小さければミニノート、ミニノートならば普通のノートPCが小さくなったもの、ではありません。似ていますが価格なりに納得の違いがあるものです。
まずは上に書いたアルファベットの羅列を踏まえて違いを簡単に。
UMPC:Ultra Mobile PC・・・ウルトラ モバイル PC
超小型携帯パソコン。携帯サイズのPDAより大きく、ULCPCの中間辺りになる超小型のノートパソコンです。私が思い付くUMPCは富士通のLOOXシリーズ。直販から撮って来ましたがキーボードはどう打つのか無理だろうと思える程の小ささです。
インテルやマイクロソフトのガイドラインによるとこう書いてあります。
・ 重さ:約900g(2ポンド)以下
・ 液晶:7インチ、タッチパネル有り
・ ネットワーク:無線LAN、Bluetooth
・ バッテリー:駆動時間2.5時間以上
・ HDD:30~60GB
となっていますが、現在では液晶が9インチになっていたりHDDは60GBを超えていたり、需要に合わせて上がっているようです。要はサイズ、液晶が10インチ無く、キーボードが小さすぎることです。ザウルスが大好きだったりするPDAマニア以外にはウケないでしょう。しかも結構高価。
ULCPC:Ultra Low Cost PC ・・・ ウルトラ ローコスト PC
BTOメーカーに限らず、ナショナルブランドも今年になって参入したバカ売れのミニノートやネットトップがこれにあたります。ミニノートは本当はネットブックと言うのですが、ミニノートの方が分かり易そうなのでそう書いています。規定は下記の通りで、これを超えてはいけないことになっています。
・ 液晶:10.2インチ以下、タッチパネル不可
・ メモリ:1GB以下
・ CPU:Atomなど性能の低いシングルコア
・ HDD:80Gバイト以下
ディスプレイ(液晶)以外はネットトップ(ミニデスクトップPC)も同様。
こちらも規制緩和なのか、14インチやHDD160GBになっています。
大きな違いは、ULCPCはマイクロソフトがVistaを延命するため、XPとロースペックを無理矢理抱き合わせて「XPは駄目だろ?もう時代はVistaなんだぜ!」と叫ぼうとしたもの。見事に裏目に出て、ミニノートが大ブレイク。PCメーカーのマイクロソフトへの恨みはでかいかも知れず。OS屋にハードウェアの薄利多売を強要されたようなものだからです。
元麻布先生も仰っています。
元麻布春男の週刊PCホットライン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0529/hot549.htm
Windowsに関しては売り手が売りたいものを売るのが当然のことらしい。善し悪しにかかわらず、世の中にはWindows XPを欲する人が大勢いるのに、それはもう売らないから、Windows Vistaを買えという。
MicrosoftがどこまでOSによりパソコンを独占しているのか良く伺えます。
独禁法に触れないよう、AMDを生かさず殺さずなインテルよりもえげつない。
この原理が崩れている理由は言うまでもないことなので、やっぱりもう少しMacintoshが売れた方が世の中全体として幸せになるのではないか、と思ってしまう。
これは1年前(昨年5/29)の記事ですが、Googleのアンドロイドが来ています。 Windows7を早く出したくて仕方が無いところでしょう。10月までにどうなるのか。
※引用内のMacintosh(マッキントッシュ)はApple(Mac)のことと思ってください。
本当はミニノートと普通のノートPCの違い、という内容でしたが、まずはここからと思いまとめてみました。おかしな点があればコメントなどで突っ込みをお待ちしています。
次回は「ミニノート(ネットブック)と普通のA4ノートの違いとは?」で行きます。
大きさが違うだけと思われている人が沢山居るようです。
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