 1060のVRAM 6GB版が売れているけれど、BTOパソコンは3GBばかり。性能差は1割も無く、VRAMに頼るゲームならばあるかも知れないくらい。
ところでマウス、なぜ1050なのか。3千円程度の差ならばTi付きのみで売れども良さそうな気がする。PassMarkのスコアを参考に。
と思いきや大差無いですな。しかし価格も大差無いので、気分的に1050 Tiの方が良いと私が思うだけだろうか。
GTX 1060搭載のVR用ノートPCは約15万円
VR対応と言いたいだけで、こちらもゲーム用として使用可能。
VR対応ゲーミングノートPC、マウスが約15万円で発売 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2016/10/31/vr-pc-15-nextgear-note-i5530-3/
最安の機種は税別15万、最高値は20万円オーバー。
文字が小さく見づらいので最安の構成をテキストにて。
- CPU:Core i7-6700HQ(2.6-3.5GHz、4コア/HT、6MB)
- グラボ:GeForce GTX 1060(GDDR5/6GB)
- メモリ:8GB DDR4 PC4-17000
- SSD:240GB SATA (6Gbps)
- モニタ:15.6型フルHD(ノングレア液晶、IPS方式)
- 無線:IEEE802.11ac/a/b/g/n、BluetoothR V4.2
- OS:Windows 10 Home 64ビット
ノートでゲームするなら最低でも15万円、税込など総額では16万円超えが必要となりそうですな。
やや心もとない箇所はストレージがSSD 240GBのみとなっており、Steamなどでゲーム入れまくるならばやらないゲームはとりあえず消す事になりそう。VRでは無くゲームもするなら1万円追加しメモリ2倍でSSD+HDDにするべき。
というか、最安の機種は当て馬だと思われ、本命は16万円の真ん中のやつでしょう。20万円超えはやりすぎな印象があり、SSD容量と無線LAN高速化のために5万円も積む価値は無いと見ております。
カスタマイズを見るとこのようにメモリもM.2も2.5インチSATAも変更可能。
なので変更しろ、と言っているのでは無く、マウスが変更出来るという事はユーザ側でも変更は可能な可能性大。しかし、15万以上のノートで博打するのは怖いですな。
GTX 1070搭載のゲーミングノートは約17万円
ラストは普通にゲーミングノート。
G-Tune、GTX 1070搭載の15.6型ハイエンドノートPC | マイナビ
http://news.mynavi.jp/news/2016/11/14/236/
VR用より1ランク上のGTX 1070を搭載。
グラボ以外の仕様はVR用とほぼ同じで、1万円追加で1060が1070になるならばVR用としてもゲーム用としてもこちらを選ぶべきかと。
写真を見た感じ、VR用とこのゲーム用も同じベアボーン(主要パーツを除くノート本体部分)と思われ、グラボ違いのベアな可能性が高そう。
余談:VRするなら無線化を待つべきか?
出来るならば、なぜ最初からこうしないのか。
source:VRヘッドセットHTC Viveを無線化する公式キット、数量限定で予約受付 - Engadget
VR用とした前面にHDMI端子を備えるPCケースが出てみたり、ノートPCを丸ごと背負うなど冗談のような事をメーカーが提案していたけれど、ゴーグルのみ無線化出来るならばスマート。
無線分の重量が加算されるという難点も考えられるものの、上の画像のように頭頂部へ載せる形にすれば重量アップも比較的気にならないと思われる上手い設計。
定番の「今は時期が悪い、今はまだ待ち、今後に期待」ですな。
ゲームPCは予算重視か性能へ寄せるか難しい(まとめ)
PCゲームはグラボが進化すると更に性能を要求してゲームが作られるというイタチごっこが何年も前から続いており、今はある程度の高性能グラボでも2~3年も経てば中程度まで落ちてしまうもの。
なのであまりにも予算を盛るのは馬鹿らしい、しかし絞り過ぎると早くから性能が追いつけなくなるかも知れない。
現行のPascalグラボ、全てGeForce GTXシリーズ単品での最安付近の価格が現在以下のような状態。
- 1080・・・7万
- 1070・・・4万
- 1060※6GB・・・2.8万
- 1060※3GB・・・2.3万
- 1050 Ti・・・1.7万
- 1050・・・1.4万
1と2はさすがに3万もの開きがあるので迷いは少ないと思うけれど、2~4辺りと3~6辺りが小さめに刻まれているので判断が難しい。
私のように、「グラボは2万円台まで」と決めているなら3か4になるだろうけれども、おそらくそういう考え方は誤りと感じております。
しかしそういう人が多いのか偶然か、ランキング上位の1,3,4位は上記3番のVRAM 6GB版1060となっている件。
source:価格.com - グラフィックボード・ビデオカード 人気売れ筋ランキング
但し、これは自作PCユーザが購入しているビデオカードの売れ筋なので、おそらく彼らゲーマーは性能が不足する時代になれば2~4年程度で単品購入し換装するつもりだと思う。
ところがBTOパソコンなど完成品でPC買うならば、丸ごと買い替えになるので10万円する物を故障していないのに2~3年で買い替え、は厳しいかと。
というわけで、自作ならば予算を落としても良いけれど、完成品の場合は少しでも上を目指し、今なら多少無理してでもGTX 1070を最低ラインとして、ボーナスなど臨時収入があるならば、もう少し無理して1080仕様が良いと思った。
せめて4~5年、落ちても中程度の性能が良いとするならば、16~18万円する1060や1070搭載ノートもありかも知れませんな。個人的には無しだけれども、性能がデスクトップPCと大きく変わらないので、どうしてもノートが良いならコタツトップの季節。
>そういう考え方ならば問題ない節約構成であり、HDDのみなところが気になるけれど、ゲームへの影響は少ないと思われ安さ重視。
SSDの有無はロード時間に直結する場合が多いので、それなりに重要です。
以前プレイしていたMMOでは、大規模戦のときなど開始タイミングの同期がとられておらず、SSDを導入しているとHDDのプレイヤーより数秒程度早く戦場に殴り込めていました。たかだか5-6秒だったと思いますが、ゲーム中はけっこうなハンディになりますね。
また、フィールド移動の際などロードを挟むのですが、例えば真っ先に接敵して注意を引き付けねばならないタンク職などは、出遅れたことが仇となって役割を果たせないなど、パーティプレイに支障をきたす場合もあります。
そうでなくてもゲーム中何回も行われるロードは短い方が快適にプレイできると思いますので、友人などから相談されたら迷わずSSDをおすすめしていますね。
特にGTX1050クラスのグラボを選ぶ層でしたら画質はそこまで重視していないと思いますので、グラボのランクを上げるより需要があるかもしれません。
>ノートでゲームするなら最低でも15万円、税込など総額では16万円超えが必要となりそうですな。
これがノート最大の難点><
ゲーム脳が進行すると、出張や旅行中もゲームしたくなるので1台くらいゲーミングノートを持っていてもいい気もしますが、いかせん高い!そんな金あるならTitan欲しいと思ってしまうw
リモートでのプレイはどうしてもラグが気になるので、FPSや格闘ゲームにはマジで不向きでした。
>無線分の重量が加算されるという難点も考えられるものの、上の画像のように頭頂部へ載せる形にすれば重量アップも比較的気にならないと思われる上手い設計
髪型がつぶれますねw
風呂あがりとかにゲームしてたら次の日おもしろい頭の形になるかも。
>GTX 1050
性能はGTX 960とGTX 950の間ながら、消費電力はGTX 950を下回るという、ワットパフォーマンスが良いモデルですね。値段も手頃ですし、GTX 750くらいから乗り換えるには最良。
ドスパラ:GeForce GTX 1050/GTX 1050 Ti 速報レビュー!
http://review.dospara.co.jp/archives/52173690.html
>ストレージ:1TB HDD
GTX 1050を使う方がヘビーゲーマーとは思えませんから、ゲームを5つ6つとインストールする可能性が低い以上、1TBもストレージを確保する意味はあまり無いですね。小容量でもSSDを搭載した方が、実利に即しています。まさかのSSHDでも面白かったやも。
>気分的に1050 Tiの方が良いと私が思うだけだろうか。
どちらも補助電源が不要なら、せっかくだし性能が高い方を、と思うのは自然ではあります。が、1050で不満、1050Tiで快適という負荷が掛かるゲームは無いでしょうし、価格を優先しても問題は無いとも思えます。
>VR対応ゲーミングノートPC
仕様で地味に嬉しい点は「片手で天板を開け閉めできる」ですね。通常は天板(液晶側)を持って開けると、本体(キーボード側)も一緒に持ち上がってしまいますが、本モデルは比重を工夫して片手での開け閉めが可能になったとのこと。
NEXTGEAR-NOTE i5530 シリーズ:本体詳細
http://www.g-tune.jp/products/solution/nextgear-note_i5530/