レッツノート新作2018年春モデルが発売。
今回は4シリーズの内3つはマイナーチェンジのようで1つSVシリーズが新登場。なぜレッツの時はレッツのみで1記事やるかは、個人的にレッツノートが好きという単なる私の趣味なだけ。
適当に見て参りましょう。
4シリーズともに標準の最低でも20万円オーバー
容赦ない価格設定に草も生えないマジキチプライス。
カスタマイズレッツノート - Panasonic Store
https://ec-club.panasonic.jp/pc/
今時パソコンで20万円からとかMacかゲームPCくらいしか無いようなところ、松下電器唯我独尊。
しかし考えてみると純粋な国内パソコンはVAIOとレッツだけになってしまったと思えば、生き残るためには根強いファンを持ち続ける事だったのかと感心。
source:BTOパソコン.jpミニアンケート調査結果(2017年10月)
VAIOは安めなモデルもあるのでまだ判る、しかしレッツは20万円以上が基本。上の性能を求めるなら30万円オーバーも普通にありえる。
レッツの画像左上のRZは10型モバイル。鯖折り型の2in1なので後ろへ360度画面を回転すると一応タブレットに。
CPUはTDP1桁でベースクロック1.3GHzと非力に見えるがターボブーストで最大3.6GHzまで上がる2コアHTにて最大4スレッドというインテル様のCore i7-7Y75が標準。
その右、XZは画面が外れる2in1な12型モバイルで、これだけ画面の縦横比率16:10や9ではない3:2という何かこだわりでもあるのか今時らしくないアスペクト比。CPUはCore i7、TB2.0最大3.9GHzというタブレットになるノートらしからぬ高性能。
左下、新登場のSVは新しいだけはありCore i7の第8世代を採用した12型ノート、普通のクラムシェルな正統派なモバイルノートPC。
右下、LXは最もデカいとはいえ14型にとどめたクラムシェルで、画面が折れたり外れたりはしない普通型ノート。CPUは最大3.9GHzのやつ。LXのみワイヤレスWAN付が無いのでモバイルとして考えた機種では無さそう。
以前からだけれどもいずれも共通してSSDが標準となっており、メモリは多くが16GBで一部少ないとはいえども最低8GB当たり前。この辺りはいまだにHDD標準で茶を濁している他の国内大手より1~2歩進んでおります。
富士通やNECが苦しくなったのは、高価格帯ならばVAIOやレッツ、時にはMacがあり、低価格ならばBTOパソコンとか台湾メーカー各種が目立って来たので追いやられてしまった感。
DVD搭載モデルはエプダイのように書込不可なDVD-ROMではなくスーパーマルチ、またはブルーレイが標準。今時はネット接続当たり前、USBや光学ドライブでデータ持ち出し禁止するような環境の方が珍しいでしょうな。
設計にこだわりすぎて職人の作品状態へ
新作お披露目時は毎回このコーナーがある気がするレッツノートの特徴。
開発者が語る Let's note SV テクノロジー | パナソニック公式
https://ec-club.panasonic.jp/pc/sp/sv_technology/
店頭モデルなのでCore i5で比較しており、ネット通販用のカスタマイズモデルは以前からCore i7搭載。CeleronとかナメたCPUはレッツには載らない。
性能に妥協しない点が他の国内大手と違うところで、通常は需要の多そうな価格帯で性能を絞りまくり可能な限り多機能に見せて客側のニーズに合わせたつもりのパソコンが多く出るが、レッツは客に媚びない。
「レッツノートはこうあるべき」のように、昔のMacのような感覚で構成されるのでケチの付け所が(価格以外に)なくなってしまう。
他メーカーは見せたがらないのか必要性を感じないのか、レッツは内部の設計にもこだわっているので丸見え。しかも加工していないと思われるヒートパイプの銅の汚さやファンの汚れまでそのまんまで。
限られた空間の中でどうしても必要となる光学ドライブを詰め、できるだけ大きくしたいバッテリも場所を取れるよう、マザーボードを削り左のインターフェイスと書かれた部分の基板を分離し接続とか変態すぎる。
ストレージも今はHDDで2.5インチ、最低でも厚み7mmとか要らない、M.2スロットの基板1枚なSSDを搭載可能となったのでDVDやBDドライブが有れども何とかなっている印象。
フィンとファンにもこだわりすぎた変態仕様。先ほどから変態を連発しているのは褒め言葉として。
2層で組み合わせたファンは騒音を打ち消す効果があるらしく、通常の横排気するファンはフィンの両側に風が集まってしまうところ、今回のレッツは中央を窪ませることでフィン全体を冷却するという。
軽さも重視。
レッツの変態性の極みがモバイルPCとしてのこだわり。
軽くて薄いノートは性能や剛性を落とせば製造できるけれど、レッツの場合は高性能かつ堅牢性と携帯性を兼ね備えなければならないので、どうしても簡単には軽くはならない。落として割れても良いならもっと軽くなるのかと。
シミュレーションを駆使して、頑丈さを保ちながらも薄くできるところは徹底的に削り落とし、天板0.4mm、トップキャビネット0.45mmと、従来SZシリーズより約10%薄肉化を実現しました。
そんな事をしているから開発人件費が本体価格に大盛りされてしまう。だがそれがレッツノートなわけですな。
ダサ格好良く変態化するレッツノート2018春
ここまでダサくなるとさすがにフォローしきれない。
何を思いこのような配色にしたのか、どうしてこうなってしまったのかパナソニックのデザイナは正気なのか疑えるレベル。
標準になったらしき黒一色は良いとしても、昔風レッツなプラスチック感満々な銀色というか灰色の14型なぞオモチャとかウェブ用のフリー素材に見えてしまう。
14型はタッチパッドがレッツらしくないので新型のSV、これも漏れなくダサい。
だがそれがいいと感じているのは私に見た目を判断するセンスが欠落しているために良し悪しが判断できていないのか、もしくは見た目軽視の中身重視なのでどうでもよろしいのか。
対照的と感じるデザインはHPのノート。
スッキリした狭小ベゼル、本体サイズに比べ大きめなタッチパッド、今時な超薄型設計に加えヒンジが金色とかいかにもな欧米風デザイン。
もう一度、10年前かよ感。
しかし良く見ると画面を保護するために上下左右へクッションとなるモノが貼られていたり、デザインより見易さを重視したLEDの配置、やはり見た目より判りやすさを優先した電源ボタンなど、ダサいが機能美があると思う。
腕時計でいうなら見た目はチープカシオ、実は中身が超高性能な原子時計(137億年で1秒ずれないらしい)のような違うような。
自腹でノートに10万円以上は無理な私には一生縁が無いだろうけれども、仕事用に予算問わず経費で買うとか、タダで1台もらえるならレッツのあえてプラモデル未塗装カラー状態のやつが欲しい。
先日、親族に進呈した3万円ノート、パソコン工房のレサンセで久々にタイピングして思った、最近のアイソレーションにはないキーストロークの深さが打ちやすかった。レッツのキーも打ちやすそう。
但しWindowsが今はアレなので結局使い勝手はどれも同じでしょうな。
そこでOS以外の部分で相殺するため使いやすさを求めるとするなら、薄いアイソレーションより見た目ダサくとも分厚い方が個人的には遥かに好き。
以上、パナから金もらって書いているわけではございません。中古ならレッツ手が届くけれど、ノート余ってタダで譲渡したくらいなので今は要らない。
何でもそうですが、汎用品は価格で殴り合いになるのでアカンのやろね。
ここまで尖った製品ならユーザーは多くはないけど、余所に取られる心配は無い。
外でハードな使い方するなら、これにするか、壊れてもいい安いアトムの2択かな。
>10年前かよ感
10年前には、道具としての完成形で有ったという事でしょうね。
後は技術の進化にあわせて中身だけ変わっていくという。
>但しWindowsが今はアレなので
激しく同意。
10にして後悔している私がここにいます。
ノーガード良いから、7に戻そうかと本気で考えております。
みんな悪ノリしてて楽しそう(白目)
公式
https://www.youtube.com/watch?v=0n6mX8Q1waA
https://www.youtube.com/watch?v=e-m_oCO--X4
https://www.youtube.com/watch?v=JvhTM1KIU1c
https://www.youtube.com/watch?v=jEpq5hs2mMs
https://www.youtube.com/watch?v=q2E1tqx2oo0
非公式
https://www.youtube.com/watch?v=9Ww1RH8iAR4
https://www.youtube.com/watch?v=aA1s9MH0odE
https://www.youtube.com/watch?v=41lXVKSTOGQ
どこぞのオサレ端末とは気合が違いますなぁ
http://dailynewsagency.com/2012/03/21/ipad3-cant-resist-223/
さすがに軍用ライフル弾に抗堪して起動するのには草
>2層で組み合わせたファンは騒音を打ち消す効果
二重反転ペラでトルクを打ち消すに見えてしまった。
Tu-95は普通に傑作だからセーフ
Ka-50もホッカム(インチキ)とかNATOコードつけられてもへーきへーき
>2層で組み合わせたファンは騒音を打ち消す効果
私は「バートル」ですね、同じくトルク打ち消しで。
仕事でちょっと内部まで入った経験があり、「そのくそ五月蠅さと、ガタガタを見て、そのうちブッ壊れるんじゃないのと思った」ことを、思い出しました。
こういう妥協せずにこだわって作っているものは好きです。
細かいツッコミですが
>原子時計(137億年で1秒ずれないらしい)
現在の時間標準は3000万年に1秒のズレの原子時計で、実験的には10億年に1秒のズレ位まではできています。137億年(宇宙年齢)に1秒以下のズレはまだ達成できていません。
>レッツノート
印象としては「軽い」「薄い」「頑丈」「長持ち」「ビジネス用」ですかね。古い記事ですけれど、レッツノートの特徴や傾向については、ITmediaが詳しく特集しています。
ITmedia PC USER - ユーザーが思う「理想のモバイルノートPC」は?:ユーザーが考える「だからレッツノートを選ぶ」理由
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1302/18/news001.html
>レッツは20万円以上が基本
昔から一貫して高値ですから、今さら値段をとやかく言うのは野暮というもの。レッツノートを買うユーザはノートPCが欲しいのではなく、レッツノートが欲しいのでしょう。PS4を買うユーザは、ゲーム機が欲しいのではなくPS4が欲しくて買うことと同意。
>いずれも共通してSSDが標準
薄型化を特長のひとつとして目指す以上、SSDの搭載は必須でしょうからね。耐衝撃性能で見ても、HDDよりSSDの方が物理的なクラッシュが起こりにくく、レッツノートに搭載するストレージとしては理にかなっています。
>パナソニックのデザイナは正気なのか疑えるレベル。
エネループのお洒落なロゴを、ダサいパナソニックロゴに変えた時点で「知ってた」お話。
>最近のアイソレーション
そういえばレッツノートでアイソレーションキー採用のモデル、10機種中2機種がせいぜいで、あまり主軸には置きませんね。ビジネス用ならパンタグラフだろが、の姿勢でしょうか。アイソレーションキーは隙間の分だけキーサイズが小さくなるため、高速な打鍵に向かないのですよね。
>私は「バートル」ですね
私の場合、強風の試作機ですね。
2枚ペラを「2こいち」に組み合わせて逆方向に回すというのに、そこはかとなくロマンを感じます。
二重反転プロペラ 確かにロマンですね
普通そうでしょう!が、通過して「バートル」まで行っちゃうのが、自分の変なところだと思っています。
若かりし頃初めて見たときに、星型エンジンとともに、中はどうなってるんだろう
と妄想したことがあります。
当然挫折したんですが、調べたときに「なるほどな~、こんなんよー作るわ、頭痛と~なる」となったことを思い出しました。
何につけても「ふつう、そこまでやるか~?」という「こだわりすぎた変態仕様」というのは好きです。
自分にも多分にその気質があるのを自覚しております。
趣味のバイクのパーツを作ったときなど「変態」「こだわり過ぎ」など呼ばれた経験もあります。(何度もかな)
本文の「レッツノート」の記事も、同意しながら「でも、こうやりたい気持ちもわかるよ~」とも思っていました。
そういう経験からか、世も中にある全ての物は「それを作った・かかわった人の思いがこもっている」と勝手に妄想し、安価な物であろうとも大事に使うことを心がけています。