AMDの新CPU(APU)搭載BTOパソコンがいつもの3メーカーから発売。
いつもの3メーカーとは、ドスパラ、マウス、パソコン工房(ユニットコム)と行きたい所ですが、ユニットコムは工房では無くfaithより発売。いずれも国内BTOメーカーではインテルのみでは無く、AMDの扱いも増えて来ております。
AMDは私が良く判っていない為、調べつつ参ります。
AMDのデスクトップ用Llano「A8-3850」APUとは?
インテルの例に置き換えると分り易いかも知れない。
- Intelのデスクトップ用SandyBridge「Core i7-2600」CPU(GPU内蔵)とは
のような感じかと。
AMDは、Windowsパソコンでインテルと競合しているCPUの製造メーカーで、数年前にATIを買収しRadeonシリーズなどのビデオカードも製造中。
Llano(読み方:リャノ または ラノ)は開発コードネーム。A8の部分はLlanoの中のシリーズ名で、3xxxが型番とでも言いましょうか。
APUはCPUにGPU(グラフィック機能)を内蔵したものをAMDではAPUと呼んでお、正式にはFusion APU(フュージョン・エーピーユー)という名称。
Llanoは、ハイスペック変態が発売を心待ちにしているBulldozer(ブルドーザー)より性能が下のシリーズとなり、デスクトップ用LlanoとしてはA8-3850が初。
AMDの既存製品と後継で言うと。
- Phenom II -> Bulldozer(FXシリーズ)※Scoket AM3+
- Athron -> Llano(A8、A6、A4シリーズ)※Socket FM1
のような感じになるかと。
ドスパラ、マウス、フェイスよりA8-3850搭載PC各種の価格
省略した方が分り易いと思う為、オリジナルで基本構成を一覧。
- CPU:AMD A8-3850 APU(4コア/2.90GHz/L2:4MB)
- VGA:AMD Radeon HD 6550D グラフィックス※CPU内蔵
- チップセット:AMD A75
- RAM:4GB DDR3 SDRAM
- HDD:1TB
- DVD:スーパーマルチ
- OS:Windows7 HomePremium(64/32bit選択)
CPUが決まっている為、内蔵GPUも同様、チップセットもほぼ決まり。メモリ4GB、HDD1TB、スーパーマルチ、HomePremiumは最近のコストパフォーマンス良好な構成。
ドスパラは2種類。
ドスパラ Prime A Galleria AX(標準構成:55,980円)
見た目はスルーし、標準構成は先に書いたオリジナル構成と同様。
気になる事はHDDがSATA3(6Gbps)という点。HDDでSATA2との速度差が体感出来るかは微妙なものの、速い事は良い事としましょうか。
ドスパラ Prime A Lightning AX(標準構成:52,980円)
エー・ライトニングAXとされる同じくマイクロタワーは52,980円。
ガレリアとの違いはケース以外にHDDが500GBになった程度。SATA3とは書かれていない為、おそらくSATA2と思われますが、表記しない場合は途中で変更する可能性有りとして決め付けるものではございません。
その他の気になりポイントはWindows7インストール「無し」が標準とされており、表示価格が39,980円。機種一覧の見た目が他社より安く見える為ご注意有れ。
USB端子の本数が違うなどの詳細を省略すると、3千円の差でケースとHDD容量が違う程度に見えます。
個人的には電源ユニットの差が大きいと感じており、ガレリアはDELTA製300WのSFX、ライトニングは350Wの静音とだけ書かれたATX電源。私は容量重視かつSFXが嫌いな為後者が良いかと思いますが、DELTA好きなら前者でもよろしいかと。後々電源を交換する前提ならSFXは避けた方が良いでしょうな。
マウスコンピューター Lm-A520S(標準構成:49,980円)
オリジナル構成との違いはHDDが500GB、SATA3と表記有り。
ドスパラの安い方より3千円安く見えるもののマウスは送料が3,150円と高め、ドスパラは年中無料キャンペーンなのでマウス側が安く見えるだけと言えます。
判断するには趣味としてケースの見た目とかメーカーの個人的な好き嫌い、その他カスタマイズの内容などでしょう。
フェイス Seed Micro A83850X/DVR(標準構成:59,800円)
ドスパラやマウスの最安と比較しフェイスは約6千円高め。今回のA8-3850搭載シリーズとしてフェイスの良いかも知れない点はマザーボードなどの型番が表記されている事。
- GIGABYTE GA-A75M-UD2H(MicroATX)
- Seagate ST31000524AS(1TB 32MB 7200rpm 6Gb/s)
- IW-EM034(450W電源搭載、ミニタワーケース)
こだわらない、見ても判らないなら無意味では有りますが、小規模に売るつもりならBTOパソコンでもパーツの詳細を表記出来る例。
GIGABYTEは最近(インターフェイスが)充実しているマザーを作っており、サイコムやクレバリーも好んで載せております。こだわる人間なら公式ページ(http://www.gigabyte.jp/products/product-page.aspx?pid=3928#ov)から詳細が判る事は利点。
Seagate製品のHDDはSATA3対応で7200回転/分と回転数は速め、実際の転送速度は不明。
ケースは別の写真や型番で丸分かりになるInWinのマイクロATX。個人的には好きなメーカーで原価が安くなる無難なケース。電源は付属(ケース内蔵)でしょうな。
これらに6千円の価値が有ると思うならフェイスも有りでしょう。
長期保証を付けるならパソコン工房系はマウスより約2千円、ドスパラより約5千円安くなる仕組。送料630円。
Llano「A8-3850」をベンチマークなどで詳しく解説
利点有れば難点も有り。読む限りでは、AMDにしては価格相応と思える内容。インテルと比較すると激安。
上のリンクは1ページで簡潔。要点を引かせてもらいます。自作ユーザ向けなので他作ユーザには無関係かも知れないものの知識として。
- A75またはA55チップセットと組み合わせて構成
- APUソケットはFM1を採用してピン数は937本
- TDPは100ワット、または、65ワットモデルが用意
- TDP65Wモデルはオーバークロック「Turbo CORE Technology」導入
- 外付グラフィックス連動で性能向上させる「Dual Graphics」
今回のドスパラなどの新製品では全てA75チップセット搭載のマザーボード。A55との違いは、SATA3(6Gbps)とUSB3.0の有無が大きい所で、価格差が大差無ければA75の一択と言えましょう。
ソケットはどうでも良い為スルーし、TDP100Wは動作クロックが初めから高め、65Wはクロック低めなものの、ターボコアテクノロジーという、インテルでいうターボブーストのような機能が有るようです。
特殊な所が最後のデュアルグラフィックス機能。自作や改造になるので詳細はITmediaの記事をどうぞとし、簡単に言うとAPU(CPU)内蔵のグラフィックと連動可能となっております。連動後の型番がややこしく分かり難くなっている所はAMDの仕様でしょうか。
ITmediaリンクその2はベンチマークが主なので詳細はやはりリンク先にて。3ページを強引に3行にまとめると。
- ASRock A75 Pro4 マザーボードは6GbpsのeSATA端子有り
- Dual Graphicsのやり方と型番が複雑な件
- CPUはAthronくらい、グラフィックは軽量な3D描画は行ける
デュアルグラフィックのベンチマークを取っている3DMark11の結果。dGPUは型番不明なのでスルーし、シングル(濃い緑)とCFX(薄い緑)を比較すると2倍以上の数値。
3DMark Vantageの結果では、Core i5 2500K内蔵のインテルHD3000(水色の1つ下)より、A8-3850内蔵のRadeon HD6550D(濃い緑)の方が上になっております。
ベンチマークソフトの計測の仕組により、CPUやGPUの得手不得手が有り結果は一概には言えないと当たり前の事を前置き、AMDの新しいAPU、健闘しております。
しつこいですが詳細はITmediaでどうぞ。私は抜き取りでしか見ておりません。
Llano「A8-3850」APU搭載デスクトップBTOパソコン
自作ユーザ用と思われるDual Graphics機能。BTOパソコンではRadeonグラボ増設でカスタマイズ可能、となれば面白いと思うものの、そこまでやるメーカーが今後出るかは可能性として低いと見ます。
BIOSのカスタマイズはメーカーの生産が嫌う作業。やるとしたらクレバリー。最近何か勘違いしているドスパラも一時的にやりそうな気もします。
Llanoのラインアップ(種類)が増えBulldozerが発売され、Phenom IIやAthronが消えて行くと、AMDも分り易くなるかも知れませんが、デュアルグラフィックでやらかしているように期待はしておりません。
インテルCPUでいうCore i3標準と同程度の価格で内蔵グラフィック機能が高め。先日出たAMDのE-350も安くインターフェイス充実。性能と価格、インターフェイスで比較すると、AMD構成ならインテル(+NVIDIA)構成より2~3万円安く買えるとも言えましょう。
6万円以下のデスクトップ(BTOパソコン)はAMDが普通、と言われる時代が来るかも知れません。来ないかも知れません。
>AMDは、Windowsパソコンでインテルと競合している
これ別に毒とか含みとか無いですよね。 いやなんでもないですw
>Phenom II -> Bulldozer(FXシリーズ)※Scoket AM3+
>Athron -> Llano(A8、A6、A4シリーズ)※Socket FM1
なんだこういうことなのか。これが一番わかるわ。
もっと軽いARMみたいなモノなイメージもってましたよw
>DELTA好きなら前者でもよろしいかと
ATXじゃない時点で論外な件については同意なんですけれども、DELTAは確かAntecのSGシリーズの中身作ってるところだった記憶がありますので、メーカー的には悪くはないじゃないかと妄想します。
>GIGABYTEは最近(インターフェイスが)充実しているマザーを作っており
確かにI/Fは充実しているんだけれども頑ななまでにUEFIやらないよねw
そしてなぜか斜め上な方向に向かってる件について
http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-4916.html
>Seagate製品のHDDはSATA3対応で7200回転/分と回転数は速め
今時のSeagate製HDDはCDIで代替セクタ(C5リアロケ)が出て黄色く注意になるのが耐えられない人にはきっと向いてないw
代替セクタがカンストしても使い続ける私に死角はなかった。
A8-3850内蔵のRadeon HD6550D(濃い緑)の方が上
これでCPU性能が2500Kを凌駕するってのならネ申なんですが、AMDはもっとそこを頑張らないといけないんだよw
>Dual Graphics機能。BTOパソコンではRadeonグラボ増設で
CrossFireまではしないけど増設VGAにプラスαできるってんならアリかも知れないとか思いましたが、バランス的にはCPU性能が追いつけてないかなw
エントリークラスの増設VGAがミドルに化けるとかなら結構アリじゃないですかね。
>(+NVIDIA)構成より2~3万円安く買える
なんでそこで何気にNVIDIA引っ張り出してくるのなんなの。いじめなの。
いや、その通りなんですけどw もう息してないからヤメてあげて。
>Llano(読み方:リャノ または ラノ)は開発コードネーム。A8の部分はLlanoの中のシリーズ名で、3xxxが型番とでも言いましょうか。
A8の部分はシリーズといえばシリーズですが、GPUを表してもいるんですよ。
A8→6550D(400SP)
A6→6530D (320SP)
A4→・・と
一番期待されているA8-3800(TDP65W)はGPU性能が良くて省電力なんですよ
>今回のドスパラなどの新製品では全てA75チップセット搭載のマザーボード。A55との違いは、SATA3(6Gbps)とUSB3.0の有無が大きい所で、価格差が大差無ければA75の一択と言えましょう。
単品マザボで6千円台からA75あるんで、BTO的にもA75積んでも安くできるんでしょうね。なにしろA75さえ積んであればUSB3.0×4とSATA3×6が無条件でついてくる訳ですから、価格差なんて気にならない。H61積んだときのH67との価格差がBTO的にどれくらいかは忘れましたが。
>特殊な所が最後のデュアルグラフィックス機能。
正直誰得機能と感じもしますが、使いどころはあるかと。
例えばスリムタイプのケースを使用する場合、LowProfileのGPUしか積めません。そのため、メーカーがHD6670級やGeForce440あたりを積もうとしても、LowProに対応するGPUは少ないし高い。しかしHD6570なら発熱や電力的にも積めるため、デュアルグラフィックでHD6670級の性能を実現できると。
日本のPCメーカー(notBTO)がやるとは思いませんが、アメリカならありそうです。
>TakaQさんの
これでCPU性能が2500Kを凌駕するってのならネ申なんですが、AMDはもっとそこを頑張らないといけないんだよw
自作er的にはそうですけど一般リリース用だとCPU性能これで十分ですからねぇ・・・
そもそもAMD的にもCPU性能はTrinity含めて低く抑える予定ですから。なにしろCPUコアがちっさいちっさい。ブルに期待しましょう
GPUを無視したターボコアで2500K超えられればいいのに
メディアの皆様は外付けグラフィックありきでIntelと比較している場合が多いのですけれど、そうなると中途半端なDual Graficなんかより1万くらいのdGPU動作で構成するのが普通ですから、とたんに意味のない商品になってしう気がします。
このCPUとA75で3万円台のBTOが出たとき、価値がでてくるのではないかと思っております。
案外ゲームしないけどグラフィックボード買ってる人多いと思うんだけどなあ。
キューブ・スリムPCで冷却に悩まされずにゲームもしたいなぁ、なんて甘えたこと妄想する人には現在の業界の路線は大歓迎です
もちろん私のことですがw
しかし本当にAMD(というか旧ATI?)はグラ方面強いですねぇ
半年以上後出しなのを鑑みてもHD3000涙目ってレベルじゃないw
A8-3850については、ドスパラの「パーツの犬」さんでも検証されていますね
http://partsdog.dospara.co.jp/archives/52189493.html
3850といえば懐かしのRadeon HD3850を思い出しますが、何の関連性も無かった
>外付グラフィックス連動で性能向上させる「Dual Graphics」
同様の機能はHybrid Crossfireとして780G辺りから(だったと思われる)ありましたけれど、当時は最低レベルのローエンドカードとしか組み合わせられなかったため、ほぼ無意味だったのですよね(Celeron DC E3300とE3400の性能差と同レベルな性能の底上げ)。現在は対応カードがHD 6570までですけれど、HD 6670と6570との間にはかなりの性能差がありますから、この間を埋めるHD 6650辺りのカードがLowProfileサイズかつDualGraphics対応で登場したら、そこそこ存在価値がありそうですね
ハイスペック変態ではありませんがAMDと聞いてカキコ
A8-3850をキューブ型ケースに積みたくなりますね。
このあたりの価格帯ですと競合はi3 2100あたりでしょうか。
TDPが100Wなのが若干気になるところですが、グラフィック方面を伸ばすとしたらこちら一確でしょうね。
正直グラフィック性能はすごいと言わざるを得ないです。完全にローエンド食われてますな・・・。
ただ2.9GHzのクアッドコアってどうなんでしょう。
シングルタスクが果てしなく弱そうなのですが、正直検証したことないからどの程度の差が出るのかわからないですorz
どちらにせよローコストでそこそこのPCが組める選択肢が増えたのはすごいうれしいことだと思います。
この前ドスパラみたら4GB×2のメモリが5,000円割ってましたし、すごい時代になったものですね。
TDP100Wといっても載ってるグラフィク分を考えると妥当だと思います。
しかしCPU部分がフェノムの焼き直しですから変態としては魅力に乏しいですね。
やはりブル待ちでしょうか。