気になる記憶装置、SSD(Solid State Drive:ソリッド ステート ドライブ)
古いパソコンのハードディスクをSSDへ交換してくれる業者が現れました。
これは良いかも知れず。
パソコン修理 ハードディスク交換|HDD交換(SSD換装)|CPU交換|アップグレード専門
http://www.mobile-pc.com/sat/index.html
良く見ると修理も有り、CPU交換まで書いてあります。
中々すごい。
アドテックと言えば、私の中では無停電電源装置ですが、データ復旧などもしているようで、BuffaloやI/O-DATAとも提携して手広くやっているようです。
サイトの中を探っていくと、料金が書いてありました。
■内容 ・旧式化したノートパソコンのHDをSSDにアップグレードするSSD交換サービス。
■価格(例)
・SSD 64GB 29,800円
・SSD 128GB 39,800円
・SSD 256GB 99,800円(プロ・ハイエンド向け)
*SSD 512GBのサービスも開始予定。
64GBで約3万円ということはMLC(Multi Level Cell)で安物の方でしょう。
安いと言っても64GBで現在、価格コムでは1.3万~2万円以上色々です。
バルクでも128GBが4万円は現時点では有り得ない激安と思います。
本当に工賃が入っているのか気になります。
この業者のうまいところは「SSDの交換サービス」という新しいことに飛びついたこと。これは需要があるかも知れません。そして、プレスリリースを広範囲に撒いていました。何でも先にやったもの勝ちということはあります。
普通に考えてSSDの交換で引っ掛かることは、いくら相性などで問題が出にくいと言っても本当に自分のPCに接続できるのか。そして、ノートPCでは分解に自信が無いことでしょうか。
お勧め寄りな方向へ来ましたが、私は長続きしないと思います。
現在のMLCで64GBが3万、128GBで4万。これは良いのですが、引用した「内容」にある通り、旧式化したノートパソコンのHDDをSSDにアップグレードするサービスです。
この価格では、残念ながらミニノート(ネットブック)が買えてしまいます。
CeleronやAMDの安物ならば、A4でも4万円台。やや成り立ちません。
これからSSDが普及することは間違い無いので、片手間程度が良いでしょう。
パソコン修理やCPU交換は、もはや時代遅れな気がします。使い捨て状態になってしまっている価格なので、それ以下の修理代やSSD交換作業料金ではやって行けません。
目の付け所が良いという風なことを書いておきながら返しますが、良く考えるとハードディスクをSSDに交換するという発想は、自分で交換できない人間がひらめくとは思えません。
やっておいて損は無いと思いますが、流行らないでしょう。
ターゲットが法人ならば正解なのか。しかし営業が必要でしょう。
SSDのSLCとMLCの違いは以前書いたのでこちらをどうぞ。
私が書いた本文より、リンク先が良記事です。※特に元麻布氏
SSDの性能の違い(MLCとSLC) | BTOパソコン.com
https://bto-pc.jp/select/bto-pc-187.html
>ハードディスクをSSDに交換するという発想は、自分で交換できない人間がひらめくとは思えません。
私も同感です。初心者がまずSSDに業者で交換しようとは思わないだろうし、古いPCをわざわざSSDに交換しなくても、SSDを積んだネットブックが安く買えるし、わざわざ何年も使ったPCをSSDにする人は少ないかもしれないですね。
5年前のノートPCと今のネットブックを比較した動画によると、5年前のノートPCと今のネットブックではそれほど違いはないみたいです。
高橋敏也のパーツパラダイス
旧式ノート→ネットブックの乗り換えは幸せか?
http://video.watch.impress.co.jp/docs/parts/20090312_43327.html
言葉の使い方の問題では?
「ハードディスクをSSDに交換しますよ!」では伝わらないけれど、「お持ちの旧式PC、そろそろHDDが壊れるんじゃ? 最新式のディスクに交換しておきませんか? 最新式だからスピードもアップ!」という話ならば、伝わるかもよ。
言葉をうまく使ったもん勝ちって気がしますけれどね。
そこですね。
5万や10万が50円か100円レベルの価値ならば趣味でSSD換装するかも知れませんが、少しでも詳しい人間が周りに居れば、ちょっと待てというコールがあるはずです。数千円の差が有り、その判断をどうするのか。中古車のファンベルトを交換するようなもので、やはり私は買い替えが最善かと。
高橋敏也が動いているところを久々に見ました。
もっとバカをやって欲しいですね。
そりゃそうですね。
営業をするならば結構ですが、リリースごときでは「だから何だ」という自作マニアの冷めた目線と、「SSD?何それうまいの?」という、詳しくない人間しかいないでしょう。
SSDの価格と容量、これからの需給を考えると、中古PC(しかもノート)にSSDを載せる説得は難しく、買い替えの営業をした方が良心的では無いかと思えます。
ノートパソコンでさえ使い捨ての時代や価格になってしまったのです。これはパーソナルコンピュータの利用価値が上がり、価格が下がったバランスの崩壊です。そう考えると、パソコン販売は中途半端なメーカーは残れません。
デザインか品質。BTOメーカーは苦しいでしょう。
この1~2年が峠かも知れず。