平均PC使用年数は5年以上というAvast調査(2017年)

2018年2月10日

Avastより興味深い調査結果。

Avastは有料版もある基本無料のセキュリティソフトを提供しているメーカー。今回は世界各国と思われるアバストユーザから収集したデータを公開しており、2017年第3四半期の段階でどうなのか発表。

適当に見て参りましょう。

サンプルはAvastとAVGの計1億5千5百万

元ネタはこちら。

PCトレンドレポート: 2017年 PCの利用に関する事実トップ 7
https://blog.avast.com/jp/pc-trends-report-top-7-facts-about-pcs-in-2017-1

avast-2017q3-source

Avast1億1千8百万とAVG3千7百万のユーザが対象。

AVGが協力したのか?と思われたならその情報は少々古く、2016年10月にAvastがAVGを買収したので今は同じ会社。

Avast、AVG Technologies の買収を完了
https://press.avast.com/ja-jp/avast-closes-acquisition-of-avg-technologies

公式トップもリンクしておきましょうか。

どのようにデータ収集したかを引用。

弊社のセキュリティ製品群に組み込まれる、AVG PC TuneUp、そしてアバストソフトウェア アップデーターによって収集されるデータ

データを送信して良いかの可否があるのかも知れないけれど、AvastもAVGも入れた事が無いので不明。もし強制でも無料なので仕方ないとは思う。

日本語訳では「つづく」的な状態で掲載されているため、元の英語版なPDFファイルも並行してレポート全体を見る事に。

 

平均PC使用年数は5年以上など(by.Avast)

項目はABCの3つに分かれております。

  • A・・・概要
  • B・・・ソフトウェア
    インストールされているソフト
    期限(サポート)切れのソフト
    Windowsシェア
  • C・・・ハードウェア
    PC使用年数と製造メーカーシェア
    メモリ容量とCPUのコア数
    ストレージの種類と容量

A.概要

何となくならばここだけでも全体が分かる。

avast-2017q3-7

意訳。

  1. 入れているソフトウェア数は平均51個
  2. 入っているソフトのトップはChromeで79%
  3. 48%のソフトが期限(サポート)切れ
  4. 使用中のPC69%が2014年以前のモノ
  5. Windows 10シェア(2017年Q3時点で)35%
  6. ストレージは92%がいまだにHDD
  7. メモリは4GBが最多で次に2GBが多い

51個は多いと思った。

B.入れているソフトTOP20

avast-2017q3-soft20

右半分、やたらとサイバーリンクが多いですな。

私は5番のSkype、15番のOperaを最近消した他、サイバーリンク系とGoogle Earth以外は全部入れており利用しております。Cyberlink系という事はDVDとかBDプレイヤーとしてパソコン利用している人が結構多いのだろうか。

B.期限切れソフトワースト10

画像引きにくいので文字で。

  1. Java (Runtime 6, 7 & 8)
  2. Adobe Air:
  3. Adobe Shockwave
  4. VLC Media Player
  5. iTunes
  6. Firefox
  7. 7-ZIP
  8. WinRAR
  9. QuickTime
  10. Adobe Flash Player

太字はユーザが使おうとしなければ入らない系、ちなみに私は全部入れております。アップデートしているのはiTunesとFirefoxが自動なので勝手に上がって行く。

そうではない普通の文字の方は、ユーザが意識して使おうとするというより無ければ一部サービスが動作しない系のものが多く、これらはバックグラウンドで使用する事が多いので、これらこそ自動でアップデートしてくれなければ困ると思った。

太字はおすすめソフトでもあるので軽く紹介すると、VLCはGOMプレイヤー並にコーデック勝手に選んでくれる無料の動画プレイヤー。7-ZIPは拡張子7zも解凍できるフリーソフト。WinRARも解凍&圧縮ソフトで対応する種類が多いシェアウェア。

C.PC購入年とブランドシェア

この辺りからやや怪しい、片寄りがありそうなハードウェア編。

avast-2017q3-age-brand

左、PC購入時期は2014年以前=3年以上前が9割くらいを占めており、2012年は5年前とするなら余裕で過半数が5年以上前のパソコン

最古の2009年以前となるとギリでCore iシリーズが出た頃なので相当古いにも関わらず3割くらい。対して2015年より後が1割程度なのでそりゃパソコン売れないと騒ぐわけかと納得。Windows XP終了祭りの後。

右、シェアトップのHPは解る、2017年時点のPC出荷台数はHPがLenovoを抜き世界1位になったはず。

しかしその後が良く解らない、Lenovo、DELLと続くかと思いきやその前にAcer、ASUSが入っております。使用台数と出荷台数にここまで開きがあるものなのか。Lenovoと東芝の間、GIGABYTEもわけがわからない。

C.メモリ容量とCPUコア数

avast-2017q3-ram-cpu

妙な結果になっている気がする・・・

CPUの75%くらいがデュアル(2)コア、次いで多いものがクアッド(4)コアで2割程度。純粋なコア数だろうから、SkylakeまでのCore i5、i7がクアッド、ノートPCならばデュアルもあり得る。また、Atomも一応4コアあるのでコア数で言われても何とも。

メモリは半数が4GBなので先日見たMozillaによるFirefoxでのリアルタイム統計と似ており、次が2GBもだいたい同じで3GBは無いのか。16GB以上が少なすぎると思う。

C.ストレージについて

画像の加工が面倒になったので全体のスクリーンショット。

avast-2017q3-strage

3行で。

  • HDD86%:SSD搭載率14%
  • SSD容量・・・256GB>=128GB>512GB>その他
  • HDD容量・・・500GB>1TB>320GB>その他

うーん・・・

 

無料セキュリティはサブPCや海外の利用率が高そう

太字にした部分が怪しい。

  1. 入れている平均ソフトウェア数は51個
  2. 入っているソフトトップはChromeで79%
  3. 48%のソフトが期限(サポート)切れ
  4. 使用中のPC69%が2014年以前のモノ
  5. Windows 10シェア(2017年Q3時点で)35%
  6. ストレージは92%がいまだにHDD
  7. メモリは4GBが最多で次に2GBが多い

海外の事は知らないのでほぼスルーするとし、Windows 10率が低い原因は中国やインドのほか、メインではなく時々使う古くなったサブPCをわざわざ10にはしていない可能性。

そしてHDDの多さもサブPCならば比較的多いだろうし、メモリ4GBが5割、次いで2GBが2.5割な辺りもインド中国サブPCのようにパソコンに金をかけない、金突っ込む価値が低いと考えていると予想。

そして偏る要素として最もデカいと思うところは、基本無料のセキュリティソフトであるAvastやAVGユーザのPCなところが古いとか性能や容量低めになっているのでは無かろうかと推測しております。

というわけでいつものやつを。パソコンのみでご回答あれ。

結果のみ見るなら選択せず投票ボタン。※2017.03.19 締めて画像へ差し替え

minires-201802-03-avast-429

コメント(6)

昨今の企業内情報セキュリティコンプライアンス事情的に考えて、法人用途でフリーのAvast系を入れていることはまず無かろうと考えると、Lenovo、DELL が上位に来ないのも仕方ない

スペックからやたら微妙な(今時にしては微かな情弱臭を感じる)印象を受けるのは、自分で情報の収集と取捨選択ができるレベルに達しているユーザーであれば、収集した検出能力実績や不具合発生頻度の情報をもとによく検討して選ぶであろうから、AvastやAVGなどではなくAviraのほうを選択していると考えると大方の疑問は解消するw(適当)

アバストって「Avast」なのか「avast」なのか「AVAST」なのか、正確な表記がいまいち分からず書きにくいのですよね。とりあえず日本語版なら「アバスト無料アンチウイルス」で良いはずですが、こちらはこちらでソフト名が長く書きづらいという。

>Avast1億1千8百万とAVG3千7百万のユーザが対象。
データ収集の方法が、シェアウェア(2,980円)の「AVG PC チューンナップ」と、有料版(年額5,980円)のアバストプレミアに付帯する「ソフトウェアアップデーター」を経由してですから、フリー版のアンチウイルスソフトユーザは除外なのですかね。ちなみにソフトウェアアップデーターは、インストールされているソフト群の中からバージョンの古いソフトを探し出し、更新してくれるソフト。

アバストは使ったことが無いため、ソフトウェアアップデーターとやらが「無料版は機能が無い」のか「無料版は自動アップデートが無効で手動アップデートは可能」なのか知らず、フリー版アンチウイルスユーザが含まれるのか含まれないのか、私は断言できず。

ただアバストってフリーのアンチウイルスソフトとしては鉄板で、日本国内だけで少なくとも500万ユーザくらいは居るでしょうから、それを考えるとフリー版を含めて1.5億ユーザは少なすぎる印象。フリー版を含めると、アバストって世界シェア15%は超えるはずですし。

OPSWAT - Windows Anti-malware Market Share Report
https://metadefender.opswat.com/reports/anti-malware-market-share#!/?date=2017-10-28
世界シェアでアバストは18.84%

BCN RETAIL - PC用セキュリティソフト、直近2年での購入・入手は7割が有料ソフト
https://www.bcnretail.com/research/detail/20161019_41730.html
日本シェアはアバスト&AVGの有料版が0.9%、フリー版が6.3%

>入れているソフトTOP20
スカイプ多すぎだろと思いはしますが、大多数は「自分で入れた」のではなく「勝手に入って消していないだけ」と考えるのが妥当。そう考えるとVLCの31%は脅威の高さ。そしてSteamの10%も、10人に1人はゲーマーだと考えれば非常に高い。

>コーデック勝手に選んでくれる無料の動画プレイヤー
私は「Media Player Classic Black Edition(通称MPC-BE」を何となくずっと使っています。特に4K解像度の動画を再生した時でも、動作の鈍さをいっさい感じない軽快さが好み。

>PC購入年とブランドシェア
よく知りませんけれど、サムスンのPCって3%もシェアありましたっけ。日本国内だとGalaxyBookくらいしか知らず。おそらくシェアは0.1%も無いはず。世界市場だとそこそこ機種も台数も出しているのですかね。

>CPUコア数
シングルコアが5%とか恐ろしや。この時代に1コアとは逆に猛者か。というか2009年ってWindows7の登場年ですけれど、この年でさえ1コアPCは探さないと無い。よく生き残っていると感心。

6年前の低価日経トレンディネット - 格Windows 7パソコンでWindows 10は使えるか?
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20150716/1065669/?P=4

最下の記事タイトルがバグっていたため訂正。

誤:6年前の低価日経トレンディネット - 格Windows 7パソコンでWindows 10は使えるか?
正:日経トレンディネット - 6年前の低価格Windows 7パソコンでWindows 10は使えるか?

>B.期限切れソフトワースト10
Adobe Shockwave・iTunes・7-ZIP・QuickTime、以外が入ってますね。Adobe系は、PC再起動時に最新版のダウンロードについてインストールするか聞いてくれるので良いのですが、JavaはIEを起動しないといけないので面倒ですね~。(Javaも何かのタイミングで聞かれた気はします…が忘れましたw)

>7-ZIPは拡張子7zも解凍できる
7z - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/7z
『対応(伸張のみ)』
『WinRAR』

WinRARでも解凍出来るので、そちらだけにしてますね。「~ に解凍(ファイル名のフォルダに解凍)」をよく使っています。

伸張とは - IT用語辞典 Weblio辞書
https://www.weblio.jp/content/%E4%BC%B8%E5%BC%B5
『解凍
読み方:かいとう
別名:展開,伸張 』

別名の伸張は、初めて知りましたw

>ASUSが入っております。
>GIGABYTEもわけがわからない。
IT大国・台湾のベストなマザーボードメーカーBIG3 | グラボらー:グラフィックボード・GPU・グラフィックカードも
https://goo.gl/9ckj1J

1位 Asus
2位 GIGABYTE
3位 ASRock

2016年のデータですが、参考になるかと。Avastのデータから考えると順位自体は、ここ数年大きな変動は無いのやも。

GIGABYTE - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/GIGABYTE
『富士通など日本メーカーのパソコン・サーバ用マザーボードのOEM生産も行っている。』

東芝PCに使われていたGIGABYTEのOEM品と思われるLGA775マザーボード(;=゚ω゚)=333 - MTG31MHのレビュー | ジグソー | レビューメディア
https://zigsow.jp/item/305130/review/293287

GIGABYTEはOEM提供もしているんですね~。

・Avast・AVGのユーザー
・デスクトップ・ノートPC混在
・ブランドについては、マザーボードメーカーでカウント(おそらく)
・GIGABYTEはOEMで、東芝・富士通向けにもマザーボードを提供している

上記と考えると、やはり企業向けが少なくなりこのような順位になるのかと思います。

2017年第4四半期のPC出荷台数、Gartnerは2%減、IDCは0.7%増と推計 | スラド ハードウェア
https://hardware.srad.jp/story/18/01/13/229248/
『Gartnerの推計』
『ベンダー別では1位~3位のHP(1,608万台)とLenovo(1,574万台)、Dell(1,084万台)でシェアが全体の59.7%を占める。4位以下はApple(545万台)、ASUS(473万1千台)、Acer(472万6千台)となっている。』
『IDCの推計』
『年間のPC出荷台数は前年から63万台減(0.2%減)の2億5,943万台。減少幅の小さいAcer(1,756万台)がASUS(1,711万台)を抜いて5位に上昇した。』

Lenovoは中国での展開時には、中国製のアンチウイルスソフトをバンドルしている可能性も考えられますね。

Chromebookで世界トップになった台湾「エイサー」が歩んできた道 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
https://forbesjapan.com/articles/detail/19639

IDCの推計には、Chromebookが含まれるので、「減少幅の小さくなった」要因なんですかね~。

エイサー、SIMフリー Chromebook 11 LTEを今春投入。ドコモ回線で高速通信が可能に - Engadget 日本版
http://japanese.engadget.com/2018/01/23/acer-chromebook-11-lte-ntt-lte/
『校外学習など場所を問わない自由な学習スタイルを実現』

スペースが無い場合は班毎に1台持っていくだけでも、調査等が捗りそうですね。

>16GB以上が少なすぎる
>HDD容量・・・500GB>1TB>320GB>その他
HDDの500GBを除いた160GB~750GBまでの容量は、数年前のノートPC(中古含む)でよく見かけた容量です。そこから考えるとノートPCの比率が高く、その影響でコア数・メモリの容量の比率にも影響が出ていると考えられまっす。

Chromebookで世界トップになった台湾「エイサー」が歩んできた道 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
https://forbesjapan.com/articles/detail/19639

https://forbesjapan.com/articles/detail/19601

こちらが正しいURLです。
chromeの拡張の「AutoPagerize」でURLが書き換わる事が有るようです。@@

>B.入れているソフトTOP20
日本に限定すれば、別の動画再生ソフトや無料通話ソフトが入るのでしょうか。あと圧縮解凍ソフトも。
驚いたのは、TeamViewerが入っているところ。遠隔サポートを受ける時に入れるのかな。

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