AMDのCPUとGPU(グラフィック)が統合されたAPU搭載マザー。
一般的な性能以上のパソコンはCPUとマザーボードは別になっておりますが、AMDのE-350はオンボードという、マザーボードとCPU(APU)がセットになった物。インテルCPUで言うとAtomのような物では有りますが、低価格に関わらずその構成が凄い事に気付きました。
タイトルは別名、AMDが本気過ぎて全私が震撼。
先にオンボードとは、マザーボード(メイン基板)にパーツが載っている事で、メモリなどもオンボードと表記が有るならスロットでは無くマザーボードの一部として直接溶接されている状態を言います。
昔からノートではメモリがオンボードになっているPCも有り、先に書いたようにネットブック(ミニノート)ではインテルのAtom CPUがオンボード。私が所有しているフロンティアのネットブックも該当します。
AMDのE-350は、性能と消費電力の低さや小型で発熱が低いという事で、高性能なタブレットPCやAtomに対抗するネットブックでも作るのかと思いきや、普通にデスクトップ用のマザーボードで発売されております。
採用メーカーはいくつか有りますが、既に販売中のASUSから2種類。
BTOパソコンでは3月中旬現在は販売されていないようですが、今後クレバリー辺りは確実にやって来るでしょう。性能と価格から見て、BTOに限らず他のPCメーカーも採用すると思われる程にバランス良し。
無音の小型マザー「ASUS E35M1-I DELUXE」は低価格
興味が無くAMDは良く判らないとして無視していましたが、ドスパラのメールに書かれていたフレーズが気になり知った次第。一部引かせてもらいます。
ハイエンド仕様の「Fusion」マザーがASUSTekから発売!
ASUSTeKからFusion APU「AMD E-350」を搭載した「E35M1-I DELUXE」が発売!
ハイエンドとは高性能や高機能の意味ですが、その価格を見て驚いた。ドスパラのパーツ単品を宣伝する気は無いため価格.comより。
source:価格.com - ASUS E35M1-I DELUXE 価格比較(送料込み価格 価格順)
登録日は3月3日、秋葉原では3月1日より販売しており約2週間経過。
価格は数ヶ月で数千円落ちると見られ、APU搭載マザーボードとしては格安。Core i3と比較は違うかも知れませんが、価格で言うとi3とマザーのセットより安くなるでしょう。
ASUSのDeluxeが付くマザーは高性能な物が多く、他社では発売当時からASUSより数千円安め。
では性能はどうなのか。
デスクトップとノートの機能を取り入れたインターフェイス
性能と言えばCPU、と行きたい所ですが、既にCPUの性能が用途を超えており、激しい使い方をしなければインテルのCore i3でも高性能。
E350搭載マザーは価格以外にインターフェイスに優れております。画像をASUSの公式から拝借。
source:ASUSTeK Computer Inc. - Motherboards - ASUS E35M1-I DELUXE
マザーボードの半分近くがヒートシンクに覆われていますが、この画像を見ただけでもPCケースを開けた事が有る人なら小さい事が判るかと。分り易い基準は、画像上でチラ見えしているメモリスロット。
小さいのみならず接続端子がSandyBridge用マザーやノートくらい充実。
- AMD E-350 CPU搭載
- AMD FCH A50チップセット採用
- DDR3メモリ×2枚(最大8GB)対応
- x16スロット×1
- AMD Radeon HD 6310グラフィックス機能搭載
- SATA 6Gb/s×5、eSATA 6Gb/s×1
- HDMI×1、DVI-I×1を搭載
- USB 3.0×4、USB 2.0×8
- 1000BASE-T×1
- IEEE802.11n無線LAN、Bluetooth 3.0に対応
- 高機能統合ツール「AI Suite II」を付属
- グラフィカルな高機能BIOS「EFI BIOS」を搭載
- 自動オーバークロック機能の「Turbo Key II」を搭載
- Mini-ITXフォームファクター
CPUやチップセットは専門家に任せるとして、上から気になる箇所の感想文を書いて参ります。
DDR3メモリx2枚、最大8GB対応
DDR2と比較し理論的に2倍の転送速度になるDDR3に対応。スロットは2枚分、最大8GBなら4GBが2枚で限界。32bit OSなら2GBx2枚でも良いけれど価格や将来性を考えると4GBx2で良いでしょう。
但し速度は1066(PC3-8500)または800(PC3-6400)対応の為、オーバークロック遊びには向いておらず、しかし普通に使うなら充分。そしてスロット2は、無駄にメモリを載せ過ぎる欲求を止めてくれましょう。
PCI Expressx16 x1本
どうしてもグラボを挿したいならx16が1本有り。上位互換なのでx4やx1も挿さるとして、複数は無理ですが、この性能と価格で言えば有るだけ上等。内蔵のHD6310で足りない使い方をするならグラボ、地デジなど一応拡張出来ます。
※コメントにて形状はx16だが性能(帯域)はx4と御指摘、グラボはやめた方が良いです。有難う御座います。
SATA3x5本とeSATAx1本、USBは3.0x4本と2.0x8本
個人的に最も凄いと思う事がここで、mini-ITXにも関わらずSATA3(6Gbps)5本は大量過ぎ。eSATAも有り豪華。USBは計12本中4本が3.0対応と、SandyBridge並やASRock並に盛りまくり。バックアップマニアとしては文句無しにて想像以上。
映像出力はHDMIとDVIが各1本
安物低価格な物はD-Sub15pinや有ってもDVIが1つなど。地デジに対応しているかは知りませんが、普通にHDMIも付いています。
有線LANは1000BASE-T、無線はIEEE802.11n、最新Bluetooth 3.0対応
通信速度もしょぼく無く、やはり安物低価格は10/100BASEでも普通な所をギガビットLANに対応。無線は最も高速な規格のnに対応。使うかは不明ですがBluetooth3.0にも対応しており、高性能ノート並の通信インターフェイス。
というわけで、CPUやグラフィックに触れなくともこれ程の機能や拡張性を備えており、今後普及させる為には価格と同時に接続の面でも問題無いわけです。
実際に売れている物はE-350搭載マイクロATX
Deluxeはmini-ITXという、主にキューブPCなどへ入れる小型マザーボードですが、E35M1-M PROというmicroATX版も有り。
1位がそれですが、これはAMD対応やマイクロATXマザーランキングでは無くマザーボード全体の売れ筋順。
マザーボードがやや大きくなるのみで、価格は下がりPCIスロットやPCI Expressx1、D-Sub15pin、USB2.0が増量。但しUSB3.0のみ減少しており2本へ。自作ならHDDは内蔵するとして問題無いのでしょう。
SandyBridgeリコール事件は既に販売再開。偶然や瞬発的な何かかも知れませんが、自作ユーザはかなり注目しているようです。
ASUS以外でもE350搭載マザーは有りますが、いずれもファン付き。
冷却性能を考えるとファンレスは怖い印象が有りますが、ASUSがmini-ITXとマイクロいずれもファンレスで出しており、実際に売れているなら今後この性能付近は無音が基本になる可能性も有りましょう。
AMDはインテルと違い、安く出し惜しみや制限をしない
インテル偽信者な私に言わせると、パソコンの構成はCPUに合わせて機能を削り性能を抑える事が基本と考えていましたが、AMDの方がインテルよりバランスを取っているのでは無かろうかと。
E350というCPU(APU)の性能はAtom D510(デュアルコア)程度とされており、ハイエンドというには疑問が有りますが、CeleronのE1500くらいで良い企業用やインターネット用PCならホコリを吸わず、そして接続できる種類が多め。
BTOパソコンになった時の価格を脳内で見積もると。
- OS:Windows7 HomePremium(12千円)
- APU/マザー:E35M1-M PRO(16千円)
- メモリ:4GBx2(7千円)
- HDD:2TB(6千円)
- 電源:400W以下でも余裕(3千円)
- ケース:マイクロATX(4千円)
- 光学ドライブ:DVDスーパーマルチ(2千)
パーツの変更や有無でセットをいくつか。
- 49千円・・上記フルセット、安物で固めた自作と同程度
- 37千円・・OS無し
- 30千円・・更に、HDDを500GB、メモリを4GB、DVDドライブ無しへ
DSP版のXPなどを持っているなら3万円でSATA6GbpsやUSB3.0を複数本接続可能なパソコンが手に入ります。
私は事務用としてCore I3(H55)PCをSSD込の5万円少々で購入しましたが、SSDに予算を割けると考えると、こちら(E350)の方が良いとも判断出来ます。
CPUの変更は出来ずメモリも上限が低め。電源は小型で良いとして用途からグラボは無し。カスタマイズ出来るパーツはドライブ類の上下や有無になる為、完成品として販売される可能性大。
クレバリーがキューブ、マウスが地デジ搭載、ドスパラとパソコン工房が種類を増やして売ると予想しますが、未だに売っていない所を見ると、利益が薄くやる気が無いのかも知れません。
電源さえACアダプタならSSDで完全無音ですが、どう見ても24pinです。本当にありがとうございました。
APUなど更に詳しくはマニアックな人達の記事をどうぞ。
クロック周波数は1.6GHzと低めですがTDP18Wは凄まじいですな。
>PCI Expressx16 x1本
形はx16ですが実態はx4です。
ですからグラボの増設には向かないでしょうね。
もっともこのCPUなら統合GPUで十分でしょうけど。
統合GPUと言っても最新世代が統合されているようなので地デジでも問題なく使えるはずです。
ただ、AMD命の自作変態としてはやはり本命はブルですから、コイツは問題外としか言いようがないですね。
当方関西在住で影響はなかったですが、各報道を見ると現地の悲惨な状況に胸が痛みます。
常連投稿者の方で、地震以降投稿がない方もおられるようです。
皆さん無事だと良いのですが・・・・
ご無沙汰しておりますというかご心配をおかけしております。
実は12日夜間から閲覧は出来ているのですけど、コメしてる場合じゃなくてw
いや、草生やしてる場合でもないのですけどw
釣り針が秀逸な時はちゃんと食いつく予定ですので大丈夫だ問題ない。
机の上に置いていたはずのタワー型が床にあったとかいう以前に、とりあえずPCどこいったか探すところから始めないと的な部屋の光景は非常にシュールです。
そして復電後、不通に動いたのにはフキましたw
外付けのHDDなども、オイ、こんなところまで投げたのはいったい誰だw
的な状態になっておったんですが、なぜか正常ですね。
意外と頑丈なのかもしれないw
というわけで当記事でヒツジ先輩がイチオシのAMDも買わずに済みそうですw
x16の御指摘有難う御座います。
本文に注意書を突っ込みました。
Fusionで下位スペックPCがこれで良いとするなら、上はブルが本命。インテル信者以外は中クラス以外はAMDで良い気もしますが、自作出来ない(しない)ならPCメーカー次第という辺りが勿体無い所。
私も被災地とは離れておりますが、読者皆様の中には相当なダメージを受けられた方も居られるかと思います。個人的には毎日コメントが入っていたTakaQさんが心配。どこにお住まいかは存じません。
当ブログでは私が阿保な事も書く為、関係者より更新を自粛した方が良いのでは という声も有りましたが、何もしないより日常的に更新し続け、少しでも早く以前の生活に戻られるよう書き続ける事としております。
>ASUS E35M1-I DELUXE
ストレージがたくさん載りますから、用途としてはサーバー向けでしょうか。通常の用途ですと、SATA3.0に対応していても、CPUがボトルネックとなって無意味ですし
動作音も静かでしょうし、GPUに動画再生支援もありますから、HTPC(ホームシアターパソコン。動画閲覧用PC)向けとしては最適かもしれませんね
ヒツジ先輩が地震に言及していないから私も言及しない、というスタンスで12日以降も普通にコメントを書いていましたが、空気を読んだのか読んでいなかったのか、微妙に不安でしたね
>TakaQさん
無事ではありませんが、大事ないようで幸いです
かなりのお久しぶりでございます。どうも私です。当方も無事でございます。
忙しさからコメント投稿をする元気が無く、そんな中この事態となりまして、友人への連絡等で更に忙しくしておりました。
放射線は8時間もあれば日本全国に飛び交うと予想されるので、皆さん出来れば昆布をお食べ下さい。根昆布がより多くのフコイダンという成分が含まれており、確か戦争の際に放射線対策としてこの成分の錠剤だったかを配ってた気がします。
全ての方々の無事をお祈りしております。
PCオーディオ関連記事以来のカキコです。
まず被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
ほとんど趣味の我がPCライフ。
私もブロガーの真似事をやっていますが、さすがに今回の災害を見ると考えさせられました。
更新を続けるべきか否か。
折角発信できる拠点を持っているのなら続けるべきだと思いますが、今はその気になれないというのが本音です。
私としては心落ち着いてから又アップしていきたいと思っています。
ここに来ている皆さんってほんとにPCを愛している方々ばっかりだとお見受けしていますので、ヒツジ先輩がおっしゃっている
>少しでも早く以前の生活に戻られるよう書き続ける
この気持ちを私も見習いたいと思いました。
ただ私はNHKを支持しますってのが少しヒツジ先輩と違う考えですが^^;
受信料は税金と思っていますので。
最後に脱線しましたがこれからもPCマニアに向けて頑張ってください。
地震に見舞われたTaKaQさんにも重ねてお見舞い申し上げます。
webサーバ用にASUSのE35M1-M PROを使用
OSにWindows2008web serverを使用
メモリ8GBで灼熱のエアコン停止状態でも快適に動いてくれてます。
E35M1-M PROは小型ファンがCPUとチップセットを覆うヒートシンクの上に付けるために付属しています。
microATXでPCI2本、PCIe16(4x)1本、PCIe1 1本と
将来RAIDカードやその他の拡張カードを入れる余裕があるので安心です。
低電力なので個人で365日動かすのには最適。
VIA EPIA-M1000(Win2000server)から変更ではさすがに早いです。
ただ、ドライバーのインストールは付属CDの自動インストールでは対象外のOSとしてはねられます。
当然LANも使えないので要注意です。
一部、無理矢理ドライバーをインストールして動作します。